【因島の外周コース】しまなみ海道の西海岸沿いのサブサイクリングルート

2024年10月14日

【タイトル】しまなみ海道・因島の西回り外周コース

しまなみ海道の島のひとつ、因島の外周コースについてご紹介します。因島は広島県尾道からスタートするとふたつめの島、愛媛県今治からは5つ目の島です。メインルートは島の内陸部を通りアップダウンもあるため、この西側の外周コースは初心者のサイクリストにもおすすめです。

ライター:カワイユキ

こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。

初心者ひとり旅でも安全・安心にサイクリングを楽しめるガイドブックを目指して作っているウェブサイトです。私の記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお、業者様からの掲載依頼はお断りしています。

しまなみ海道をサイクリング

選べるサイクリングコース

瀬戸内海の島々を渡りながら広島県尾道市と四国の愛媛県今治市を行き来できる道路「しまなみ海道」には、高速道路のほかにサイクリングコースが整備されていて、世界中から自転車旅を楽しむ旅行者が訪れています。レンタサイクルやコース設定、サイクルオアシスなどが充実していて、初心者のサイクリング旅行者も多いです。

【写真】因島西側の外周コース:様々なルートでサイクリングができる
様々なルートでサイクリングができる

尾道駅~今治駅間のしまなみ海道を走破するようなコースは最短でも70~80㎞。レンタサイクルは途中でも返却できるので、一部の島だけをサイクリングすることもできますが、初心者の方で完走を目指すとなると2日間ほどかけるのがおすすめとされています。日程に余裕が持てれば、メインルートだけでなく外周コースなどのサブルートも楽しむことができます。

【イラスト】因島西側の外周コース:しまなみ海道のメインルートと外周コース

しまなみ海道のサイクリング推奨コースは、最短を結ぶメインルート以外にも各島に「外周コース」が設定されています。このため、初心者から上級者までサイクリストのレベルや興味に合わせて様々なコースがとれます。今回ご紹介するのは、因島の西側の外周を回り込むコースで、アップダウンも少ないため初心者の方にもおすすめです。

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今治から5つ目の向島

しまなみ海道では、大島、伯方島、大三島、生口島、因島、向島という6つのメインの島を通ります。因島は広島県尾道をスタートすると2つ目の島、愛媛県今治をスタートすると5つ目の島です。因島の一周の距離は約30kmです。

【イラスト】因島西側の外周コース:因島のサイクリング推奨コース

しまなみ海道サイクリングのメインルートは、因島の東寄りを通っています。東側の外周コースは、土生エリアから中庄エリアの区間がアップダウンが多いため上級者向きです。今回ご紹介する西側の外周コースは、アップダウンも少なく初心者でもOKといった低い難易度。海や集落の景色も良いため、個人的にはメインルートよりもおすすめのコースです。

【写真】因島西側の外周コース:因島外周にもブルーラインの目印あり
因島外周にもブルーラインの目印あり

メインルートだけでなく、こちらの外周コースにもサイクリングの道しるべとなる「ブルーライン」が引かれています。初めての道でも安心してサイクリングを楽しむことができますよ

このページのトピック
  • しまなみサイクリングでの因島のルート
  • 知られざる因島西側の外周コースの魅力
  • 因島の西回り外周コースの詳細

それでは因島の西側の海岸沿いを回り込む外周コースについて詳しくご紹介していきます♪

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外周コースの距離

しまなみ海道サイクリングのうち、因島のメインルートと西側外周コースの距離とアップダウンを比べてみました。下のプロフィールはどちらのルートもスタート地点は生口橋の自転車道入口、ゴール地点は因島大橋の自転車道入口に設定しました。

【イラスト】因島西側の外周コース:メインルートと外周コースのアップダウン

因島のメインルートでは因島運動公園とフラワーセンター付近でアップダウンがありますが、西側外周コースを進むとこれらのアップダウンを回避することができます。メインルートよりも外周コースの方が距離が0.5km長いですが、アップダウンを考えると西側外周コースの方が難易度が低いと言えると思います。

因島距離
メインルート9.0 km
西側外周コース9.5 km
東側外周コース(水軍ライン)21.1 km

因島はメインルートよりも西側外周コースの方が難易度と景色の理由からおすすめです♪

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因島の西側外周コース

生口橋を渡る

今回は、因島の西側の外周サイクリングコースを今治側から尾道方面へ(愛媛→広島方面)向かった際の行程で、たくさんの写真を使ってご紹介していきたいと思います。

【写真】因島西側の外周コース:生口島の外周コースから眺めた生口橋
生口島の外周コースから眺めた生口橋

しまなみ海道のほぼ真ん中の島、生口島から因島へは「生口橋」を渡ります。多々羅大橋と似たような斜張橋タイプの橋で、自転車歩行者道入り口から、サイクリングロードを通って橋の上へと登っていきます。

【写真】因島西側の外周コース:生口橋から因島田熊町方面の景色
生口橋から因島田熊町方面の景色

生口島と因島の間は400~500mくらいの狭い海峡になっていて、左手奥の方面には佐木島が、右手奥方面にはゆめしま海道の島々である生名島や岩城島、因島の土生地区の町並みの景色が広がっています。

【写真】因島西側の外周コース:生口橋の因島側サイクリングロード
生口橋の因島側サイクリングロード

生口橋を渡り切ると、因島側のサイクリングロードへと入り、原付バイク専用道と合流してからは、ぐるぐるとカーブを繰り返しながら島へと降りていきます。カフェテラス菜の花がある海沿いの道へT字でぶつかったら、メインルートと同じく右折。

メインルート重複区間

鬼岩交差点が分岐点

【写真】因島西側の外周コース:ブルーラインに沿って市街地を通過
ブルーラインに沿って市街地を通過

因島田熊町の市街地を通り抜ける県道366号線を「鬼岩」交差点まで進みます。路肩が狭いエリアがあるのでご注意を。この鬼岩交差点がメインルートと西側外周コースの分岐点です。右折するとメインルート、直進すると外周コースなので、そのまま海岸に沿って直進します。

因島重井町エリア

【写真】因島西側の外周コース:万田酵素本社とのV字路
万田酵素本社と外周コースとのV字路

島の西側外周コースを進むと、因島を代表する企業である万田酵素の本社があるV字路にでます。ブルーラインが引いてある通り、サイクリングコースはV字の右側を進みます。左側が万田酵素本社です。

HAKKOパーク

【写真】因島西側の外周コース:休憩ポイント、Hakkoパークの外観
休憩ポイント、Hakkoパークの外観

万田酵素本社の敷地内には「HAKKOパーク」というプロモーションパークが整備されていて、入場無料でガーデンを楽しめるので、サイクリストの立寄りも多い施設です。サイクルラックも設置されていて自転車旅行者の休憩利用もウェルカムな雰囲気で、気軽に寄ることができます。

【写真】因島西側の外周コース:重井町のエリアへと入っていく
重井町のエリアへと入っていく

外周コースのブルーラインは、因島の重井町エリアへと入っていきます。工場が密集したエリアを通り抜けると、このコースのハイライトである海沿いの区間が現れます。

【写真】因島西側の外周コース:佐木島の見える海沿いの好景観区間
佐木島の見える海沿いの好景観区間

海岸沿いの道からは、因島のすぐ横に浮かぶ離島である「佐木島」があり、さらに奥の方には本州の三原市街まで見えます。市街地や工業地帯から突然の美しい海の景色に展開が楽しいです。

【写真】因島西側の外周コース:ワインディングの住宅街の道を進む
ワインディングの住宅街の道を進む

海岸沿いを抜けると、古めの家屋も残る住宅街をブルーラインに沿って通り抜けていきます。

【写真】因島西側の外周コース:県道366号線と重井西港の看板
県道366号線と重井西港の看板

このあたり、因島北西部の重井西港周辺は、重井町の中心部で、路地なども入り組んでいます。かつては蚊取り線香の原料になる除虫菊の一大産地でもありました。重井西港には、因島の土生港から三原への旅客船が寄港します。

重井西港周辺の町並み散策

【写真】因島西側の外周コース:重井の路地巡りを楽しんでみる
重井の路地巡りを楽しんでみる

先述の通り、因島の重井西港周辺は路地が入り組んでいて、瀬戸内海の島の暮らしを感じられるような風景が残っています。ブルーラインから一旦離れて、重井町の町並み散策をしてみるのもおすすめです。

【写真】因島西側の外周コース:重井の入り江に浮かぶボートや漁船
重井の入り江に浮かぶボートや漁船

入り江にはマリーナがあったり、所々に独特なデザインの歴史ある蔵のような建物も残っていて、因島重井町ならではの風景を探してみるのもいいですね。

このあたりで因島西側の外周コースの中間地点です。

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外周コース唯一の登坂

【写真】因島西側の外周コース:小さな丘がこの区間唯一の登坂
小さな丘がこの区間唯一の登坂

因島の西側外周コースは基本的に平坦な区間が続きますが、重井西港を過ぎたところに小さな丘があります。標高15mほどの小さなこの丘が、このルート唯一の登坂となります。初心者の方でも登れる難易度です。

除虫菊の畑へ寄り道

【写真】因島西側の外周コース:除虫菊の畑への寄り道ルートの看板
除虫菊の畑への寄り道ルートの看板

大正~昭和にかけて、除虫菊の一大産地として有名だった因島の重井エリア。蚊取り線香の成分が工場生産になってからは、その生産の役目は終わったのですが、観光の畑として因島の島内のいくつかの場所で栽培が続けられています。

【写真】因島西側の外周コース:除虫菊畑への途中からの重井西港
除虫菊畑への途中からの重井西港

重井西港の近くにある「馬神除虫菊畑」は、この外周コースの小さな丘からの分岐を看板に従って数100m進んだところにある大きめの畑です。途中の道からは重井西港とその周辺のいい景色も眺めることができます。

【写真】因島西側の外周コース:馬神除虫菊畑の白い除虫菊の花
馬神除虫菊畑の白い除虫菊の花

除虫菊の開花見ごろは4月下旬から5月中旬とのことですが、私が取材に行ったのがちょっと時季が遅く、ほんの少しの除虫菊だけが咲き残っていました。茎が50㎝ほどの先に小さな白い菊の花が咲きます。この畑に一面の除虫菊が咲いている風景は一見の価値があります。後方に広がる瀬戸内海の風景もとてもいいです。

【写真】因島西側の外周コース:除虫菊畑は行き止まりなので戻る
除虫菊畑は行き止まりなので戻る

馬神除虫菊畑への寄り道ルートは行き止まりなので、来た道を戻ってメインルートに復帰。小さな丘を下っていきましょう。

因島北側エリア

【写真】因島西側の外周コース:因島北部のエリアへと入っていきます
因島北部のエリアへと入っていきます

小さな丘を下りきると、重井東港周辺のエリアへと入っていきます。メインルートは、外周コースの県道366号線よりも少し内側の市道を通っています。

【写真】因島西側の外周コース:安全は心のゆとりとマナーから
安全は心のゆとりとマナーから

因島水軍の城跡である青木城跡や農産物の集荷場などを横目にブルーラインを進みます。

【写真】因島西側の外周コース:島の生活に船は馴染み深い乗り物
島の生活に船は馴染み深い乗り物

漁船やレジャーボートのマリーナなど瀬戸内海の島ならではの入り江の風景なども展開していきます。

フラワーセンターや白滝山

【写真】因島西側の外周コース:因島フラワーセンターへの分岐
因島フラワーセンターへの分岐

無料で入場できるガーデンパーク「因島フラワーセンター」や五百羅漢の展望台がある標高226mの山「白滝山」へ立寄りたい場合には、ここの交差点を右に曲がって上がっていきます。

【写真】因島西側の外周コース:鉄工所や造船所エリアを道なりに
鉄工所や造船所エリアを道なりに

造船所や鉄工所がいくつかあるエリアで道路が右側へ90度カーブしています。因島の北側まで来ました。

メインルート再合流

【写真】因島西側の外周コース:メインルートと外周コースのT字合流
メインルートと外周コースのT字合流

この90度カーブを曲がってすぐのところで、右側からメインルートが合流してきます。外周コースから来るとブルーラインに沿って直進すればいいので道が分かりやすいです。ここから因島大橋までの区間はメインルートと重複しています。

美しい砂浜も広がる

【写真】因島西側の外周コース:突然現れる美しい砂浜
突然現れる美しい砂浜と岩子島、細嶋

岩子島や細島、本州側の山々が見えてきます。愛媛県今治市からスタートするとゴールが近づいていることを感じます。工業地帯の合間に美しい砂浜も。

【写真】因島西側の外周コース:因島の海水浴場、しまなみビーチ
因島の海水浴場、しまなみビーチ

夏場で海水浴をしたいなら、その少し先にある「しまなみビーチ」がおすすめです。島の住民だけでなく、本州側からも泳ぎにくる方も多い人気の海水浴場です。市民プールや公園も併設されていて、イベントが開催されていることもあります。

因島大橋で向島へ

【写真】因島西側の外周コース:因島大橋への上り坂を上り切ったところ
因島大橋への上り坂を上り切ったところ

因島の北側の自転車歩行者道・原付バイク道入り口からサイクリングロードを登っていきます。因島と向島の間の布刈瀬戸にかかる「因島大橋」を渡ります。しまなみ海道サイクリングルートでは最後の橋となります。

【写真】因島西側の外周コース:因島大橋の自転車道はSF感がある
因島大橋の自転車道はSF感がある

しまなみ海道にかかる幾つもの橋のなかで、因島大橋だけが上下の二重構造になっていて、上面が高速道路、下側が自転車原付バイク道、歩行者道となっています。網越しに布刈瀬戸の風景も楽しめます。

メインルートと外周コース

しまなみ海道のメインルート

しまなみ海道サイクリングの基本ルートとなっている今治~尾道のメインルートはたくさんの写真とともにこちらでご紹介しています。

向島の外周コース

因島から尾道方面に向かった場合の次の島、向島の外周コースも、初心者でもサイクリングしやすくて景色がとても良いです。

生口島の外周コース

因島から今治方面に進んだ次の島、生口島の外周コースはマニアックですが、概ね平坦で走りやすいです。写真スポットとして人気の黄色い海に浮かぶモニュメント、ベルべデールせとだもこちら側にあります。


このウェブページでは、しまなみ海道・因島の西側外周コースのルートについて詳しくご紹介しました。私のこのウェブサイト「しまなみ自転車ツーリングTips」では主に、初心者でも楽しめるサイクリングの聖地、しまなみ海道の情報をまとめています。素敵なヘルメットを手に入れたら、ぜひしまなみ海道サイクリングにお越しください。素晴らしいサイクリングロードと瀬戸内海の風景が待っていますよ!

2024年10月14日サイクリングルート

Posted by カワイユキ