【クロスバイクとは?】種類やブランドの基本情報と初心者向け自転車選びのコツ

2024年3月15日

ビギナーサイクリングTips

タイトル:自転車の種類「クロスバイク」

しまなみ海道でレンタサイクルを借りてサイクリングをしてみて、私も自転車は欲しい!ってなったら、まずは大きめの自転車屋さんに行ってみましょう。一言でスポーツ自転車と言っても様々な種類の自転車があることに驚くはずです。どんな自転車に乗るかは、道具として使い方が合っているかどうかはもちろん、ファッションと同じように自己表現だったりコミュニケーションツールになったりもします。自分のスタイルにぴったりの一台に出会っていただけたら嬉しいなぁと思っています。このページでは「クロスバイク」と呼ばれる自転車についてご紹介します。

ライター:カワイユキ
カワイユキ

こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト、カワイユキと申します。自転車を始めてみたいという初心者の方が、不安に思ったり、分かりにくかったり、どうすればいいのか疑問に思ったりする内容を、私の体験に基づいて紹介しています。サイクリングライフにぜひご活用ください。

クロスバイクとは

【イラスト】クロスバイクってどんな自転車?:典型的なクロスバイクの例

有名ブランド:GIANT、Specialized、Trek、Arayaなど多数

およその価格帯:7万~15万円

しまなみ海道の初心者向けのレンタサイクルサービスで最も一般的なスポーツ自転車は「クロスバイク」と呼ばれるタイプの自転車です。クロスバイクの「クロス」は「クロスオーバー」、この場合は「境界線を越えて混ざる」という意味になります。音楽の世界でもジャズにロックやラテン音楽が混ざったジャンルをクロスオーバーと言いますね。なお、英語圏では「Cross Bike」よりも「Hybrid Bike」と呼ばれることが多く、2つのジャンルの自転車の両方の要素が混ざった自転車のこと全般を指します。日本でクロスバイクというとロードバイクに近い汎用スポーツ自転車を指すことが多く、英語圏のハイブリッドバイクより狭い意味で使われることがあります。「実用や生活」と「スポーツやフィットネス」とのクロスオーバーという意味でクロスバイクということも最近は増えています。このウェブページでは、初めてのスポーツ自転車を選ぶときの参考として、より"ハイブリッドバイク"に近いニュアンスでクロスバイクをご紹介できたらと思います。

【イラスト】クロスバイクってどんな自転車?:自転車の種類のうちのクロスバイク
ロードバイクとマウンテンバイク

一般的に、ロードバイクは軽量で、ドロップハンドルバー、細くて滑らかなタイヤを備えていますが、マウンテンバイクはその逆。より重く、フラットで幅広のハンドルバーと厚くて丈夫なタイヤを備えており、どんな地形にも耐えられるように設計されています。クロスバイクはこれら両方の要素を組み合わせた自転車。すべてのクロスバイクが同じというわけではなく、いくつかの異なる特徴が異なる組み合わせでラインナップされています。ロードバイクに非常に近いクロスバイクもあれば、マウンテンバイクによく似たクロスバイクもあります。

クロスバイク≠ビギナーバイク

【写真】クロスバイクってどんな自転車?:様々なニーズに対応できるマルチなクロスバイク
様々なニーズに対応できるマルチなクロスバイク

マウンテンバイクを実際には舗装路で乗ることが多かったり、ロードバイクに速さよりも快適性を求めたり、荷物を運ぶ機能も欲しかったり、といったニーズから生まれたクロスバイク。初心者でも比較的乗りやすい自転車とされますが、必ずしも「クロスバイク=初心者向けスポーツ自転車」ではありません。クロスバイクの最大の強みは「汎用性」です。一般的にロードバイクほとスピードは出ませんが、より楽な姿勢で乗ることができ、ある程度の荒れた道も走れ、日常使いにも活用できるマルチな自転車です。

クロスバイクのメリット

【イラスト】クロスバイクってどんな自転車?:クロスバイクの3つの優位性

クロスバイクはある意味で万能タイプのスポーツ自転車です。 通勤や通学に活用している方も多いですし、日常使いやレジャー的な活用の範囲では1台で大活躍するコストパフォーマンスの高い自転車が多くラインナップされています。ここではクロスバイクの主な利点をいくつか紹介したいと思います。

①多用途性

ロードバイクは舗装路、マウンテンバイクは未舗装路の走行に特化したスポーツ自転車です。「特化している」ということは、その反面、「苦手分野もある」ということです。例えばガタガタ道をロードバイクで走ること、マウンテンバイクでロードバイクのように舗装路を高速走行すること。自転車は「道具」なので、利用者の使い方にあった選び方が大切です。とは言っても、いきなり「この自転車は○○用、この自転車は××用」と何台も所有することは難しいことが多いですよね。そんな時にクロスバイクの登場。「それなりに何でもこなす1台」になってくれるはずです。サイクリングを趣味にして、さまざまな道に出かけるようになると、場合によってはオフロードの要素に遭遇することもあるでしょう。最初は趣味だったサイクリングが、通勤の手段になることもあるかもしれません。自転車でキャンプに出掛ける遊びに興味が出てくるかもしれません。クロスバイクであれば、ある程度の荷物を運びやすいように工夫することもできます。クロスバイクの多用途性は、サイクリングルートの状況だけでなく、こうしたキャリアやカゴ、スタンドといったアクセサリーの自由度という面からも言えると思います。様々な課題やニーズに合わせて必要なアクセサリーを後から付けたり外したりすることがしやすいのは大きなメリットです。

②快適性

自転車で通勤されている方の中には、快適性を理由にロードバイクではなくマウンテンバイクやクロスバイクを毎日の移動に選ぶ方もいらっしゃいます。マウンテンバイクはハンドルがフラットなため、より快適な直立した乗車姿勢になります。マウンテンバイクではより道路の視界を確保することが大切とされているためです。多くのクロスバイクにもフラットなハンドルが装備されていて、この快適な姿勢でサイクリングを楽しむことができます。背筋をがっつり使う前傾姿勢でないので、乗る人の背中が楽なだけでなく、周りの景色を眺めることができるのも、旅や散策のツールとして向いていると思います。都市部での通勤では、視野を広く確保し周囲の状況を確認しやすいという点も直立な乗車姿勢の自転車はおすすめです。

③耐久性

ロードバイクのフレームは一般的に軽量化が重視されています。一方で、マウンテンバイクのフレームは耐久性がとても高いですが、舗装路や軽いオフロードなど日常的な利用の範囲では、オーバースペックな場合もあるかもしれません。その点、クロスバイクはフレームにほどよい耐久性があります。クロスバイクではフレームにはアルミニウムが最もよく使われます。自転車を倒してしまい割れたりヒビが入ったりする心配があるカーボンより、軽さの面では劣りますがその丈夫さは魅力ですね。タイヤも幅の狭い(細い)ものから広い(太い)ものまで、さまざまなものを選択できるモデルが多いです。耐パンクタイヤなどを履くことで、快適な長期ツーリングや通勤・通学に最高の一台となると思います。雨でも滑りにくいタイヤや泥除け(マッドガード)を装着することで、どんな天候での走行にも耐えうる自転車になりますね。

必ずしも初心者向け自転車ではない、クロスバイクならではの魅力があります。


クロスバイクの種類

クロスバイクの3つの種類(ロードハイブリッド、マウンテンハイブリッド、シティハイブリッド)

様々なジャンルの自転車をクロスオーバーしている特徴があるクロスバイク。そのためクロスバイクの種類は多様で、明確な区分がない、つまり境界線があいまいです。明確な定義が無いんです。ハイブリッドバイクの一ジャンルとしてクロスバイクが扱われることもあります。これはマウンテンバイク?クロスバイク?と明確に区別することが難しかったり、これはロードバイク?クロスバイク?という違いも同様です。自転車メーカーで「クロスバイク」あるいは「ハイブリッド」「フィットネス」などの区分されることが多いタイプの自転車を種類ごとの違いをいくつか紹介したいと思います。

ロードクロスバイク

一般的に「クロスバイク」というとこの「ロードクロスバイク(ロードバイクハイブリッド)」のことを指すことが圧倒的に多いです。舗装路を走行することが多い日本の道路事情から、クロスバイクという呼称で販売されている多くの自転車がロードバイク寄り。しまなみ海道でレンタサイクルされている、いわゆるクロスバイクもこのロードクロスバイクがほとんどです。ロードクロスバイクは名前の通りクロスバイクの中でもロードバイクに近いタイプのスポーツ自転車で、ハンドルバーがフラットバーである以外、エントリーモデルのロードバイクとほとんど同じであることが多いです。つまり、ロードクロスバイクはハンドルがフラットで直立で視野の広い姿勢で快走できるタイプのエントリーロードバイクと言い換えることもできます。そのため、クロスバイクの1ジャンルではなく、ロードバイクの1ジャンルとして「フラットバーロードバイク」と呼ばれることもあります。ロードバイクの舗装路の走破性だけでなく乗車の快適性も重視した自転車です。ちなみに似たような名前のタイプの自転車に「シクロクロス」というものがありますが、これはオフロードで行われる「シクロクロス」というレースでの使用を目的とした競技用自転車ですので、レジャーや実用的な用途を目的としたいわゆるクロスバイクとは異なります。

マウンテンクロスバイク

よりマウンテンバイクに近いクロスバイク「マウンテンクロスバイク(マウンテンバイクハイブリッド)」は、見た目からはほとんどマウンテンバイクと同じと思われるかもしれません。あるいはマウンテンバイクと呼ばれることすらあります。イメージは舗装路走行をより重視したマウンテンバイク。前側にのみサスペンション(衝撃吸収の機構)がついたハートテイルマウンテンバイクの形に近いモデルが多いです。マウンテンバイクに比べて、サスペンションのトラベル量が短いものが装着されているので、グニグニ具合がより少なくなっています。マウンテンバイクほど、ハードな山岳オフロードにはチャレンジできませんが、多少のオフロードでも楽しくサイクリングができます。また、マウンテンクロスバイクは、ごつごつとしたブロックタイヤではなく、舗装路用のスリックタイヤ(表面に溝がないタイヤ)や溝が浅いタイヤを履くことがあります。舗装路であっても路面の状況が悪い道だったり、段差があったりすることはよくありますが、こうした場所の走行も、軽めのサスペンションと太いタイヤでノンストレスに走行ができますよ。マウンテンクロスバイクはキャリアを付ける事で長距離の長期ツーリングにも対応できるので、キャンプツーリングや日本一周、世界一周ツーリングなどに活用する旅行者もいます。

シティクロスバイク

元々はロードバイクとマウンテンバイクのクロスオーバーから生まれたクロスバイクですが、ニーズの多様化や細分化によって、以前よりも広い意味を持つようになってきているようです。いわゆるママチャリのようなシティサイクル、コミューター、街乗り用自転車、クルーザーなど実用性が高い自転車のうち、少しスポーティなタイプもクロスバイクと呼ばれることがあります。ライト層に向けたマーケティングから生まれたような商品も多く、クロスバイクの中でも最も低い価格帯のスポーツ自転車なので、普段使いの1台として購入しやすいと思います。多くの場合、シティサイクルよりも軽いフレームが使用されているため、より快走することができますね。ブレーキもディスクブレーキやVブレーキといったより制動性能が高いブレーキが標準装備されたモデルもあり、多くのシティクロスバイクには泥除けも装備されているため、天候に関係なく毎日自転車に乗らなければならい、通勤や通学をされる方の利用もいらっしゃいます。ライフスタイルやファッションから自分らしさを追求して、シティサイクルではなくちょっとスポーティなかっこいい一台を探してみるのもいいですね。

クロスバイクも自分の用途にあったものを選んだり、カスタマイズしたりするといいですね!


クロスバイクの歴史

【イラスト】クロスバイクってどんな自転車?:クロスバイクの誕生イメージ

先述のとおり、クロスバイクやハイブリッドバイクに明確な定義がないため、例えば「世界で最初のハイブリッドバイクは?」といった議論には諸説があり、調べてもなかなか分からないことがたくさんありました。区分があいまいなスポーツ自転車のことをクロスバイクというので当たり前ではありますが…。国際的なプロ競技がないので、車両に関する規格が定まっていないこともあるのでしょう。機械を触ることが得意な人であれば、市販の自転車をカスタマイズして自分なりの自転車にしたり、自分の走行環境や用途によってハイブリッドな自転車を楽しんでいた例は、自転車が世界で一般的になった当時からたくさんあるようです。

ロードバイクとマウンテンバイクの中間的な自転車ということで言うと、山岳地帯をダウンヒルするいわゆるマウンテンバイクがアメリカで量産開始され、世界的ブームとなった1980年代。日本でもマウンテンバイクブームがあり、スポーツ自転車といえばマウンテンバイクというほど多くの愛好家が生まれます。レジャーや通勤としてマウンテンバイクに乗る場合、必ずしも荒れた未舗装路ばかりを走るというわけではないため、より舗装路でもより快適に走りたいというニーズが出てきます。ゴツゴツしたブロックタイヤではなくロードバイク用のタイヤを履いて、ロードバイクよりはマウンテンバイクの感覚を残しつつ快走したいというのがクロスバイクの源流のようです。

マウンテンクロスバイクは、1980年代に様々なメーカーから発売されていて、これが最初というものを探すのは簡単ではないようです。自転車メーカーではアラヤは、日本初のマウンテンバイク「マディフォックス」をベースにロードバイク寄りの仕様にした「Araya CX」を1980年代後半に発売していて、クロスバイクの始祖と呼んでいます。現代的なクロスバイクとしては2000年代前半にスペシャライズドが発売した「Sirrus」が元祖と呼ばれることもあり、現在でもアップデートを繰り返し、クロスバイクの定番モデルとなっています。

ロードバイクにかなり近い構造の自転車がクロスバイクと呼ばれることが多いのですが、意外にもそのルーツはマウンテンバイクにあるようです。定義があいまいであったり、どんどん多種多様な自転車が出てくるのは、「自転車の自由な乗り物である」ことを象徴しているようです。スポーツ自転車やサイクリングに興味を持って、自転車を買ってみようかなというときに、どんな種類の自転車を買ったらいいか悩むのは必然と思います。自分がどんな楽しみ方をしたいか、使い方をしたいかを考えながら、自転車屋さんを巡って、自分にぴったりの1台に出会っていただけたら嬉しいです。

続いて、クロスバイクをラインナップしているおすすめの自転車ブランドをピックアップしてみます。


クロスバイクのブランド

クロスバイクをラインナップしている自転車ブランドは、数えきれないほどあります。ロードバイクとマウンテンバイクの両方を販売しているような総合自転車メーカーのブランドであれば、必ずと言っていいほどクロスバイクも出ています。そうしたメーカーでは、ロードバイクやマウンテンバイクほどのバリエーションはないものの、エントリーモデルとして購入しやすい価格帯で販売されていることが多く、サイズ展開が幅広いこともあります。個人的な偏見で人気ブランドをピックアップしてみました。参考になさってください。

Specialized

・有名なクロスバイクモデル: Sirrus

【スクリーンショット】Specializedの公式ウェブページより引用
Specializedの公式ウェブページより引用

こちらもアメリカ。「Specialized(スペシャライズド)」は1974年にカリフォルニア州モーガンヒルで創業の総合自転車メーカー「Specialized Bicycle Components」社のブランドです。創業者のMike Sinyardさんがヨーロッパ自転車旅行に出かけたことをきっかけに、イタリアの自転車部品の輸入業を開始。自社ブランドの自転車パーツの販売、ツーリング自転車やロードバイクの販売、80年代には「Stumpjumper」というマウンテンバイクの世界的大ヒットなどを経て、世界的な総合自転車メーカーとなっていきます。ランチタイムに従業員がサイクリングに出かける時間があるなど、面白い取組みもしている企業でもあります。サイクリストの乗り味や体験を向上させるための革新的な製品を提供し続けるスペシャライズドは、Trekと並びアメリカを代表する自転車ブランドの一つです。先述の通り、クロスバイクのシリーズ「Sirrus」は、現代クロスバイクの元祖とも呼ばれる定番モデルで、スペシャライズドではアクティブバイクやフィットネスバイクの位置付けです。

GIANT / LIV Cycling

・有名なクロスバイクモデル: Escape

【スクリーンショット】LIV Cyclingの公式ウェブページより引用
LIV Cyclingの公式ウェブページより引用

「Giant(ジャイアント)」は1972年に台湾で創業した「Giant Manufacturing(巨大機械工業股份有限公司)」による世界的な自転車ブランドです。創業者である劉金標(King Liu)さんは台湾では知らない人はいないほど有名な実業家。OEM生産から始まり今では世界的な自転車ブランドとなっています。自転車の小さな部品からほとんどを自社工場で作製している自転車ブランドは、実はそれほど多くなく、ほぼすべてを作れるジャイアントはそういう意味でも多くのユーザーから信頼されています。手ごろな価格帯で品質の高い自転車がやはりGiantの強み。つまりコストパフォーマンスに優れ、さまざまなニーズに対応した幅広い商品を送り出しています。2008年には世界初の女性専用自転車ブランド「Liv/Giant(現Liv Cycling)」を立ち上げ。サイクリングのユーザーの幅を広げることに大いに貢献している企業でもあります。「Ride Life(ライド・ライフ)」というブランド哲学で、自転車を通じて人々が自由に自然を感じ、健康的なライフスタイルを楽しむことを目指しているブランドです。ジャイアントのクロスバイクシリーズ「Escape」の自転車は、しまなみ海道でもレンタサイクル、マイバイクともにとてもよく見かけます。

Trek

・有名なクロスバイクモデル: FX、Dual Sport

【スクリーンショット】Trekの公式ウェブページより引用
Trekの公式ウェブページより引用

「Trek(トレック)」は1976年にウィスコンシン州ウォータルーで創業したアメリカを代表する総合自転車メーカー「Trek Bicycle Corporation」社のブランドで、世界90カ国以上で販売されています。Dick BurkeさんとBevil Hoggさんの二人の創業者が手作りのカスタム自転車の販売から始めたトレック。本社工場の拡大、ロードバイクやマウンテンバイクの完成車販売開始、パーツやアクセサリー事業拡大、航空宇宙産業などからの技術を取り入れた最新素材の開発などを経て、総合自転車メーカーとなっていきます。トレックのブランド哲学は「Ride Bikes, Have Fun, Feel Good」で、高い品質とパフォーマンスに加え、サイクリング体験をより楽しく充実させるための機能やデザインが特徴で、自転車の製造と販売において世界的なリーダー企業のひとつです。クロスバイクも「FX」や「Dual Sport」などのシリーズで、かなり幅広く展開しています。フィットネス、コンフォート&レクリエーション、アドベンチャー、コミューターといった使い方によって異なる仕様のクロスバイクを選ぶことができます。

Surly

・クロスバイクモデル: Cross-Check

【スクリーンショット】Surlyの公式ウェブページより引用
Surlyの公式ウェブページより引用

クロスバイクの最大のメリットが「汎用性」だとすると、オールダウンドな自転車の楽しみ方を提案する「Surly(サーリー)」は個人的におすすめのブランドです。サーリーは1998年創業の比較的新しいアメリカ・ミネソタ州ブルーミントンを拠点とする自転車ブランド。遊び心や実用性が好きな方に特におすすめ。カタログを見てみるとフレームが細みなのが分かると思いますが、スチール(クロムモリブデン鋼)を使ったクラシカルなスタイルで、頑丈で耐久性のあるフレームとユニークなデザインが特徴です。自転車文化やコミュニティを重視した独自のカルチャーを築き上げ、通勤通学から世界一周のアドベンチャー系サイクリストまで幅広いファンがいます。サーリーで一番有名で定番なモデル「Cross-Check」は、自分のスタイルに合わせてどんな楽しみ方もできるオールマイティ性の高い一台として、これからサイクリングを始める方にとってもおすすめです。

Araya

・クロスバイクモデル: CX、Muddy Fox

【スクリーンショット】Arayaの公式ウェブサイトから引用
Arayaの公式ウェブサイトから引用

先述の通り、クロスバイクの始祖と呼ばれる自転車を発売し、現在もその後継シリーズを出し続けている日本の自転車ブランド「Araya」もおすすめです。新家工業株式会社によるブランドで、創業者の新家熊吉さんが1903年に木製の自転車リム製造を始めたことから始まる歴史ある企業です。日本で最初のマウンテンバイクとなった「Muddy Fox」のシリーズは、現在、様々な使い方に対応できるクロスバイク的な要素が強くなっていて、その用途によって幅広いラインナップを展開しています。扱っている自転車ショップは、必ずしも多くはないかもしれませんが、日本企業ならではの信頼感とものづくりのノウハウが詰まった自転車で、長く楽しく乗り続けられるはずです。

この他にも様々なブランド

このほかにも、CannondaleBianchiScott、GIOSなどの、ロードバイクのおすすめブランドとして紹介したワールドワイドな自転車ブランドからもクロスバイクのモデルが出ています。またブリヂストンサイクルからは「スポーツ向け自転車」というカテゴリーで、通勤からフィットネスまで利用できるメンテナンスが楽なタイプのクロスバイクが発売されていて、しまなみ海道のレンタサイクルでもよく活用されています。

ちょっといい自転車が一台あると、買い物やお出かけがより一層楽しくなりますよ!

クロスバイクの定期メンテナンス

自転車には自動車と違って定期的な車検の義務がありません。つまり自分の責任で良い整備状態を維持する必要があります。自身でのメンテナンスが難しい場合は、自転車ショップでお任せする形になることが多いかと思います。そのためにも信頼できる自転車ショップで自転車を購入するのがおすすめです。インターネットでの購入はおすすめしません。自転車を長く安全に乗り続けるためにもメンテナンスや修理の維持コストがかかることは知っておきましょう。


スポーツ自転車を始めたい

初心者女子サイクリングのはじめ方

サイクリングに興味が出てきたり、スポーツ自転車を始めてみたいという初心者・ビギナーの方(特に女子)に向けて、サイクリングを始めるための情報をガイダンス的にまとめてみました。最初は分かりにくい自転車の種類や、サイクリングのスタイル、一緒に準備すべきアイテムやあると便利なアイテム、トレーニングの方法や注意すべきポイントなどを紹介しています。

スポーツ自転車にはどんな種類がある?

自転車にはさまざまな楽しみ方があります。スポーツ自転車とひとことに言っても、その種類はたくさんあって、初心者の方やサイクリングに興味を持ったばかりの方は、どんな種類があるのか、どこがどう違うのか、なかなか分かりにくいと思います。ロードバイクやマウンテンバイク、クロスバイクなどスポーツ自転車の特徴と、どんな使い方にぴったりなのかを大まかにご紹介したいと思います。

各部分の名前や基本的な仕組み

ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車をこれから趣味にしてみたいなぁ、サイクリングを始めてみたいなぁという方に、ひとつハードルが高く感じるのが「専門用語」ですね。実際に自転車ショップに行ってみたり、すでにサイクリングを趣味にしている方にオススメ情報を教えてもらったり、そんなときに、事前にちょっとでも知っておくと何かと便利な「自転車の各部分の名称」について、必要な部分に絞ってご紹介できればと思います。


クロスバイク以外の選択肢も

自転車の楽しみ方は、本当に自由で幅広いものです。サイクリングを始めてみたいなぁ、ちょっといい自転車を買ってみたいなぁという初心者・ビギナーの方(特に女子)に向けて、サイクリングを始めるための情報をガイダンス的にこちらのウェブページにまとめてみました。最初は分かりにくい自転車の種類や、サイクリングのスタイル、一緒に準備すべきアイテムやあると便利なアイテム、トレーニングの方法や注意すべきポイントなどを紹介しています。

2024年3月15日ビギナー・初心者必見,自転車の種類

Posted by カワイユキ