【危険?】尾道大橋の自転車走行は非推奨!初心者必見の「向島」への安全な行き方

【タイトル】しまなみ海道尾道~向島尾道大橋自転車通行不可?

しまなみ海道のサイクリングロードのうち、向島~尾道間は少し特殊です。尾道大橋は一般道で自転車の通行も制限されていないのですが、渡船の利用が推奨されています。尾道大橋の自転車での通行が非推奨な理由はなんでしょう。実際の歩道や路側帯の様子などの写真も含めてその理由をご紹介します。

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記事の筆者:カワイユキ

こんにちは、カワイユキと申します。しまなみ海道在住でこれまで300回以上は走ってきましたが、そのたびに新しい発見があります。初めての方の不安を少しでも減らすヒントになれば嬉しいです。

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尾道と向島を行き来する方法

尾道大橋と新尾道大橋は例外

世界的なサイクリングルートとして知られるしまなみ海道のほとんどの橋には、自転車歩行者専用道や原付バイク専用道が設置されています。本州と四国を結ぶ高速道路としての利便性だけでなく、気軽に島を行き来できたり、自転車や原付バイクなどで瀬戸内海の島々を観光できるスポットとしても知られています。

【イラスト】尾道大橋は自転車通行が危険なのか:しまなみ海道と尾道大橋、新尾道大橋の立地を示した地図
しまなみ海道と尾道大橋の位置関係

来島海峡大橋や多々羅大橋など、徒歩から大型トラックまでさまざまな交通手段で渡ることができることで知られているしまなみ海道の橋の中で、尾道と向島を結ぶ「尾道大橋」「新尾道大橋」は例外とされます。

尾道~向島間を渡る方法

【写真】尾道大橋は自転車通行が危険なのか:サイクリングで尾道~向島間は渡船が推奨
サイクリングで尾道~向島間は渡船が推奨

行政が発行している観光パンフレットや有名なガイドブック『しまなみ島走BOOK』などでも、自転車の場合には尾道大橋は通らずに渡船を利用することが推奨されています。実際に、しまなみ海道を訪れるほとんどのサイクリストや旅行者が向島~尾道間の移動には渡船を利用しています。

【写真】尾道大橋は自転車通行が危険なのか:尾道市街(左)と向島(右)に架かる新尾道大橋と尾道大橋
尾道市街(左)と向島(右)に架かる新尾道大橋と尾道大橋

こちらの写真は、千光寺公園展望台から尾道大橋と新尾道大橋をおさめたものです。ちょっと分かりにくいですが2本の橋が並行するように、向島と尾道の間の海峡、尾道水道を渡しています。まず、1999年に架けられた新尾道大橋(写真手前)は高速道路なので、自動車専用道路になっています。当たり前ですが高速道路なので自転車や歩行者の歩行は禁止されています。

尾道~向島の橋新尾道大橋尾道大橋
道路の区分高速道路(西瀬戸自動車道)一般道(国道317号線)
開通1999年1968年
自転車の通行通行禁止制限はされていない

奥側にかかっている橋が1968年に架けられた尾道大橋でちょっと古いタイプの橋になっています。開通当初は有料の橋「尾道大橋有料道路」だったそうで、当時としてはかなり大きな規模の斜張橋だったようです。こちらは現在、通行無料の一般道路(国道317号線)になっています。

尾道大橋は一般道路なので、自転車や歩行者の通行が禁止されていません。

開通当時も歩行者無料、自転車10円という通行料金が設定されていた記録が残っているので、渡船に代わる足として自転車の通行も想定はされていたようです。

このページのトピック
  • 尾道大橋の自転車通行が非推奨の理由
  • 渡船で向島~尾道を渡る方法

制限はされていないものの、実際に通行するとなると…

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現地レポート:尾道大橋は危険?

尾道大橋は自転車通行非推奨

【写真】尾道大橋は自転車通行が危険なのか:尾道大橋の橋上の通行部分
尾道大橋の橋上の通行部分

しかしながら尾道大橋開通の1968年は、まだしまなみ海道のサイクリングコースの構想などは出ていなかったため、しまなみ海道の他の橋のようにサイクリングロード、自転車歩行者専用道や原付バイク専用道は設置されていません。

狭い部分も多く、交通量も多いため、しまなみ海道サイクリングでは尾道大橋ではなく、渡船で渡るように推奨されています。つまり「尾道大橋を自転車で通行することは禁止されてはいないけど、安全のために通らない方がいい」というイメージです。

【写真】尾道大橋は自転車通行が危険なのか:向島の尾道駅前行き渡船乗り場
向島の尾道駅前行き渡船乗り場

今治側からしまなみ海道をブルーラインという道しるべに沿ってサイクリングしてくると、尾道駅前行きの渡船乗り場へと自然と誘導されるようになっています。そのため、尾道大橋に入らないように注意をする必要は必ずしもないかもしれません。

イレギュラーなルートを通っていたり、渡船の存在を事前に知らなかったりする場合に、尾道大橋に入ってしまう可能性があります。

尾道大橋は歩道が狭い

実際にどれくらい狭いのかというのを見て頂ければと思います。本当に有料道路として自転車でも10円取っていたの?と驚くほど、自転車の通行に関して全く配慮されていない橋です。

【写真】尾道大橋は自転車通行が危険なのか:区間で最も広い歩道はこれくらい
区間で最も広い歩道はこれくらい

尾道側の国道2号線「尾道大橋入り口」の交差点から尾道大橋まで、あるいは向島側の国道317号線「二番潟」交差点から尾道大橋まで、アプローチのために坂道を登るような道路が設置されています。ここが両方とも、歩道もなく路側帯が極端に狭い部分も続きます。上の写真の向島側から右側の歩道は、この区間で最も幅が広い部分です。この部分の左車線には歩道がないことが分かると思います。

【写真】尾道大橋は自転車通行が危険なのか:自転車の走行はかなり厳しい狭さ
自転車の走行はかなり厳しい狭さ

実は尾道大橋の橋上には、右側と左側の両サイドに歩道が設置されています。歩いて通過するだけであれば、自動車が近くて怖いですが通行できなくはないなという感じです。橋の上というよりは、橋までの歩道がない区間のほうが怖いです。ちなみに、取材時に歩いて渡っている人は地元の方も含め皆無。道路工事の作業員の方がいただけでした。

自転車の車道走行は

写真で見ても分かるように尾道大橋は橋の上だけでなく、橋までのアプローチの道路も含めて、片側一車線で路肩が極端に狭い作りになっています。地元の人の感覚としても、この橋に自転車が通行していることがほぼ無いので、「自転車で通行している人がいたら驚く」といった感じです。

また、オレンジ色のセンターライン(追越しのための右側部分にはみ出し通行禁止)区間になっています。自転車が車道を通行している場合、車が安全な側方間隔(1.5m以上推奨)を確保しつつ、車線をまたがずに自転車を追い越すのは非常に困難な区間です。

車道部分であっても、尾道大橋は自転車で安全に走行することが現状では難しいと言えると思います。渡船の営業時間外などで、どうしても通行しなくてはいけない場合は、自転車を降りて、歩道を歩くのがベターだと思います。

スペース的にも、今後、この橋に自転車通行空間を増設することは難しそうです。

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実際に尾道大橋を渡ってみると

歩道が狭くワイヤーが邪魔

取材時は、自転車ではなかったので、実際に徒歩で尾道大橋を渡ってみることにしました。橋のワイヤー部分がとにかく狭く、自転車や大きなスーツケースがあると、歩いて渡るとしてもかなり狭いと感じました。

【写真】尾道大橋は自転車通行が危険なのか:橋のワイヤーが歩道の真ん中を占拠
橋のワイヤーが歩道の真ん中を占拠

歩道部分に関しては、しまなみ海道の他の橋と比べるまでもなく、自転車に乗っての通行はかなり危険だと感じました。というのもこの尾道大橋は斜張橋のワイヤーがなんと歩道の真ん中から出ています。これが自転車を押して歩くにしてもかなり邪魔でストレスになると思います。両サイドともこの状況です。

どこを通ればいいか分かりづらい

また、尾道大橋入り口~尾道大橋までの区間には、自動車専用道である国道2号線パイパスへの分岐もあり、間違えて自動車専用道に入ってしまうリスクがあります。尾道側が特に複雑なループになっていて、初めてだとかなり分かりにくいです。正直、実際に徒歩で通ってみましたが、未だに、どの道を歩くのが正解だったのかよく分からないほどです。

交通量多く、スピードが速い

今回は、右側の歩道を歩いてみましたが、車道とは段差と柵で区切られた歩道を歩いていても、通行する車の量とスピードに恐怖感がありました。片側一車線で路肩も狭いので、体感でかなり近くを車が通り抜けていきました。

尾道大橋は、本州と向島を結ぶ幹線道路になっているので、自動車から大型トラックまで交通量が多いです。尾道~向島の区間だけを行き来する場合、高速道路を通るのは不便&有料なので、多くの地元の人や業者さんたちは新尾道大橋ではなく尾道大橋を使います。

遠回りにもなる

また、尾道駅や尾道商店街などがある尾道の中心部から向島へ行こうとした場合、尾道大橋を通ることはかなり遠回りになります。というのも、尾道大橋がかかっているのが尾道市山波町という尾道水道の外れのほうなんです。尾道駅から尾道大橋まで3.5㎞ほどです。

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尾道~向島は渡船で渡ろう

便利で安い渡船を活用しよう

【写真】尾道大橋は自転車通行が危険なのか:サイクリングで尾道~向島は渡船を利用しましょう
サイクリングでは尾道~向島は渡船を利用しましょう

尾道から向島へ渡船で渡る場合には、3つの航路があります。尾道水道のこれら全ての航路が自転車の積載OKですが、便利なのはやはり駅前渡船です。JR尾道駅を出て海側へ進んだ左側にこのような「向島行渡船のりば」がありますので、こちらから向島へ渡るようにしましょう。運賃は自転車も含めて100円程度で、切符はなく、船の上で船員さんが集金しにきます。

尾道~向島間の2つの渡船

【写真】尾道大橋は自転車通行が危険なのか:向島の尾道行き渡船乗り場
向島の尾道行き渡船乗り場

一方、向島側から尾道へと渡る場合には、ブルーラインに沿っているのであれば、富浜の渡船乗り場が尾道駅前へと渡しています。どの渡船も時刻表なく、朝早くから晩まで頻繁に行き来していますので、到着後、船が来ていなければ少し待ってみて下さい。尾道大橋を無理やり通行するよりもはるかに安全でストレスもなく、それに船旅の風情や島の生活感も感じられることができて、いい旅になるのでは、と思います。ぜひ渡船を利用するようにしてみてください。

渡船尾道駅前渡船尾道渡船(兼吉の渡し)福本渡船
駅前~富浜土堂~兼吉土堂~小歌島
特徴今治側からメインルートを走ってくると、ブルーラインによって誘導されるのがこの渡船。NHK連続テレビ小説「てっぱん」のロケ地にもなった渡船。駅からは最も離れています。【ご注意】2025年3月末をもって福本渡船は廃止。

これら2つの渡船の乗り場や料金の違い、支払方法の違い、自転車を積載できるかどうかなどの詳しい情報は、こちらのウェブページでレポートしていますので、ぜひ参考になさってください。

全線踏破なら2日間モデルコース

しまなみ海道サイクリングでは、レンタサイクルやサイクリングコースなどがとても便利に設計されているので、自分の自転車を持ってくるような上級者だけでなく、レンタサイクルを借りてサイクリングするような初心者の方も多いという特徴があります。船やバスを活用して、一部分だけをサイクリングすることもできますし、今治~尾道間の全線踏破を目指す方も多いです。

初めてでレンタサイクルを借りて、島での観光も楽しみながら、しまなみ海道全線を踏破するならのんびりと2日間ほどかけて自転車旅行するのがおすすめです。

推しガイドブックをチェック♪

【書影】しまなみ海道サイクリングのガイドブック「しまなみ島走BOOK」など

ガイドブック島走BOOKシリーズ 超定番ですがやはり「しまなみ島走BOOK」シリーズは推しです。自転車で世界一周した地元のサイクリングガイドが執筆した、自転車旅行者目線の本格的なガイドブックや地図です。たびたび改訂版も出ています。書店にはなかなか出回っていないのですが、Amazon.co.jpで出版元から購入できます。しまなみ海道サイクリングに興味を持ったらまずは最新版を手元に取り寄せておくといいですよ♪

自分で計画するのが好きな人は『しまなみ島走BOOK』、計画が苦手な人には『しまなみ島走PLAN』がおすすめです。

よくある質問集

尾道大橋の自転車通行について、よくいただくご質問をまとめてみました。初めてしまなみ海道を訪れる方の不安を少しでも解消できれば嬉しいです。

Q
尾道大橋は自転車で渡ることができますか?
A

尾道大橋は一般道路(国道317号)なので、自転車の通行自体は禁止されているわけではありません。

ただ、実際に現地を走ってみると、歩道がない区間や路側帯がかなり狭い場所が続きます。交通量も多く、走行環境としてはかなり厳しい印象です。

しまなみ海道のサイクリングを安全に楽しむという意味では、尾道大橋を無理に通る必要はありません。
多くの方が利用しているように、渡船(フェリー)を使うルートの方が安心して移動できます。

Q
なぜ尾道大橋には自転車専用道がないのですか?
A

尾道大橋が開通したのは1968年。
当時はまだ、現在のようなしまなみ海道サイクリングコースの構想はありませんでした。

そのため、自転車や歩行者のための専用空間は十分に整備されていません。
橋の上には歩道がありますが、そこへ至るアプローチ区間は道幅が狭く、走りやすいとは言いにくい状況です。

スペース的にも余裕が少ないため、今後大きく改善される可能性は高くないと思われます。

Q
自転車を押して歩けば安全に渡れますか?
A

歩道を押して歩くこと自体は可能です。
ただ、実際に歩いてみると、橋のワイヤーが歩道の中央付近にあり、自転車を押すには少し通りづらい場面があります。

また、車道との距離が近く、車がすぐ横を通り抜けていくような感覚になるため、人によっては怖さを感じるかもしれません。

どうしても渡る必要がある場合は無理をせず、周囲の状況を見ながらゆっくり進むことが大切です。
とはいえ、やはり基本的には渡船の利用をおすすめしたいところです。

Q
尾道大橋を使わない場合、向島へはどうやって行けばいいですか?
A

尾道と向島の間は、渡船(フェリー)で移動するのが一般的です。

JR尾道駅から海側に出ると、すぐ近くに向島行きの渡船乗り場があります。
また、しまなみ海道のサイクリングルートには「ブルーライン」という青い案内線が引かれていて、それに沿って進めば自然と渡船へ案内されます。

料金も自転車込みで100円程度と手頃ですし、移動時間もほんの数分。
船に乗るひとときも、旅の楽しみのひとつになります。

のんびりとした瀬戸内の空気を感じながら、ぜひ利用してみてくださいね。

Q
渡船は予約や時刻表の確認が必要ですか?
A

渡船は予約不要で利用できます。
時刻表も細かく決まっているわけではなく、短い間隔で頻繁に往復しています。

タイミングによっては少し待つこともありますが、長時間待つことはほとんどありません。
切符も事前購入は不要で、乗船後に料金を支払うスタイルです。

気軽に利用できるので、初めての方でも安心して乗れると思います。

Q
間違えて尾道大橋に入ってしまわないか心配です
A

しまなみ海道のメインルートには、道路上に「ブルーライン」という案内表示があります。
これに沿って進めば、尾道駅前への渡船乗り場へ自然と誘導される仕組みになっています。

そのため、通常のルートを走っていれば、誤って尾道大橋に入ってしまう心配はあまりありません。

尾道駅前でレンタサイクルを借りてスタートする方も、渡船乗り場はすぐ目の前なので、「尾道~向島間は船に乗る」ことを知っていれば問題なくたどり着けます。

尾道側の橋の周辺は道路構造が少し複雑で、分岐も多いエリアなので、逆に尾道大橋へ行く方が難しいです。

Q
車で向島へ行く場合はどの橋を使えばいいですか?
A

尾道と向島の間には、「尾道大橋」と「新尾道大橋」の2つの橋があります。

このうち新尾道大橋は高速道路のため、自転車や歩行者は通行できません。高速道路に入るには、尾道側は西瀬戸尾道IC、向島側は向島ICへ向かう必要があります。

一般道として利用できるのは尾道大橋になります。尾道と向島の間だけを移動するのであれば、尾道大橋を使うのが一般的です。自動車が積載可能な渡船を使う方法もあります。


このページではしまなみ海道の尾道大橋が自転車での通行が推奨されていない理由を解説させていただきました。しまなみ海道サイクリングの詳しい情報は、以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしてください。

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