【船折瀬戸キャンプ場】急潮流を望む伯方島のキャンプサイト

2024年2月26日

【タイトル】船折瀬戸キャンプ場をレポート!伯方島の大迫力の急流潮流を間近に

船折瀬戸キャンプ場はしまなみ海道・伯方島(愛媛県今治市)にある市営の有料キャンプ場です。伯方島と鵜島の間の海峡は、船折瀬戸と呼ばれ、しまなみ海道でも屈指の急流潮流のスポットとしても知られています。船折瀬戸キャンプ場は、そんな迫力ある急流を間近に、海の景色を眺めながらアウトドアを楽しめる人気キャンプサイトとなっています。テントサイトの区画の様子や炊事場やトイレなどの設備の情報を詳しくご紹介します。

ライター:カワイユキ

こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えできたら嬉しいです。

※残念ながら船折瀬戸キャンプ場は2022年6月30日をもって閉鎖されることが今治市から発表されました。今回閉鎖される伯方島の2か所のキャンプ場を管理していた伯方レンタサイクルターミナルの運営事業者が同年4月に変更されたことによるそうです。新しい管理運営者が決定するまで場内のトイレ・水道は利用できず、火気使用禁止に。

船折瀬戸キャンプ場とは

しまなみ海道・伯方島の船折瀬戸キャンプ場
しまなみ海道・伯方島の船折瀬戸キャンプ場

箱庭のような瀬戸内の風景が楽しめるキャンプ場。大人の隠れ家的な雰囲気が魅力。

今治市ホームページ

船折瀬戸とは伯方島と大島の間にある急流海峡。「船折瀬戸キャンプ場」はその海峡に面していて、時間によってはゴーっという急流海流の音が聞こえるほどです。流れが速過ぎるのでもちろん海水浴はNG。各サイトには電源もあります。けっこうおすすめです。

市営キャンプ場船折瀬戸キャンプ場
住所今治市伯方町有津甲1979
電話番号0897-72-0018(伯方島レンタサイクルターミナル)
料金基本310円/人、持込テント泊1050円(予約必要)

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キャンプ場の場所

アクセス

船折瀬戸キャンプ場は、伯方島のサイクリングコースのうち外周コースを周ったところにあります。メインルートは道の駅「伯方S・Cパーク」側を3kmほどの短いルートで通るので、こちら側は通っていないのです。外周コースとはいっても、伯方・大島大橋を伯方島へ降りてから約1.3kmほどしか離れていないので、とてもアクセスしやすいキャンプ場と言えます。

しまなみ海道の外周コースにある船折瀬戸
外周コースにある船折瀬戸の看板

伯方・大島大橋を降りてから左折(外周コースに入る)してしばらく進むと、海側に「船折瀬戸」の看板と展望台、駐車場のスペースが見えてきます。この船折瀬戸展望デッキからは、伯方島と鵜島の間の急流の風景を眺めることができます。

しまなみ海道屈指の急流が見られる展望デッキ
しまなみ海道屈指の急流が見られる展望デッキ

船折瀬戸は有津と鵜島に挟まれた幅300mの狭い水道で、瀬戸内海の干満の差も影響して、潮にあたり渦を巻きながら最大9ノットの潮流が行き来する。(中略)船折瀬戸の名の由来は、見てわかるとおり海の難所であり、昔から航行する船が真っ二つに折れたというところから来ている。

船折瀬戸の看板より

船が真っ二つ?!それほどに激しい潮の流れということなんですね。

伯方島・船折瀬戸キャンプ場の全景
伯方島・船折瀬戸キャンプ場の全景

船折瀬戸の展望デッキから右下方面を見ると、このような建物と東屋、芝生の広場が見えます。ここがまさに船折瀬戸キャンプ場です。

キャンプ場側から展望台方面を見た様子
キャンプ場側から展望台方面を見た様子

この展望台から遊歩道的な階段の道あるので、徒歩であればそこを海側へと下ることでアクセス可能。キャンプ道具満載の自転車をここから降ろすのは難しそうです。もちろん、自動車やオートバイもこの階段を下ることはできません。実は、もう少し先に行ったところに自動車やバイクでもキャンプ場に近づける道があるので、そちらからアクセスするのがベター!

自転車や自動車でのアクセス道の看板
自転車や自動車でのアクセス道の看板

船折瀬戸展望台から外周コースの坂道をほぼほぼ下りきったところに、小さいですがこうした「船折瀬戸オートキャンプ場500m先→」の看板があります。ここを右斜め後ろ方向に、海沿いの狭い道を進むことができます。この道は、ちょうど「料理・旅館せと」へと向かう海沿いの道となります。

予約・申込先

有料のキャンプ施設であることを伝える看板
伯方島・船折瀬戸キャンプ場は有料の施設

なお、この船折瀬戸キャンプ場は有料の施設です。申し込みや問い合わせ先は、伯方S・Cパーク内にある伯方レンタサイクルターミナルになっています。受付可能時間があるので、時間内に連絡をするようにお気をつけて。大人の基本宿泊使用料が310円/人、持込テント泊1050円となっていました。

伯方島での買い出し先

そのまましまなみ海道・伯方島の外周コースを進んだ先の有津の住宅街(今治西高等学校 伯方分校の近く)にある伯方ショッピングセンターが、船折瀬戸キャンプ場から最もアクセスしやすい立地のスーパーマーケットです。

業態店名住所船折瀬戸からの距離
スーパーマーケット伯方ショッピングセンター今治市伯方町有津甲711.9km
ドラッグストア・スーパーザグザグ 伯方店今治市伯方町叶浦甲1666-12.4km
コンビニエンスストアローソン 伯方島インター店今治市伯方町叶浦1361-12.0km
道の駅伯方S・Cパーク今治市伯方町叶浦1668-11.8km

現在、大島や伯方島には、日帰り利用ができるような銭湯や温泉、温浴施設がありません。船折瀬戸キャンプ場から最も近いのは大三島の「多々羅しまなみドーム」で、約11.4km離れています。

しまなみ海道で自転車キャンプ

【商品画像】自転車用のキャリアとサイドバッグ

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キャンプ場の施設

テントサイト

船折瀬戸キャンプ場のキャンプサイトは、基本的には芝生で、緩やかに区画がされています。海側と山側に分かれたそれぞれの区画には番号が振られています。

しまなみ海道・伯方島の船折瀬戸キャンプ場のテントサイト
船折瀬戸キャンプ場のテントサイト

船折瀬戸キャンプ場はオートキャンプを意識した作りになっているので、自転車やバイク、自動車を近くまで乗り入れることができます。芝生を傷めないようにご注意を。直火はNG。焚き火をする場合には焚き火台が必要です。

区画を示す番号「3」
区画を示す番号「3」

一見すると、キャンプサイトの区画があることが分かりにくいのですが、このような番号札が設置されています。区画の境界線が明確に引かれているわけではないので、お隣さんがいらっしゃる場合は、そのあたりの気を使いながら。

それぞれの区画には屋外用電源タップあり
それぞれの区画には屋外用電源タップあり

それぞれの区画にはこのような屋外用電源タップが設置されていて、キャンプ場利用者はここから電源を取ることができます。こうした設備があるのは、オートキャンプ場っぽいですね。自転車キャンプでも携帯電話の充電や充電もののキャンプギアなどの使用で役立つかもしれませんね。

海側には海を眺められる木製のベンチ
海側には海を眺められる木製のベンチ

船折瀬戸キャンプ場の海側の区画には、このような木製のベンチも設置されているのでとても便利です。動かすことはできませんが、海側を向いて座ることができます。海を眺めながら一休みしたり、簡単に食事をしたりするのに活用できそうです。

炊事場

船折瀬戸キャンプ場の炊事場
船折瀬戸キャンプ場の炊事場

船折瀬戸キャンプ場の敷地の隅の方に、このような炊事場が設置されています。水道の蛇口の数は多くありませんが、ステンレスのシンクは綺麗に維持管理されています。横には作業用のテーブルスペースもあり、必要最低限困らない設備になっています。

東屋

しまなみ海道・伯方島の船折瀬戸キャンプ場にある東屋
船折瀬戸キャンプ場にある東屋

反対側の隅には、このような東屋とベンチが設置されています。よく見ると公園自体が船のような形をしており、船首部分に東屋が建てられているのですね。屋根が付いているので、天候によっては重宝するかもしれませんね。先客がいなければ、ここでランチなどを取るのもよさそうです。

男女別公衆トイレ

しまなみ海道・伯方島の船折瀬戸キャンプ場にある公衆トイレ
船折瀬戸キャンプ場にある男女別トイレ

船折瀬戸のキャンプ場のある公園には、このような立派なトイレの建物が設置されています。もちろんウォシュレットやウォーマーがあるようなトイレではありません。綺麗に維持管理されている印象でした。

屋外シャワー

しまなみ海道・伯方島の船折瀬戸キャンプ場にある施設
公衆トイレと炊事場、シャワーの全景

公衆トイレと炊事場の全景はこのような感じです。右手前にあるのが、屋外シャワー。海水浴場などで見かけることがあるタイプのシャワーで、キャンプ場利用者に限り利用する事ができます。

船折瀬戸キャンプ場の屋外シャワー
船折瀬戸キャンプ場の屋外シャワー

海水浴場が近くにあるわけでもないので、キャンプ利用者として、この屋外の目隠しもないシャワーを使うことがあるのかは謎ですが、何かの時に役に立つのかもしれませんね。お子様の水浴びなどにはいいのかなと思いました。汗を流すという用途での使い方は難しそうです。

船折瀬戸キャンプ場の屋外シャワーの使い方
船折瀬戸キャンプ場の屋外シャワーのレバー

もちろん、お湯はでないので水シャワーです。このレバーを縦にすることでシャワーの水が出る仕組みでした。


しまなみ海道のキャンプ場

キャンプ場の情報まとめ

しまなみ海道で素晴らしい海の景色を楽しみながらアウトドアを満喫できるキャンプ場に焦点を当ててご紹介します。近年、しまなみ海道では自転車キャンプツーリングが注目を集めており、自転車にキャンプ道具を積んで自由気ままな旅を楽しむスタイルが増加しています。しまなみ海道周辺には無料のキャンプサイトも充実しており、美しい自然に囲まれながら、しまなみ海道を深く体験することができます。ぜひ海を望む絶景の中でキャンプを楽しみながら、贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

見近島キャンプ場

しまなみ海道の隠れた名所、見近島キャンプ場(見近島自然公園)を紹介します。このキャンプ場はしまなみ海道の大島と伯方島(愛媛県今治市)の宮窪瀬戸に浮かぶ小さな無人島に位置しています。自転車歩行者専用道である伯方・大島大橋からしかアクセスできず、車や大型バイクでは入ることができません。そのため、自転車キャンプや原付バイクキャンプの聖地として、一部の愛好者に愛されている秘境のキャンプ場です。ここでは美しい砂浜が目の前に広がり、しかも利用料金は無料です。オンシーズンには多くのキャンパーが訪れ、自然を満喫しています。見近島キャンプ場の魅力を詳しくご案内します。

多々羅キャンプ場

多々羅キャンプ場は、しまなみ海道の大三島(愛媛県今治市)に位置する公共のキャンプ場です。広々としたキャンプサイトは、大三島と生口島をつなぐ多々羅大橋の大三島側にあります。コンビニ、温泉、道の駅などが近隣にあり、しまなみ海道の主要ルートからもアクセスが便利。そのため、自転車キャンプからオートキャンプ、ファミリーキャンプまで幅広い層に人気です。オンシーズンには常に賑わいを見せています。予約方法を含むフリーテントサイトの詳細や施設について、詳しくご案内します。

アウトドアをぜひ楽しんで

しまなみ海道の伯方島、船折瀬戸キャンプ場にて
伯方島、船折瀬戸キャンプ場にて

このウェブページでは立地もロケーションもよく、自転車やオートバイ、自動車でのキャンプにも利用しやすいしまなみ海道・伯方島にある船折瀬戸キャンプ場をご紹介しました。

常駐の管理人のいない素敵なキャンプ場がこのように維持されているのは、地元の方々のボランタリーなご協力とキャンパーのマナーに支えられています。旅の恥はかき捨てでないご利用を重ねてお願いします。

2024年2月26日キャンプ

Posted by カワイユキ