【しまなみ周辺】ゆめしま海道・とびしま海道・はまかぜ海道のサイクリングルートを比較

【タイトル】比較&解説!とびしま海道・ゆめしま海道・はまかぜ海道

しまなみ海道の次は、周辺の海道もサイクリングしてみませんか。ゆめしま海道・とびしま海道・はまかぜ海道の特徴や距離、交通事情、レンタサイクルの違いを初心者向けに解説。アクセス方法や途中で無理なく切り上げる方法も紹介します。

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記事の筆者:カワイユキ

こんにちは、カワイユキと申します。しまなみ海道在住でこれまで300回以上は走ってきましたが、そのたびに新しい発見があります。初めての方の不安を少しでも減らすヒントになれば嬉しいです。

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しまなみ海道だけじゃない

瀬戸内海のサイクリングといえば、やっぱり「しまなみ海道」ですよね。実は、そのすぐ周辺にも「○○海道」と名の付くサイクリング推奨コースがいくつも整備されているんです。今回は、しまなみ海道サイクリングと組み合わせやすい「ゆめしま海道」「とびしま海道」「はまかぜ海道」の3つを比べながらご紹介したいと思います。

【写真】海道サイクリング:しまなみ海道以外にもサイクリングルートがあります
しまなみ海道以外にもサイクリングルートがあります

どの海道も瀬戸内海沿いを走るルートですが、景色や距離、島の雰囲気、交通事情、レンタサイクルの使いやすさにはかなり違いがあります。「しまなみ海道を走ったから、次回は別の海道へ」という楽しみ方もいいですね。

ここでは、どれが一番というランキング形式にはせず、それぞれに違った魅力があるというスタンスで情報をまとめてみました。初心者の方は、距離だけでなく、アクセス方法や補給、レンタサイクル、途中でやめやすいかどうかも大切なポイントです。自分の旅のスタイルに合うサイクリングコースを見つけるヒントになれば嬉しいです。

しまなみ海道の周辺には、まだまだ知られていない素晴らしいルートがたくさんあります。

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しまなみ海道と周辺の「海道」

瀬戸内海を自転車で旅するルート

しまなみ海道を中心に考えると、位置関係が分かりやすいと思います。しまなみ海道は、愛媛県今治市と広島県尾道市を、橋で島々を渡りながら結ぶルートです。そのすぐ東にあるのが、愛媛県上島町の小さな島々を巡る「ゆめしま海道」です。

【イラスト】海道サイクリング:しまなみ海道周辺の主なサイクリングコース
しまなみ海道周辺の主なサイクリングコース

西側には、広島県呉市方面から今治市の岡村島へと島が連なる「とびしま海道」があります。そして、今治から松山・道後温泉方面へ海沿いを走るのが「はまかぜ海道」です。地図を広げてみると、しまなみ海道を中心に、それぞれ違った方向へ海道が広がっている。そんなイメージです。

それぞれの詳しい情報は別のページにまとめています(上のリンクから)ので、あわせてご覧くださいね。

4つのルートにはそれぞれ違った特徴がある

橋と島を渡る王道の「しまなみ海道」、小さな島をのんびり巡る「ゆめしま海道」、海沿いの景色と歴史ある町並みの「とびしま海道」、今治と松山を海沿いにつなぐ「はまかぜ海道」。どの海道にも、サイクリング推奨ルートを示す「ブルーライン」(道路に引かれた青い案内ライン)が整備されています。

【写真】海道サイクリング:ブルーラインが引いてあると安心
ブルーラインが引いてあると安心

しまなみ海道と違ってブルーラインが途切れ途切れにペインティングされている箇所も多いですが、分岐点などはしっかりと表示されているので特に問題はないように思います。このように「海道」という名前は共通していても、実際に走ってみるとかなり個性が違うんです。それぞれの特徴を、順番に見ていきましょう。

中には、中級者~上級者向けのサイクリングルートもあるので注意が必要です。

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初めてなら「しまなみ海道」

橋を渡りながら島々を巡る

今治から尾道まで、最短でも約70~80kmのルートです。来島海峡大橋や多々羅大橋といった大きな橋を自転車で渡ることができて、島ごとに景色や産業、町の雰囲気が変わっていきます。海だけでなく、農村や漁村ののんびりとした風景も次々に現れるので、長い距離でも飽きることがありません。

【写真】海道サイクリング:このエリアではしまなみ海道が最も有名
このエリアではしまなみ海道が最も有名

しまなみ海道には、世界遺産のような超有名スポットがあるわけではありません。観光地を巡るというより、道そのもの、移動そのものが旅になる。そんな自転車旅らしさを味わえるルートだと思います。

初心者向けのサイクリング環境が整っている

道路端のブルーラインが目的地までナビゲートしてくれますし、公共のレンタサイクルは10か所のターミナルで乗捨てができます。地元の方がボランティアで休憩場所を提供している「サイクルオアシス」も100か所以上あり、パンクなどのトラブル時のサポートも充実しています。

【イラスト】海道サイクリング:しまなみ海道はレンタサイクルが最も整っている
しまなみ海道はレンタサイクルが最も整っている

バスや船を使って途中でやめやすいのも、安心なポイントです。実際に訪れている方の2人に1人は、初めてのサイクリングか自転車歴1年以内という調査結果もあります。初めて長距離に挑戦する方でも大丈夫なんです。とはいえ70~80kmありますので、初心者で完走を目指すなら2日以上かけるなど、無理のない計画を立ててみてくださいね。

初めての方には、まずはしまなみ海道をサイクリングしてみることをおすすめします。

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ゆめしま海道は初心者OKの島めぐり

しまなみ海道から船でアクセスできる

ゆめしま海道は、岩城島・生名島・佐島・弓削島という愛媛県上島町の4つの島を橋でつないだルートです。しまなみ海道とは橋でつながっていないので、船で渡る必要があります。

【イラスト】海道サイクリング:ゆめしま海道を横断するサイクリングルート
ゆめしま海道を横断するサイクリングルート

たとえば生口島の洲江港から岩城島の小漕港へは、フェリーで6分ほど。しまなみ海道の寄り道としても計画しやすい距離感です。今治港から旅客船で直接向かう方法もあります。船の時刻や、自転車を載せられる便かどうかは、事前に確認しておくと安心です。

小さな島をのんびり巡る楽しさ

しまなみ海道よりさらに離島らしさを感じられて、信号機がひとつもない上島町。集落の路地裏や海沿いの風景を眺めながら、島の暮らしを感じるサイクリングが楽しめます。

【写真】海道サイクリング:弓削大橋を渡って弓削島へ
弓削大橋を渡って弓削島へ

岩城島・生名島・弓削島は1周9~17kmほどで、アップダウンもしまなみ海道より少なめ。初心者の方でも取り組みやすい規模感だと思います。ただ、佐島の南側や弓削島の東側は坂が多いので、距離のわりに時間がかかります。

【写真】海道サイクリング:生名橋の入り口の「ゆめしま海道」石碑
生名橋の入り口の「ゆめしま海道」石碑

レンタサイクルは、上島町独自のものがあります。ただ、しまなみ海道のレンタサイクルとは連動していません。しまなみ海道と組み合わせるなら、しまなみ海道向けのレンタサイクルを借りて船で渡る。ゆめしま海道だけなら、上島町のレンタサイクルを借りる。そんな考え方になります。お互いに乗捨てはできませんので、ご注意くださいね。

ゆめしま海道は、サイクリング初心者の方にもおすすめできるサイクリングルートです。

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とびしま海道は海と歴史を楽しむルート

瀬戸内らしい海沿いの景色

広島県呉市から下蒲刈島、上蒲刈島、豊島、大崎下島、そして愛媛県の岡村島へ。7つの橋で島々をつなぐとびしま海道は、山が迫る海沿いの道を走れるのが魅力です。橋はしまなみ海道より小さめですが、意外と登りごたえがあります。

【イラスト】海道サイクリング:サイクリング推奨コース(最短コース)
サイクリング推奨コース(最短ルート)

しまなみ海道と比べて交通量がとても少ないので、「しまなみ海道よりとびしま海道が好き」というリピーターのサイクリストもいらっしゃるほど。道そのものを楽しみたい方には、相性のよいルートだと思います。

御手洗など歴史的な町並みも魅力

大崎下島には、江戸時代の建築物が多く保存されている「御手洗町並み保存地区」があります。

【写真】海道サイクリング:TVCMや映画のロケーションにもなる景色
TVCMや映画のロケーションにもなる景色

推奨コースから少し離れているので、自転車を降りて、ゆっくり散策してみてくださいね。上蒲刈島の三之瀬エリアなど、歴史を感じる場所も点在しています。景色だけでなく、昔ながらの瀬戸内の雰囲気に触れられるのも魅力です。

初心者は補給とルート計画を少し丁寧に

とびしま海道は、しまなみ海道ほどコンビニや飲食店が多くありません。ルート上にコンビニや自転車店はなく、飲食店も少なめなので、食事や水分補給のポイントは事前に確認しておくと安心です。営業時間や定休日、できれば前日に電話で営業を確認しておくといいと思います。

【写真】とびしま海道サイクリング:とびしまにもブルーラインの道しるべ
とびしまにもブルーラインの道しるべ

レンタサイクルもとびしま海道独自で、下蒲刈島のコテージ梶ヶ浜が予約制で貸し出しています。岡村港などへの配送や乗捨てもできる便利な仕組みですが、しまなみ海道のレンタサイクルとは仕組みが違います。「しまなみ海道と同じ感覚で大丈夫」とは限らないので、事前に確認しておきましょう。

とびしま海道には海沿いの景色の良さや観光地化されすぎていない魅力があります。

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はまかぜ海道は松山~今治のアクセス

しまなみ海道とは違う「海沿いの道」

はまかぜ海道は、今治から松山・道後温泉へ、国道196号を中心に四国本土の海沿いを走る40~50kmほどのルートです。島を渡るしまなみ海道とは違って、市街地と海沿いのエリアが交互に現れます。

【イラスト】海道サイクリング:今治・道後はまかぜ海道のサイクリングルート
今治・道後はまかぜ海道のサイクリングルート

菊間から道の駅「風早の郷・風和里」までの海がとても近い区間は、名前のとおり浜風を感じられます。概ね平坦で信号も少ないので、地元のサイクリストも多いコースです。

交通量や道路環境には注意したい

しまなみ海道のような自転車専用に近い環境ではなく、既存の一般道を走るルートです。交通量が比較的多い区間や、路肩が狭い箇所もあるので、道路状況を意識して走ることが大切です。特に今治市大西のあたりは、路肩が狭いわりに交通量が多めです。

【写真】海道サイクリング:ところどころ路肩が狭い箇所があるサイクリングルート
ところどころ路肩が狭い箇所があるサイクリングルート

全線を走らなくても大丈夫。景色のよい区間だけを楽しんだり、途中の伊予北条駅から電車に乗ったりと、無理のない楽しみ方を選んでみてくださいね。

サイクルトレインを使えば片道サイクリングも

はまかぜ海道専用のレンタサイクルはなく、しまなみ海道向けのレンタサイクルは松山市内で返却できません。そのため、レンタサイクルだけでは、借りたターミナルまで戻ってくる必要があります。

そこで活用したいのが、土日祝限定で特定の普通列車に自転車をそのまま載せられるサイクルトレイン「えひめ・しまなみリンリントレイン」です。往路か復路のどちらかを列車にすれば、片道サイクリングが可能になります。試験的な運行で、運行日や時刻が変わることもあるので、公式の情報を確認してくださいね。

道後温泉や松山城周辺などは、しまなみ海道と組み合わせやすい観光エリアですね。

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4つの海道を比較してみる

サイクリングの特徴を比較

ここまでの内容を、表にまとめてみました。

ルート主な特徴距離の目安景色初心者レンタサイクル
しまなみ海道橋と島めぐり今治~尾道 約70~80km海・橋・島の風景◎しまなみ海道向け(乗捨て可)
ゆめしま海道小さな島めぐり4島横断 約14km海・集落・橋○上島町独自
とびしま海道海岸線・歴史最短ルート 約30km海・町並み△独自システム(予約制)
はまかぜ海道四国本土の海沿い約40~50km海岸線△専用なし

初心者の欄は、あくまで私の個人的な目安です。△は難しいという意味ではなく、事前に準備をしておくと安心、というイメージで見てくださいね。

レンタサイクル・アクセスの違い

大きな違いは、レンタサイクルとアクセス方法です。

  • しまなみ海道:乗捨てができる公共レンタサイクル。今治駅や尾道駅を起点にアクセスしやすい
  • ゆめしま海道:上島町独自のレンタサイクルと船。しまなみ海道のレンタサイクルを船で持ち込む方法も
  • とびしま海道:独自の予約制レンタサイクル。今治港からは船、呉市側からは橋でアクセス
  • はまかぜ海道:専用のレンタサイクルなし。片道はサイクルトレインなど鉄道の活用も

船や鉄道を組み合わせることになるので、時刻表や運行日を事前に確認しておくと安心です。

どんなサイクリングをしたいかで選んでみる

順位をつけるのではなく、「こんな旅がしたい」という目的別に整理してみます。

  • 初めての瀬戸内サイクリングを体験したい → しまなみ海道
  • 小さな島をのんびり巡りたい → ゆめしま海道
  • 海沿いの道や歴史的な町並みを楽しみたい → とびしま海道
  • 今治と松山を自転車でつないでみたい → はまかぜ海道

自分がどんな景色や時間の流れを求めているのかを考えてみると、選びやすいかもしれません。

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しまなみ海道と組み合わせて楽しむ

しまなみ海道+ゆめしま海道

いちばん組み合わせを考えやすいのが、ゆめしま海道です。今治から尾道へ縦断する場合、生口島の洲江港から岩城島の小漕港へ船で渡り、ゆめしま海道の4島を走り抜けて、上弓削港から因島へ渡るルートがあります。

小漕港から上弓削港までは最短で約14km。しまなみ海道の生口橋を通らない、もうひとつのルートとして楽しめます。1日に詰め込みすぎず、ゆめしま海道を別の日に楽しむのもいいと思います。

しまなみ海道+とびしま海道

しまなみ海道を走った翌日に、とびしま海道へ。今治で1泊して、今治港から岡村港へ船で渡る組み合わせがよくあるパターンです。しまなみ海道とは違った瀬戸内の景色を楽しめます。自分の自転車を持参している場合は組み合わせやすいですが、レンタサイクルの場合は、それぞれのシステムを確認しておく必要があります。

今治を拠点に周辺海道へ

今治を「しまなみ海道だけの出発地点」にせず、周辺サイクリングの拠点として考えてみるのも楽しいと思います。今治に泊まりながら、しまなみ海道、ゆめしま海道、とびしま海道、はまかぜ海道を別々の日程で巡る。そんな瀬戸内海を広く旅する発想も素敵ですね。今治駅周辺には、サイクリング向きの宿泊施設も増えています。

まとめ~個性豊かなサイクリングルート

「海道」と名前が付いていても、それぞれかなり個性が違います。橋と島を渡る王道のしまなみ海道、小さな島をのんびり巡るゆめしま海道、海沿いの景色と歴史を感じるとびしま海道、今治と松山を海沿いにつなぐはまかぜ海道。

どれが一番というより、旅の目的や経験、自転車の種類、日程によって選び方が変わってくると思います。しまなみ海道をきっかけに、周辺の島々や海岸線にも足を延ばしてみると、瀬戸内のサイクリングの楽しみがさらに広がります。まだ走ったことのない海道があれば、ぜひ次の旅で訪れてみてくださいね。


このページでは、しまなみ海道周辺の主なサイクリングコースについてその特徴を比較してご紹介しました。私のウェブサイト「しまなみ自転車ツーリングTips」では、初心者の方でも安心して楽しめるしまなみ海道サイクリングの情報をまとめています。

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