【メインルート】しまなみ海道サイクリングロードの最短ブルーライン:今治→尾道

しまなみ海道サイクリングで最も通行が多い「メインルート」と呼ばれるルートを写真付きで詳しくご紹介します。四国、愛媛県のスタート地点、今治市のJR今治駅から70~80kmの距離でブルーラインと呼ばれる道しるべを辿ります。ゴールは本州の広島県、尾道市の尾道駅です。メインルートは、いわゆる最短を結ぶルートになっていて、この他にもそれぞれの島には外周ルートも設定されています。しまなみ海道の基本のサイクリングルートというイメージですね。
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しまなみ海道のルート
メインルートと外周ルート
しまなみ海道は愛媛県今治市~広島県尾道市を結ぶ高速道路「西瀬戸自動車道」の別名でもありますが、自転車や歩行者、125㏄以下の原付バイクは高速道路とは違うルートを通ります。来島海峡大橋などの橋には、高速道路横に自転車・歩行者専用道や原付バイク専用道が設置されていて、自転車でも島から島へと渡ることができます。これが、しまなみ海道がサイクリングの聖地として呼ばれる理由のひとつ。瀬戸大橋などの他の本州~四国ルートは自転車で通行できないので、島めぐりを自転車でできる特別感はしまなみ海道ならではの魅力と言えます。

大三島や生口島など、しまなみ海道の島々では一般道がサイクリングコースになっていて、「ブルーライン」という誘導線が道路に引かれています。

しまなみ海道のサイクリング推奨コースには「メインルート」と「外周ルート」などバリエーションがあり、サイクリストの好みや日程、体力などに応じて自分でルートを選ぶことができます。これが、上級者からレンタサイクルの初心者まで幅広い旅行者がサイクリングを楽しめる理由です。
ブルーライン
「ブルーライン」は、2010年頃からしまなみ海道で整備が始まった自転車走行の目印となる道しるべです。路面に青色のライン、目的地までの距離や方向を示すピクトから成ります。しまなみ海道のメインルート、外周ルートはもちろん、愛媛県内に広がる「愛媛マルゴト自転車道」のサイクリングコースにも整備されています。最近は、愛媛県や広島県以外の場所でも、自転車活用の動きがあり、こうしたブルーラインを見かけることが多くなりました。
今回、ご紹介するしまなみ海道の「メインルート」はいわゆる最短ルート。しまなみ海道を踏破するようなサイクリングで基本となるコースです。

このページでは、「メインルート」を写真付きで詳しくご紹介したいと思います!
メインルート
しまなみ海道のブルーラインが最初に整備された「メインルート」は、愛媛県松山市から広島県尾道市を結ぶ国道317号線をベースに制定されています。

来島海峡大橋や多々羅大橋などの橋は、基本的には島と島の距離が最も近い場所を結ぶようにして設置されています。メインルートはそれらの橋と橋をより最短の国道や県道で結んだルートと言えます。一方で、しまなみ海道以前は船が主な移動手段だったため、比較的穏やかな湾や水道などに港が作られ、その周りに町が広がっていました。そのため、しまなみ海道のメインルートは必ずしもその島の町エリア(中心市街地)を通らないというルートになっています。「しまなみ海道は外周ルートが面白い」とよく言われるのには、こうした理由もあります。

このメインルートを基本ルートとして、自分なりにアレンジを加えてみるのがおすすめです!
今治市内
しまなみ海道を踏破するような縦断サイクリングでは、尾道市と今治市のどちらをスタート地点にすることもできます。ブルーラインも双方向からのサイクリングに対応しているので大丈夫です。有名なガイドブック「しまなみ島走BOOK」などでも、今治スタートがおすすめという意見が多いようです。個人的にも、風向きなどを考えると愛媛県側の今治をスタート地点にすることをおすすめします。
今治駅から大島
今治市内をスタート地点にする場合、しまなみ海道の公共のレンタサイクルは「今治駅前サイクリングターミナル」もしくは「サンライズ糸山」で借りることができます。民間のレンタサイクルを使う場合は、今治駅に近い自転車ショップ「ジャイアントストア今治」もしくは「CYCLEFIX」などが利用できます。

サンライズ糸山は、今治駅から約6kmほど離れている立地なので、多くの場合は、こちらの今治駅前サイクリングターミナルで自転車を借りることになると思います。今治駅前サイクリングターミナルでは、クロスバイクとシティサイクルのみを貸出ししているので、他の車種、例えばキッズバイクなどを借りたい場合は、サンライズ糸山で借りましょう。
今治駅前サイクリングターミナルのすぐ横にあるローソン今治駅前店の目の前辺りから「尾道」方面へのブルーラインがスタートしています。ここから最初の橋、来島海峡大橋までは6kmほど市街地エリアを走行します。車道の路側帯が狭い場所もあるので、「自転車歩行者走行可」の歩道を道路交通法に従って走行することもできます。

国道317号線との交差点を左方向に進みます。高速道路「西瀬戸自動車道」の今治インター~今治北インター間の高架をくぐるとすぐに「今治北インターチェンジ」がありますが、自転車はここに進入してはいけません。高部のY字交差点を右方向へ、ブルーラインに沿って、自転車歩行者専用道入口方面へと進みましょう。

「ファミリーマート今治糸山店」を通り過ぎ「昭和シェル石油 糸山 SS」の交差点を過ぎると、来島海峡大橋への上り坂が始まります。この道は愛媛県道161号(糸山公園線)といって、糸山展望台やサンライズ糸山などがある糸山公園へのアクセス道路になっています。道路の右側には傾斜を緩やかにした自転車歩行者専用道があるので、坂道が厳しければそちらを通行するようにしましょう。

しまなみ海道のサイクリング拠点のひとつであるサンライズ糸山の交差点を越えて、ブルーラインの道路はぐるりとループ橋のように一周します。ちょうど一周したぐらいのところの右側に来島海峡大橋の自転車・歩行者専用道、原付バイク専用道の入り口があります。自転車の場合は、真っすぐ原付バイク道に入らないように注意して、左側の自転車走行レーンで、来島海峡大橋へと登ります。
来島海峡大橋

今治から大島を結ぶ4kmの橋、来島海峡大橋の上は、高速道路の両サイドに原付バイク専用道、自転車・歩行者専用道が設置されています。決して広いとは言えない道幅なので、しっかりと左側を一列で走行するようにしましょう。途中に小さな広場のようなスペースがあるので、自転車を停めて写真を撮るには、そうした場所がおすすめです。