【ガイドブック一覧】しまなみ海道サイクリングに特化した旅行書籍や地図
自転車だけでなく徒歩やラン、オートバイなど様々な交通手段で楽しめるしまなみ海道。今、サイクリングに特化したガイドブックが多数出版されています。自分の旅のスタイルに合ったガイドブックや地図を取り寄せて情報収集しましょう。旅のイメージを膨らませるのも旅の楽しみのひとつです。私がおすすめするガイドブックもご紹介したいと思います。
こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。
初心者ひとり旅でも安全・安心にサイクリングを楽しめるガイドブックを目指して作っているウェブサイトです。私の記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお、業者様からの掲載依頼はお断りしています。
しまなみ海道サイクリング
自分に合った情報を
愛媛県の今治市と広島県の尾道市にまたがるいくつもの島々を橋で渡る「しまなみ海道」。世界的なサイクリングロードとしても有名で、自転車だけでなく徒歩やラン、オートバイや原付、自動車、公共交通でも観光を楽しめる瀬戸内海横断ルートとして知られています。今治から尾道までの自転車ルートは最短でも70kmの道のりです。
いくつもの橋を渡りながら、美しく穏やかな瀬戸内海の風景の中を島めぐり。サイクリングの環境も日本屈指で整備が進んでいて、自転車で巡ることができる独自性や、サイクルツーリズムの盛り上がりなどから、近年瀬戸内海を代表する観光スポットとしても注目されています。今では大手出版社から地方の出版社、地元のNPO法人などで様々なガイドブックや地図も出版されているんです。
- しまなみ海道を扱ったガイドブックリスト
- 本ごとの特徴やおすすめポイント
サイクリング初心者から上級者まで、幅広い旅行者が訪れるようになったしまなみ海道。インターネットや書店にも様々な情報が溢れています。その中から自分に合った情報を見つけることがサイクリングの計画には大事だと思います。
信頼できる情報を
私のウェブページは初心者の方をイメージして書いていますが、あえて写真は控えめに外観などのみを使うようにしています。スマートフォンで撮った写真なのでクオリティも低いです。美しい写真やグルメの写真なども見てイメージを膨らませたいという方は、ビジュアルが豊富な雑誌系のガイドブックがおすすめです。
また私のウェブサイトは編集者もプロのイラストレーターやライターも入っていない独りで作っているものなので、プロの作ったガイドブックや地図は、信頼性や読みやすさ、分かりやすさなどが比べ物にならないと思います。出版社ならではのノウハウが詰まったガイドブックは、事前に取り寄せる価値がとてもあると思います。
特に、初心者の方で失敗のない安全で楽しいサイクリングのためには、初心者向けの情報を複数の媒体で集めてみるといいですよ。
それでは、私のおすすめガイドブックを中心に書籍や地図をご紹介していきたいと思います!
おすすめのガイドブック
大手出版社のガイドブック
まずは、大手~中規模出版社によって出版されている「しまなみ海道」のガイドブックをご紹介します。大手ならではの取材・編集ノウハウが詰まったガイドブックは、やはり情報の信頼性と見やすさ、イメージの膨らませやすさが格別です。
るるぶ せとうち 島旅 しまなみ海道
ガイドブック | るるぶ せとうち 島旅 しまなみ海道 |
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出版社 | JTBパブリッシング |
ページ数 | 112ページ |
本のサイズ | 26 x 21 x 0.7 cm |
ISBN-13 | 978-4533158964 |
出版日 | 2024年3月7日 |
しまなみ海道旅行のガイドブック 大手の旅行系出版社「JTBパブリッシング」のガイドブックシリーズ「るるぶ」から、瀬戸内海の島々にフォーカスしたムック本が販売されています。こちらのるるぶ「せとうち 島旅 しまなみ海道」は、しまなみ海道だけでなく、瀬戸内海の島々、香川県方面の小豆島やアートの島として知られる直島や豊島、犬島、女木島、男木島(瀬戸内国際芸術祭の開催される島々)なども含めた瀬戸内海広域のガイドブックになっています。るるぶ「せとうち 島旅 しまなみ海道」は2017年から毎年とはいきませんが定期的に最新版が出版されているシリーズです。しまなみ海道専門のガイドブックと比べると情報量は劣りますが、旅行の際に「るるぶ」や「まっぷる」などのビジュアル情報が満載の旅行雑誌に慣れている方や、しまなみ海道だけでなく、もう少し広域に瀬戸内海地域を旅する予定の方などにいいガイドブックだと思います。
瀬戸の島旅 しまなみ海道+とびしま海道 ゆめしま海道
★特におすすめのガイドブック
ガイドブック | 瀬戸の島旅 しまなみ海道+とびしま海道 ゆめしま海道 |
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出版社 | 西日本出版社 |
ページ数 | 112ページ |
本のサイズ | 25.7 x 21 x 0.6 cm |
ISBN-13 | 978-4908443541 |
出版日 | 2023年4月12日 |
しまなみ海道旅行のガイドブック 2012年から大阪の出版社「西日本出版社」から出版されているガイドブック「瀬戸の島旅」シリーズ。その「しまなみ海道」を中心としたガイドブックは2014年から愛媛県松山市のご当地出版社「SPC出版」が著者となり、地元ならではの情報を分かりやすく一冊にまとめています。最新版は2023年4月12日に発売された「瀬戸の島旅 しまなみ海道+とびしま海道 ゆめしま海道」。地元ライターやカメラマンなど愛媛在住のスタッフを中心に、サイクリングだけでなく自動車の旅でも楽しめる「しまなみ海道」として、それぞれの島の観光情報を掲載。地元ならではの写真や地図などのビジュアル情報やワクワクするような文章が満載で、個人的にとてもおすすめの一冊になっています。
ニッポンのじてんしゃ旅 Vol.1 瀬戸内7海道サイクリングガイド
ガイドブック | ニッポンのじてんしゃ旅 Vol.1 瀬戸内7海道サイクリングガイド |
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出版社 | 八重洲出版 |
ページ数 | 154ページ |
本のサイズ | 28.2 x 22.5 x 0.8 cm |
ISBN-13 | 978-4861443848 |
出版日 | 2015年10月16日 |
しまなみ海道サイクリングの雑誌 自転車趣味雑誌「CYCLE SPORTS」を出版する大手出版社「八重洲出版」から出版されているムック本「ニッポンのじてんしゃ旅 Vol.1 瀬戸内7海道サイクリングガイド」は、よりサイクリング趣味の方に向けたしまなみ海道を中心としたガイドブックになっています。2015年出版の情報なので、一部情報が古い場合がありますが、Kindle版も販売されているので便利という点もあるでしょう。しまなみ海道だけでなく、とびしま海道やさざなみ海道、かきしま海道といったしまなみ海道周辺のサイクリングスポットにも焦点を当てて、より広域でのサイクリングの面白さを提唱しています。これらのサイクリングルートでの定番立寄りスポットなども網羅しているので、ロードバイクを持参して、しまなみ海道とそのほかのサイクリングルートを旅行したいという方に特におすすめのガイドブックだと思います。
よりローカルなガイドブック
地元密着型でローカルな出版社から出版されているしまなみ海道のガイドブックをご紹介します。しまなみ海道サイクリングに特化したガイドブックで、地元ならではのハートフルな手作り感は大手出版社にない味わいだと思います。
しまなみ島走BOOK <改訂版Ⅶ> しまなみ海道の達人がおすすめするサイクリングの解体新書!
★特におすすめのガイドブック
ガイドブック | しまなみ島走BOOK <改訂版Ⅶ> |
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出版社 | NPO法人シクロツーリズムしまなみ |
ページ数 | 160ページ |
本のサイズ | 21.2 x 15.5 x 1.2 cm |
ISBN-13 | 978-4991117664 |
出版日 | 2024年1月1日 |
しまなみ海道サイクリングのガイドブック 「しまなみ島走BOOK」のシリーズは、しまなみ海道サイクリングに特化した超定番と言えるガイドブックです。愛媛県今治市にあるサイクリング系のNPO法人シクロツーリズムしまなみと世界一周自転車旅の宇都宮一成さんによって出版&販売され、2013年の初版以来、何度も重版を繰り返している一冊です。現時点での最新版は「しまなみ島走BOOK <改訂版Ⅶ> しまなみ海道の達人がおすすめするサイクリングの解体新書!」で2024年1月1日の出版のもの。愛媛県側から順に島ごとのサイクリング情報やマップを掲載しているような構成で、地元ガイドならではのディープな取材に基づく信頼性の高さと独自性が、しまなみ海道サイクリングの初級者から上級者まで幅広く支持されています。持ち運びしやすいサイズの本であるのもいいですね。私の個人的に一押しのガイドブックですが、書店ではあまり見かけないのでAmazonでの購入が便利だと思います。
しまなみ島走PLAN <改訂版Ⅰ> しまなみ海道を自転車で旅する本
ガイドブック | しまなみ島走PLAN <改訂版Ⅰ> |
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出版社 | NPO法人シクロツーリズムしまなみ |
ページ数 | 160ページ |
本のサイズ | 21.2 x 15.5 x 1.2 cm |
ISBN-13 | 978-4991117657 |
出版日 | 2022年12月31日 |
しまなみ海道サイクリングのプランガイドブック 先述のしまなみ島走BOOKの姉妹本として、同じくNPO法人シクロツーリズムしまなみと世界一周自転車旅の宇都宮一成さんによって出版&販売されている「しまなみ島走PLAN <改訂版Ⅰ> しまなみ海道を自転車で旅する本」は、より初心者のしまなみ海道自転車旅行に特化したガイドブックと言えると思います。しまなみ島走BOOKとの違いはサイクリングプラン集であること。尾道スタートと今治スタートの16本の詳しいモデルコースがこの本のメインパートになっています。しまなみ海道サイクリングに興味はあるけど自転車旅行なんて初めてだしどんな風に計画したらいいか分からないという方や、初めてだけどせっかくなら失敗しない旅をしたいという方に特におすすめの本だと思います。逆に、自身で計画するのが好きな人には「しまなみ島走BOOK」の方が良いかもしれません。最新版となる改訂版Ⅰが2023年4月より出版されています。
しまなみ海道 大人の島旅
書籍 | しまなみ海道 大人の島旅 |
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著者 | 春野 草結 |
出版社 | 南々社 |
ページ数 | 222ページ |
本のサイズ | 18.2 x 12.9 x 1.3 cm |
ISBN-13 | 978-4931524712 |
出版日 | 2009年7月1日 |
しまなみ海道旅行のガイドブック 2009年の出版なので一部情報が古いのですが、しまなみ海道のサイクリングを詳しく紹介したガイド本の先駆け的な本が「しまなみ海道 大人の島旅」です。広島県出身で、四国遍路や瀬戸内海をテーマにした著書がある春野草結さんによる本で、広島県広島市の出版社「南々社」から出版されています。入手が難しい書籍となりつつありますが…。
おすすめの地図・マップ
今はスマートフォンやPCでも、Googleマップなどの無料マップが利用出来て便利ですが、やはり必要な情報がピックアップされて編集されて、用途に特化してオーガナイズされた地図があると便利なんですよね。しまなみ海道のサイクリングマップはそれほど選択肢は多くないですが、素晴らしい地図があるのでご紹介したいと思います。
しまなみ島走Map<改訂版Ⅲ>
地図 | しまなみ島走Map<改訂版Ⅲ> |
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出版社 | NPO法人シクロツーリズムしまなみ |
ページ数 | 7枚組1セット |
地図のサイズ | 119 x 84 cm |
ISBN-13 | 978-4991117626 |
出版日 | 2021年9月16日 |
しまなみ海道サイクリングの地図 しまなみ海道のひとつひとつの島を詳細に描いたサイクリングマップとして出版されている唯一といっていい地図が「しまなみ島走Map」です。先述の「しまなみ島走BOOK」や「しまなみ島走PLAN」と同じシリーズで、こちらは7枚組の大きな紙の地図になっています。大島、伯方島、大三島、生口島、因島&向島、上島町(ゆめしま海道)、今治市内の7枚がセット。1/2.5万の縮尺の大きな地図なので、他の自動車やバイクでのドライブ向きの地図では必要ないような細かな道まで掲載されていて、自転車での旅行にまさにコミットしているマップと言えるのではないでしょうか。こちらも2009年の初版から改訂版をたびたび出版していて、現時点での最新版は2021年9月16日出版の改訂版Ⅲです。
ツーリングマップル 中国・四国 2023
地図本 | ツーリングマップル 中国・四国 2024 |
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出版社 | 昭文社 |
ページ数 | 256ページ |
本のサイズ | 21 x 15 x 1.33 cm |
ISBN-13 | 978-4398656971 |
出版日 | 2024年3月14日 |
中四国エリアの地図ブック 自転車で長距離ツーリングをする方にも超定番となっている「ツーリングマップル」のシリーズ。「まっぷる」や「ことりっぷ」などのガイドブックからロードマップまで幅広く出版している大手出版社「昭文社」が出版しているオートバイツーリング専門の地図本です。関東甲信越や北海道、関西などのエリアごとに本が分かれていて、それぞれ毎年内容を更新して最新版が発売されています。ゲストハウスやキャンプ場で出会うオートバイ&自転車の長期旅行者が必ずと言っていいほど持っている地図本。エリアごとに専属のライターライダーがいて、ご当地のグルメや観光、おすすめルートの情報が満載なんです。しまなみ海道が掲載されているのは「ツーリングマップル 中国・四国」。しまなみ海道とその周辺エリアを広くツーリングする人におすすめの一冊です。Kindle版もあります。
その他の本
この他に、しまなみ海道がメインでないものの、しまなみ海道の情報も掲載しているガイドブックや書籍などをご紹介したいと思います。
ことりっぷ 倉敷・尾道 瀬戸内・しまなみ海道
昭文社のかわいいガイドブック「ことりっぷ」の倉敷・尾道編に、少ししまなみ海道の情報も掲載されています。
ガイドブック | ことりっぷ 倉敷・尾道 瀬戸内・しまなみ海道 |
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出版社 | 昭文社 |
ページ数 | 120ページ |
サイズ | 18 x 14.8 x 0.83 cm |
ISBN-13 | 978-4398155818 |
出版日 | 2022年7月14日 |
四国サイクリング 四国旅マガジンGajA MOOK
愛媛県松山市にあるローカル出版社「SPC出版」の「四国旅マガジンGajA」でしまなみ海道や四国サイクリングが特集された号があります。
ガイドブック | 四国サイクリング 四国旅マガジンGajA MOOK |
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出版社 | SPC出版 |
ページ数 | 136ページ |
出版日 | 2018年5月25日 |
瀬戸内の本
京阪神エルマガジンのガイドブック「瀬戸内の本」にしまなみ海道の情報も掲載しています。
ガイドブック | 瀬戸内の本 (エルマガMOOK) |
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出版社 | 京阪神エルマガジン社 |
ページ数 | 95ページ |
ISBN-13 | 978-4874356340 |
出版日 | 2020年9月2日 |
るるぶ広島 宮島 尾道 しまなみ海道 呉’24
JTBパブリッシングの定番ガイドブック「るるぶ」の広島、宮島、尾道編に、情報量は少ないですがしまなみ海道の情報も一部掲載されています。
ガイドブック | るるぶ広島 宮島 尾道 しまなみ海道 呉’24 |
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出版社 | JTBパブリッシング |
ページ数 | 160ページ |
本のサイズ | 25.7 x 21 x 0.9 cm |
ISBN-13 | 978-4533152726 |
出版日 | 2023年2月13日 |
るるぶ 愛媛 道後温泉 松山 しまなみ海道 ’23
JTBパブリッシングの定番ガイドブック「るるぶ」の愛媛、道後温泉、松山編に、情報量は少ないですがしまなみ海道の情報も一部掲載されています。
ガイドブック | るるぶ 愛媛 道後温泉 松山 しまなみ海道 ’23 |
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出版社 | JTBパブリッシング |
ページ数 | 128ページ |
本のサイズ | 25.7 x 21 x 0.7 cm |
ISBN-13 | 978-4533151279 |
出版日 | 2022年10月11日 |
めざせ! しまなみ海道 サイクリング入門
しまなみ海道のガイドブックではないのですが、自転車趣味雑誌「CYCLE SPORTS」の八重洲出版から、サイクリングの始め方を指南する本が出版されています。最終的にしまなみ海道サイクリングを目指すという内容です。
情報誌 | めざせ! しまなみ海道 サイクリング入門 |
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出版社 | 八重洲出版 |
ページ数 | 136ページ |
本のサイズ | 26.5 x 21 x 0.9 cm |
ISBN-13 | 978-4861446498 |
出版日 | 2022年4月28日 |
しまなみサイクリング日和 Shimanami Cycling Road
しまなみ海道のガイドブックではないのですが、こちらの書籍「しまなみサイクリング日和 Shimanami Cycling Road」は愛媛県今治市出身の写真家、阿部高嗣さんの撮影した写真集です。
写真集 | しまなみサイクリング日和 Shimanami Cycling Road |
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著者 | 阿部高嗣 |
出版社 | 雷鳥社 |
ページ数 | 160ページ |
ISBN-13 | 978-4844137115 |
出版日 | 2018年11月8日 |
このページでは、しまなみ海道のガイドブックや地図をご紹介しました。私のこのウェブサイト「しまなみ自転車ツーリングTips」では主に、初心者でも楽しめるサイクリングの聖地、しまなみ海道の情報をまとめています。こうしたガイドブックの補足や個人ブログならではの視点での情報の収集に活用いただき、しまなみ海道サイクリングの計画にお役立ていただければ幸いです。