【糸山展望台】しまなみ海道の来島海峡大橋を望む穴場展望スポット

2024年11月15日

【タイトル】穴場!来島海峡の絶景を楽しめる糸山展望台

糸山展望台(愛媛県今治市)について、アクセス方法や見える景色について解説しています。しまなみ海道の絶景として知られるいくつかの展望台は、標高がある程度高い山の上にある場合も多く、レンタサイクルを借りてヒルクライムするには大変!という場所も多いんです。糸山展望台であれば、しまなみ海道のメインルートからもアクセスしやすく、来島海峡の素晴らしい景観を眺めることができますよ。

ライター:カワイユキ

こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。

初心者ひとり旅でも安全・安心にサイクリングを楽しめるガイドブックを目指して作っているウェブサイトです。私の記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお、業者様からの掲載依頼はお断りしています。

糸山展望台

来島海峡を一望

「来島の瀬戸の渦潮とどろとどろ高鳴る聞けば雄心の湧く」瀬戸内を旅した吉井勇の歌より
瀬戸内を旅した吉井勇の歌より

「来島の瀬戸の渦潮とどろとどろ高鳴る聞けば雄心の湧く」

大正~昭和にかけて活躍した歌人・吉井勇は1936~1937年に大島や伯方島など瀬戸内の島々を歌行脚しました。鎌倉時代から南北朝・室町時代にかけてこの海を制した村上海賊。来島などの小さな島々にも海賊の城があったそうです。

このページのトピック
  • 初心者にもおすすめの展望台
  • 糸山展望台へのアクセス方法
  • 糸山展望台から見える景色の解説

私の一押しの展望スポット

初めてスポーツ自転車に乗るという方や自転車旅行初心者の方に特に一押しの絶景スポットをご紹介。その場所の名前は「糸山展望台」。しまなみ海道の絶景スポットとしてとても有名な大島の展望台、亀老山展望台よりは断然楽にアクセスできて、絶景を楽しめるのでおすすめなんです。

【写真】糸山展望台:糸山展望台からの来島海峡大橋
糸山展望台からの来島海峡大橋

動画で景色を見る(YouTube)

来島海峡大橋の展望スポット 来島海峡大橋のとても近い位置で、高い場所から見下ろすような展望台になっています。ちなみに、NHKの番組「ブラタモリ」の「しまなみ海道〜“瀬戸内の覇者”村上海賊はなぜ生まれた?〜」編で、番組冒頭にタモリさんが来島海峡を眺めるシーンはこちらの糸山展望台で撮影されました。

来島海峡大橋の展望台糸山展望台
住所今治市小浦町2-5-2
電話番号0898-41-5002 (来島海峡展望館)
特徴来島海峡大橋の橋げたを見下ろす展望台
難易度初心者でもとてもアクセスしやすい

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展望台へのアクセス

糸山展望台へはサイクリングのほか、自動車やオートバイの旅行者も訪れます。駐車場もあるので、様々な旅行スタイルの方がアクセスしやすい展望台なんですね。しかしながら、下により大きな展望スペース「来島海峡展望館」があるため、この糸山展望台の方はあまり知られていない穴場的な絶景スポットになっています。

【写真】糸山展望台:糸山展望台の最寄り「展望台入口」バス停
糸山展望台の最寄り「展望台入口」バス停

JR今治駅前からは、せとうちバスにより運行されている路線バス・小浦行き(今治県病院 経由)でもアクセス可能。最寄りのバス停は「展望台入口」です。展望台入口バス停から徒歩で800mほどの距離にあります。

【写真】糸山展望台:しまなみ海道随一の展望スポット「糸山展望台」
しまなみ海道随一の展望スポット「糸山展望台」

糸山展望台があるのは、来島海峡大橋の今治側の自転車歩行者道のある糸山という小高い丘の上。中央レンタサイクルターミナル「サンライズ糸山」がある丘で、多くのサイクリストが訪れる場所でもあります。

【スクリーンショット】糸山展望台:糸山をGoogleEarthで見てみました
糸山をGoogleEarthで見てみました

糸山の展望台などの位置関係をGoogleEarthで見てみるとこんな感じです。糸山はそのまま海に落ち込むような場所にあり、来島海峡を一望できるため、中世の時代には糸山城という水軍城もあったそうです。来島の来島城とこの糸山城で強固な監視をしていたのでしょうね。

今治方面からのサイクリングでのアクセス

まずは、しまなみ海道サイクリングコースのガイドライン「ブルーライン」を辿って今治駅方面からきた場合のアクセス。

【写真】糸山展望台:自転車歩行者道と原付道が分岐しているポイント
自転車歩行者道と原付道が分岐しているポイント

糸山展望台へ寄り道する場合には、来島海峡大橋の今治側の登り口、自転車歩行者道と原付道が分岐するこちらには入りません。尾道方面へサイクリングコースのメインルートはこちらを進むことになります。寄り道した後は、ここに戻ってきて先に進みましょう。アプローチの歩道橋を回って来島海峡大橋の橋げたの上に行くことができます。

【写真】糸山展望台:自転車専用道に入らずにそのまま道なりに
自転車専用道に入らずにそのまま道なりに

分岐をちょっと遠くから見た写真。この自転車歩行者専用道に入らず、ブルーラインから逸れて道なりにぐるりとカーブした2車線の道路をそのまま進みます。

【写真】糸山展望台:糸山展望台までのアクセスの目印となる糸山トンネル
目印となる糸山トンネル

150mほど進むとすぐに糸山トンネルという短いトンネルが出現。歩道も広く取られており、交通量も少ないトンネルなので安心です。糸山トンネルを抜けてすぐ左側に糸山展望台の駐車場(乗用車40台分くらい)とトイレがあるので、そこに自転車は駐輪しましょう。右側にも広い駐車場があるので、こちらに停めてもOKです。

尾道方面からのサイクリングでのアクセス

【写真】糸山展望台:来島海峡大橋をぐるぐると降りたら右へ
来島海峡大橋をぐるぐると降りたら右へ

一方で、尾道側からサイクリングロードを通ってきた場合は、来島海峡大橋を降りて、先ほどの自転車歩行者道と原付道が分岐するポイントまで来たら右折です。今治方面は左という案内があるので、これを逆方向に進みます。あとは糸山トンネルを抜けてすぐです。

来島海峡展望館とは別の展望台

ちなみに糸山トンネルを抜けてすぐ右側にある駐車場には「来島海峡展望館」という別の展望台があり、こちらも来島海峡大橋を眺めることができる好景観スポットになっています。駐車場から階段などを登らずに辿り着くことができるので、よりアクセスしやすく、地元の物産品や柑橘のドリンクなどを販売している売店や来島海峡大橋の展示スペースもあるので、こちらの方が旅行者が多い印象です。

【写真】糸山展望台:こちらは来島海峡展望館の展望エリア
こちらは来島海峡展望館の展望エリア

たしかにここ来島海峡展望館の景色も素晴らしいのですが、今回ご紹介している糸山展望台はこの来島海峡展望館より高い位置にあるため、より広範囲を一望できて、よりおすすめです。観光客も少ないので、静かにのんびりと絶景を満喫できるはずですよ。

時間のある方は、来島海峡展望館と糸山展望台の両方に行ってみてください。

【ちょっとBreak】双眼鏡があるともっと楽しめる♪

しまなみ海道にコレを持って行くと絶景を数倍楽しめます!私は自転車旅行だけでなく、山登りも好きなのですが、いつも必ず持って行くものがあります。それが「双眼鏡」。軽くてコンパクトなのに、遠くまでかなりハッキリと見ることができる双眼鏡。

しまなみ海道サイクリングに双眼鏡を持っていって景色を楽しもう

コンサートやスポーツ観戦で、こうした双眼鏡を活用されている方もいるそうです。しまなみ海道を訪れる前に用意しておくと、より一層面白い自転車旅行になると思います。瀬戸内海の島々や行きかう船の風景を、一味違った楽しみ方ができますよ!

駐車場からの遊歩道

【文字画像】ちょっとだけ山道を歩きます。

糸山トンネルを抜けて左手側にある駐車場「糸山公園展望台駐車場」に自転車を置いたら、そこからは徒歩でちょっとした山道を歩きます。駐車場のGoogleマップはこちら。

駐車場の隅の方に、このような「糸山遊歩道 Itoyama Nature Trail」の看板があるので、ここから遊歩道に入ります。実は、この遊歩道は糸山展望台だけでなく、村上海賊の糸山城跡なども巡ることができるトレイルになっているのです。とは言っても、糸山城跡は、そこが糸山城であったことを示すものはほとんどないので、もっぱら展望台へのアクセス道としての役割を果たしているのみ。

【写真】糸山展望台へのアクセス:「糸山遊歩道 Itoyama Nature Trail」の看板
「糸山遊歩道 Itoyama Nature Trail」の看板

糸山遊歩道の序盤は、石畳になっていますが、途中からは石の階段を登っていきます。途中で景色が開けることはなく、なんだか鬱蒼とした雰囲気の森の中を進んでいく感じです。

【写真】糸山展望台へのアクセス:駐車場から糸山展望台へと登る遊歩道
駐車場から糸山展望台へと登る遊歩道

糸山公園展望台駐車場から糸山展望台まで、この遊歩道の距離は120メートルほど。思っていたよりも、距離は短く、傾斜も階段で登るのでそれほどきつく感じませんでした。鬱蒼とした雰囲気と、曲がっていて先が見えない遊歩道序盤からは想像できないくらい、あっさりと到着しました。

【写真】糸山展望台へのアクセス:糸山展望台のコンクリート製の展望台の外観
糸山展望台の外観

遊歩道を進んだ先に見えてくるのが、コンクリート製のこんな感じの建物。ここが糸山展望台です。半円と円が組み合わさったような不思議な形をしていた2階建ての建物です。

【写真】糸山展望台へのアクセス:糸山展望台の下の展望スペース
糸山展望台の下の展望スペース

建物の1階というか、ベースの部分にもベンチ的な構造物が置いてあり、ここからもうすでに来島海峡大橋を望むことができます。高さ的には、来島海峡大橋の橋げたよりも高い位置にまで登ってきたようです。

【写真】糸山展望台へのアクセス:糸山展望台の2階へと登る階段
糸山展望台の2階へと登る階段

一番太い円柱状の部分に、螺旋階段があって、そこから糸山展望台の上部への上がることができます。よくこういう場所にありがちな、訳の分からない落書きなどもなく、ゴミのポイ捨ても見当たりません。綺麗に維持管理されている様子で、気持ちがいいですね。

展望台から見える景色

糸山展望台の背中側には山があるので、360度のパノラマビューとは行きませんが、来島海峡大橋や来島海峡を行き来する船、大島や馬島の島々の風景、波止浜の造船所群の風景、今治市街方面を一望することができます。

【写真】糸山展望台:糸山展望台からみえる景色①来島海峡大橋と馬島
糸山展望台のメインの景色

糸山展望台に登ると、目の前に広がる来島海峡の風景。この展望台のメインの風景と言えるでしょう。右手前から奥に向かって全長4kmの来島海峡大橋(実際には3つの橋、第1、第2、第3大橋からなります)が架かっていて、奥に見える大島へと繋がっています。来島海峡大橋の中ほどにある陸地は、馬島という名前の島で、橋が脚を降ろしています。

来島海峡は瀬戸内海の重要な航路になっているので、大小さまざまな船舶が行き来している様子を眺めることができます。タイミングよく巨大なタンカーなどが来ると、結構迫力があって写真を撮っても画になります。

【写真】糸山展望台:糸山展望台からみえる景色②来島と波方、大角鼻
来島と波方、大角鼻方面

糸山展望台から左手方向を見ると、このような景色。集落と港も見える小さな島は、来島という名前の島です。まさにここ来島海峡の名前の由来になっている島ですね。来島海峡の規模の大きさの割に小さな島なので、この島が海峡の由来とは意外に思われるかもしれませんね。かつて、村上海賊の拠点城があった重要な島だったんですね。

【写真】糸山展望台:糸山展望台からみえる景色③ループ橋と造船所、近見山
ループ橋と造船所、近見山方面

展望台の右後方にはこのような景色が広がっています。左手奥からカーブしている道は、高速道路。しまなみ海道の西瀬戸自動車道の本線です。手前にループしている橋は、来島海峡大橋の自転車歩行者専用道です。右手方向には、波止浜の造船所群、奥には近見山という今治市内の山がそびえています。

【写真】糸山展望台:行き交うサイクリストや車も見える
行き交うサイクリストや車も見える

来島海峡大橋の橋げたよりも高い位置にある糸山展望台からは、高速道路を行き来する自動車やトラック、行き交うサイクリストや原付バイクライダーの姿までもはっきりと見ることができます。何か、精巧にできたミニチュアやジオラマの世界を眺めているような気分になりました。

【写真】糸山展望台:平山郁夫画伯のしまなみ海道五十三次スケッチポイント
平山郁夫画伯のしまなみ海道五十三次スケッチポイント

やはり、ここからの景色も平山郁夫画伯のしまなみ海道五十三次スケッチポイントになっていて、石碑が飾ってありました。私も糸山展望台からの風景も、しまなみ海道を代表する絶景のひとつだと思います。せっかくしまなみ海道に来たなら、見落とさずに立寄ってみていただきたい展望台ですね。

しまなみ海道には、まだまだ知られていないとっておきのスポットがたくさんあるんです♪

来島海峡の展望スポット

来島海峡を望む展望スポットでは、個人的にこの「糸山展望台」がイチオシなのですが、実はこの他にも人気の展望スポットがたくさんあります。例えば、糸山展望台すぐ近くの来島海峡展望館やサンライズ糸山も、初心者サイクリングでも立寄りやすいと思います。有名な展望台、亀老山展望公園へも普通の自転車だと大変ですが、電動アシスト付き自転車であれば登ることができます。

来島海峡の展望スポットについてはこちらのウェブページに詳しくご紹介していますので、ぜひご参考になさってください。


サイクリングマップ

画像をクリックすると「しまなみ海道のサイクリングマップ」ページを表示します。

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初めてのしまなみ海道&ゆめしま海道サイクリングマップ

このページではしまなみ海道・今治市にある絶景展望スポット、糸山展望台を紹介しました。このほかにも、しまなみ海道周辺エリアには、ぜひ訪れていただきたい絶景スポットやサイクリングコースが目白押しです。しまなみ海道サイクリングの詳しい情報は、以下のページにまとめておりますのでぜひ参考になさってください。

2024年11月15日立ち寄りスポット,景勝地や展望台

Posted by カワイユキ