【しまなみ海道の梅雨】6月・7月のサイクリングは可能?データで見る雨の傾向と楽しみ方

【タイトル】雨のデータ!梅雨の時季はしまなみ海道でサイクリングできる?

しまなみ海道の梅雨は本当に毎日雨?2022〜2025年の気象データをもとに、6月・7月の降水量や晴天率、風の傾向を分析。梅雨時季のサイクリングの魅力や注意点、雨の日の楽しみ方もご紹介します。

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記事の筆者:カワイユキ

こんにちは、カワイユキと申します。しまなみ海道在住でこれまで300回以上は走ってきましたが、そのたびに新しい発見があります。初めての方の不安を少しでも減らすヒントになれば嬉しいです。

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【速報】2026年のしまなみ海道エリアの梅雨入り
  • 2026年6月2日に四国地方が梅雨入りしたと発表されました。
  • 2026年6月4日に中国地方が梅雨入りしたと発表されました。

梅雨にサイクリングは現実的?

6月・7月の梅雨の時季に旅行を計画している方の中に、「しまなみ海道に行きたいけれど、梅雨だと毎日雨が降っているのかな…」と不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

【写真】しまなみ海道の梅雨:梅雨の時季のサイクリングはどう?
梅雨の時季のサイクリングはどう?

しまなみ海道のある瀬戸内海エリアでも、梅雨の時季は確かにまとまった雨が降ることがあります。しかし現地に住んでいる私の体感としても、意外と雨が降らない日が多く、自転車で走れる日は十分にあるなと感じています。

このページのトピック
  • しまなみ海道エリアの梅雨の時期や期間
  • 気象データから見るこのエリアの梅雨の特徴
  • 梅雨時季のしまなみサイクリングの方法

今回の記事では、2022年〜2025年の気象庁データをもとに梅雨期間のしまなみ海道の天気を分析し、その傾向をご紹介します。梅雨の時季のサイクリングは、確かに雨の対策や臨機応変な対応が必要です。それでも、準備と心構えがあれば、梅雨ならではの旅の楽しみ方もあると思っています。

あくまでも過去のデータをもとにした傾向ですので、ぜひ参考程度に読んでみてください。

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梅雨はいつからいつまで?

例年の梅雨入りと梅雨明けの目安

しまなみ海道は、愛媛県(四国地方)と広島県(中国地方)にまたがっているエリアです。梅雨入り・梅雨明けは四国地方や中国地方といった地方ごとに分けて発表されますが、実際にはほぼ同時期に入梅・梅雨明けとなることが多いです。2022年〜2025年の梅雨入り・梅雨明けのデータをまとめると、次のようになります。

四国地方の梅雨入り四国地方の梅雨明け中国地方の梅雨入り中国地方の梅雨明け
2022年6月11日7月22日6月14日7月24日
2023年5月29日7月16日5月29日7月16日
2024年6月17日7月17日6月20日7月21日
2025年6月8日6月27日6月9日6月27日

こうして並べてみると、梅雨入りは例年おおむね6月上旬頃梅雨明け7月中旬〜下旬頃というのが一般的な目安と言えそうです。ただし、2023年のように5月下旬に早々と梅雨入りした年や、2025年のように6月下旬にはもう梅雨明けとなった年もあります。梅雨の期間はその年によってかなり異なります。梅雨入り・梅雨明けの予報は気象庁が毎年発表しますので、旅行の直前にも最新情報を確認することをおすすめします。

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データから見る梅雨のサイクリング

意外と多い「雨が降らない日」と「梅雨の晴れ間」

「梅雨=毎日雨が降り続ける」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実際のデータはやや異なります。2022年〜2025年の各地点のデータを見ると、梅雨期間中に雨が降らなかった日(降水量0mm)は、1日あたりの集計でおおむね半分〜3分の2ほどを占めていました。つまり、梅雨の時季でも、晴れていたり曇りだったりして自転車に乗れる日は意外と多いと言えそうです。

梅雨期間降雨無し(晴れ・曇り)弱い雨(〜29mm)強い雨(30mm〜)
2022年約41〜42日約24日(57%)約15日(37%)約3日(6%)
2023年約49日約26日(53%)約19日(39%)約4〜5日(8%)
2024年約31〜32日約16日(51%)約11日(34%)約5日(15%)
2025年約19〜20日約9日(45%)約9日(45%)約2〜3日(10%)

また、気象データの分析でも確認されたように、梅雨の期間中でも日照時間が8〜13時間に達する日が各地点で複数記録されています。どんよりした曇り空が続くばかりではなく、梅雨の晴れ間にしっかりと日差しが差し込む日も、意外と多いんです。2024年の7月初旬(梅雨の最中)でも、複数地点で12〜13時間という日照時間が記録されています。こうした晴れ間を狙ってサイクリングを計画してみる価値は、十分にあるのではないかと思います。

ただし、「強い雨(1日の降水量が30mm以上)」となる日も、梅雨期間中に各地点で3〜6日ほどはあります。そういった日に当たると、視界が悪くなったり路面が滑りやすくなったりとリスクが高まります。天気予報はこまめにチェックしながら、無理のない計画を立てることが大切です。

四国側と本州側で異なる雨の傾向

今回のデータ分析で意外だったのが、四国側と本州側でのエリアによる梅雨時季の降水量の差です。4年間のデータではありますが、今治・大三島(四国地方)では、生口島・福山(中国地方)と比べて総降水量が多くなる傾向があるようです。特に今治は4地点の中で最も降水量が多く、大雨となる日の雨量も大きくなりやすいです。過去には1日で100mmを超える大雨が記録された年もあります。

四国側(今治・大三島の平均)梅雨期間合計降水量本州側(生口島・福山の平均)梅雨期間合計降水量
2022年約277mm約199mm
2023年約398mm約312mm
2024年約438mm約354mm
2025年約195mm約142mm

一方、尾道に近い福山のデータを見ると、4地点の中では比較的降水量が少なく、晴れ間(降雨無し)の日も多い傾向がありました。梅雨末期の7月には激しい雨の日もありますが、全体的には本州側の方が雨の量は抑えられることが多いようです。

もちろん、日単位の天気は実際の予報を確認しなければ分かりません。ただ、こうした傾向を頭の片隅に置いておくと、旅程を考える際の参考になるかもしれません。例えば、天気予報で愛媛県側に雨が多そうな日には、比較的雨の少ない広島県側のエリアを中心に走るという選択肢もありますよね。尾道から生口島までの定番コースはこちらのウェブページでご紹介しています。

尾道から生口島の瀬戸田までのハーフルートは、観光客に人気の1日モデルコースです。

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梅雨の時季ならではの自転車旅の魅力

混雑を避けて、静かな海と島を自分のペースで

梅雨の時季のしまなみ海道は、ある意味でオフシーズンと思われているので、サイクリストを含む旅行者全体の数がぐっと減ります。秋の行楽シーズンや大型連休のにぎわいと比べると、その静けさは全く違います。レンタサイクルも比較的借りやすく、島の人気カフェや飲食店も並ばずに入れることが多いです。

【写真】しまなみ海道の梅雨:この時期ならではの景色にも出会えます
この時期ならではの景色にも出会えます

旅行者が少ない時季に旅をするのは、個人的に好きな旅のスタイルのひとつです。来島海峡大橋や多々羅大橋でも、絶景を誰にも邪魔されずにのんびりと眺めることができますし、途中で立ち止まって、思う存分写真を撮ることもできます。農村や漁村の集落をゆっくり走るときも、静けさの中にある瀬戸内らしい日常の風景がより際立って見える気がします。

晴れた日を狙いつつも、もしも雨が降ってしまったら無理をせず、カフェで雨宿りしながらのんびり過ごすのも、自転車旅らしい時間の使い方だと思います。スケジュールに余裕を持たせておくことが、梅雨の旅では特に大切かもしれません。

快適に楽しむための注意点と対策

雨よりも警戒すべき「暑さと湿度」

梅雨の時季のサイクリングで意外と見落とされがちなのが、暑さと湿度への備えです。

【写真】しまなみ海道の梅雨:湿度はもちろん暑さにもご注意
湿度はもちろん暑さにもご注意

梅雨の期間中、雨が降っていない時間帯の気温はけっこう高くなります。データを見ると、梅雨末期の7月に入ると最高気温が35℃を超える猛暑日になる地点もあります。今回の分析では、福山(尾道近接)で2023年7月に38℃を超える気温が記録されていました。梅雨の時季は気温だけでなく湿度も高いため、体感気温はさらに高く感じられます。

レインウェアを着用したままの走行は、体温が上がりやすく熱中症のリスクも高まります。雨が上がって気温が上がってきたら、こまめに脱ぎ着して体温を調整してみてください。梅雨の時季のサイクリングでも、水分補給はこまめに意識するようにしましょう。

雨の日の具体的な装備や走り方のコツについては、こちらの記事でも詳しくまとめています。

橋の上の強風・突風リスク

しまなみ海道の大きな橋は、海上に高く架かっているぶん、地上よりも風の影響を受けやすい場所です。これは梅雨の時季に限ったことではありませんが、梅雨の時季も例外ではありません。

【写真】しまなみ海道の梅雨:橋の上では突然の横風にご注意
橋の上では突然の横風にご注意

今回の分析データでも、梅雨期間中に最大瞬間風速が10m/sを超える日が複数の地点で記録されていました。今治では最大瞬間風速17.8m/s、生口島では17.2m/sといった記録もあります。平均風速の予報が穏やかに見えても、橋の上では強い突風が吹くことがあります。

雨天時は路面も滑りやすくなっているため、風が強い日の橋上は特に注意が必要です。橋に差し掛かる前に風の強さを確認して、無理だと感じたら急がず立ち止まることも大切な判断です。

ガイドブックやムック本

しまなみ海道の観光情報も、やはり紙媒体のガイドブックを事前に購入しておくと便利です。綺麗なビジュアルも参考にしながら旅の計画をしたいという方にもおすすめですよ。しまなみ海道や自転車旅行を特集したムック本なども登場しています。

【書影】しまなみ海道サイクリングのガイドブックやムック本

荷物がかさばるのがなぁ…という方であれば、いくつかのガイドブックにはKindleなどの電子書籍版も発売されているので、こうした商品をスマートフォンにダウンロードしておくと、かなり便利です。

臨機応変な旅スタイル

ピンポイント予報と雨雲レーダーを活用して

梅雨の時季は、1日の中でも天気が変わりやすいのが特徴です。朝は曇っていても昼から晴れ間が広がることもありますし、逆にどんよりした空が夕方まで続くこともあります。

【写真】しまなみ海道の梅雨:気象レーダーなどもチェックしながら臨機応変に
気象レーダーなどもチェックしながら臨機応変に

前日や当日の朝に時間単位の天気予報をチェックして、走り出す時間帯や走るルートを柔軟に調整するのがおすすめです。「tenki.jp」などのピンポイント予報や、気象庁の雨雲レーダーは梅雨の時季に特に頼りになります。お気に入りのツールをスマートフォンに入れておくといいかもしれません。

天気予報をこまめに確認しながら「午前中だけ今治エリアを走って、午後は雨雲が来そうだから早めに宿に入ろう」といった具合に、計画を柔軟に変えながら旅できるのも、サイクリング環境が整っているしまなみ海道ならではだと思っています。

フェリーやバスを使って途中離脱も

しまなみ海道の公共レンタサイクルは、今治〜尾道の間に約10カ所のターミナルがあり、どこでも自転車を返却することができます。急に天気が崩れたときや、体力的に無理だと感じたときに、途中の島でレンタサイクルを返してバスで移動するという選択肢が取れるのは、梅雨の旅においてとても心強いポイントです。

【イラスト】しまなみ海道の梅雨:しまなみ海道周辺のフェリー・船の航路をまとめた地図
しまなみ海道の今治・尾道方面の航路図

雨が強くなってきたな、と思ったら迷わずレンタサイクルを返却して、フェリーで次の島へ向かったり、バスで宿泊地まで移動したりすることを選んでみてください。「途中リタイア」という言葉はネガティブに聞こえるかもしれませんが、天気や体調に合わせた賢い判断のひとつだと思います。

公共交通との組み合わせ方や、途中リタイアの具体的な方法については、別の記事でも詳しく紹介しています。ぜひあわせて参考にしてみてください。

梅雨のしまなみ海道は計画次第

梅雨の時季のしまなみ海道は、雨のリスクが高まる季節であることは確かです。ただ、過去のデータを見ると、梅雨期間中でも雨が降らない日は全体の半分〜3分の2ほどあり、晴れ間を狙ってサイクリングを楽しめるチャンスは十分あります。旅行者が少ない静かな瀬戸内の島々をのんびりと走れて、水墨画のような幻想的な風景や満開のアジサイの風景に出会えるかもしれません。

【写真】しまなみ海道の梅雨:静かで人の少ないしまなみ海道を
静かで人の少ないしまなみ海道を

一方で、暑さと湿度への備えや、強い雨・風への対応も忘れずに。天気予報をこまめに確認しながら、計画を柔軟に変えられる余裕を持って旅できると、梅雨の時季でも心地よいサイクリングが楽しめると思います。梅雨のしまなみ海道の旅、少し不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。でも、準備と心構えがあれば、きっと素敵な自転車旅になると思います。ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。

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【参考】しまなみ海道の梅雨データ

最後に、今回の記事を作成する上で使用した気象庁の気象データをより詳しく残しておこうと思います。

地点別・降水データまとめ

梅雨期間中における降水量の合計、雨が降った日数(0.5mm以上)、および期間中の1日最大降水量を地点別にまとめています。

地点期間合計降水量降水日数1日最大降水量 (月/日)
今治2022307.5 mm16日108.0 mm (7/8)
2023416.0 mm23日78.5 mm (6/30)
2024445.0 mm16日86.0 mm (6/18)
2025188.0 mm12日68.5 mm (6/10)
大三島2022246.5 mm19日53.5 mm (7/8)
2023379.5 mm23日84.0 mm (6/30)
2024431.0 mm17日69.0 mm (6/18)
2025201.0 mm11日56.5 mm (6/23)
生口島2022210.0 mm18日51.0 mm (7/14)
2023330.0 mm23日65.5 mm (6/30)
2024387.5 mm14日80.5 mm (7/1)
2025178.5 mm11日54.5 mm (6/23)
福山2022188.5 mm18日48.0 mm (7/19)
2023293.0 mm23日48.5 mm (7/9)
2024320.0 mm15日70.5 mm (7/1)
2025104.5 mm10日44.0 mm (6/10)

雨の強度別・発生日数(期間合計の平均)

サイクリングの可否を判断する目安として、梅雨期間の日数を降雨強度別に分類した平均データです。

梅雨期間日数(平均)降雨無し (0.0mm)弱い雨 (0.5〜29.5mm)強い雨 (30.0mm以上)
202241.5日間24.0日 (58%)14.7日 (35%)2.8日 (7%)
202349.0日間26.0日 (53%)18.8日 (38%)4.2日 (9%)
202431.5日間16.0日 (51%)10.7日 (34%)4.8日 (15%)
202519.5日間8.5日 (44%)8.8日 (45%)2.2日 (11%)

その他の気象要素(梅雨期間中の極値)

雨以外に注意すべき気温(暑さ)・風速(橋の上の安全性)・日照時間(走行チャンス)のデータです。

項目記録された最大値・傾向地点・日付の例
最高気温38.2 ℃ (猛暑日)福山 (2023/7/27)
最大瞬間風速17.8 m/s (強風)今治 (2022/6/24)
最大日照時間13.8 時間 (晴天)今治 (2022/6/29)
  • 気温の傾向: 梅雨末期の7月は最高気温が35℃を超える日があり、高湿度と相まって熱中症のリスクが非常に高まります。
  • 風速の傾向: 平均風速が小さくても、最大瞬間風速が10m/sを超える突風が吹く日があり、特に橋の上では横風に注意が必要です。
  • 日照時間の傾向: 梅雨期間であっても、日照時間が10時間を超える「梅雨の晴れ間」が数多く存在します。

このページでは、しまなみ海道の梅雨時期のサイクリングについてご紹介しました。初心者から上級者まで幅広い方が自転車旅行を楽しめるしまなみ海道のサイクリング情報は以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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