【しまなみ海道の7つの橋】ユニークな橋の基本情報と自転車専用道出入口
しまなみ海道の橋の特徴と自転車道入り口を詳しく紹介しています。世界初の3連つり橋である来島海峡大橋をはじめとして、建設当時世界一の長さを誇り今も上位に位置する斜張橋、生口橋や多々羅大橋。日本屈指の急流潮流の海峡にかかる伯方・大島大橋に、上下二重構造の因島大橋など、個性的な橋々が展開していきます。
こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。
初心者ひとり旅でも安全・安心にサイクリングを楽しめるガイドブックを目指して作っているウェブサイトです。私の記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお、業者様からの掲載依頼はお断りしています。
いくつもの橋を渡るしまなみ海道
四国~本州へ瀬戸内海を横断
本州と四国を結ぶ橋のルートは東側から順に、淡路島を経由する「神戸・鳴門ルート」、瀬戸大橋を渡る「児島・坂出ルート」、そしてしまなみ海道の「尾道・今治ルート」の3ルート。このうち、もっとも最近、といっても1999年に開通したのがしまなみ海道で、芸予諸島と呼ばれる小さな島々が密集したエリアを渡しています。
今治市街から大島、伯方島、大三島、生口島、因島、向島と大きく6つの島々を経由して、尾道へと抜けるしまなみ海道は、他の2ルートとは異なり、様々なタイプの橋が次々と展開していくようなルートになっています。しまなみ海道のサイクリングではいくつもの島々を巡るアイランドホッピングツーリングを楽しむことができるんです。
- しまなみ海道の橋の特徴や各種データ
- 橋ごとの自転車道や原付バイク道の入口
- 上島町・ゆめしま海道の橋の特徴
3つの本四連絡ルートの中で、しまなみ海道は一番最後に開通したルートになります。1979年に大三島橋が開通してから1999年の来島海峡大橋開通まで20年かけて、順に島々が繋がっていきました。開通当時から自転車・歩行者で通行することが考えられていて、専用道路も一緒に作られました。
島と島の間の海峡の幅や島の地形などから、そこに架けられる橋のタイプは、アーチ橋、斜張橋、吊り橋と異なります。またその当時の最先端の技術を結集して建造が進められ、しまなみ海道の橋には、それぞれ個性が生まれていきました。単純に機能だけでなく、船舶の安全な航行や島の景観などへも様々な配慮がされています。
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高速道路と自転車道
「しまなみ海道」という名称は、これらの島々や橋を通って本州と四国を結ぶルートの総称なので、高速道路「西瀬戸自動車道」も「しまなみ海道」と呼ばれ、サイクリングロードも同じく「しまなみ海道」と呼ばれています。
自転車でしまなみ海道を渡る場合、自転車専用道の入り口は高速道路のIC(インターチェンジ)とは違う場所にあるので、注意が必要です。基本的には道路に引かれているガイドライン「ブルーライン」や「自転車歩行者道」の看板に沿って行けば、問題なく自転車歩行者道の入り口に辿り着けるように整備されていますが、「ずっと高速道路の横を通るもの」と思い込んでいると、現地で混乱するかもしれません。
また、それぞれの橋によって自転車や歩行者、原付バイクが走行するレーンの構造も少しずつ異なります。自転車と歩行者が共用している部分、自転車と原付バイクが共用している部分、自転車と原付バイクのレーンが完全に分けられている部分などが混在しています。
初めてしまなみ海道を訪れる場合、こうした構造のサイクリングロードは日本中でも他にほとんど無いので、どのようになっているのか事前にイメージするのが難しいかもしれません。このページでは、そうした自転車専用道のイメージを少しでも正確に捉えてもらい、サイクリング計画の参考にしていだけたらと、それぞれの橋の詳細と共に紹介していこうと思います。
それでは、しまなみ海道の橋を愛媛県今治市側から尾道市側にかけて順番に紹介していきます。開通年や橋のタイプ、自転車専用道の種類、通行料金、自転車専用道の入り口などを詳しく掲載しています。
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しまなみ海道の橋と自転車専用道
①来島海峡大橋
しまなみ海道・大島~今治にかかる橋 しまなみ海道最大のハイライトともいえる「来島海峡大橋」。王冠の形になぞらえて「クラウンブリッジ」という愛称でも呼ばれます。この橋は大島側から第1大橋、第2大橋、第3大橋の3つの橋が連なったつくりをしていて、そのトータルの長さはなんと4㎞!巨大コンテナ船や豪華客船も下を通り抜けていく巨大なつり橋です。1988年に起工し、10年以上の歳月をかけて1999年に開通しました。
来島海峡大橋は、大島と今治の間約4kmの来島海峡に架かる総延長4.1kmの3つの吊橋の総称です。
JB本四高速
瀬戸内海の難所にかかる橋
潮流が屈指に複雑な海峡なので、世界的にも珍しい「順中逆西」という特殊な航行方法で船が行き来しています。通常、船は右側航行なのですが、海流が南流の時だけ左側航行になります。つまり、流れに乗る順潮側は中水道を、流れに逆らう逆潮側は西水道を通る決まりになっています。このため、山の上には飛行場のような管制塔「来島海峡海上交通センター」があり船に情報提供をしています。来島海峡大橋をサイクリングをしていると、数字や矢印が表示して潮流の速さや向きなどを船に知らせる信号を見つけることができます。
来島海峡SA(高速道路のサービスエリアですが自転車でも一般道から行けます)やサイクリングターミナル「サンライズ糸山」、来島海峡展望館、糸山展望台などへ寄り道してみると、来島海峡大橋の全景やそこに行きかう船を眺めることができてオススメですよ。
来島海峡大橋の自転車専用道
来島海峡大橋の自転車道は歩行者も通行することができ、自転車道の入り口付近で原付バイク専用道と分かれます。
来島海峡大橋の中央に高速道路が通っていて、北側に自転車歩行者道、南側に原付バイク専用道が設置されている構造になっています。高速道路の入り口である今治北ICや大島南ICと自転車専用道の入り口は全く違う場所にあるのでご注意を。今治駅前から道路に引かれているガイドライン・ブルーラインや看板を辿っていけばスムーズに自転車専用道入り口へと向かうことができます。
来島海峡大橋の原付バイク道と自転車歩行者道出入口
来島海峡大橋の原付バイク道の入り口は、自転車歩行者道の入り口とほぼ同じで、こちらも高速道路のICとは全く別の場所になります。今治側は、県道161号線から自転車歩行者道に入る場所で原付バイク専用道がすぐに分岐するので、看板に従って進みます。一方、大島側は自転車歩行者道と原付バイク道が共用している部分が長いので、特に注意して進みましょう。原付バイクの料金所は、来島海峡大橋の中央付近の馬島の橋上に設置されています(時間帯によって有人)。
しまなみ海道 | 来島海峡大橋のプロフィール |
---|---|
開通 | 1999年5月 |
タイプ | 3連続の箱桁吊り橋 |
全長 | 4015 m |
個々の橋の名称 | 来島海峡第一大橋、来島海峡第二大橋、来島海峡第三大橋 |
愛称 | クラウン・ブリッジ(Crown bridge) |
併設専用道 | 自転車・歩行者専用道、原付バイク道 |
原付・自転車通行料 | 200円(自転車無料化中) |
今治側の自転車道入口 | 今治市小浦町2丁目 |
大島側の自転車道入口 | 今治市吉海町椋名 |
雑誌やテレビ番組などで、「しまなみ海道」と紹介されると、大抵、この来島海峡大橋の写真や映像が使われます。しまなみ海道を代表する橋です。
通行止めになる可能性
来島海峡大橋の自転車歩行者道は、強風の予報がある時に通行止めになることがあります。しまなみ海道は瀬戸大橋や明石海峡大橋に比べると災害により強く、通行止めになりにくい本州四国ルートとしても知られます。高速道路の4輪車、2輪車には規制が入る風速が明確に定められていますが、自転車歩行者道は状況に応じて管理している本四高速によって通行止めの判断がなされるようです。
これまでにどんなパターンの時に通行止めが起きて、どのくらいの期間に通行止めになったのかをこちらのウェブページにまとめました。
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②伯方・大島大橋
伯方島~大島を渡る 伯方島と大島を渡すのは1981年に起工し、1988年に開通した「伯方・大島大橋」。伯方島と大島の間にある見近島という小さな無人島を境に、橋長325mの「伯方橋」と橋長840mの吊り橋「大島大橋」の2つの橋が繋がって、海峡を渡しています。伯方島の開山公園展望台や鶏小島キャンプ場、大島の北側の海岸やカレイ山展望台から橋の全景を眺めることができます。
伯方・大島大橋は伯方島と見近島の間に架かる伯方橋と、見近島と大島の間に架かる大島大橋を総称したものです。伯方橋は中央支間長145mの3径間連続鋼床版箱桁橋、大島大橋は中央支間長560mの単径間吊橋です。
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伯方・大島大橋の自転車専用道
伯方大島大橋の自転車専用道は、来島海峡大橋の自転車専用道とは構造が異なり、自転車歩行者道と原付バイク道が完全にセパレートされているわけではなく、レーンで区切ってあるような構造です。
高速道路部分が橋の東側を通っており、自転車と原付バイク専用レーンと歩行者レーンが一体となって橋の西側に設置されています。自転車専用道の入り口は、大島北ICや伯方島ICとは全く別の場所にあり、ブルーラインで誘導されるので「自転車歩行者道入り口」の看板を見逃さないようにしましょう。
伯方・大島大橋の原付バイク道と自転車歩行者道出入口
大島側の原付バイク入り口は自転車歩行者道入り口の130メートルほど東にあります。原付バイクの料金所は、大島側の橋のふともに設置されています。自転車歩行者道への合流地点やレーンを自転車や歩行者と共用する橋上では特に注意して走行しましょう。
しまなみ海道の橋 | 伯方・大島大橋のプロフィール |
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開通 | 1988年1月 |
タイプ | 箱桁橋(伯方橋)、箱桁吊り橋(大島大橋) |
全長 | 1165 m |
個々の橋の名称 | 伯方橋、大島大橋 |
併設専用道 | 歩行者・自転車・原付バイク道 |
原付・自転車通行料 | 50円(自転車無料化中) |
大島側の自転車道入口 | 今治市宮窪町宮窪 |
伯方島側の自転車道入口 | 今治市伯方町叶浦 |
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③大三島橋
大三島~伯方島を渡る 大三島と伯方島の間の鼻栗瀬戸と呼ばれる海峡は「大三島橋」という橋長328mのアーチ橋で渡ります。1975年に起工し1979年に開通したアーチ橋で、本州四国を結ぶ連絡橋のうち最も最初に架かった歴史的な橋でもあります。大三島側のサイクリングロードにはちょっとした展望スポットがあり、大三島橋をよく見わたすことができます。伯方島の開山公園や、大三島の鼻栗瀬戸展望台からも綺麗に見えますよ。
大三島橋は、本州四国連絡橋の海峡部に架けられた橋としては唯一のアーチ橋です。(中略)アーチ支間297mは完成当時日本最長でした。
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大三島橋の自転車専用道
大三島橋の自転車専用道は、伯方大島大橋と似たような構造となっています。橋の東側に高速道路部分が通っており、西側に自転車・歩行者・原付バイク道が設置されています。自転車と原付バイクが同じレーンを共用しています。
レーン内で左側通行を守って、ゆっくりと注意して進みましょう。伯方島側も大三島側も自転車歩行者道入り口から橋までは意外と長くだらだらと登り坂になっています。自転車道の大部分が原付バイクと共用しています。
大三島橋の原付バイク道と自転車歩行者道出入口
大三島橋の伯方島側の原付道入り口は、自転車道の入り口と全く同じ場所にあります。伯方島側は自転車歩行者道とセパレートされることなく同じ道を進みます。一方、大三島側は自転車歩行者道の入り口に曲がらず、そのまま道なりに進むようになっています。登り坂の途中で自転車歩行者道と合流して大三島橋へと向かいます。大三島橋の原付バイク料金所は、大三島側の橋のふもとにあります。
しまなみ海道の橋 | 大三島橋のプロフィール |
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開通 | 1979年5月 |
タイプ | アーチ橋 |
全長 | 328m |
併設専用道 | 歩行者・自転車・原付バイク道 |
原付・自転車通行料 | 50円(自転車無料化中) |
伯方島側の自転車道入口 | 今治市伯方町伊方 |
大三島側の自転車道入口 | 今治市上浦町瀬戸 |
推しガイドブックをチェック♪
ガイドブック島走BOOKシリーズ 超定番ですがやはり「しまなみ島走BOOK」シリーズは推しです。自転車で世界一周した地元のサイクリングガイド・宇都宮一成さんという方が書かれている自転車旅行者目線の本格的なガイドブックや地図で、たびたび改訂版も出ています。書店にはなかなか出回っていないのですが、Amazon.co.jpで出版元から購入できます。しまなみ海道サイクリングに興味を持ったらまずは最新版を手元に取り寄せておくといいですよ♪
自分で計画するのが好きな人は『しまなみ島走BOOK』、計画が苦手な人には『しまなみ島走PLAN』がおすすめです。
④多々羅大橋
しまなみ海道・大三島の好景観スポット 大三島と生口島を結ぶ多々羅大橋は、斜張橋と呼ばれる三角形状にワイヤーを伸ばした形をしており、その美しさが人気です。1990年に起工し1999年に開通したこの「多々羅大橋」は、先に完成した「生口橋」のノウハウを生かして、さらに長い橋長1480mとして誕生。完成当時、斜張橋として世界一の長さを更新しました。橋の中央には愛媛県と広島県の県境が引いてあるので、橋上のフォトスポットにもなっています。特に道の駅「多々羅しまなみ公園」からの眺望がいいので、敷地内にある「サイクリストの聖地碑」へぜひ訪れてみてください。サイクリストの聖地碑には人型のサイクルスタンドも設置されていて写真撮影が楽しいスポットになっています。
多々羅大橋は中央支間長890mで完成時・世界最長の斜張橋です。当初は吊橋で計画されましたが、斜張橋の技術の進歩を背景に、自然環境の保全や経済性などを考えて変更しました。
JB本四高速
多々羅大橋の自転車専用道
多々羅大橋の自転車専用道は、来島海峡大橋と同じような構造になっています。橋の上では自転車歩行者道と原付バイク専用道が完全にセパレートされています。多々羅大橋の中央に高速道路部分が通り、橋の北側に原付バイク専用道が、南側に自転車歩行者専用道が設置されています。大三島側の自転車専用道入り口は、道の駅多々羅しまなみ公園と道を挟んだ向かい側にあり、国道317号線を歩道橋で渡りながら橋へと登っていく造りです。一方、生口島側の自転車専用道入り口は公衆トイレのある駐車場スペースを併設しており、原付バイクと共用のレーンを左側通行で登っていきます。ブラインドのカーブも多いので、前方から来る原付バイクや自転車に注意して通行しましょう。登り坂の上部で原付バイク道は分岐していきます。
多々羅大橋の展望スポット
自転車専用道の途中から「多々羅展望台」という絶景展望台へとアクセスすることも可能です。初心者でもアクセスしやすい好景観のフォトスポットながら、案内看板ないため、まだまだあまり知られていないスポットです。
多々羅大橋の原付バイク道と自転車歩行者道出入口
原付バイクで多々羅大橋を通行する際に、分かりにくいのが大三島側の入り口です。大三島ICや自転車歩行者道の入り口と異なる場所にあります。村上三島記念館横の登り坂を、しまなみコーヒーに向かって進むのが正解です。また大三島側の登り坂は、自転車歩行者との分岐が2ヶ所あるので、合流に特に注意が必要です(事故が多いエリアです)。原付バイクの料金所は生口島側の多々羅大橋のふもとに設置されています。
しまなみ海道の橋 | 多々羅大橋のプロフィール |
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開通 | 1999年5月 |
タイプ | 箱桁斜張橋 |
全長 | 1480m |
併設専用道 | 自転車・歩行者専用道、原付バイク道 |
原付・自転車通行料 | 100円(自転車無料化中) |
大三島側の自転車道入口 | 今治市上浦町甘崎 |
生口島側の自転車道入口 | 尾道市瀬戸田町垂水 |
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⑤生口橋
生口島~因島を渡る 生口島と因島の間には橋長790mの斜張橋「生口橋」が架かっています。1986年に起工し、1991年に開通した当時は世界で最長の斜張橋として大注目されたそうです。因島側はカフェテラス「菜のはな」の道を挟んで山側、生口島側はセブンイレブン生口島北インター店の横が登り口になっています。因島側の坂道の途中には、休憩場所のような小さな公園やベンチがあり写真スポットにもなっています。よく見ると同じ斜張橋でも多々羅大橋とはデザインが違います。長距離のサイクリングで、もう坂道を登るのが辛いという方は、平日限定で因島の金山港~生口島の赤崎港間をフェリーが往来しているので、こちらを使って渡ることもできます。
生口橋の最大の特徴は、側径間に重いコンクリート桁(PC桁)、中央径間に軽い鋼桁を使用する複合桁構造を日本で初めて採用したことです。
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生口橋の自転車専用道
生口橋の自転車専用道も、多々羅大橋と同じような構造になっています。橋上では中央に高速道路は走っていて、生口橋の北側に原付バイク専用道が、南側に自転車歩行者専用道が設置されています。
生口島側の自転車歩行者道入り口は、セブンイレブン生口島北インター店の横にあります。今治側から来ると左側通行をしているため県道81号線を横切って自転車歩行者道入り口へと向かう必要があるので、車に注意して渡ってください。一方、因島側はカフェテラス菜のはなの道を挟んで向かい辺りに自転車歩行者道入り口があります。横断歩道があるので、注意して渡りましょう。ロードバイクの方は、特に生口島側の自転車道が他の自転車道よりも舗装が凸凹している部分が多い印象なので、特に下り坂は気を付けて。
生口橋の原付バイク道と自転車歩行者道出入口
生口橋への原付バイク道入り口は、生口島側、因島側ともに自転車歩行者道入り口と同じ場所にあります。生口島北ICや因島南ICとは別の場所です。専用道の登り坂の上部までは、自転車や歩行者と共用している細い道が続き、ブラインドのカーブもあるので注意して登っていきましょう。原付バイクの料金所は生口島側の生口橋のふもとに設置されています。
しまなみ海道の橋 | 生口橋のプロフィール |
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開通 | 1991年12月 |
タイプ | 箱桁斜張橋 |
全長 | 790m |
併設専用道 | 自転車・歩行者専用道、原付バイク道 |
原付・自転車通行料 | 50円(自転車無料化中) |
生口島側の自転車道入口 | 尾道市因島洲江町 |
因島側の自転車道入口 | 尾道市因島田熊町 |
平日限定ですが、生口島と因島の間はフェリー(赤崎~金山フェリー)で渡ることができます。自転車旅の後半で、生口橋を登るのが辛いというときなどは、こちらのフェリーを使うといいです。生口島の赤崎港と因島の金山港を、およそ20分間隔で往復しています。便数も多く、運賃も安いので便利です。
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⑥因島大橋
向島~因島を結ぶ橋 因島と向島の間の布刈瀬戸を渡すのは、上下で二重の橋げたになっている吊り橋「因島大橋」。1977年に起工し、1983年に開通した橋長1270mの吊橋です。向島からは立花海岸付近に登り口があり、因島側はアメニティ公園からぐんと坂道を登りきったところに入口があります。自転車歩行者道は車道の下側に通っている不思議な構造です。
因島大橋は1983年に、本州四国連絡橋の最初の吊橋として完成しました。中央支間長770mは完成当時日本最長でした。
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因島大橋の自転車専用道
先述の通り、因島大橋の自転車歩行者道は不思議な構造をしています。上下の二重構造の橋げたになっていて、上部に高速道路が通っていて、下部に自転車・歩行者・原付バイク専用道が通っています。
歩行者レーンと自転車・原付バイクレーンがブロックでセパレートされています。橋上では見通しは良いので、前方から自転車や原付バイクが来た時は早めに準備をして注意して離合しましょう。因島側の自転車歩行者入り口はアメニティパークから坂道を登り切った場所にあります。向島側の登り口は立花海岸の素晴らしい景色を眺めていると意外と見落としやすいので注意が必要です。立花食堂横の自転車歩行者道入り口へと誘導する看板があるので、そこを曲がります。下り坂は急なブラインドカーブもいくつかあるので、慣れない自転車の場合は特に注意して左側通行でゆっくりと安全に通行してください。
因島大橋の原付バイク道と自転車歩行者道出入口
因島大橋は原付バイク専用レーンが特に分かれることなく、自転車歩行者道とほぼ同じ道を進んでいくことになります。尾道側からは、尾道をレンタサイクルで出発して、まだ自転車の坂道走行に慣れていない初心者の方も多いエリアなので、細い登り坂などは特に事故に注意してください。原付バイクの料金所は因島側の因島大橋のふもとにあります。
しまなみ海道の橋 | 因島大橋のプロフィール |
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開通 | 1983年12月 |
タイプ | トラス吊り橋 |
全長 | 1270m |
併設専用道 | 歩行者・自転車原付バイク道 |
原付・自転車通行料 | 50円(自転車無料化中) |
因島側の自転車道入口 | 尾道市因島大浜町 |
向島側の自転車道入口 | 尾道市向島町立花 |
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⑦新尾道大橋・尾道大橋
向島~尾道を結ぶ橋 尾道と向島の間の海峡、尾道水道を渡すのは平行して架かる「尾道大橋」と「新尾道大橋」。この写真でいうと手前が1968年に開通した「尾道大橋」で、こちらは一般道、国道317号線です。奥側(尾道市街寄り)に架かるのが、来島海峡大橋と同じ年、1999年に開通した「新尾道大橋」です。
新尾道大橋は高速道路である西瀬戸自動車道の専用橋になっています。
どちらの橋にもしまなみ海道の他の橋のようにサイクリングロードは設置されていません。尾道大橋は一般道なので自転車も走行可能ですが、歩道が狭く危険ですし、尾道市街へ遠回りになります。しまなみ海道サイクリングでは、尾道水道に3ルートある渡船を使って渡るのが一般的です。
尾道大橋の自転車専用道
先述のとおり、尾道大橋には自転車専用レーンが設置されていません。歩道も非常に狭く、通行が困難なので尾道大橋は通らずに渡船で渡るようにしてください。渡船の詳細は次の章で紹介しています。
尾道大橋の原付バイク道
尾道大橋には原付バイクの専用道は設置されていません。しかし、高速道路は新尾道大橋を通っているので、こちらの尾道大橋は一般道の扱いです。通常の一般道として通行が可能です。尾道駅周辺と向島を行き来する場合には、この尾道大橋を通ると遠回りをすることになるので、自転車や歩行者と同じく渡船を使う方法もあります。尾道~向島間の3つの航路全てで原付バイクを積載することができます。
しまなみ海道の橋 | 尾道大橋 | 新尾道大橋 |
---|---|---|
開通 | 1968年1月 | 1999年5月 |
全長 | 386m | 549m |
併設専用道 | 歩道 | なし |
しまなみ海道サイクリングでは、尾道大橋は通らずに、渡船を使いましょう。原付バイクは尾道大橋でも渡船でも大丈夫です。
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番外編・渡船とその他の橋
渡船
向島~尾道を船で渡る しまなみ海道のスタートorゴール、尾道水道で尾道と向島を結ぶのは、とっても短い航路の5分の船旅。フェリーから眺める尾道の町並みも美しく、地元の通勤通学のお客さんも多く、地元の大切な交通手段になっている様子が伺えます。
3つの会社がそれぞれの航路で、尾道~向島間を渡しています。いずれも乗船前の切符購入などは不要。最安は大人片道60円の福本渡船。尾道駅から乗りやすいのは駅前渡船。尾道商店街や向島の後藤鉱泉所や住田製パン所などに寄って干汐海岸方面に抜けたい時は尾道渡船が便利です。
渡船 | 尾道駅前渡船 | 尾道渡船(兼吉の渡し) | 福本渡船 |
---|---|---|---|
港 | 駅前~富浜 | 土堂~兼吉 | 土堂~小歌島 |
特徴 | 今治側からメインルートを走ってくると、ブルーラインによって誘導されるのがこの渡船。 | NHK連続テレビ小説「てっぱん」のロケ地にもなった渡船。駅からは最も離れています。 | 【ご注意】2025年3月末をもって福本渡船は廃止されることが発表されました。 |
高根大橋
高根島へと渡る黄色い橋 しまなみ海道、生口島の港がある瀬戸田の西側には、一周9kmほどの小さい島、高根島があり橋で渡ることができます。ちょうど瀬戸田港から尾道港への船に乗るとこの橋の下を通ります。しまなみ海道の本線ではありませんが、ちょっと寄り道してみるのもいいかもしれません。瀬戸田港から良く見える高根大橋ですが、生口島側の登り口は、もうひとつの港、沢港方面から回り込むようにアクセスします。
高根島は,かんきつ類の栽培が盛んであったことから,さらなる振興を願って,橋の色としては珍しい柑橘系が採用されている。
広島県公式ホームページ
向島大橋
こうした橋梁は,当時の農林省が所管する事業としては始めての経験であるというから,本橋は,我が国で初めての渡海農道橋ということになる。
広島県公式ホームページ
岩子島へ渡る赤い橋 しまなみ海道のメインルートを走っていると目の前に現れる赤いアーチ橋は、しまなみ海道の本線ではないのですが、岩子島へと寄り道できる「向島大橋」という橋です。向島の西側に浮かぶ小さな島・岩子島は一周約8kmほどの離島で、走るだけであれば1時間もかからずにサイクリングで一周できます。道はおおむね狭く、一部が鬱蒼としており少しアップダウンはありますが、島の反対側には岩子島厳島神社や岩子島海水浴場など立ち寄りスポットもあり、離島の雰囲気を味わうことができます。
本線から外れて、寄り道をしてみるのは、しまなみ海道サイクリングの大きな醍醐味です!
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ゆめしま海道の橋
しまなみ海道、生口島の東側、因島の南側には愛媛県越智郡上島町の島々が浮かんでおり、このうちの岩城島、生名島、佐島、弓削島の4島はそれぞれ橋で繋がっていて、ゆめしま海道と呼ばれるサイクリングロードになっています。ミニしまなみ海道といった雰囲気の離島サイクリングは、自転車旅行が初心者の方でも走りやすい規模で、しまなみ海道とゆめしま海道を組み合わせたサイクリングも定番になりつつあります。
ゆめしま海道へは、船を使わなくては行くことができません。生口島の洲江港から岩城島の小漕港へのフェリーや、因島の土生港から生名島の立石港へのフェリー、今治港などからの旅客船などでのアクセスが一般的です。
岩城橋
ゆめしま海道の岩城橋 ゆめしま海道の岩城島と生名島を結ぶ斜張橋。この岩城橋が2022年3月に開通したことにより、ゆめしま海道は全線が開通。4つの島々を橋で行き来できるようになりました。全長735mで長江瀬戸を渡し、橋の下にはある程度大きめの船も行き来しています。橋の上からの展望もよく、生口島と因島を結ぶ生口橋も見えます。
令和4年3月20日(日)に上島架橋の「岩城橋」が開通し、町民の悲願であった「ゆめしま海道(県道岩城弓削線)」が全線開通となりました
愛媛県公式ホームページ
生名橋
ゆめしま海道の生名橋 ゆめしま海道の生名島と佐島を渡す、生名橋は2011年7月に開通。全長515m。生名島側の登り口にある生名橋記念公園は、公衆トイレや東屋もある休憩ポイントになっていて、「ゆめしま海道」の石碑もあるので写真スポットとしてもおすすめです。橋の南側に自転車歩行者の走行レーンが付いています。
生名橋は、町民永年の悲願である「県道岩城弓削線」の二つ目の橋として、生名島と佐島を結び2011年2月6日に盛大な開通式典や渡り初めが行われました。
上島町公式観光WEBサイト
弓削大橋
佐島と弓削島を結ぶ「弓削大橋」が平成8年3月に開通、生名島と佐島を結ぶ「生名橋」が平成23年2月に開通し、生活道路として定着しつつあります。最後の橋となる「岩城橋」が完成することにより、上島3橋として、架橋事業本来の効果が発揮されます。
愛媛県公式ホームページ
ゆめしま海道の弓削大橋 ゆめしま海道の佐島と弓削島を渡す、弓削大橋は1996年3月に開通。全長980m。佐島と弓削島は上島町合併前は、同じ弓削町だったこともあり、ゆめしま海道の橋の中で最も最初にできた橋です。弓削大橋の南側には一段高くなった自転車歩行者走行レーンが付いています。橋の上からの展望もよく、弓削島の中心地や因島を見渡すことができます。
サイクリングマップ
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このページではしまなみ海道とゆめしま海道の橋の情報を網羅的に解説させていただきました。しまなみ海道サイクリングの詳しい情報は、以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしてください。