【来島海峡大橋の展望10選】しまなみ海道の絶景展望台やビューポイント
来島海峡大橋は、しまなみ海道の橋の中でも最も長く、有名な橋です。愛媛県今治市で今治の陸地部と大島を結ぶ3連続の吊り橋で、自転車歩行者道が併設されています。しまなみ海道サイクリングのハイライトとも言えるこの橋の風景は、ガイドブックやテレビなどでも紹介の際によく利用される定番の風景です。亀老山展望公園・糸山展望台・来島海峡展望館のほか、ちょっとマニアックだけど素晴らしい絶景が望めるとっておきのスポットも含めて、撮影スポットや展望台、絶景スポット、モニュメントを厳選してご紹介しようと思います。
こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えできたら嬉しいです。
来島海峡
「来島の瀬戸の渦潮とどろとどろ高鳴る聞けば雄心の湧く」
大正~昭和にかけて活躍した歌人・吉井勇は1936~1937年に大島や伯方島など瀬戸内の島々を歌行脚しました。鎌倉時代から南北朝・室町時代にかけてこの海を制した村上海賊。来島などの小さな島々にも海賊の城があったそうです。
- 来島海峡のおすすめの展望台
- サイクリングで訪れたいフォトスポット
- 各所から見える景色の解説
来島海峡に架かる大橋
愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ全長70~80kmのサイクリングロード「しまなみ海道」は、自転車旅行の聖地として整備が進んでおり、日本屈指の人気サイクリングスポットになっています。しまなみ海道は、四国と本州を結ぶ「本四連絡ルート」の中では、瀬戸大橋や淡路島ルートに続いて一番最後に完成したルートで、大まかに言うと「6つの島々を7の橋」で細かくつないだつくりをしています。
しまなみ海道の7つの橋の中でも特に有名で代名詞ともなっているのが今治の陸地部と大島を結ぶ「来島海峡大橋」。この橋は大島側から第1大橋、第2大橋、第3大橋の3つの橋が連なったつくりをしていて、そのトータルの長さはなんと4㎞もあるんです。大きなコンテナ船や豪華客船も橋の下を通り抜けていく巨大なつり橋です。1988年に起工し、10年以上の歳月をかけて1999年に開通しました。
しまなみ海道の橋 | 来島海峡大橋 |
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開通 | 1999年5月 |
全長 | 4015 m |
個々の橋の名称 | 来島海峡第一大橋、来島海峡第二大橋、来島海峡第三大橋 |
愛称 | クラウン・ブリッジ(Crown bridge) |
併設専用道 | 自転車・歩行者専用道、原付バイク道 |
原付・自転車通行料 | 200円(自転車無料化中) |
今治側の自転車道入口 | 今治市小浦町2丁目 |
大島側の自転車道入口 | 今治市吉海町椋名 |
しまなみサイクリングのハイライト
来島海峡大橋は、しまなみ海道サイクリングをJR今治駅からスタートすると最初にわたる橋で、尾道からスタートして南へ縦断してくると最後に渡る橋でもあります。そのため、しまなみ海道サイクリングでは特に印象に残るパートで、旅のハイライトになる「これぞしまなみ海道」のいう橋だと思います。
橋げたの中央にはしまなみ海道の高速道路(西瀬戸自動車道)の4車線が通っていて、その北側に自転車歩行者専用道、南側に原付自転車専用道(125㏄以下)が併設されています。今治側にも大島側にも、橋へと登る坂道はグルグルと回り込むような道や歩道橋が設置されていて、傾斜が急になりすぎないように考慮されています。
船の要所としての来島海峡
来島海峡大橋が架かっているのは、その名の通り「来島海峡」という海峡です。実際にこの海峡には「来島」という小さな島が浮かんでいて、ここはかつて戦国時代などには、村上海賊の水軍城があり行き来する船を管理していました。昔から九州方面と関西方面を結ぶとても重要な航路が通っていて、特にこの海峡は航行の難しさから難所として知られてきました。
潮流が屈指に複雑な海峡なので、世界的にも珍しい「順中逆西」という特殊な航行方法で船が行き来しています。通常、船は右側航行なのですが、海流が南流の時だけ左側航行になります。つまり、流れに乗る順潮側は中水道を、流れに逆らう逆潮側は西水道を通る決まりになっています。
このため、山の上には飛行場のような管制塔「来島海峡海上交通センター」があり、船に情報提供をしています。来島海峡大橋をサイクリングをしていると、数字や矢印が表示して潮流の速さや向きなどを船に知らせる信号を見つけることができます。
来島海峡大橋のフォトスポット
王冠の形になぞらえて「クラウンブリッジ」という愛称でも呼ばれる来島海峡大橋。建造計画の段階から瀬戸内海の景観にマッチするように、実用性だけでなくそのデザインの美しさも検討が重ねられたといいます。橋をどの角度から見ても美しく一筋に見えるように敢えて塔の高さを揃えるなどの工夫もあるそうです。今治側や大島側から見る違いや、下から見上げたり、山の上から見下ろしたりすると、来島海峡大橋のまた違った表情の景色が楽しめると思います。
来島海峡大橋のフォトスポットになっているいくつかの展望台のうち、糸山公園の来島海峡展望館や糸山展望台、サンライズ糸山の展望台が初心者でもアクセスしやすく景色も素晴らしいです。特におすすめなのは糸山公園の駐車場から2~3分ほど階段を登ったところにある糸山展望台。来島海峡大橋の橋げたよりも高い位置にあるので行き交う車やサイクリストを見下ろすことができるほどです。
来島海峡大橋の展望 | サンライズ糸山 | 来島海峡展望館 | 糸山展望台 |
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住所 | 今治市砂場町2-8-1 | 今治市小浦町2-5-2 | 今治市小浦町2-5-2 |
電話番号 | 0898-41-3196 | 0898-41-5002 | – |
標高 | 31m | 61m | 92m |
特徴 | SHIMANAMIの文字モニュメントあり | 売店で柑橘ドリンクやお土産を販売 | 階段を登った上にある絶景展望台 |
展望台へのアクセス
JR予讃線の今治駅から公共交通を使って、サンライズ糸山や来島海峡展望館、糸山展望台などへ向かう場合には、路線バスを使う方法やタクシーを使う方法、鉄道+徒歩で向かう方法などがあります。一方でマイカーの方は、それぞれの無料駐車場に駐車することができます。詳しいアクセス方法はこちらのウェブページにまとめていますので、ご参考になさってください。
それでは、しまなみ海道の来島海峡大橋の絶景を楽しめる展望台や展望スポットを厳選して、ひとつずつ詳しく紹介していきたいと思います。
①糸山展望台
来島海峡大橋の展望スポット 初めてスポーツ自転車に乗る方や、自転車旅行が初めてという初心者のしまなみ海道サイクリストに一押しなのが「糸山展望台」です。もちろん上級者の方でも歩きにくいビンディングシューズでなければ、亀老山展望台よりは断然楽にアクセスできて、絶景を楽しめるのでおすすめです。来島海峡大橋のとても近い位置で、高い場所から見下ろすような展望台になっています。
糸山展望台があるのは、来島海峡大橋の今治側の自転車歩行者道のある糸山という小高い丘、というか山?の上にあります。そのまま海に落ち込むような場所にある山で、中世の時代には糸山城という水軍城もあったそうです。確かに、来島海峡を一望できる位置にあるので、来島の来島城とこの糸山城で強固な監視をしていたのかもれません。
しまなみ海道サイクリングコースの誘導線、ブルーラインを辿ってくる場合のアクセスは、今治駅方面からでも、大島方面からでも簡単です。来島海峡大橋の今治側の登り口、自転車歩行者道と原付道が分岐する場所で、ブルーラインからそれて糸山トンネルという短いトンネルを抜けます。トンネルを抜けてすぐ、左側に駐車場とトイレがあるので、そこに自転車は駐輪しましょう。
ちなみに右側にも駐車場がありますが、こちらには「来島海峡展望館」があり、こちらも展望が良いスポットです。階段などを登らなくていい分、よりアクセスしやすく売店などもあります。「糸山展望台」は「来島海峡展望館」より高い位置にあるため、より広範囲を一望できるんです。左側の駐車場からは、遊歩道のような階段を2~3分ほど登るとコンクリート製の2階建ての展望台が見えてきます。
背中側には山があるので、360度のパノラマビューとは行きませんが、来島海峡大橋や来島海峡を行き来する船、大島や馬島の島々の風景、波止浜の造船所群の風景、今治市街方面を一望することができますよ。せっかくしまなみ海道に来たなら、見落とさずに立寄ってみていただきたい展望台のひとつです。
来島海峡大橋の展望台 | 糸山展望台 |
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住所 | 今治市小浦町2-5-2 |
電話番号 | 0898-41-5002 (来島海峡展望館) |
特徴 | 来島海峡大橋を見下ろす一押しの展望台 |
難易度 | 初心者でもアクセスしやすい |
【ちょっとBreak】双眼鏡があるともっと楽しめる♪
しまなみ海道にコレを持って行くと絶景を数倍楽しめます!私は自転車旅行だけでなく、山登りも好きなのですが、いつも必ず持って行くものがあります。それが「双眼鏡」。軽くてコンパクトなのに、遠くまでかなりハッキリと見ることができる双眼鏡。
コンサートやスポーツ観戦で、こうした双眼鏡を活用されている方もいるそうです。しまなみ海道を訪れる前に用意しておくと、より一層面白い自転車旅行になると思います。瀬戸内海の島々や行きかう船の風景を、一味違った楽しみ方ができますよ!
②来島海峡展望館
来島海峡大橋の展望スポット 「来島海峡展望館」は先述の糸山展望台と同じく、来島海峡大橋の今治側の登り口の近くにある展望台と売店です。糸山トンネルを抜けてすぐ、右側にある駐車場に駐輪スペースや公衆トイレあり。糸山展望台と違い階段などを登る必要がないので、短時間でサクッと立寄ることもできます。駐車場も20台程度停めることができるので、ドライブでしまなみ海道を訪れる方にも定番の観光スポットになっています。
来島海峡展望館の展望スペースには「来島海峡」や「来島海峡大橋」といった石碑、高階城太郎作の銅像「海へ—」もたっていてフォトスポットに。よく観光地にあるタイプの双眼鏡などもあり、行き交う船なども眺めることができます。展望スペースの高さは、来島海峡大橋の橋げたと同じくらいか少し低いくらいですが、来島海峡第3大橋がとても近く、その大きさは迫力があると思います。
展望館という名前の通り、展望スペースには小さな売店が併設されています。この売店は今治地方観光協会が直営しており、「しまなみピクニック」という名称で、オリジナルの柑橘ドリンクや今治周辺のお土産物を販売しています。また、来島海峡展望館には来島海峡大橋の建設に関係した入場無料の展示スペースもあり、インフラツーリズムや橋の建設などに興味のある方にもおすすめです。
来島海峡大橋の展望台 | 来島海峡展望館 |
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住所 | 今治市小浦町2-5-2 |
電話番号 | 0898-41-5002 |
特徴 | アクセスしやすい展望スペースとお土産の売店 |
難易度 | 初心者でもアクセスしやすい |
③サンライズ糸山
来島海峡大橋の展望スポット 来島海峡大橋の今治側の登り口付近にあるレンタサイクルターミナル「サンライズ糸山」。もともとはレストランや売店、宿泊施設を併設した建物だけでしたが、2020年6月にレンタサイクルターミナルの建物と洗車・自転車組立スペースなども拡張して新設されました。この時に屋外の展望スペースも整備されて見晴らしの良い場所になりました。
サンライズ糸山の展望スペースには、今世界中の観光地などで流行している文字モニュメントが設置されました。英字で「SHIMANAMI」と並んだ木製の文字モニュメントと、その背後に来島海峡大橋と大島や馬島といった島々が広がる風景は、写真映えするフォトジェニックな撮影スポットとしてサイクリストにとても人気です。
サンライズ糸山のラウンジからもガラス窓越しに来島海峡大橋が見えるので、トイレ休憩のついでに立ち寄ってみるのもいいと思います。また、サンライズ糸山のレンタサイクルターミナル横から海岸の方まで降りることができ、海辺から来島海峡大橋を見上げるような風景も楽しむことができます。
サンライズ糸山のラウンジの横には、お土産などを扱った小さな売店やモーニングも食べられるレストランも併設しているので、サイクリストの立ち寄りもとても多い施設になっています。
今治在住の方が、県外から来たお客さんをおもてなしするときにこの「風のレストラン」をよく利用します。景色もいいですし、地元の食材を使った料理が食べられるとあって人気なんです。
来島海峡大橋の展望 | サンライズ糸山 |
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住所 | 今治市砂場町2-8-1 |
電話番号 | 0898-41-3196 |
営業時間 | 7:00~21:00 |
特徴 | レンタサイクルターミナルと文字モニュメントのある展望スペース |
難易度 | 初心者でもアクセスしやすい |
④来島海峡サービスエリア
来島海峡大橋の展望スポット しまなみ海道の高速道路、西瀬戸自動車道の今治市にあるサービスエリア「来島海峡SA」は、しまなみ海道開通20周年となった2019年に全面的にリニューアルオープンして、人気な立ち寄りスポットになっています。お土産物販売スペースやレストラン、展望テラスができました。2020年には「しまなみピン」という名称のひらがなのロゴオブジェも登場しています。
ドライブで訪れる場合、尾道方面からは高速道路から来島海峡SAへ入ることができます。一方、今治北ICからだと来島海峡SAに入ることができないので、一般道から周りこんで一般道経由向けの駐車スペース(10台程度駐車可)にクルマを停めて徒歩でサービスエリアへと入ることができます。自転車の場合も、もちろん高速道路は通れないため、一般道経由で坂道を登ってたどり着けます。
サンライズ糸山や来島海峡展望館、糸山展望台と比べると、少し来島海峡大橋からは離れている立地のため、来島海峡大橋の全景と大島の眺める感じの風景を楽しめます。「しまなみピン」の写真を撮りたいサイクリストの利用もありますが、やはりクルマでドライブ旅行をされている方の利用が多い印象です。標高40mまで余分に坂道を登る必要もあるので、体力に余裕がある方におすすめします。
来島海峡大橋の展望 | 来島海峡サービスエリア |
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住所 | 今治市大浜町3-9-68 |
電話番号 | 0898-33-8633 |
営業時間 | 8:00~21:00 (土日は7:00~22:00) |
特徴 | ロゴオブジェのあるサービスエリアの展望デッキ |
難易度 | 標高40mまで少し頑張って登る必要あり |
⑤亀老山展望公園(上級者向け)
来島海峡大橋の展望スポット 「亀老山展望台」は、しまなみ海道を紹介するVTRなどで必ずと言っていいほど登場する、有名な景色は大島の亀老山(別名、大亀山)という山にある展望台です。亀老山展望台は、大手観光口コミサイト「トリップアドバイザー」で「行ってよかった日本の展望スポット 2016」で3位を獲得して以来、展望ランキングに常にランクインするほどのしまなみ海道を代表する絶景です。
展望台の建物は、新国立競技場の設計もした隈研吾さんの設計で、1994年に完成しました。山を遠くから見た時の景観に配慮されたコンセプトの建造物で、展望台の建物自体が亀老山の山頂に埋め込むような形で作られています。JCDデザイン賞(1995)文化公共施設部門で最優秀賞を獲得しています。
亀老山展望台の西側のデッキからは、主塔も含めた来島海峡大橋全体をを上から見下ろすことができ、今治の陸地部やとびしま海道の島々、来島海峡の小さな島々を一望。その美しさは「多島美」とも呼ばれます。一方、東側のデッキからは、瀬戸内海の燧灘や今治市街地、四国山地などが広がるダイナミックな風景が望めます。
山頂付近には20台ほどの自動車と大型バス数台を置ける駐車場があり、自転車もそこに置いて、1分ほど歩いて展望台へと向かいます。ゴールデンウィークなどの繁忙期は、この駐車場がいっぱいになり、山頂付近に渋滞が発生することもあります。駐車場横には公衆トイレと売店(冬季は休業)があり、売店では藻塩のアイスクリームがサイクリングで汗をかいた後に最高です。
とても人気の高い展望台なのですが、坂道がかなり厳しく初心者の方が自転車で登るのはかなりハードです(東京タワーと同じくらいの約300mの標高まで3kmの道のり)。そのため、初めてしまなみ海道を自転車で縦断する初心者の方には、正直に言っておすすめしないです。ここで体力をかなり奪われてしまい、その後のサイクリングが苦痛になってしまうことも考えられます。
旅程に余裕があるなど、時間がある方は自転車を押して歩いて登ることもできますが、下り坂もブラインドカーブが多く急なので十分に気を付けて下ってください。自転車での下り坂は、スポーツ自転車に慣れた方であっても特に重大な事故が起こりやすく、時に死亡事故も発生しています。前側のブレーキがロックしてしまい飛ばされる例や曲がり切れずにガードレールや自動車と接触等が発生しています。島での事故では救急車が来るのにも時間がかかります。
電動アシスト自転車をサンライズ糸山やGIANTストア今治などで借りて、来島海峡大橋と亀老山展望台だけを登るといったプランの方であれば、楽に登ることができると思います。電動アシスト以外のレンタサイクルの方なら道の駅からタクシーを使って登るのもありだと思います。最寄りバス停「亀山」から山頂までは3.6kmの道のりです。
亀老山のふもと、元「吉海南保育園」には、島の人たちが足湯「亀老山の足湯」を作ってサイクリストを出迎えています。ヒルクライムで疲れた足を癒すには最適ですね!「亀老山の足湯」はサイクルオアシスにもなっているので、トイレを借りたり、お水をボトルに汲んでもらうこともできます。
来島海峡大橋の展望 | 亀老山展望公園 |
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住所 | 今治市吉海町南浦487-4 |
電話番号 | 0897-84-2111(今治市役所吉海支所) |
難易度 | 3kmで標高300m UP の厳しい登り坂 |
⑥椋名の海岸通り
来島海峡大橋の展望スポット もちろん、しまなみ海道のサイクリングロードからも来島海峡大橋を望むことができ、自転車と一緒に記念写真を撮れるような風景も点在しています。スポーツ自転車初心者の方でも、サイクリングで訪れやすいのが、大島の「椋名の海岸通り」です。吉海町椋名は、大島の南西側の漁村集落を中心としたエリアで、大島の西側外周コースのブルーラインが引かれています。
大島のしまなみ海道メインルートは島の中心を縦断しているので、メインルートだけを走っているとこのエリアは寄らずに抜けてしまいます。今治側からスタートの方は、来島海峡大橋を降りきったら右折して、砂浜がある方面に行ってみてください。一方、尾道方面からの方は「よしうみバラ公園」を目指して、そのまま西側外周コースに入ってください。
大島の南側、来島海峡大橋~よしうみバラ公園の区間は、メインルートを通ると小さな峠を登る必要があるため、こちらの椋名の海岸通り(西側外周コース)を抜けた方が、体力も消耗せず、かつ景色も良いので一石二鳥です。なぜこちらがメインルートに指定されていないのか不思議なくらいです。距離もそれほど変わらないので、所要時間もほぼ変わらないと思います。
特に来島海峡大橋~あいえす造船までの区間は、海沿いの地形に沿った平坦な快走路で、しまなみ海道らしい風景の中のサイクリングになると思います。フォトスポットとしては、来島海峡大橋登り口近くのビーチ、椋名みなと公園、渦浦八幡神社近くの小さな岬です。海岸通りを走っていて、ココ!という素敵な風景の場所をぜひ探してみて下さい。
来島海峡大橋を望むルート | 椋名の海岸通り |
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場所 | 来島海峡大橋~よしうみバラ公園 |
特徴 | 大島西側の外周コースからは来島海峡大橋がよく見えます |
難易度 | 初心者でもとてもアクセスしやすい海沿いルート |
⑦正味の海岸通り
来島海峡大橋の展望スポット しまなみ海道サイクリングのメインルートや外周コースからも外れている道のため、ほとんど訪れる方のいないエリアですが、大島の南側、吉海町正味という集落の海岸通りから来島海峡大橋がよく見えて、夕陽と橋の風景の撮影スポットになっています。
「正味の海岸通り」へのアクセスは、道の駅よしうみいきいき館からが分かりやすく、国道317号線の峠道に入らず、海沿いの県道49号線を南下します。「正味の海岸通り」の一部は、大島の南側をぐるりと回る外周コースにもなっています。山側へ入ると名駒や南浦といった地区へ抜けて、大島の東側外周コースへとつながっています。「正味の海岸通り」は山側へは入らずそのまま海岸を進み、行き止まりにたどり着きます。
行き止まりの場所には、大島島四国39番札所の宥信庵というお堂があり、サイクルオアシスにもなっているので、簡易トイレを借りられたり、水をボトルにくめたりします。クルム伊達公子さんの伊予銀行CMのロケ地にもなった場所で、確かにメインルートから少し離れただけなのに、最果ての島に来た雰囲気を感じられる、のどかな風景が広がっています。
舗装路はここで行き止まりですが、実はここから大島の南側を歩いて周ることができる「大島自然研究路」という1.8㎞の遊歩道があります。正味から38番札所の仏浄庵というお堂を経由して、民宿「千年松」のある名駒へと抜けることができます。部分的に荒れている場所もありますが、断崖絶壁のスリルあるような場所も歩けて、所々開ける風景が素晴らしいです。
来島海峡大橋を望むルート | 正味の海岸通り+大島自然研究路 |
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場所 | 宥信庵に向かう海沿いの道 |
特徴 | 行き止まりの道ですが、お堂までの海沿いの景色がとてもいいです。 |
難易度 | 初心者でもとてもアクセスしやすい海沿いルート+遊歩道 |
⑧大角鼻海浜公園
来島海峡大橋の展望スポット 来島海峡の西側に突き出た岬は、大角鼻という村上海賊の番所があった場所で、「大角鼻海浜公園」という展望台やキャンプ場、砂浜がある公園になっています。来島海峡大橋から大角鼻海浜公園までの海沿いのルート上には所々で来島海峡大橋を望める絶景スポットが点在しており、もちろん大角鼻海浜公園からもよく見えます。
大角鼻は開けた岬にあるので、とにかく来島海峡の展望がよく、大島や伯方島、大三島のほか、とびしま海道の岡村島や大崎下島方面も見渡すことができます。ここのキャンプ場は無料で利用することができ、朝陽や夕陽の絶景も両方楽しめるとあって、地元のキャンパーや県外からのキャンパーにも人気の高い場所になっています。
来島海峡大橋の今治側の入り口から、大角鼻海浜公園までは6~7㎞の距離がありますが、ほとんど平坦でアップダウンなしでアクセスできるので、初心者のサイクリング旅行にも、隠れた素敵スポットとしておすすめです。今治市街地からもそれほど遠くないにも関わらず、海沿いのルート上は瀬戸内海らしい風景の連続で、とても遠くまで来たような感じさえします。
来島海峡大橋を望む公園 | 大角鼻海浜公園 |
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場所 | 今治市波方町波方乙893-1 |
特徴 | 今治から北に突き出た半島の先端からは来島海峡の絶景。 |
難易度 | 初心者でもとてもアクセスしやすい海沿いルート |
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⑨海山城展望公園
来島海峡大橋の展望スポット 来島海峡大橋の今治側の登り口の近く、今治市波方町にはかつて村上海賊の砦があったとされる海山という標高155mの山があります。この山の山頂は小さな公園「海山城展望公園」になっていて、お城の形を模した展望台があり、来島海峡大橋を望むスポットです。山頂の駐車場までは、1.3㎞の舗装路で自動車や自転車でもアクセスすることができます。駐車場から海山城展望台までは徒歩で1分ほどです。
大島の有名な展望台、亀老山展望台に比べ半分ほどの標高なので、来島海峡大橋を見下ろすほどの高さは無く、写真の映え方は少し劣る気はします。来島海峡大橋が手前から奥にのびるような風景です。ただ、海山城展望公園には桜の木が植えられているので、春のシーズンには華やかさと爽快さのある風景が楽しめるスポットでもあります。
来島海峡大橋を望む公園 | 海山城展望公園 |
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場所 | 今治市波方町樋口747-2 |
特徴 | 来島海峡近くの山の上にある公園と展望台。 |
難易度 | 1.3㎞の道のりで標高150m近くまで登るヒルクライム。 |
⑩船から来島海峡大橋を望む
来島海峡大橋の海からの展望 ここまでは、陸地からの来島海峡大橋の展望スポットを紹介してきましたが、海の上から、つまり船の上から見上げたり、くぐってみたりするのもなかなか面白いのでは、と思います。例えば、今治港からとびしま海道の岡村島や大崎上島へと向かうフェリーや旅客船は、来島海峡大橋の下をくぐり抜けていきます。フェリーであればデッキに出てみるとなかなか迫力があると思います。
また、しまなみ海道・大島の道の駅「よしうみいきいき館」から出ている来島海峡を50分でクルーズする「急流観潮船」も、来島海峡大橋の大きさを間近で体感でき面白いです。しまなみ海道の橋が完成するまでは、このエリアでは船が最も大事な移動手段でした。やはり、瀬戸内海、しまなみ海道の旅には船がとても似合います。サイクリングでしまなみ海道に来たら、ぜひ船旅も組み合わせて、昔から変わらずあり続ける島の暮らしを体感してみてください。
来島海峡大橋を望むクルーズ | 急流観潮船(よしうみいきいき館) |
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場所 | 今治市吉海町名1520-2 |
特徴 | 来島海峡をクルーズする観光船から来島海峡大橋を望む。 |
難易度 | 初心者でも旅程に組みやすい50分の船旅。 |
推しガイドブックをチェック♪
ガイドブック島走BOOKシリーズ 超定番ですがやはり「しまなみ島走BOOK」シリーズは推しです。自転車で世界一周した地元のサイクリングガイド・宇都宮一成さんという方が書かれている自転車旅行者目線の本格的なガイドブックや地図で、たびたび改訂版も出ています。書店にはなかなか出回っていないのですが、Amazon.co.jpで出版元から購入できます。しまなみ海道サイクリングに興味を持ったらまずは最新版を手元に取り寄せておくといいですよ♪
自分で計画するのが好きな人は『しまなみ島走BOOK』、計画が苦手な人には『しまなみ島走PLAN』がおすすめです。
サイクリングマップ
↓画像をクリックすると「しまなみ海道のサイクリングマップ」ページを表示します。
このページでは、しまなみ海道で最も長い橋、来島海峡大橋を望む絶景の展望台をご紹介しました。初心者から上級者まで幅広い方が自転車旅行を楽しめるしまなみ海道のサイクリング情報は以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。