【尾道駅前渡船】尾道～向島間のしまなみ海道サイクリング推奨の航路
尾道の本州陸地部と向島の間にある尾道水道には3つのフェリー（渡船）の航路がありますが、このウェブページではそのうちの「尾道駅前渡船」についてご紹介します。尾道駅前渡船はその名前の通り尾道駅すぐそばという立地のため、尾道観光やしまなみ海道サイクリングでの利用が多い航路です。駅前渡船の乗り場や運賃、時刻表などについてご案内します。
こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫！自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えできたら嬉しいです。
尾道と向島を結ぶ渡船
尾道～向島のアクセス
尾道大橋は自転車で渡らず
しまなみ海道サイクリングの本州側の起終点となっているのが広島県尾道市です。特にJR山陽本線の尾道駅は尾道観光やサイクリングの玄関口となっています。しまなみ海道の自転車旅行では尾道から一つ目の島、向島へは例外的に「橋ではなく渡船を使う」ことが推奨されています。一般道の尾道大橋に自転車通行スペースが極めて狭いためです。
https://touring-shimanami.com/onomichiohashi-bike/自転車は3つの渡船を使う
尾道と向島の間にある川のように狭い海峡は尾道水道と呼ばれ、尾道駅前渡船、福本渡船、兼吉渡しという3つの航路の渡し船が頻繁に行き来しています。位置関係を下のGoogleマイマップにまとめました。
今回このウェブページで詳しくご紹介するのは、そのうちの「尾道駅前渡船」と呼ばれる渡し船です。尾道駅から200mほどしか離れていない立地のため、しまなみ海道サイクリングでは最も頻繁に利用されている航路だと思います。
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尾道駅前渡船（駅前～富浜）
尾道駅前渡船は3つの航路のうち、尾道側が最も西側、向島側は真ん中に乗り場がある旅客船による渡船ルートです。
駅前渡船の船
写真は尾道駅前渡船で運航されているお寺のようなデザインの船「むかいしま-Ⅱ」です。尾道水道を渡り、向島側は富浜地区の狭い水路を通ります。富浜の渡船乗り場近くには、尾道市立向島中学校や尾道中学校高等学校があるため通学の時間帯は学生の利用がとても多いです。しまなみ海道サイクリングで公共のレンタサイクルを利用する場合も、尾道港レンタサイクルターミナルから駅前渡船は最もアクセスしやすい立地です。
| 尾道～向島 | 尾道駅前渡船 |
|---|---|
| 運航 | おのみち渡し船株式会社 |
| 住所 | 尾道市土堂2-10-3 |
| 電話番号 | 0848-38-7761 |
駅前渡船の乗り場
尾道側の渡船乗り場
尾道駅前渡船の渡船乗り場は尾道駅から約200mほどの距離です。尾道駅前のロータリーで信号機のある横断歩道を渡ると駅前の広場があります。この尾道駅前広場の右側方向に「向島行渡船のりば」とかかれたアーチ型の看板が見えてきます。ここから自転車ごと船で向島へと向かうことができます。
向島側の渡船乗り場（富浜）
向島側の尾道駅前渡船のりばは、このように屋根付きの駐輪スペース奥にあります。しまなみ海道を愛媛県今治市側からサイクリングしてくると、ブルーラインの誘導線もここへと案内しているため、ここがまさにしまなみ海道のゴール！という印象的な場所です。尾道スタートの場合も渡船を降りるとすぐのところからブルーラインの道しるべがあるので、簡単にしまなみ海道のメインルートへと進んでいくことができます。
積載できる車両
尾道～向島間の渡し船の航路の中で、尾道駅前渡船は歩行者をメインにしています。自転車も分解することなくそのまま船へと乗り込むことができます。フェリーではないため自動車や125㏄以上のオートバイの積載はできません。ほかの2航路、福本渡船と兼吉渡しはカーフェリーなので自動車や二輪車も積載可能です。尾道駅前渡船へは125㏄以下の原付バイクなら積載可能ですが、船に載せなくても通行無料の尾道大橋を渡る方法もあります。
| 乗船の可否 | 尾道駅前渡船 |
|---|---|
| 歩行者 | ○ |
| 自転車 | ○ |
| オートバイ・原付 | 125cc未満のみ |
| 自動車 | × |
運賃と支払い方法
尾道～向島間の渡船は、どれも非常に低料金なので気軽に利用することができます。尾道駅前渡船の運賃は歩行者なら100円。しまなみ海道サイクリングで自転車があるなら110円という運賃設定です。電子マネーやカード払いには対応していないローカルな航路です。現金のみの支払いとなるので、小銭を用意しておきましょう。事前にチケットを買うのではなく、そのまま乗船し、船の移動中に乗組員の方が徴収にきます。
| 歩行者・二輪車 | 尾道駅前渡船 |
|---|---|
| 歩行者（大人） | 100円 |
| 自転車 | +10円 |
| 原付バイク | +10円 |
時刻表
尾道駅前渡船は尾道と向島の間を頻繁に行き来しているため、細かな時刻表は設定されていません。朝の始発の時刻と夜の最終便の時刻は決められていて、およそ12分間隔で行き来しています。平日の朝の時間帯は通勤通学のため、往復のペースが上がり約7.5分間隔となっています。一般的なしまなみ海道サイクリングでの通過時間を考えると尾道駅前渡船の時刻を気にする必要はないと思いますので、到着次第、船が来るのを待つようにしましょう。
| 時刻表 | 始便 | 終便 |
|---|---|---|
| 尾道駅前 | 6:06 | 22:10 |
| 向島富浜 | 6:00 | 22:00 |
周辺情報
尾道駅
しまなみ海道サイクリングの拠点のひとつであるのが、広島県尾道市にあるJR尾道駅。JR山陽本線の駅です。しまなみ海道の本州側の入り口として、レンタサイクルターミナルや渡船乗り場も近い立地です。自転車を鉄道で運んでくる（輪行）方も多いため、自転車組立所などの特別なスペースも確保されています。駅前にはしまなみ海道方面へ行くバスのターミナルやバスの切符売り場もあります。
尾道港レンタサイクルターミナル
しまなみ海道の玄関口のひとつであるJR尾道駅。そこから400ｍほど離れた場所にある尾道港レンタサイクルターミナルは、しまなみ海道サイクリングで最も頻繁に利用されるレンタサイクルターミナルのひとつです。尾道港の港湾駐車場の中という少し分かりにくい場所にあるので、尾道駅から尾道港レンタサイクルターミナルへの行き方をこちらのウェブぺージで詳しくご紹介しています。
向島の観光スポット
しまなみ海道・向島は一周20km程度と、初心者のサイクリングでも安心して楽しめる人気の島となっています。向島にある観光スポットや景色の良い展望スポット、ランチにおすすめのレストランやお食事処、サイクリングの休憩に最適なカフェやお土産ショップの情報をこちらのウェブページにまとめました。しまなみ海道サイクリングやドライブ、オートバイツーリングの計画にお役立てください。
このウェブページでは、しまなみ海道の尾道～向島間を渡す「尾道駅前渡船」の航路について詳しくご紹介しました。私のこのウェブサイト「しまなみ自転車ツーリングTips」では主に、初心者でも楽しめるサイクリングの聖地、しまなみ海道の情報をまとめています。素敵なヘルメットを手に入れたら、ぜひしまなみ海道サイクリングにお越しください。素晴らしいサイクリングロードと瀬戸内海の風景が待っていますよ！