【大三島の宿6選】しまなみ海道サイクリングで泊まりたい大三島町や上浦町の宿泊施設

2024年1月13日2025年1月6日

大三島は、しまなみ海道の島々の中でもちょうど真ん中あたりにある島で、大山祇神社など観光スポットも人気な島なので、サイクリングでの宿泊におすすめのエリアです。上浦町エリアと大三島町エリアのそれぞれのおすすめ宿泊施設をご紹介します。

初心者ひとり旅でも安全・安心にサイクリングを楽しめるガイドブックを目指して作っているウェブサイトです。私の記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお、業者様からの掲載依頼はお断りしています。

大三島で一泊

2日間で完走を目指す

サイクリングの聖地として、世界的な自転車旅行エリアとなっている「しまなみ海道」は、四国の愛媛県今治市と本州の広島県尾道市の間のいくつもの島々を通る瀬戸内海縦断ルートです。自分の自転車を持ってくるようなサイクリング上級者だけでなく、初心者でも自転車の旅を楽しむことができるように、レンタサイクルや道案内などの整備が進められています。

しまなみ海道のサイクリングコースには、メインルートや外周コースなどレベルに合わせて様々なバリエーションがあり、旅行者の方々は思い思いのルートを走っています。そうしたコースの中でも、やはり人気が高いのは、今治から尾道までの全線を完走する縦断ルートです。せっかく来たからには、やっぱりしまなみ海道を走り切りたいという方が多いですね。

意外かもしれませんが、しまなみ海道は意外とアップダウンと距離があります。完走を目指すとなると、最短でも70～80kmの道のりで、それぞれの橋には上り坂があります。普段から自転車に乗り慣れていない方でも、一日かければ完走できない距離ではありませんが、寄り道をしたり観光をしたりする余裕がなくなってしまうことも。初めての場合、2日間かけて完走を目指すと「ただ走るだけの旅」にならず、しまなみ海道をより満喫できると思います。

途中の島で一泊

しまなみ海道の完走を目指すサイクリング旅では、ちょうど真ん中あたりになる大三島や生口島で一泊する方が多いです。最近は、こうした2日以上かけてのんびり自転車で旅をするというのが定着したこともあり、大三島や生口島ではサイクリング旅行者をターゲットにした宿泊施設も次々とオープンしています。かつては、旅館や民宿しかなかったエリアに、ゲストハウスやホステル、グランピングなどの新しい宿泊の選択肢が登場しているんです。

今回は、大山祇神社など観光スポットもあり、最近は移住者も多い「大三島」に焦点を当てて、しまなみ海道サイクリングで一人旅でも泊まりやすい宿泊施設を中心にピックアップしてご紹介してみようと思います。ぜひ、しまなみ海道サイクリングの宿泊先探しの参考になさってください。

しまなみ海道周辺では、個人経営や小規模経営の宿が多く、楽天トラベルやBooking.com、じゃらん、Yahoo！トラベルなどの予約サイトには出ていないところも。人気だけれども小さな宿などは、あえてそうした予約サイトには載せていないこともあるそうです。予約を取る際には、直接電話あるいは公式ウェブサイトから予約するのがいいかもしれませんね。

大三島の2つのエリア

大三島町と上浦町

実は大三島は一周すると50km近くもある、しまなみ海道で最も大きな島です。行政区分としては平成の大合併で愛媛県今治市に属しています。大きい島なので、サイクリングの旅で宿泊する宿が大三島のどのエリアにあるかを事前に確認しておくことはとても大切です。予約した宿が思っていたよりも辺鄙な場所にあると、思いのほか距離も延びてしまい、ハードなサイクリングになってしまうかもしれません。

分かりやすく言うと、大三島は西と東で町が分かれています。島の東側が上浦町、西側が大三島町です。しまなみ海道サイクリングの最短コースであるメインルートは、島の東側の海岸沿いを通っています。つまり、大三島町に比べて上浦町にある宿泊施設の方が、基本的にはメインルートからアクセスしやすいと言えます。

一方で、大三島町には、しまなみ海道を代表する観光スポットでもある大山祇神社があるので、その周辺の宮浦エリアには参道があったり、飲食店や宿泊施設も多くあります。役場などもこのエリアにあるので、大三島町宮浦が大三島の中心市街地と言えると思います。サイクリングロードからは島の反対側に追加で走行する必要がありますが、とても人気の高いエリアです。

ここで紹介している以外にも、大三島には宗方地区や盛地区、瀬戸地区、甘崎地区などに1棟貸しのゲストハウスや農家民宿などが点在しています。便利さを求めず、のんびりと島の雰囲気を楽しみたいならこうした少し町から離れたエリアの宿泊施設も選択肢に入ってくるでしょう。

上浦町のおすすめ宿

まずは、大三島のおすすめの宿泊施設の中でも、しまなみ海道サイクリングのメインルートや多々羅大橋から近く、アクセスしやすいことが魅力の上浦町エリアにある宿をご紹介します。今治市の住所のうち、上浦町井口や上浦町甘崎、上浦町瀬戸などがメインルートから近いエリアとなります。

大三島はしまなみ海道の中でも最も大きな島なので、島の反対側や辺鄙な場所の宿泊施設を予約すると思いの外、走行距離がのびてしまうことになるかもしれません。初心者のサイクリングの方で、数十キロの距離を一日で走り切ることに不安があるなぁという方はこのエリアで一泊するといいですね。

宿泊施設	多々羅大橋からの距離
WAKKA	1.9km
I-Link Hostel	1.0km
民宿なぎさ	2.9km
料理旅館 富士見園	2.2km
民宿 珈里葡	2.1km
典座	1.1km
Guesthouse ファーモア	2.6km
ゲストハウス Tonari	3.1km

多々羅大橋の自転車歩行者道の大三島側から、それぞれの宿泊施設までの距離はこのくらいです。それでは、上浦町エリアのしまなみ海道サイクリングにおすすめの宿泊施設をそれぞれ詳しくご紹介したいと思います。

①WAKKA

2020年にオープンした「WAKKA」は、しまなみ海道の多々羅大橋を望む大三島の井口港近くに位置するサイクリング複合施設です。おしゃれな和室と洋室が揃ったコテージでの宿泊や、グランピングが楽しめるドームテント、気軽に泊まれるドミトリーなど、宿泊スタイルは多彩。「WAKKA」には宿泊エリアだけでなくカフェスペースもあり、宿泊者はプライベートなデッキで地元食材のバーベキューも楽しめます。サイクリングサポートも充実していて、レンタサイクルや出張修理のサービスも展開し、オーダーメイドのツアーやサイクリングサポートも提供。自転車旅行者ビギナーでもしまなみ海道サイクリングを安心して満喫できる環境を実現している施設です。

WAKKAのクチコミ
和室とプライベートデッキからの海景色が最高！また訪れたいです。
サイクリングの拠点に最適！手軽なレンタサイクルと親切なサポートが心強い。
ドームテントのグランピングは感動的！快適な室内と星空、親切なスタッフが素晴らしい。

コテージ・グランピング	WAKKA
住所	今治市上浦町井口6691-1
電話	0897-72-8705
チェックイン	15:00～
チェックアウト	～10:00
およその価格帯	ドミトリー1名朝食付　6500円～
特徴	サイクリングを総合的にサポート

②I-LINK HOSTEL

大三島の上浦町にある「I-LINK HOSTEL & CAFE SHIMANAMI」は、2019年に「IKIDANE HOSTEL & CAFE SHIMANAMI」としてスタートし、2021年に名前が変更されたレストラン併設のホステルです。海外のサイクリストを主な対象にしているような印象で、多々羅大橋近くに位置し、しまなみ海道のメインルートからもアクセスが非常に良いので人気です。シンプルで居心地の良い個室やドミトリーがあり、一人旅のサイクリストにも気軽に泊まれるのでおすすめです。周辺にはコンビニがありますが、上浦町エリアでは近くの飲食店が限られているため、夕食付きで予約するのがいいと思います。しまなみ海道のまさに中間地点という立地でリーズナブルに宿泊できます。

I-LINKのクチコミ
泊まる部屋はシンプルな区割りスペースでした。
中間の島になる大三島のルートから外れない立地の良い宿泊施設です。
コンビニ徒歩で1分のところにあり、近くにコインランドリーもあって便利。

ホステル	I-LINK HOSTEL & CAFE SHIMANAMI
住所	今治市上浦町井口7645-1
電話	0897-72-8308
チェックイン	15:00～20:00
チェックアウト	～10:00
およその価格帯	ドミトリー1名素泊り　4270円～
特徴	多々羅大橋近くにある海外サイクリストに人気のホステル

③民宿なぎさ

大三島には民宿スタイルの昔ながらの宿泊施設がたくさんありますが、中でもしまなみ海道のサイクリストに人気が高いのが上浦町エリアにある「民宿なぎさ」です。しまなみ海道のメインルートや多々羅大橋からも近い立地で、大三島中学校のちょうど裏手にあります。建物こそ古さがありますが、海鮮を中心に楽しめる晩ごはんもふくめてリーズナブルな価格で宿泊できると満足度の高い民宿となっています。サイクリスト向けに、屋外ですがサイクルラックも設置されていて自転車旅行者ウェルカムな感じ。島の生活の雰囲気を味わいたい方やローカルな魅力を求める方におすすめです。

民宿なぎさのクチコミ
料理が美味しく、とてもコスパが良い。
お風呂は近場の外部入浴施設の割引券あります。
建物が古く足音は気になるが、掃除はとても行き届いている。

民宿	民宿なぎさ
住所	今治市上浦町井口5600
電話	0897-87-3513
チェックイン	16:00～
チェックアウト	～10:00
およその価格帯	個室1名2食付き　8250円～
特徴	リーズナブルな価格ながら料理が評判の民宿

上浦町のその他の宿

大三島の上浦町エリアには、この他にも民宿を中心にいくつかの宿泊施設があります。個性的な宿泊施設が多いので、ぜひご自身のニーズに合った宿泊施設を見つけていただければと思います。

宿泊施設	タイプ	住所
料理旅館 富士見園	旅館	今治市上浦町井口5733
民宿 珈里葡	民宿	今治市上浦町井口5731
典座（てんぞ）	民宿	今治市上浦町井口7333
Guesthouse ファーモア	民宿	今治市上浦町井口5816
ゲストハウス Tonari	ゲストハウス	今治市上浦町井口3828-1

大三島で日帰り入浴できる施設

しまなみ海道の大三島で日帰り入浴できる銭湯や温泉などの施設の情報をまとめました。大三島はしまなみ海道サイクリングのちょうど中間地点なので、2日間で完走を目指す旅行者の宿泊地になることも多い島です。サイクリングのあとに温泉に浸かりたいという方も多いはず。マーレグラッシア大三島や三島の湯などいくつかの選択肢があります。

大三島町のおすすめ宿

続いて、大三島の反対側、大三島町の宮浦エリアを中心におすすめの宿泊施設をご紹介しようと思います。大山祇神社に近い地区で、町役場などもここにあるので、島の中心市街地と言えます。宮浦港には現在こそ定期船はありませんが、かつては今治市や本州の広島県側ともフェリーでつながっていたため、まさに大三島の入口になっていました。

三村峠を越えて宮浦へ

このエリアに自転車でメインルートからアクセスする場合には、大三島の真ん中を東西に横切っている県道21号線で三村峠を越える片道5kmのルートを通るのが一般的です。三村峠は標高が76mほどあるので、坂道を登る必要がありますが、自転車専用道がついているので傾斜は比較的緩やかになっています。

宿泊施設	大山祇神社からの距離
旅館さわき	0.4km
素泊り茶房 トマリギ	1.1km
ゲストハウスOHANA	0.6km
旅館 茶梅	0.2km
Co-Living & Cafe SANDO	0.1km
民宿 紺玉	0.5km

大山祇神社の入り口からそれぞれの宿泊施設までの距離はこのくらいです。それでは、大三島町エリアのしまなみ海道サイクリングにおすすめの宿泊施設をそれぞれ詳しくご紹介したいと思います。

④旅館さわき

「旅館さわき」は、大三島町の宮浦エリアにある自転車旅行者にとても人気が高い老舗旅館です。最近は特にサイクリングのサポートにも力を入れていて、Eバイクのレンタサイクルサービスなども提供しています。旅館内には自転車保管の専用スペースがあり、整備ツールも完備。サイクリストたちが安心して滞在できると評判です。夕食は海の幸を存分に堪能でき、実際に滞在された方々から高い評価を受けています。大山祇神社からとても近い立地で、ビール工房の大三島ブリュワリー、温浴施設マーレ・グラッシアなどの人気スポットも徒歩圏内にあります。

旅館さわきのクチコミ
評判通りの新鮮で美味しいお魚料理を堪能。
「旅行のメインは食！」という方には自信を持っておすすめできる宿です。
若女将の対応の素晴らしさとお料理の美味しさに感動しました。

旅館	旅館さわき
住所	今治市大三島町宮浦5460
電話	0897-82-0153
チェックイン	15:00～
チェックアウト	～10:00
およその価格帯	個室1名2食付き　15400円～
特徴	サイクリスト向け設備も完備した老舗旅館

⑤素泊り茶房 トマリギ

「素泊り茶房 トマリギ」は、2019年にオープンしたゲストハウスで、薬剤師の夫婦が経営しています（「大三島に移住した某薬剤師の脳みその中」というはてなブログをぜひ）。畳の個室や広々としたカプセルドミトリーがあり、共有スペースもくつろげると好評です。「トマリギ」も大三島町の宮浦エリアに位置し、大山祇神社まで徒歩10分と観光に便利。名前に素泊り茶房とある通り夕食は提供されませんが、周辺には飲食店、コンビニ、スーパーマーケットもあり。徒歩圏内には温浴施設もあります。早めのチェックインして、周辺を散策、大三島滞在を楽しむのがおすすめですね。

トマリギのクチコミ
宿泊者のニーズを捉えた繊細で無駄のないデザイン。
土間は居心地がよく、お茶をいただきながらのオーナー夫妻との会話が楽しかったです。
「個室かっ」ってくらい想像以上にドミトリーが広い。

ゲストハウス	大三島 素泊り茶房 トマリギ
住所	今治市大三島町宮浦88
電話	080-8493-5416
チェックイン	16:00～20:00
チェックアウト	～12:00
およその価格帯	ドミトリー1名素泊り　4500円～
特徴	大三島観光にもいい立地のオシャレゲストハウス

⑥ゲストハウスOHANA

「OHANA in 御島」は、トマリギと同じく大三島町宮浦エリアにある大三島の観光に便利なゲストハウスです。しまなみ海道の島エリアでは最初にオープンしたゲストハウスであり、2016年の開業以来、1泊2日のサイクリング旅行の実現を支えています。大三島や生口島には老舗の旅館や民宿しかなかったので、そんな中でOHANA in 御島が島にオープンしたことはとてもセンセーショナルでした。オーガニックなショップとカフェ「ふろむあーすカフェオハナ」を運営していた東京のご夫婦が島へ移住して経営。オーガニックな素材にこだわったカフェやショップも併設され、手作り感とエコロジーな雰囲気が特徴のゲストハウスです。

OHANAのクチコミ
気さくなスタッフがいて、必要な機能は全てある。
ヒッピーな感じで清潔なホステル。
大山祇神社近くで最もリーズナブルな価格で宿泊できるゲストハウスです。

ゲストハウス	OHANA in 御島
住所	今治市大三島町宮浦5341
電話	0897-82-0023
チェックイン	17:00～19:00
チェックアウト	～10:00
およその価格帯	ドミトリー1名素泊り　2900円～
特徴	エコロジー＆オーガニックなゲストハウス

大三島町のその他の宿

大三島の大三島町エリアには、この他にも民宿を中心にいくつかの宿泊施設があります。個性的な宿泊施設が多いので、ぜひご自身のニーズに合った宿泊施設を見つけていただければと思います。

宿泊施設	タイプ	住所
旅館 茶梅	旅館	今治市大三島町宮浦5467
Co-Living & Cafe SANDO	ゲストハウス	今治市大三島町宮浦5495-1
民宿 紺玉	民宿	今治市大三島町宮浦5388

しまなみ海道の宿泊施設

おすすめ宿泊施設まとめ

大三島だけでなく、しまなみ海道エリアには素敵な旅館やホテル、民宿、ゲストハウスなどが目白押しです。私が個人的にしまなみ海道サイクリングの宿としておすすめする宿泊施設はこちらのウェブページにまとめています。しまなみ海道サイクリングの前泊や後泊なども含めて、ぜひ参考になさってください。

今治駅周辺の宿泊施設

しまなみ海道のサイクリング旅行で拠点となることが多い、愛媛県今治市の今治駅周辺にあるホテルやゲストハウスといった宿泊施設の情報をまとめてみました。しまなみ海道が有名になるにつれ、今治駅の周辺や今治市内には、新しいホテルも誕生しています。サイクリングのニーズに対応したサービスを展開する宿泊施設も増えているので、立地や特徴をチェックして宿探しの参考になさってください。

生口島の宿泊施設

大三島のとなりの島、生口島の宿泊施設情報をまとめました。生口島はしまなみ海道でも屈指の観光で人気の島で、耕三寺や向上寺、平山郁夫美術館、しおまち商店街、サンセットビーチなど滞在してのんびり過ごす価値のある島だと思います。生口島にもサイクリング向きの旅館やゲストハウス、民宿などもたくさんあるので、好みによって選ぶといいですね。

尾道駅周辺の宿泊施設

しまなみ海道のサイクリング旅行で拠点となることが多い、広島県尾道市の尾道駅周辺にあるホテルやゲストハウスといった宿泊施設の情報をまとめてみました。観光地でもある尾道には、老舗旅館からホステルまでさまざまなタイプの宿があります。

このページではしまなみ海道サイクリングでおすすめの大三島にある宿泊施設の情報をまとめて紹介させていただきました。初心者でも安心してサイクリングを楽しめるのがしまなみ海道最大の特徴です。しまなみ海道サイクリングの詳しい情報は、以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしてみてください。