おすすめ立寄りスポット@しまなみ海道|サイクリングの途中で絶対に寄ってみたい絶景スポットやレストラン、カフェ、お土産物店をリストアップ
しまなみ海道ならではの風景が見られる景色の良いスポットや、瀬戸内ならではの体験ができる観光地、サイクリングの途中で絶対に寄りたいレストランやカフェ、ショップなどの立寄りスポットをまとめました「風景・観光」「グルメ・ランチ」「カフェ・ショップ」の3つのカテゴリーで、初心者の女性ひとり自転車旅でも立ち寄りやすいスポットを中心に、エリアごと厳選しました。とっておきのしまなみスポットを見つけてみて下さい。
【事業者様へ】本文中に掲載しているお店や商品のセレクトは、私の個人的な体験に基づくリコメンドです。有償・無償に関わらず事業者様からの掲載依頼は一切受付けておりませんのでご了承ください。
観光で立寄りたいスポット

初めてのしまなみ海道サイクリングで、レンタサイクルでも立ち寄りやすい景色の良いポイントや観光地、体験ができる場所をピックアップしてご紹介します。しまなみ海道ならではの写真スポットやここでしかできないような体験ができる場所などを厳選しています。
広島県側の島々
尾道の町を観光
しまなみ海道サイクリングの発着地点のひとつ、尾道の街は広島県を代表する観光地。駅から歩いて行ける範囲でも十分に尾道の観光ができます。駅からはレトロな商店街があり、山手の住宅密集エリアは散策コースになっています。古寺を巡りながら喫茶に寄ってみたり、野良猫を探してみたり。映画の町としても知られる尾道には、絵になる風景がそこら中にあり、箱庭のような感じが私は大好きです。

広島県側の絶景観光立寄りスポット 向島と尾道市街の間は尾道水道と呼ばれる海の水路になっており、早朝から夜まで渡し船やフェリーが頻繁に行き来しています。しまなみ海道サイクリングでは、これらの船に乗ることが定番で、ブルーラインも渡船乗り場へと誘導しています。運賃は100円程度で、船の上でおじさまが回収しに来ます。
尾道の新展望台も徹底解説
尾道でおすすめの絶景展望台はこちらのウェブページにまとめました。
向島
向島 Mukaishima かつては7つの島だったという向島。江戸時代を中心に行われた干拓によって、島々が繋がって今は一つの島に。日本三景・松島のような景色だったようで歌島と呼ばれて和歌が盛んだったそうです。向島の北側のもともと塩田だったエリアには造船所が密集。映画『男たちの大和/YAMATO』では巨大撮影セットがこの造船所に作られました。イチジク栽培が有名で季節になると無人販売などにも並びます。
向島のメインルートは島の西側を通っていますが、住宅街エリアで交通量があり信号も多いのが難点。向島の南、立花や干汐といった地区を抜ける海沿いルートは交通量も少なく快適です。
短い船旅

向島~尾道を船で渡る 尾道からなら旅の始まり、今治からなら旅のクライマックスは、とても短い5分の船旅。フェリーから眺める尾道の町並みも美しく、地元の通勤通学に混じってサイクリストが自転車と乗り込んでくるのは今や日常の風景です。
3つの会社がそれぞれの航路で、尾道~向島間を渡しています。いずれも乗船前の切符購入などは不要。最安は大人片道60円の福本渡船。尾道駅から乗りやすいのは駅前渡船。尾道商店街や向島の後藤鉱泉所や住田製パン所などに寄って干汐海岸方面に抜けたい時は尾道渡船が便利です。
渡船 | 駅前渡船 | 福本渡船 | 尾道渡船 |
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特徴 | 今治側からメインルートを走ってくると、ブルーラインによって誘導されるのがこの渡船。 | 一番安い。向島側の乗り場は、駅前渡船よりさらに進み、川(水路)の一番奥にあります。 | NHK連続テレビ小説「てっぱん」のロケ地にもなった渡船。駅からは最も離れています。 |
干汐海水浴場

しまなみ海道向島の好景観スポット 干汐海水浴場は向島の南東側にある遠浅の海水浴場です。シーズンには潮干狩りを楽しむ地元の方々の姿があります。尾道渡船からこのビーチを目指して向島も縦断してくるとアップダウンも少なく島の南側へアクセスすることができます。
海水浴場としての設備は正直言うと貧弱なので、そうした設備がいい海水浴場が好みの方は因島のしまなみビーチや生口島の瀬戸田サンセットビーチがおすすめです。よりローカル感がある素朴な海水浴場が好きな方はこちらがいい雰囲気です。
休憩・景色 | 干汐海水浴場 |
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住所 | 尾道市向島町 |
電話番号 | 0848-44-0112(尾道市向島支所) |
マリンユースセンター

しまなみ海道向島の休憩スポット マリンユースセンターは、シーカヤックやサップ、キャンプ場やアリーナがある海辺の公園です。公衆トイレもあり、向島の南側ルートをサイクリングしているときの休憩にちょうどいい場所です。
遊具もあるので、休日はとくに地元の家族連れが多く、憩いの場となっているようです。目の前の海では釣りもでき、ナゴヤフグやクロダイなどが泳いでいる様子を堤防からでも見ることができます。
休憩・景色 | 尾道市マリンユースセンター |
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住所 | 尾道市向島町立花3035-3 |
電話番号 | 0848-44-6707 |
立花海岸
★サイクリングの立寄りに特におすすめ

しまなみ海道向島の好景観スポット 向島の南側は北側と全く違う風景です。因島大橋へと登るアプローチ道の目前は立花海岸という美しい海岸。地元の方がよく家族連れで海水浴やバーベキューを楽しんでおり、「こんなきれいな所に別荘でも建てれたらどんなに素敵だろう」と思わずにはいられない場所です。
近くにはオシャレな食堂「立花食堂」やカフェ「Willows Nursery」「70 cafe」もオープンしています。コーヒーなどをテイクアウトして海辺の堤防に腰かけて。海を眺めながらの素敵な小休憩です。
休憩・景色 | 立花海岸 |
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住所 | 尾道市向島町立花 |
電話番号 | 0848-44-0112(尾道市向島支所) |
岩屋荒神社

しまなみ海道向島の不思議スポット 岩屋巨石と呼ばれる巨大なゴロゴロとした花崗岩がインパクト大の不思議スポット。標高102mの岩屋山の山頂までは、自転車を下に置いて歩いて登ります。
巨石の光景もさることながら、ここからの眺望がとても美しく、しまなみ海道の高速道路を行き来する車や尾道水道を一望できるパノラマビューを楽しめます。夜は尾道の夜景を望めるスポットでもあります。
景色・観光 | 岩屋荒神社 |
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住所 | 尾道市向東町104 |
向島大橋

岩子島へ渡る赤い橋 しまなみ海道のメインルートを走っていると目の前に現れる赤い橋は、しまなみ海道の本線ではないのでご注意を。向島の西側に浮かぶ小さな島、岩子島へと渡る向島大橋です。
岩子島は一周約8kmほどの島で、寄り道サイクリングで一周することもできます。少しアップダウンはありますが、島の反対側には海水浴場や岩子島厳島神社など立ち寄りスポットもあり、気軽に離島の雰囲気を味わうことができます。
離島へ寄り道 | 向島大橋 |
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住所 | 尾道市向島町 |
ゆるぎ岩(岩子島)

しまなみ海道岩子島の不思議スポット 向島から赤い向島大橋を渡ってたどり着く岩子島。この島には「ゆるぎ岩」という奇岩の絶景があります。
西岩岳という標高130mの山の山頂近くにある岩で、自転車では行けないので登山口からは山道を歩いて登ります。決してしっかりと整備された登山道という感じではなく、手掘りのトンネル「浜ノ浦隧道」の東側入口付近にある登山口も分かりにくいのですが、山歩きの先には不思議な岩の絶景が待っています。一部、滑りやすいので、滑りにくい靴は必須です。
ハイキング・登山 | ゆるぎ岩(岩子島) |
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住所 | 尾道市向島町岩子島 |
厳島神社の鳥居(岩子島)
★サイクリングの立寄りに特におすすめ

しまなみ海道岩子島の不思議スポット 岩子島のもう一つの絶景スポットが厳島神社。自転車で駐車場まで行くことができ、そこから歩いて1分ほどなので「ゆるぎ岩」よりアクセスしやすい絶景スポットです。神社の目の前には砂浜が広がり、青くきらめく海に赤い鳥居がとても映えます。
ハイキング・登山 | 厳島神社の鳥居(岩子島) |
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住所 | 尾道市向島町岩子島1944 |
因島大橋

しまなみ海道向島と因島を結ぶ橋 向島と因島を渡すのは、上下で二重の橋げたになっている吊り橋、因島大橋。向島からは立花海岸付近に登り口があり、因島側はアメニティ公園からぐんと坂道を登りきったところに入口があります。自転車歩行者道は車道の下側に通っている不思議な構造です。
橋と自転車専用道の出入り口
しまなみ海道のぞれぞれの橋の特徴と、自転車歩行者道の出入り口の詳細はこちらのウェブページにまとめました。
因島
因島 Innoshima 向島からは因島大橋、生口島からは生口橋を渡った先にある因島。かつては蚊取り線香の原料となる除虫菊の栽培が盛んで、最盛期には全世界の9割を生産!因島の平地のほとんどは、江戸時代あたりの干拓や埋め立てで造れた平野で、重井町、中荘町、土生町の3つの町が比較的大きな町です。島の南東の土生町は造船の町で、レトロな商店街にお好み焼き屋さんが並びます。柑橘の八朔はここ因島が発祥で「はっさくん」なるゆるキャラも。ポルノグラフィティの出身地としても知られ、歌詞に出てくるゆかりの地などを巡るポルノファンによる聖地巡礼も盛んです。
因島フラワーセンター

しまなみ海道因島の休憩スポット 因島フラワーセンターは因島のメインルート沿いにある市営の植物園で、芝生広場やガーデン、温室などがあり、無料で入場することができます。気軽に立ち寄ることができるので、サイクリングの休憩にも最適な公園だと思います。
元々は博覧会の会場として使われた場所がその後も観光スポットとして活用されています。季節によってはあまり花が咲いていなくて閑散としていることもありますが、特に春は桜など様々な花が咲き誇ってとてもいい雰囲気になります。因島がかつて世界的な生産量を誇っていた蚊取り線香の原料・除虫菊も見ることができます。
休憩・観光 | 尾道市因島フラワーセンター |
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住所 | 尾道市因島重井町伊浜1182-1 |
電話 | 0845-26-6212 |
営業時間 | 9:00~17:00 火休 |
HAKKOパーク
★サイクリングの立寄りに特におすすめ

しまなみ海道因島の休憩スポット 因島を代表する企業「万田発酵」本社工場の横にある広報施設「HAKKOパーク」。カフェや庭園、ウッドデッキ、足湯などもあり、サイクリングの立寄りも想定した作りになっていて休憩に最適です。
万田発酵のPR施設のため入園も無料。万田酵素の肥料で巨大化した植物や野菜は圧巻です。カフェやショップも併設されていて、特に庭園の先にある海の見えるテラスの雰囲気が抜群にいいです。
休憩・観光 | 万田発酵 HAKKOパーク |
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住所 | 尾道市因島重井町5800-95 |
電話 | 0120-85-1589 |
営業時間 | 10:00~17:00 水休 |
自転車神社
★サイクリングの立寄りに特におすすめ

しまなみ海道因島のお参りスポット 自転車神社として知られる「大山神社」。因島の造船エリアである土生地区にあります。階段を登らなくても裏側から坂道で自転車ごと登ることができます。
交通の守り神から派生する形で、2013年頃からは「自転車神社」のノボリやサイクルラックが立つようになり、2016年には大山神社が「自転車神社」を商標登録。サイクルオアシスとして休憩場所提供のほか、自転車祈祷やサイクリスト向けお守りも受けられるとあって、しまなみ海道を訪れるサイクリストが必ず立ち寄るスポットのひとつとなっています。夏場に立ち寄った時にはキンキンに冷えたお手拭きをくださって、とても気持ちがよかったです。
観光・休憩 | 自転車神社 大山神社 |
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住所 | 尾道市因島土生町1424-2 |
電話 | 0845-22-0827 |
営業時間 | 8:30~17:00 |
因島水軍城

しまなみ海道因島の観光スポット 中庄地区の小高い丘にある因島水軍城は因島村上氏の武具や資料を展示した城型の資料館。水軍城へと登る坂道は、けっこう急です。
資料や展示は分かりやすく、海賊として知られる因島村上氏の実際や、水先案内の歴史なども知ることができました。お城的な建物は、一見すると天守閣が復元されてように見えるのですが、実際にはこういった形の城があった歴史はないそうです。
観光 | 因島水軍城 |
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住所 | 尾道市因島中庄町3228-2 |
電話 | 0845-24-0936 |
営業時間 | 9:30~17:00 木休 |
入館料 | 大人 330円 |
本因坊秀策囲碁記念館

しまなみ海道因島の観光スポット 本因坊秀策は、囲碁好きの方なら必ず知っている江戸時代の天才棋士。因島の出身で、近代の布石の基礎を築いた人としても知られています。本因坊秀策囲碁記念館では、愛用していた碁盤や碁石などが展示されており、実際に2016年には本因坊戦が開催された生家も復元されています。
漫画『ヒカルの碁』が人気になってから、囲碁ブームの波に乗ってできた施設でもあります。囲碁がお好きな方でしたら、きっと面白い施設だと思いますので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。
観光 | 本因坊秀策囲碁記念館 |
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住所 | 尾道市因島外浦町121-1 |
電話 | 0845-24-3715 |
営業時間 | 10:00~17:00 火休 |
入館料 | 大人 300円 |
福山大学マリンバイオセンター

しまなみ海道因島の観光スポット 福山大学付属の研究施設・内海生物資源研究所に併設された入場無料の小さな水族館「福山大学マリンバイオセンター」。
瀬戸内海に生息する海の生き物たちに出会えるスポットで、サイクリング途中に気軽に立ち寄ることができます。手作り感とこじんまりとした水族館の雰囲気が個人的にとてもお気に入りです。
観光 | 福山大学マリンバイオセンター水族館 |
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住所 | 尾道市因島大浜町452-10 福山大学内海生物資源研究所 |
電話 | 0845-24-2933 |
営業時間 | 10:00~16:00 土日祝休 |
白滝山と五百羅漢

しまなみ海道因島の絶景展望台 因島の北側にそびえる標高226mの白滝山の山頂には、周囲をぐるりと見渡せる絶景の展望台があります。かつて修行の山だった名残で、山頂付近には五百羅漢の仏像がならび圧巻です。
因島フラワーセンター近くから「白滝フラワーライン」という道を1㎞ほど登ったところに駐車場があり、そこからは階段を歩いて5分ほど登ります。白滝フラワーラインはなかなか坂道が急なので、初心者の方は自転車を押して登る方がいいと思います。頑張って登った先には、ここにしかない絶景のご褒美が待っています。
展望台 | 白滝山と五百羅漢 |
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住所 | 尾道市因島重井町 |
電話 | 0845-25-0016(重井公民館) |
土生商店街

しまなみ海道因島の風景 因島の南東にある土生という町は、大きな造船所があったことで栄えた場所です。海岸沿いの幹線通りから一本内側に入ったところにノスタルジックな雰囲気の残る商店街がのびています。
昔ながらの食堂やパン屋さん、お好み焼き屋さん、今でも薪で沸かす銭湯・寿湯など、どこか懐かしい雰囲気のお店も点在していて、自転車でゆっくり通り抜けるだけでも因島の町の風景を楽しむことができると思います。商店街近くの土生港は、ゆめしま海道への拠点港にもなっています。
観光 | 土生商店街 |
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住所 | 尾道市因島土生町塩浜南区1899-88 |
電話 | 0845-22-8488(いんのしま土生商店街振興組合) |
生口橋

生口島~因島を渡る 因島と生口島の間には「生口橋」という斜張橋が架かっています。因島側はカフェテラス「菜のはな」の目の前、生口島側はセブンイレブンの横が登り口になっています。橋の上からは因島の町並みも見渡すことができます。
生口橋へと登る坂道の途中には、休憩場所のような小さな公園やベンチがあるので、登るのが大変だったら少しこういった場所で立ち止まって、写真を撮るのもいいと思います。よく見ると同じ斜張橋でも多々羅大橋とはデザインが違います。

因島の土生港から目の前にある生名島へ船で渡ると、そこは「ゆめしま海道」と呼ばれる愛媛県越智郡上島町の島々からなる離島サイクリングロード。生名島、佐島、弓削島の3つの島は橋でつながっており、自在に行き来することができます。2022年には生名島と岩城島を結ぶ岩城橋も開通し、今、大注目のエリアです。
ゆめしま海道サイクリングを徹底解説
ゆめしま海道のサイクリング情報はこちらのウェブページにて徹底解説しています。
生口島
生口島 Ikuchijima 生口島は日本のレモン栽培発祥の島。塩専売法が制定されてからは塩づくりから柑橘の栽培に農業が転換。特にレモンの栽培量は日本屈指で、サイクリングロード沿いのレモン谷など山の斜面はレモンの木だらけです。一周23㎞ほどの生口島の外周はアップダウンが少ないので、しまなみ海道の中でも特に一周しやすい島です。昭和の耕三寺ブーム以降、生口島はしまなみ海道の島々の中でも特に観光業にも力を入れています。柑橘のテーマパーク「シトラスパーク瀬戸田」(現在は休園)、「瀬戸田サンセットビーチ」の施設のほか、瀬戸内海を現代アートでPRする先駆けとなった島でもあり、現代アート彫刻が点在しています。
瀬戸田サンセットビーチ
★サイクリングの立寄りに特におすすめ

しまなみ海道生口島の観光スポット 生口島のメインルート沿いにある「瀬戸田サンセットビーチ」は、このあたりで有数の海水浴場として知られるマリンスポーツ複合施設。シャワーや更衣室も完備されているので夏場は県内外から多くの海水浴客が訪れ、レストランのほかに海の家的な売店もでます。
シーカヤックやサップなどの体験プログラム、キャンプ場も併設していてアウトドアを一体的に楽しむことができます。名前の通りサンセット、夕陽が美しい砂浜なので、生口島の瀬戸田あたりに宿泊する方であれば、日没時間を過ごしてみるのもいいですよ。
観光・体験・休憩 | 瀬戸田サンセットビーチ |
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住所 | 尾道市瀬戸田町垂水1506-15 |
電話 | 0845-27-1100 |
料金 | シーカヤック・サップ体験(30分2000円~) |
しおまち商店街
★サイクリングの立寄りに特におすすめ

しまなみ海道生口島の散策スポット 瀬戸田港から耕三寺に延びる「しおまち商店街」にはレトロな商店が並び、おみやげ物を買ったり、昔ながらのコロッケやローストチキンなどの食べ歩きグルメを満喫できたりします。新たにオシャレ宿泊施設や銭湯も誕生するなど、観光地化が進んでいます。
私がしおまち商店街を訪れるときはいつも、乾物屋さんでデベラやサヨリの乾物を買って帰ります。晩酌用のおつまみですね。島の柑橘ジェラートやドリンクを楽しめるお店やカフェ、地元のタコ・アナゴ料理を味わえる食堂も点在しています。



観光・散策 | しおまち商店街 |
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住所 | 尾道市瀬戸田町瀬戸田 |
電話 | 0845-27-2008 |
しおまち商店街のお店の情報などはこちらのウェブページで徹底解説しています。
向上寺・三重塔
★サイクリングの立寄りに特におすすめ

しまなみ海道生口島の好景観スポット 私の生口島で一番のお気に入りスポット、向上寺の三重塔。瀬戸田の小高い丘の上にある三重塔で、室町時代に建立された国宝です。
向上寺は西暦1400年頃の生口島の領主、小早川氏によって建立された禅宗寺院。独特な配置の石段を登った先にある美しい三重塔と瀬戸田水道の風景は一見の価値があります。観光地化されすぎていない古刹といった雰囲気がとても好みです。
景色・観光 | 向上寺・三重塔 |
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住所 | 尾道市瀬戸田町瀬戸田57 |
電話 | 0845-27-3377 |
料金 | 三重塔 100円 |
平山郁夫美術館

しまなみ海道生口島の観光スポット シルクロードをテーマにした絵画『大シルクロード・シリーズ』『玄奘三蔵への道』などが有名な日本画家・平山郁夫(1930 – 2009)のミュージアム「平山郁夫美術館」。
平山郁夫さんはここ生口島のご出身で、しまなみ海道沿線にはスケッチポイントの石碑も点在しています。瀬戸田の観光スポットが密集しているエリアにあるため、この周辺はサイクリングではない観光客も多めです。
観光 | 平山郁夫美術館 |
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住所 | 尾道市瀬戸田町沢200-2 |
電話 | 0845-27-3800 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
入館料 | 大人 920円 |
耕三寺

しまなみ海道生口島の観光スポット 日本各地の有名建築物を模した建物や石仏だらけの洞窟、などがある不思議スポット「耕三寺」は、生口島の瀬戸田を代表する観光地です。
昭和の瀬戸内観光全盛期には不思議スポットとして注目され「西の日光」とも呼ばれるなど観光客が大勢訪れ、商店街が発展するきっかけともなりました。大正時代の実業家・耕三寺耕三(1891 – 1970)が個人で建てたお寺なので、決して歴史があるお寺ではないのですが、特に大理石の庭園「未来心の丘」は景色もよくフォトスポットになっています。
観光 | 耕三寺 |
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住所 | 尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2 |
電話 | 0845-27-0800 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
入館料 | 大人 1400円 |
ベルベデールせとだ

しまなみ海道生口島の写真スポット アートの島、生口島で特に人気な作品なのに、結構分かりにくい場所にあるのが「ベルベデールせとだ」です。
砂浜からそれほど遠くない海の上に、黄色い2重の輪っかが特徴的な構造物が浮かんでいます。この作品には階段も付いていて、干潮の時にはそこまで歩いて行って、作品の上に登ることができます。もしかしたら海に浮かんでる時でも泳いでいく人もいるかも?
景色・フォトスポット | ベルベデールせとだ |
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住所 | 尾道市瀬戸田町荻 |
電話 | 0845-27-0051(瀬戸田町観光案内所) |
レモン谷

しまなみ海道生口島の写真スポット 生口島と大三島を結ぶ多々羅大橋の、生口島側の登り口付近は「レモン谷」と呼ばれる果樹園地帯になっています。生口島名産のレモンのほか、あらゆる柑橘の木々が谷一面に密集していて、サイクリングロードはその中を通り抜けていきます。
レモンの果樹園越しの多々羅大橋の風景は、しまなみ海道サイクリングのフォトスポットにもなっていて、レモンのモニュメントがあるベンチなどもあります。

生口島のいたるところで発見できるアート作品の数々。1989年から開催された「瀬戸田ビエンナーレ」というアートプロジェクトの作品群で先述の「ベルベデールせとだ」もこのうちのひとつです。現在は島全体を美術館に見立てた「島ごと美術館」として様々な場所に計17点の立体アートが展示されています。
愛媛県側の島々
愛媛県側の絶景観光立寄りスポット しまなみ海道のちょうど中間地点、生口島と大三島にかかる多々羅大橋が県境。生口島~大島のエリアは交通量も減ってきて走りやすい道が続きます。
大三島
大三島 Omishima しまなみ海道の6島で最も大きな島・大三島には、日本を代表する神社のひとつである大山祇神社がある神様の島で、もともとは「御島」と呼ばれていました。昔は殺生禁止のため、大三島には漁師さんがいなかったとも。観光や移住先としても人気の島で、宿泊施設やカフェなども続々とオープンしています。大三島でたっぷり時間をとっておくと充実したしまなみ海道サイクリングになること間違いなし。
多々羅大橋

しまなみ海道大三島の好景観スポット 大三島と生口島を結ぶ多々羅大橋は、斜張橋と呼ばれる三角形状にワイヤーを伸ばした形をしており、その美しさが人気です。橋の中央には愛媛県と広島県の県境が引いてあるので、橋上のフォトスポットになっています。
特に道の駅「多々羅しまなみ公園」からの眺望がいいので、敷地内にある「サイクリストの聖地碑」へぜひ訪れてみてください。サイクリストの聖地碑には人型のサイクルスタンドも設置されていて写真撮影が楽しいスポットになっています。ちなみにこの聖地碑も先ほどの大島石でできています。
景色・観光 | 道の駅 多々羅しまなみ公園 |
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住所 | 今治市上浦町井口9180-2 |
電話 | 0897-87-3866 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
大山祇神社
★サイクリングの立寄りに特におすすめ

しまなみ海道大三島のお参りスポット 大山積大神(アマテラスオオミカミの兄神)をまつる日本総鎮守「大山祇神社」。山と海の神様、戦いの神様として、源氏や平氏など歴代の武将たちからも尊崇されたそうです。現在も海上保安庁や海上自衛隊の幹部の参拝があります。
そのため国宝の源義経の鎧「赤絲威鎧」や源頼朝の「紫綾威鎧」など、日本史に詳しくない私でも名前は知っている歴史上の人物たちの寄贈した武具や刀が奉納されていて、その数(国宝8点と重要文化財472点)も圧巻です。
本殿や拝殿も室町時代の建築で重要文化財です。境内は歴代天皇や旧日本軍の大将らがご参拝された際の写真も展示されており、伊藤博文の書による社号石、南北朝時代の宝篋印塔など見逃してしまうような凄い物もさり気なくあったりします。樹齢3000年を超えるようなクスノキも何本も生えていて、とにかく荘厳な雰囲気がすごいです。
観光・休憩 | 大山祇神社 |
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住所 | 今治市大三島町宮浦3327 |
電話 | 0897-82-0032 |
営業時間 | 宝物館 8:30~16:30 |
入館料 | 宝物館 大人 1000円 |
生樹の御門
★サイクリングの立寄りに特におすすめ

しまなみ海道のお参りスポット 大山祇神社裏手の集落を抜けたところにある大山祇神社奥の院。その入り口には大きなクスノキが生えています。見たところ樹齢は2000年以上ありそうですねぇ。
このクスノキの根元部分には大きな空洞が空いていて、実はこのクスノキ自体が奥の院の門「生樹の御門」になっているんです。つまり、クスノキの中をくぐり抜けることができます。大樹の生命力や島の人たちの信仰を感じることができるスポットです。
観光 | 生樹の御門 |
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住所 | 今治市大三島町宮浦3202 |
ミュージアム

しまなみ海道大三島の観光スポット 大三島の南西には「伊東豊雄建築ミュージアム」や「ところミュージアム」、「岩田健 母と子のミュージアム」といった小さなミュージアムが点在しています。
どのミュージアムも展示作品の数や規模はそれほど大きくはないのですが、とても景色が良い場所に建っていて気持ちがよいです。この外周ルートはアップダウンもあって一部初心者向きではないですが、時間と体力に余裕がある方はぜひ訪れてください。宗方港からならそれほど遠くないです。
大三島のミュージアム | 特徴 |
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ところミュージアム大三島 | 現代アートの世界的な作家の彫刻作品約30点を展示するコンテンポラリーアートミュージアムです。瀬戸内海の風景との調和も素敵です。 |
岩田健母と子のミュージアム | 海辺の廃校の敷地にある彫刻家・岩田健さんの彫刻作品44点を展示する半屋外ミュージアム。千住真理子さん演奏の「時を告げる音楽」が1日に9回流れます。 |
伊東豊雄建築ミュージアム | 建築家・伊東豊雄さんの建築物「シルバーハット」と「スティールハット」の2棟の特徴的な建物と氏の業績や取組を紹介した展示があります。 |
マーレグラッシア大三島

しまなみ海道大三島の入浴スポット 瀬戸内海の海水を温めたお風呂に入れる「マーレグラッシア大三島」。タラソテラピーという海洋療法を取り入れた施設だそうです。
海水の浴槽には「塩分濃度が高いので長く入りすぎないように」との注意書きがあるほど。かなり高濃度なんですね。ここのおすすめは何といっても露天スペースにある展望風呂。少し高いところに浴槽があるので瀬戸内海と島々の風景をお風呂から一望できるんです。露天がちょうど西に向いているので、夕焼けに染まりゆく瀬戸内海を見ながらの入浴は至福です。
観光・入浴 | マーレグラッシア大三島 |
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住所 | 今治市大三島町宮浦5902 |
電話 | 0897-82-0100 |
営業時間 | 10:00~20:00 水休 |
入館料 | 大人 520円 |
甘崎城跡

しまなみ海道大三島の城跡 大三島をメインルートから「甘崎城→」の看板を目印に海沿いの堤防に出たところから見える無人島。ここが村上海賊の最も古い城があったとされる古城島、甘崎城跡です。実はここ、年に数回だけ大潮の干潮の時にだけ陸続きになり、歩いて渡ることができるのです。
大三島のメインルートは海岸線から少し離れた場所を通っているので、この堤防をサイクリングしてみるのもおすすめです。いくつか行き止まりの堤防もあるのですが、海をとても近くに感じながら走ることができます。
観光・冒険 | 甘崎城(古城島へ歩いて渡る) |
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住所 | 今治市上浦町甘崎 |
特徴 | 年に数回、大潮の干潮に歩いて渡れる |
大三島橋

大三島~伯方島を渡る 大三島と伯方島の間の鼻栗瀬戸と呼ばれる海峡は大三島橋というアーチ橋で渡ります。1979年に開通した橋で、本州四国を結ぶ連絡橋のうち、最も最初に架かった橋でもあります。
大三島側のサイクリングロードから、大三島橋はよく見ることができます。伯方島の開山公園や、大三島の鼻栗瀬戸展望台からも綺麗に見えます。とても短い橋ですが、しまなみ海道の歴史がここから始まったともいえる感慨深い橋で、私はとても好きです。
大三島はしまなみ海道の島々で一番大きな島。外周ルートを一周すると45㎞もあります。特に大三島の南側と南西側にはアップダウンが多いです。ただし、このあたりの海の美しさは格別!旅程に余裕がある方は、ぜひ大三島の外周ルートも楽しんでみてください。
伯方島
伯方島 Hakatajima 大三島からは「大三島橋」、大島からは「伯方・大島大橋」を渡って、伯方の塩で有名な塩づくりの島へ。もともとは「紀ノ島」や「博多島」と呼ばれていた伯方島。平安時代に島に派遣されて開拓に携わった伯方首の名から「伯方島」と呼ばれるようになったそうです。島の北側にかつての塩田跡が広がります。中心地、木浦はしまなみ海道メインルートとは反対の東側にあり、造船や海運が盛んです。
伯方島といえば、伯方の塩!
お土産やお取り寄せにおすすめ
塩のお土産のおすすめコレ!伯方の塩で有名な「伯方塩業」が瀬戸内海の海水100%で、昔ながらの方法(流下式枝条架用塩田)で作った藻塩です。Amazonでもお取り寄せ可能!
外国から輸入した天日塩を全く使っていない伯方の塩の商品ですので、一度試してみてはいかがでしょう。伯方の塩を作っている様子は大三島にある工場で見学することができます。
伯方SCパーク
★サイクリングの立寄りに特におすすめ

しまなみ海道伯方島の休憩スポット 道の駅「伯方SCパーク」は目の前に海水浴場「伯方ビーチ」が広がっていて、景色の良い道の駅として人気なスポットです。
伯方ビーチは1999年の来島海峡大橋開通と同時期に作られた人工のビーチで、200mもの砂浜が広がっています。夏場には、遊泳区域がネットで区切られて安心して海水浴を楽しむことができます。高速道路のインターチェンジも近く、駐車場も広いので、サイクリスト以外にも地元の家族連れなどもとても多くにぎわいます。
ここのオススメは塩ソフトクリーム。伯方島ならではのフレーバーが、汗をかいたサイクリストに評判です。伯方SCパークには公共のレンタサイクルターミナルもあるので、ここで自転車を返却してバス停「伯方島BS」から今治や福山方面へ移動することができます。
観光・休憩 | 道の駅 伯方SCパーク |
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住所 | 今治市伯方町叶浦1668-1 |
電話 | 0897-72-3300 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
ドルフィンファームしまなみ

しまなみ海道伯方島の観光スポット 伯方SCパークの目の前にある海水浴場と同じビーチに、イルカとクジラにふれあえる施設があります。その名も「ドルフィンファームしまなみ」。
イルカの背びれにつかまって泳いだり、餌をあげたりといった体験プログラムがあります。グランピングのドームやコテージもあるオートキャンプ場エリアもあるので、アウトドアを満喫したい方にはもってこいの施設ですね。ん~~かわいいっ!
観光・体験 | ドルフィンファームしまなみ |
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住所 | 今治市伯方町叶浦甲1673 |
電話 | 0897-72-8787 |
営業時間 | 9:00~17:00 悪天候休業 |
入館料 | 大人 500円 |
船折瀬戸

しまなみ海道伯方島の好景観スポット 伯方島の外周ルートを走っていると現れる船折瀬戸という看板のある駐車場。ここには海にせり出すように展望台が設置されています。伯方島と鵜島の間の海峡を望むことができるのですが、ここが瀬戸内屈指の急流スポット。
展望台には親切にその日の急流になる時間帯が張ってあります。この時間によってはゴーっという潮の流れる音も聞こえてきて、潮に逆らって凄いエンジン音を立てながらゆっくりと進んでいく船も見かけるかもしれません。キャンプ場まで降りると、より間近に急流を眺められます。
景色・休憩 | 船折瀬戸展望台 |
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住所 | 今治市伯方町有津 |
電話 | 0897-72-1500 (今治市役所伯方支所) |
沖浦ビーチ
★サイクリングの立寄りに特におすすめ

しまなみ海道伯方島の好景観スポット ほとんど旅行者が訪れることのない島の外れに位置する海水浴場なのですが、個人的にとてもお気に入りスポットなので紹介しようと思います。「沖浦ビーチ」という伯方島の外周ルートから少し外れた場所にある海水浴場です。
「沖浦ビーチ」には夏の海水浴のシーズンでも地元の人くらいしかおらず、穏やかな海を眺めながら、時間を忘れてぼーっと過ごせるんです。道を挟んで山側の広場に、広い木製の屋根付きデッキがあって暑い日は日陰で休憩もできます。
景色・休憩 | 沖浦ビーチ |
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住所 | 今治市伯方町木浦 |
電話 | 0897-72-1500 (今治市役所伯方支所) |
開山公園

しまなみ海道伯方島の絶景スポット しまなみ海道の島々には有名な展望台がいくつもあるのですが、その多くは坂道が急で長く、あまり初心者の方にはおすすめできない場所も…。そんななかで伯方島の開山は比較的登りやすく、晴れていればその眺望も最高なので紹介しようと思います。
「開山公園展望台」、伯方島の北西にある標高133mの開山。その山頂が公園になっていて駐車場から少し歩くと3階建ての展望台があります。伯方・大島大橋と大三島橋、多々羅大橋の3つの橋をぐるっと見渡せる絶景です。春はしまなみ海道屈指の桜の名所となり、地元の方々がお花見に集まります。花見の時期には小さな売店で、おでんなども売られているので、サイクリングの途中にプチ花見など楽しそうです。
景色・展望 | 開山公園展望台 |
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住所 | 今治市伯方町伊方 |
電話 | 0897-72-1500 (今治市役所伯方支所) |
どこでもドア

しまなみ海道伯方島の隠れスポット 伯方島の景色の良い場所やマニアックなスポットに不定期に出現する「どこでもドア」が話題です。
伯方島を散策サイクリングしていて、このドアを見つけたら超ラッキー。いいことあるかもしれません。以前は開山公園や喜多浦八幡宮などに出現していたことがあります。
景色 | 伯方島のどこでもドア |
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住所 | 伯方島内の某所 |
伯方・大島大橋

伯方島~大島を渡る 伯方島と大島を渡すのは1981年に起工し、1988年に開通した「伯方・大島大橋」。
伯方島と大島の間にある見近島という小さな無人島を境に、橋長325mの「伯方橋」と橋長840mの吊り橋「大島大橋」の2つの橋が繋がって、海峡を渡しています。伯方島の開山公園展望台や鶏小島キャンプ場、大島の北側の海岸やカレイ山展望台から橋の全景を眺めることができます。
かつて伯方島には、北浦浜、瀬戸浜、古江浜という3つの入浜式塩田がありました。現在は伯方島と大三島の2つの工場で最新設備で塩を作っており、これらの塩田跡地は主に車エビの養殖地になっています。塩田だった頃の名残を探しながらサイクリングしてみて下さい。
大島
大島 Oshima 今治から来島海峡大橋を渡った先にある、しまなみ海道ひとつめの島。海賊大将と呼ばれた武将村上義弘ゆかりの高龍寺や、能島村上氏の本拠地の水軍城があった能島など、日本遺産にもなっている村上海賊の歴史が有名な島です。かつて海賊が支配していた急流の海を間近にサイクリングができます。また、旧暦の3月19日~21日には大島に点在する88か所の札所をめぐる「島四国」が開かれ、お遍路さんが訪れ各所でお接待のおもてなしがなされます。全国の四国遍路ミニ版の中でも特に歴史のある霊場でもあります。
村上海賊ミュージアム

しまなみ海道大島の観光スポット しまなみ海道を自転車旅にする歴史好きの方には、村上海賊(昔は村上水軍とも呼ばれていました)をひとつの旅テーマにするのもいいかもしれません。
因島村上氏、能島村上氏、来島村上氏の御三家のうち、能島村上氏の本拠地の城があった島、能島の近くに「村上海賊ミュージアム」は建っています。メインルートからもアップダウンなく、寄り道しやすいです。日本遺産にも登録された村上海賊の歴史を紹介する博物館で、能島の海を体感できたり能島村上家に伝わる貴重な品々を見れたりします。和田竜による長編歴史小説『村上海賊の娘』の影響で訪れる人も増えているそうです。
観光 | 村上海賊ミュージアム |
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住所 | 今治市宮窪町宮窪1285 |
電話 | 0897-74-1065 |
営業時間 | 9:00~17:00 月休 |
入館料 | 大人 310円 |
亀老山展望公園(上級者向け)
★上級者サイクリングの立寄りにおすすめ

しまなみ海道大島の展望スポット しまなみ海道を紹介するVTRやガイドブックで必ずと言っていいほど登場するパノラマビュー。あの有名な景色は大島の亀老山という山にある展望台からの眺望です。
とても人気の高い展望台なのですが、坂道がかなり厳しく初心者の方が自転車で登るのはかなりハードです(約300mの標高まで3kmの道のりです)。時間がある方は自転車を押して歩いて登ることもできますが、下り坂もブラインドカーブが多く急なので十分に気を付けて下ってください。電動アシスト以外のレンタサイクルの方なら道の駅からタクシーを使って登るのもありだと思います。
来島海峡大橋の展望 | 亀老山展望公園 |
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住所 | 今治市吉海町南浦487-4 |
電話番号 | 0897-84-2111(今治市役所吉海支所) |
行きやすさ | 登り坂がかなり厳しい |
亀老山 高龍寺

しまなみ海道大島の寺院 亀老山の麓には、村上海賊の武将である村上義弘公の菩提寺である高龍寺というお寺があります。大島で最も古いお寺で、島の歴史を今に伝えています。自転車やしまなみ海道デザインの御守りもサイクリストに人気です。
寺院 | 亀老山 高龍寺 |
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住所 | 今治市吉海町名2916-2 |
電話 | 0897-84-2129 |
観光船で海峡を周遊
①.船で潮の流れと村上海賊の歴史を体感
★サイクリングの立寄りに特におすすめ

しまなみ海道大島の体験スポット 大島の宮窪町にある村上海賊ミュージアムの目の前にある能島水軍から出ている観光クルーズ「潮流体験」は、村上海賊の歴史を船で体感できると評判です。
船折瀬戸という名前が残るなどこの辺りは急潮流で知られ、陸地から見ても速さが分かるほどです。特にこのクルーズで遊覧する能島周辺の宮窪瀬戸は時速20㎞近い流れになるときがあり大迫力。村上海賊の解説を聞きながら、瀬戸内海の歴史に浸ることができます。
②.急流潮流と来島海峡大橋の絶景クルーズ

しまなみ海道大島の体験スポット 一方、大島の南側、道の駅よしうみいきいき館からは別の観光クルーズ「急流観潮船」が出ています。こちらは日本三大急潮で知られる来島海峡をめぐるツアーです。
その潮流は時に凄まじい迫力で、八幡渦と呼ばれる大きな渦が見られることもあります。来島海峡大橋の下をくぐれたり、造船所の近くまで入り込むことができるのも魅力です。
時間のある方は観光クルーズ船に乗ってみてください。できればホームページで潮流の速い時間帯をチェックして、その時間に合わせて乗ってみることをおすすめします。最強潮流の時の迫力は、ぜひ一度体感してほしいですね。
体験船 | 受付 | 特徴 |
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宮窪瀬戸潮流体験 | 能島水軍 | 船折瀬戸という狭い海峡の激流のほか、能島村上氏の本拠・能島城跡、伯方大島大橋を見てまわります。 |
来島海峡急流観潮船 | 道の駅 よしうみいきいき館 | 来島海峡の急流や渦潮のほか、来島や小島といった歴史ある離島の近くを通り、造船所群も海から望めます。 |
友浦海岸通り(上級者向け)

しまなみ海道大島の絶景ルート しまなみ海道大島の東海岸の外周ルートは、アップダウンが多く上級者向けながら、その景色はとても美しく走る価値があります。
特に友浦地区の海岸線沿いは「友浦海岸通り」と名前がついていて、海風を感じながらのサイクリングができる外周ルートのうちでも特に景色の良いルートになっています。友浦港からは今治方面への旅客船も出ているので、船の出港まで時間がある場合には、この「友浦海岸通り」を少し走ってみるのもおすすめです。
観光・休憩 | 友浦海岸通り |
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住所 | 愛媛県道337号線(名駒友浦線) |
電話 | 0897-86-2500(今治市役所宮窪支所) |
高級石材の大島石

しまなみ海道大島の体験スポット この島で採れる石は「大島石」や「青みかげ」と呼ばれる花崗岩の高級石材で、お墓だけでなく、島の石垣や建物にも使われています。大島の北側にあるカレイ山や念仏山周辺にいくつかの採石場があります。
近場だと道後温泉や愛媛県庁舎、有名なところだと国会議事堂、赤坂離宮、大阪の心斎橋などでも使われているそうですよ。大島をサイクリングしていると至る所で石材屋さんを発見すると思います。大島には石関連の企業が約30社もあり、石は大島の大切な産業のひとつです。特にカレイ山近くにある広大な採石場は「しまなみアートキャニオン」と呼ばれ、週末を中心に地元NPOによって見学ツアーなども開催されています。
見学ツアー | しまなみアートキャニオン |
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住所 | 今治市宮窪町宮窪6355-2 (カレイ山展望公園) |
電話 | 080-2989-5179(NPO能島の里) |
営業時間 | 10:00~、14:00~ 土日祝開催(予約必要) |
入館料 | 大人 1500円 |
大島石街道

しまなみ海道・大島ならではの風景 標高232mの厳しい坂道を登らなくてはならないカレイ山でなくても、大島石を身近に感じられるルートがあります。大島の北西、早川から余所国までの外周ルートは通称「大島石街道」。石材屋や工場が並び、山積みになった大きな石が圧巻です。
ルート | 大島石街道(外周コース) |
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住所 | 今治市宮窪町早川~宮窪町余所国 |
よしうみバラ公園

しまなみ海道大島の観光スポット しまなみ海道大島の外周ルート沿いにある気軽に休憩できる公園「よしうみバラ公園」。園内には400種のバラ3500株が植樹されています。特にオールドローズの種類は日本随一。
最盛期である5~6月、10~11月には色鮮やかなバラが咲き誇ります。2004年のリニューアル後、公園内は無料で散策でき、地元の人たちの憩いの場ともなっています。売店ではバラ味のアイスクリームも食べられます。
観光・休憩 | よしうみバラ公園 |
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住所 | 今治市吉海町福田1290 |
電話 | 0897-84-2111 |
大迫力の造船所を間近に
★サイクリングの立寄りに特におすすめ

しまなみ海道大島の造船所エリア よしうみバラ公園から来島海峡大橋間の海沿いルートは平坦で景色もいいのでおすすめ。途中、巨大船をまさに今作っている造船所の近くを通ります。しまなみ海道ならではの風景のひとつだと思います。もちろん造船所の敷地は立入禁止。道路から眺めてみましょう。
風景 | 大迫力の造船所を間近に |
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住所 | 今治市吉海町本庄 |
渦浦八幡神社

しまなみ海道大島の神社 しまなみ海道大島の外周ルート、椋名の集落にある渦浦八幡神社。私は旅先でその土地の神社に行くのが好きなので、ちょっとマニアックですがこちらの神社をおすすめします。本堂へと登る森の中の道が神秘的。本堂が高い所にあるので、椋名の集落を一望できます。
神社 | 渦浦八幡神社 |
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住所 | 今治市吉海町椋名146 |
電話 | 0897-84-3222 |
大島のとっておきフォトスポット
★サイクリングの立寄りに特におすすめ

しまなみ海道大島の写真スポット 大島でちょっと寄り道してでも寄ってみると良いとっておきのフォトスポットをご紹介。来島海峡大橋も望めてしまなみ海道らしい風景が詰まった2か所です。
まずは、来島海峡大橋を降りてすぐの吉海町椋名のビーチ。特に潮が引いていると真っ白な砂浜が広く美しく、ついつい自転車を停めて降りてみたくなります。もうひとつは吉海町正味の行き止まりルート。来島海峡大橋を眺めながらの海沿いの道で、一番奥にはサイクルオアシスにもなっている小さなお堂、宥信庵があります。このお堂はクルム伊達公子さん出演の伊予銀行のCMロケ地にもなりました。
フォトスポット | 椋名の砂浜 | 正味の海沿い |
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場所 | 来島海峡大橋を降りてすぐ | 宥信庵に向かう海沿いの道 |
特徴 | 白くて綺麗な砂浜が広がっていて海が綺麗で橋も見えます。 | 行き止まりの道ですが、お堂までの海沿いの景色がとてもいいです。 |
来島海峡大橋

しまなみ海道大島の観光スポット しまなみ海道最大のハイライトともいえる空中回廊「来島海峡大橋」。この橋は第1大橋、第2大橋、第3大橋の3つの橋が連なったつくりをしていて、そのトータルの長さはなんと4㎞!巨大コンテナ船や豪華客船も下を通り抜けていく巨大なつり橋です。
大小さまざまな船が航行する海峡としては潮流が屈指に複雑なことから、世界的にも珍しい「順中逆西」という特殊な航行方法で船が行き来しています。そのため山の上には飛行場のような管制塔があり、船に情報提供をしているんです。来島海峡大橋をサイクリングをしていると、島のいくつかの場所に数字や矢印が表示している信号を見つけることができます。潮流の速さや向きなどを船に知らせる大切な信号です。

来島海峡大橋の写真を撮るなら、糸山公園の来島海峡展望館や糸山展望台、サンライズ糸山の展望台が初心者でもアクセスしやすく景色も素晴らしいです。特にオススメなのが、糸山公園の駐車場から5分ほど階段を登ったところにある糸山展望台。高さがかなりあるので、来島海峡大橋の橋げたも見下ろせるほどです。
来島海峡大橋の展望 | サンライズ糸山 | 来島海峡展望館 | 糸山展望台 |
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住所 | 今治市砂場町2-8-1 | 今治市小浦町2-5-2 | 今治市小浦町2-5-2 |
電話番号 | 0898-41-3196 | 0898-41-5002 | – |
特徴 | SHIMANAMIの文字モニュメントあり | 売店でお土産や柑橘ドリンク販売 | 階段を登った上にある絶景展望台 |
しまなみ海道・大島のサイクリングルートには大きく3つ、メインルート(国道317号線)、西側外周ルート(県道49号線)、東側外周ルート(県道49号線と337号線)。このうち大島の東は距離も長くアップダウンが多く上級者向き。西の外周ルートのうち、来島海峡大橋~よしうみバラ公園の間は平坦な海沿いの気持ちの良い道でおすすめです。
今治の町を観光
来島海峡大橋は今治の市街地からは離れていてJR今治駅からのおよそ6kmほど。ほとんど平坦ですが自動車やトラック、歩行者などの交通量もある程度あるのでご注意を。海沿いに今治港方面へ抜ける道は、とても景色がよく交通量も少ないのですが路面状況がやや悪いです。

今治は造船とタオルがとても有名な町なので、造船所や鉄工所の風景、戦前には四国のマンチェスターとも呼ばれたタオル工場や染色工場の風景なども眺めながら、市街地を進みます。公共のレンタサイクルの貸出返却所「今治駅サイクリングターミナル」は今治駅のすぐ目の前にあるので、ここが出発地点やゴール地点になる方も多いと思います。

しまなみ海道・今治のフォトスポット 今治駅の近くにあるゲストハウス「シクロの家」の横には「しまなみ海道スタート&ゴール」の壁画があり写真スポットになっています。しまなみ海道タオルやガイドブックなども販売していて、宿泊でない方でも立寄れるそうです。
今治で時間のある方は、藤堂高虎が築城した今治城や伊予の三湯のひとつ鈍川温泉に行ってみたり、街中を散策してみたりするのもおすすめですよ。松山の道後温泉のように観光地ではありませんが、今治はここにしかないものが沢山ある町です。今治は愛媛県の中でも独特な文化と港町の雰囲気のある町なので、意外と面白いと思います。夜は今治名物の「今治鉄板焼き鳥」を食べてみて下さい。造船の町らしく鉄板で押して焼くタイプの焼き鳥で、街にはこの鉄板焼き鳥の居酒屋さんが点在しています。せっかく今治に来たなら、私の大好きな今治の町も思いっきり楽しんでください。
関西方面と九州を結ぶ瀬戸内海航路のちょうど真ん中あたりにある今治の町。古くから海上交通の要衝にもなっていて、造船と海運業がとても盛んで日本最大の海事都市とも呼ばれます。今治市内には14の造船所があり、日本で造られている船のおよそ3割は今治関連の造船会社で造られています。 また、国際的に活躍する日本の外航船のうち4割もの船が今治の海運会社がオーナーになっているそうです。今治市民だと、親戚や友人に誰かしら船関連の仕事をされている方がいるので、船に詳しい方も多く、生活に船がとても密接しています。
観光情報のお問い合わせ先
しまなみ海道観光のお問い合わせ先 しまなみ海道や今治、尾道の観光情報に関する全般的な問い合わせ先は、各観光協会もしくは市役所の観光課がいいと思います。しまなみ海道周辺での今治側のエリアは、今治市街や大島、伯方島、大三島、岡村島などで、尾道側のエリアは、尾道市街や向島、因島、生口島、岩子島、高根島などです。
観光協会 | 今治地方観光協会 | 尾道観光協会 |
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住所 | 今治市片原町1-100-3 みなと交流センター3階 | 尾道市東御所町1-20 本四高速尾道ビル1階 |
電話番号 | 0898-22-0909 | 0848-36-5495 |
営業時間 | 8:30~17:15 | 8:30~17:30 |
しまなみ海道の観光スポット総まとめ
ここで紹介した場所にプラスして、より詳しいしまなみ海道の観光スポット・絶景スポットはこちらのウェブページにまとめました。ぜひご参考になさってください。

続いて、しまなみ海道サイクリングのお昼ご飯におすすめの海鮮やご当地グルメを紹介していきますよ。次のページにお進みください。