【亀老山展望公園】初心者でも登れる?ヒルクライムロードの勾配や所要時間
しまなみ海道の大島(愛媛県今治市吉海町)にある展望台「亀老山展望公園」。しまなみ海道を代表するパノラマ絶景スポット・観光スポットとして国内外の旅行者が訪れる展望台ですが、その標高300mまで登る勾配のきつい坂道やワインディングロードがサイクリストにもヒルクライムルートとして注目されています。亀老山の展望台は、初心者でレンタサイクルを借りて登ることはできるの?難易度は?所要時間は?自動車やバイク、タクシーやバスでも行けるの?駐車場はある?など様々な疑問をレポートします。
こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。
初心者ひとり旅でも安全・安心にサイクリングを楽しめるガイドブックを目指して作っているウェブサイトです。私の記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお、業者様からの掲載依頼はお断りしています。
亀老山展望公園とは
しまなみ海道を代表する景勝
亀老山=「きろうさん」と読みます。場所は瀬戸内海のしまなみ海道の6つの島のうちのひとつ、愛媛県今治市の大島。本州の広島県尾道市と四国の愛媛県今治市を結んで瀬戸内海を渡るしまなみ海道は、近年、世界的なサイクリングスポットとして国内外から注目されていて、初心者から上級者まで、ロードバイクやレンタサイクルで自転車旅行を楽しんでいます。
そんな大島の南側、吉海町にある標高307メートルの山、亀老山の山頂には、亀老山展望公園(亀老山展望台)という展望公園が整備されていて、しまなみ海道を代表する景勝地となっています。
大島の南端に位置する亀老山の頂上にある展望公園。眺望はしまなみ海道随一と言われ、天気が良ければ西日本最高峰の石鎚山まで見渡すことができる。
いよ観ネット
- しまなみ海道で最も有名な展望台
- 亀老山展望台へのルートと難易度
- 初心者サイクリングでの注意事項
これぞ、しまなみ海道!というパノラマビュー
亀老山からの眺めは、しまなみ海道を紹介するVTRやパンフレット、ガイドブックなどで必ずと言っていいほど登場する定番の風景です。瀬戸内海らしい大小さまざまな島に巨大橋がかかる景色が訪れる旅行者を魅了。まさに「これぞ、しまなみ海道!」という景勝が望めるんです。
展望台 | 亀老山展望公園 |
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住所 | 今治市吉海町南浦487-4 |
電話番号 | 0897-84-2111(今治市役所吉海支所) |
営業時間 | 24時間開放 |
標高 | 亀老山:306m 公園駐車場:295m |
建築設計 | 隈研吾建築都市設計事務所 |
竣工 | 1994年3月 |
林道 | 林道「亀老山線」延長2.8km |
勾配 | 平均勾配9% 最大勾配15% |
難易度 | しまなみ海道屈指のヒルクライムスポット(上級者向き) |
展望台から見える景色
亀老山展望台には2つのデッキ、「展望デッキA」と「展望デッキB」があります。展望台の建築物自体は、北西から南東の方角に長い作りになっていて、南東側のデッキが「展望デッキA」、北西側のデッキが展望台Bです。
そして、来島海峡大橋を眼下に、あの有名なパノラマビューを見ることができるのは北西側の「展望デッキB」の方。展望台の入り口から入って右上方向にあります。
展望デッキBからの風景
展望デッキBからは方角で言うと、西方向を見ています。四国本土の今治市陸地部と大島を結ぶ約4kmの巨大橋、来島海峡大橋を中心に、来島海峡の島々や遠く、とびしま海道の島々や本州まで見渡すことができます。来島海峡大橋は、しまなみ海道の橋の中でも一番長い橋で、海上交通の難所である来島海峡を渡しています。
展望デッキAからの風景
展望デッキAからの風景は、Bとはうって変わって開けた大海原の風景です。この写真は展望台から南東方向を眺めています。比岐島や平市島が見えています。くっきりと晴れていれば、西条市方面に石鎚山系の四国山地まで見渡すことができます。
展望台ランキングで常に上位
行ってよかった日本の展望スポット第2位!
展望スポットランキングに初めてランクインした『亀老山展望公園』は、「しまなみ海道の本命スポット」と言われる、知る人ぞ知る人気スポット。来島海峡大橋とその付近の島々の絶景を堪能できる展望台は、景色はもちろん展望台の建築も素晴らしいと評判です。
どこ行く×Tripadviser
亀老山展望公園は、観光口コミサイト「トリップアドバイザー」で「行ってよかった日本の展望スポット2016」で3位を獲得(2017年には2位に)して以来、展望ランキングに常にランクイン。例えば、2022年日本経済新聞社「NIKKEIプラス1 何でもランキング」全国の展望台でも全国2位になっています。「しまなみ海道に行くなら絶対に亀老山に行ってみたい」という旅行者の声がとても多く、サイクリストの間でもよく話題になるスポットです。
展望台の設計は隈研吾氏
亀老山は建築物としても有名で、新国立競技場も設計した建築家、隈研吾さんの設計。1994年竣工。山の山頂を削り込んで建物を半分埋めたような造りになっていて、外から見た時に展望台そのものが目立たないようなデザインになっているそうです。
景観に配慮した”見えない建築”
瀬戸内海の大島の山頂で、「建築を消そう」という試みを行った。計画地である亀老山の山頂は水平にカットされ、公園として整備されていた。その部分をもとの山頂の地形に修復し、植栽をほどこし、その地形にスリットをあけ、その中にひと続きのシークエンスを持った展望台を埋蔵した。オブジェクト型、凸型の建築に対し、凹型の孔のような形状を有する、「見えない建築」を提案した。
隈研吾建築都市設計事務所
そうした自然景観に配慮した斬新なデザインの展望台は各所で評価を受け、完成の翌年にはJCDデザイン賞`95文化・公共施設部門 優秀賞を受賞。2000年にはPBA 公共建築協会の「第7回公共建築賞」優秀賞などの建築関係の賞も複数受賞しているんだそうです。
景色だけでなく、展望台そのもののデザインや空間にもぜひご注目!
※読み込みが遅くならないようにページを分けさせていただきました。