【サンライズ糸山が閉業】宿泊とレストランが2026年3月中に営業終了

【タイトル】サンライズ糸山の宿泊とレストランが2026年3月中に営業終了

愛媛県今治市にあるしまなみ海道サイクリングの拠点「サンライズ糸山」の宿泊部門とレストラン部門が、ともに2026年3月中に営業終了することが、2025年9月に発表されました。

こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。

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サンライズ糸山が閉業

【写真】サンライズ糸山の閉業:今治市サイクリングターミナルサンライズ糸山の全景
今治市サイクリングターミナルサンライズ糸山の全景

今治市サイクリングターミナルとして、しまなみ海道が開通した1999年に開業した「サンライズ糸山」。しまなみ海道サイクリングの愛媛県側の拠点施設として、長年旅行者に利用されてきた公共施設です。レンタサイクルターミナルとしての役割のほか、休憩施設、宿泊施設、レストラン、お土産物売店などの機能を持ちあわせています。

宿泊とレストランが営業終了

このうち、サンライズ糸山の宿泊業務が2026年3月21日(土)を持って営業終了することが、サンライズ糸山のウェブサイトにて発表されました。また、併設する飲食エリア「風のレストラン」も2026年3月中に営業終了することが、風のレストランSNSにて発表されましいた。休業や一時的なリニューアル、あるいは完全閉鎖といった噂もありましたが。

【写真】サンライズ糸山の閉業:ラウンジからの来島海峡絶景
サンライズ糸山のラウンジからの来島海峡絶景

宿泊業は、サンライズ糸山のメイン業務のひとつになっていて、サイクリングターミナルの「青少年が安全・快適・経済的にサイクリングを楽しめるようにというコンセプト」のため、リーズナブルな料金設定。全19室あり、定員は95名。来島海峡の景色を部屋からも眺めることができる好景観立地で、市街地からは離れているものの人気がありました。

【写真】サンライズ糸山の閉業:サンライズ糸山のレストランとお土産売店
サンライズ糸山のレストランとお土産売店

サンライズ糸山内に入っているレストラン・カフェ「風のレストラン」の席からも来島海峡の絶景を眺められます。地元食材を使った料理を景色を眺めながらいただくことができるので、地元の方が県外からのお客さんを連れてくるような利用も多いレストランでした。宿泊者も周辺に飲食店が少ないこともあり、利用が多かったと思います。

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サンライズ糸山が閉業する理由

指定管理の満了

サンライズ糸山の宿泊業は、しまなみ海道を訪れるサイクリストたちに一定の評判がありましたし、風のレストランは地元の方々もよく利用する飲食店だったため、これらの営業終了のニュースは驚きをもって受け止められました。経営不振が主な理由とは考えにくい賑わい具合だったためです。

サンライズ糸山は今治市に属する公共施設ですが、指定管理者制度を取っていて、長年にわたり「一般財団法人今治勤労福祉事業団」が運営を請け負ってきました。今治勤労福祉事業団は1976年設立、2024年度時点で今治市が90%出資している一般財団法人です。今治勤労福祉事業団という名称ですが、事実上はサンライズ糸山の管理業務専門といった法人になっていましたので、事実上の公営です。

サンライズ糸山の公式ウェブサイトに「定管理の終了に伴い」とある通り、この今治勤労福祉事業団による指定管理が2026年3月いっぱいで、契約満了となることが、サンライズ糸山の宿泊とレストランの営業終了の理由とのことです。風のレストランはバス会社「瀬戸内しまなみリーディング」が運営していましたが、宿泊棟の営業終了に伴う閉業のようです。

民営化・再開発の情報

サンライズ糸山の宿泊・飲食業の営業終了に関する問い合わせ先として「今治市サイクルシティ推進課」がサンライズ糸山ウェブサイトに記載されています。私の方ではサンライズ糸山の今後に関する情報がなかったのですが、今治市サイクルシティ推進課にてサンライズ糸山の再開発に関わる情報が開示されていることをSNSで教えて頂きました。

今治市サイクルシティ推進課によると、今治市の市有地であるサンライズ糸山を含む周辺エリアを、公共の力ではなく、民間企業による力での活性化を考えているようです。「高付加価値な宿泊施設を誘致」と表現されていますが、確かに好景観な立地かつ、しまなみ海道サイクリングと起終点としての立地から、発展の可能性もあるエリアだと思います。

確かにサンライズ糸山のメイン棟自体、老朽化などもあり、少し古い感じのある施設にはなっていました。しまなみ海道の来訪者が増え、民営化の流れも理解できます。長く続いてきてサイクリストたちの拠点となっていた施設だけあって、サンライズ糸山の閉業ニュースには悲しさもありましたが、今後の展開に期待したいと思います。

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レンタサイクルは継続見込み

現時点で、サンライズ糸山のレンタサイクルターミナルとしての役割は営業終了するというニュースを見つけることができませんでした。営業終了の情報を確認できたのはサンライズ糸山メイン棟の宿泊と飲食に関してのみです。2022年までは、愛媛県側のレンタサイクルターミナルはサンライズ糸山を管理する今治勤労福祉事業団が管理していましたが、現在は「一般社団法人 しまなみジャパン」が管理しています。

【写真】サンライズ糸山の閉業:レンタサイクルの受付と予約された貸出用自転車
レンタサイクルの受付と予約された貸出用自転車

しまなみジャパンは、今治市・尾道市・上島町が観光振興を図るDMO(観光地域づくり法人)として設立された団体で、2022年からはしまなみ海道の愛媛県側と広島県側の公共レンタサイクルターミナルを一括で管理運営しています。つまり、サンライズ糸山のレンタサイクル業務はすでに今治勤労福祉事業団から切り離し済み(より民営に近い形に移行済み)とも言えます。

しまなみ海道のレンタサイクルに関する最新情報はこちらのウェブページで、しまなみサイクリングを計画中の方に向けてご紹介しています。サンライズ糸山のレンタサイクルターミナルについて続報があった場合もこちらで取り扱いたいと思います。


このページではしまなみ海道サイクリングの愛媛県今治市側の拠点施設「サンライズ糸山」の閉業に関する情報を紹介させていただきました。初心者でも安心してサイクリングを楽しめるのがしまなみ海道最大の特徴です。しまなみ海道サイクリングの詳しい情報は、以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

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Posted by KAWAI