【徹底比較】尾道スタートと今治スタート、初心者におすすめなのはどっち?

【タイトル】尾道or今治、しまなみ海道スタート地点にすべきのはどっち?

しまなみ海道サイクリングのスタート地点、尾道か今治か迷っていませんか?ドラマや物語性を大切にする情緒派なら尾道スタート、風や坂などの条件を考える理論派なら今治スタートがおすすめと私が結論付けた理由を紹介します。

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この記事の筆者:カワイ

こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。

読者の皆様のご支援で取材・執筆やウェブサイト維持管理をしています。もしお役に立ちましたらサポートをお願いします。Amazonや楽天のリンクは私の個人的なおすすめに基づくアフィリエイトリンクで、有償無償に関わらず業者様からの掲載依頼はお断りしています。

情緒派か理論派か

旅で何を大事にするか

しまなみ海道を完走してみたい。そう思ったとき、最初に迷うのが「尾道から走る?それとも今治から?」というスタート地点選びです。よく「今治スタートの方が楽」「尾道スタートが王道」といった声を目にします。どちらを旅の起点にすべきか問題はメリットやデメリットがケースバイケースなことがらも多く、実は簡単に回答は難しい質問でもあります。

【イラスト】しまなみ海道スタート地点:しまなみ海道の島の位置を示した地図イラスト
尾道と今治に連なる6つの島々を渡る

その人が旅で何を大切にしているかによって答えが変わります。ドラマや物語性を大切にする“情緒派”なのか、それとも坂や風などの条件を冷静に考える“理論派”なのか。それぞれのメリットを比較した結果、ドラマや物語性を大切にする情緒派なら尾道スタート、風や坂などの条件を考える理論派なら今治スタートがおすすめと私は結論付けました。

【文字イラスト】情緒派なら尾道スタート、理論派なら今治スタート

この記事では、それぞれの特徴を比べ、なぜ情緒派には尾道スタート、理論派には今治スタートがおすすめなのかをお伝えしたいと思います。

記事の前提として

前提として尾道~今治間の完走を目指す場合を想定した記事になっています。実際にしまなみ海道へ自転車旅行に訪れている方の約35%が完走を目指すスタイルです。しまなみ海道の一部だけをのんびりサイクリングするのもとても楽しいです。比較的短い距離の自転車散策ならこの議論はあまり必要がないかもしれません。

【写真】しまなみ海道スタート地点:ブルーラインはどちらスタートにも対応
しまなみ海道のブルーラインはどちらスタートにも対応

しまなみ海道自体は、レンタサイクルやブルーラインの道しるべや案内看板なども含めて、今治スタートと尾道スタートのどちらも想定して設計されています。全体のトーンとして先にお伝えしておきたいのは、どちらを選んでも正解で、それぞれの良さがある旅になりますので安心してくださいね。

経験上、自転車旅での風景の印象は、どちらからどこへ向かって走るかによってかなり変わります。

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尾道スタートと今治スタートを比較

まずは、しまなみ海道の本州側、つまり広島県の尾道スタートの場合と、四国側愛媛県の今治スタートの場合について、一目で違いを把握できるよう、簡単な比較表を作ってみました。

比較する項目尾道スタート今治スタート
アクセス新幹線(福山経由など)で本州からアクセスしやすい。特急しおかぜ(岡山発)や松山空港からアクセスしやすい。オレンジフェリーも。
公共レンタサイクル広島県側に5か所のターミナル。 愛媛県側に5か所のターミナル。
民間レンタサイクル尾道市内の方が民間レンタサイクルの選択肢が多い。 今治市内には民間レンタサイクルの選択肢が少ない。
坂の難易度疲労が溜まる後半に、最大の難所(大島・来島海峡大橋)が来る 体力がある序盤に、最大の難所をクリアできる
風向き冬季(北西の風)は追い風になりやすい 春〜秋は追い風(西南西の風)の恩恵を受けやすい
心理面最初が渡船で風情がある。後半の体力に不安が残る。最後がダイナミックな来島海峡大橋。 序盤で最も高い橋を越える達成感。ゴール後の尾道観光がご褒美に。
旅の意味あい本州在住の方なら、「四国へ渡る」「四国へ自転車で行く」といった意味合いの旅になる。 本州在住の方だと、「四国から自転車で本州へ帰ってくる」という旅になる。
お土産尾道市内にはお土産を扱う店舗がとても多い。 今治駅周辺にお土産物屋さんが少ない。

この比較を元に、両方のスタート地点のメリットとデメリットを掘り下げてみたいと思います。

比較① アクセス方法から考える

しまなみ海道を訪れている旅行者全体の36%の方が鉄道をメインに、20%の方が飛行機をメインにして訪れているので、多くの方がJR尾道駅やJR今治駅が旅の玄関口となりますね。もちろん読者の方がどこに住んでいるかによって選びやすさは変わります。

尾道スタートは王道という安心感

【写真】しまなみ海道スタート地点:新幹線と山陽本線で尾道駅へ
新幹線と山陽本線で尾道駅へ

尾道スタートの強みは、本州からの新幹線アクセス(福山駅での乗り換え、または新尾道駅の利用)が良いことです。関東や関西方面からの初心者に選ばれやすい王道ルートと言えると思います。JR尾道駅前には公共レンタサイクルのターミナルがあり、駅前を出てすぐの渡船で向島へと渡る短い船旅が始まります。

今治も実はアクセス悪くない

一方で「四国は遠い」というイメージを持つ方もいます。しかし岡山駅から特急「しおかぜ」で1本、松山空港からのバスを利用できたりと、四国の中では今治へのアクセスはそれほど悪くありません。関西圏に住んでいる方であれば、大阪南港から愛媛県の東予港へ出ているオレンジフェリーもおすすめです。

【写真】しまなみ海道スタート地点:岡山駅から予讃線特急「しおかぜ号」で今治駅へ
岡山駅から予讃線特急「しおかぜ号」で今治駅へ

JR今治駅前にも公共レンタサイクルターミナルがあり、駅前からブルーラインが始まります。ゴールした後のご自宅方面への移動も考えて選んでみるのが良いかもしれませんね。

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比較② 坂の難易度と配置で考える

初めてしまなみ海道サイクリングに挑戦したビギナーさんの感想によく「こんなにアップダウンがあるとは思っていなかった」というものがあります。それぞれの橋では40~60m近い高さまで、坂道を登っていきます。島ごとに走行するルートによっても峠のあるなしが変わってきます。

【イラスト】しまなみ海道スタート地点:しまなみ海道の高低差
しまなみ海道メインルートの高低差のイメージ

今回は、しまなみ海道サイクリングで完走を目指す場合の基本ルートとなる「メインルート」を走ることを想定して考えてみます。

尾道スタートは終盤がクライマックス

しまなみ海道で最も長く、最も高い位置にあるのが今治側の「来島海峡大橋」です。また最も四国側に近い「大島」には、宮窪峠など比較的アップダウンのある区間が待ち受けています。尾道スタートの場合、この最大の難所が終盤にやってきます。

【写真】しまなみ海道スタート地点:尾道スタートは最後に来島海峡大橋を渡って四国へ
尾道スタートは最後に来島海峡大橋を渡って四国へ

尾道スタートだと終盤に大きな山場が来ることで、旅のラスト感を強く演出できるという魅力もあります。夕方の来島海峡大橋の風景も素晴らしいですし、「四国へ自転車で渡る」というストーリー性があって、とてもドラマチックな展開になります。

今治スタートは序盤がハード

今治スタートなら、体力と気力が充実している序盤に来島海峡大橋を越えることになります。元気なスタート直後に、一番の難所と絶景である来島海峡大橋を楽しんでしまうのが、のんびり旅を楽しむコツかなと思います。大島の西側外周コースへ入れば海に近い側(左側通行なので)をサイクリングできます。

【写真】しまなみ海道スタート地点:元気なうちに難所をクリアできるのは大きい
元気なうちに難所をクリアできるのは大きい

実際に尾道スタートの方からは、「最後の来島海峡大橋から今治市内までの区間がつらかった」というクチコミもよくお聞きします。来島海峡大橋にゴール感があるので、今治市街までの移動が“作業”になりがちです。ビギナーにとっては山場を前半に持ってくる今治スタートの方が良さそうかなと私は考えています。

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比較③ 風向きとレンタサイクル選び

今治は追い風になりやすい?

自転車旅では風向きも大事な要素です。一般的に今治スタート推進派には「西南西の風を受けて追い風になりやすい」と広く言われています。しかし、晩秋から冬の時期にかけては北西の季節風が強く吹く日が多くなり、その場合は今治スタートだと強烈な向かい風になってしまいます。

【イラスト】しまなみ海道スタート地点:風向きは地形や気圧配置の影響を受ける
風向きは地形や気圧配置の影響を受ける

島の地形や海流はとても複雑なので、どちらをスタートにしても、ずっと追い風ということは少ない気がします。ですので、「今治スタート=常に追い風」と決めつけるのではなく、事前の風向き予報のチェックが大切になってきますね。

レンタサイクルの違い

レンタサイクルについてですが、自転車旅行者全体の45%の方が利用している「公共レンタサイクル」を使う場合はどちらのスタートでもほとんど関係ありません。広島県側に5か所、愛媛県側にも5か所のターミナルがあり、JR尾道駅とJR今治駅の両方の駅前に設置されているからです。

【イラスト】しまなみ海道スタート地点:公共のレンタサイクルターミナルを示した地図
公共のしまなみレンタサイクルターミナル

一方、「民間レンタサイクル」の選択肢は尾道市内の方が圧倒的に多いです。レッドバイシクルズ尾道や尾道ベース、ベターバイシクルズなどの民間レンタサイクルを利用したいとお考えなら、尾道スタートが良いと思います。高性能なロードバイクを借りたい方や、自転車選びにこだわりたい方は尾道スタートが向いています。

今回は尾道スタート、次回来た時は今治スタートと変えてみるのも面白いですよ!

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モチベーションとゴール後のご褒美

情緒派なら尾道スタート

本州に在住の方ですと、どちらからスタートするかで旅の意味合いが少し変わってきます。尾道スタートは「四国へ自転車で行ってみる」というワクワクするイメージになりますし、今治スタートだと「四国から本州へ自転車で帰る」という達成感のあるイメージになりますね。

【写真】しまなみ海道スタート地点:瀬戸内の島々を渡って四国へ上陸するストーリー
瀬戸内の島々を渡って四国へ上陸するストーリー

渡船で向島へ渡り、少しずつ島を越えていき、最後に巨大な橋を渡って四国へ入る。ストーリー性があります。「四国へ自転車で渡る」という響きに惹かれるなら、尾道スタートはとても魅力的です。旅のラストに大きな達成感を置きたい方にはぴったりです。

理論派なら今治スタート

今治スタートの大きなメリットは、駅を出てブルーラインを辿っていくと、いきなり巨大な来島海峡大橋にアプローチするダイナミックな展開になることです。旅の始まりのモチベーションを最高潮にしてくれます。また、体力があるうちに最大の橋を越え、風向きの傾向も踏まえ、完走の確率を高める。合理的な考え方です。

【写真】しまなみ海道スタート地点:ゴールの尾道は広島県でも有数の観光地
ゴールの尾道は広島県でも有数の観光地

そして、ゴールとしての尾道は、カフェやグルメ、レトロな街並みが密集する素敵な観光都市です。旅の終わりに渡船で本州へ渡り、「走り切った!」という達成感の中でのんびりと尾道散策や打ち上げができるのは、とても大きな魅力でありご褒美になります。千光寺からの絶景や美味しいコーヒー、クラフトビールなども楽しめますよ。

お土産を買って帰りたいなら

今治駅前にはお土産物屋さんが少ないです。観光地である尾道市内の方がお土産物屋さんも多いんです。自転車旅では途中でお土産を買ってずっと持ち運ぶのは大変ですし積載量にも限界があるので、ゴールした後に尾道でお土産を買えるのは思いのほか大きな違いかなと思います。逆に今治でゴール後の方は、松山や道後温泉方面へ行かれる予定があるなら、そこでもお土産がたくさん買えますね。

おすすめのガイドブックと地図

【書影】しまなみ海道サイクリングのガイドブック「しまなみ島走BOOK」など

個人的に、しまなみ海道サイクリングの計画段階で取り寄せた方がいいと思うのが「しまなみ島走BOOK」「しまなみ島走MAP」のシリーズです。地元のサイクリングガイドが作成している本格的なガイドブックや地図で、書店にはなかなか出回っていないのですが、Amazon.co.jpで出版元から購入できます。

「しまなみ島走MAP」は島ごとの大きな紙の地図なので、テーブルの上に広げて計画するときにとても重宝します。

結論:情緒派は尾道、理論派は今治スタート

ここまで色々と比較してきましたが、「絶対にこっちでなければならない」というルールはありません。どちらのルートにもそれぞれの素晴らしさがあります。

ただ、初心者の方がトラブルなく、最後まで笑顔で絶景サイクリングを楽しんでいただくための一つの提案として、坂と風という客観的な理由から、個人的には「今治スタート」をおすすめしたいかなと感じます。体力に余裕があるうちに最大の難所を越えられる安心感は、のんびりと景色を楽しむ余裕に繋がります。

一方で、情緒や旅のドラマチックな展開を求める方には、尾道スタートにも捨てがたい魅力があります。ご自身の体力や旅のスタイルに合わせて、無理のない楽しい計画を立ててみてくださいね。


このウェブページでは、しまなみ海道のスタート地点は尾道にすべきか今治にすべきかというトピックについて詳しくご紹介しました。初心者でも安心してサイクリングを楽しめるのがしまなみ海道最大の特徴です。しまなみ海道サイクリングの詳しい情報は、以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

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