【福本渡船】尾道~向島間を最安運賃で結ぶ土堂~小歌島フェリー航路

2024年11月16日

【タイトル】尾道~向島の福本渡船フェリーの乗り場や運賃

尾道の本州陸地部と向島の間にある尾道水道には3つのフェリー(渡船)の航路がありますが、このウェブページではそのうちの「福本渡船」についてご紹介します。他の渡船に比べて運賃が安いため通勤通学で人気が高い航路ですが、しまなみ海道サイクリングではあまり知られていないフェリーです。福本渡船の乗り場や運賃、時刻表などについて詳しくご案内します。

重要(福本渡船の廃止について)

尾道~向島の3つの渡船のうちのひとつ、「福本渡船」が2025年3月末をもって廃止されることが発表されました。以降は、尾道駅前渡船と兼吉渡しの2航路となります。本記事はアーカイブとして福本渡船廃止後も公開しておこうと思います。詳しくはこちら

ライター:カワイユキ

こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。

初心者ひとり旅でも安全・安心にサイクリングを楽しめるガイドブックを目指して作っているウェブサイトです。私の記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお、業者様からの掲載依頼はお断りしています。

尾道と向島を結ぶ渡船

3つの航路のひとつ

しまなみ海道サイクリングの本州側の起終点となっているのが広島県尾道市です。しまなみ海道の自転車旅行では尾道から一つ目の島、向島へは尾道大橋ではなく渡船を使って渡ることが推奨されています。尾道大橋には、しまなみ海道の他の橋のようにサイクリングロードが設置されていないため、通行が危険なためです。

尾道と向島の間にある川のように狭い海峡は尾道水道と呼ばれ、3つの航路の渡し船が頻繁に行き来しています。今回ご紹介するのは、そのうちの「福本渡船」と呼ばれる短いフェリー航路です。尾道駅前航路とクロスするような航路になっていて、福本渡船の方がより短距離で尾道~向島を結びます。

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福本渡船(土堂~小歌島)

【イラスト】尾道~向島間の福本渡船フェリーの航路図

福本渡船は尾道水道の3つの渡し船のうち、尾道側は真ん中、向島側は最も西側に位置するフェリー航路です。

福本渡船の船

【写真】福本渡船で運航されている「第壱弐小浦丸」
福本渡船で運航されている「第壱弐小浦丸」

写真は福本渡船で運航されているフェリー「第壱弐小浦丸」です。かつては9つの航路があった尾道~向島間のフェリー。現在残っている3つの航路で最も歴史があるのがこの福本渡船です。福本フェリー株式会社によって運航されています。観光客よりも地元の方々の利用が特に多い航路で、ローカル感や旅情が溢れた短い船旅を楽しめます。

尾道~向島福本渡船
運航福本フェリー株式会社
住所尾道市向島町5611-2
電話番号0848-44-2020

福本渡船の乗り場

尾道側の渡船乗り場(土堂)

【写真】福本渡船の尾道側フェリー乗り場と看板ゲート
福本渡船の尾道側フェリー乗り場と看板ゲート

福本渡船の尾道側の乗り場は尾道駅から350mほど、海岸通りを東へと進んだところにあります。尾道の本通り商店街の海側、土堂1丁目。上の写真のように「福本渡船 尾道⇔向島フェリーのりば」という朱色の大きな看板ゲートがあるので目につきやすいと思います。

向島側の渡船乗り場(小歌島)

【写真】福本渡船の向島側の乗り場と料金所
福本渡船の向島側の乗り場と料金所

向島側の福本渡船の乗り場は、このように緑色のテントが印象的な小さな桟橋です。旅館河野温泉の目の前。ここの乗り場が初めてだと少し分かりにくい場所にあるため、しまなみ海道サイクリングではあまり使われていない航路となっています。尾道駅前渡船の富浜乗り場の更に水路を下って尾道水道に近い河口付近といったロケーションです。自動車やオートバイは一方通行の道路を進むことになるので逆走にご注意ください。

積載できる車両

尾道~向島間の渡し船の航路の中で、尾道駅前渡船以外ではカーフェリーによる運航のためオートバイや自動車も積載することができます。もちろん自転車も分解することなくそのまま船へと乗り込むことができます。自動車やオートバイの場合はこの福本渡船や兼吉渡しで船に載せなくても通行無料の尾道大橋を渡る方法もあります。

乗船の可否福本渡船
歩行者
自転車
オートバイ・原付
自動車

運賃と支払い方法

【写真】福本渡船の運賃を示す古い看板
福本渡船の運賃を示す古い看板

尾道~向島間の渡船は、どれも非常に低料金なので気軽に利用することができます。福本渡船の運賃は歩行者なら60円。しまなみ海道サイクリングで自転車があるなら70円という運賃設定で、3つの航路のうち最安となっています。電子マネーやカード払いには対応していないローカルな航路です。現金のみの支払いとなるので、小銭を用意しておきましょう。他の2航路と違い、運賃は向島側の乗り場にある料金所で支払います。

歩行者・二輪車福本渡船
歩行者(大人)60円
自転車+10円
オートバイ・原付+20円

福本渡船では自動車の積載に関しては車の車両運賃が車長による区分で設定されています。どちらの運賃も、運転手1名分の運賃が含まれています。運転手以外に同乗している方がいる場合は、その人数分の歩行者運賃を追加で支払う仕組みです。例えば運転手を含む大人3名で3m以上4m未満の普通車の場合、90円+60円×2で210円となります。

車両福本渡船
3m未満80円
3m以上~4m未満90円
4m以上~5m未満100円
5m以上~6m未満120円
6m以上~7m未満220円
7m以上~8m未満320円

時刻表

【写真】福本渡船の運航時間と運休日が変更
福本渡船の運航時間と運休日が変更

福本渡船は尾道と向島の間を頻繁に行き来しているため、細かな時刻表は設定されていません。2022年9月から運航時間が変更。朝の始発の時刻と夜の最終便の時刻は、それぞれ朝6時半から、夜は21時10分までと決められています。しまなみ海道サイクリングで一般的な出発時間やゴール時間であれば福本渡船の時刻を気にする必要はないと思いますので、到着次第、船が来るのを待つようにしましょう。

時刻表始便終便
尾道土堂6:4021:10
向島小歌島6:3021:00

※福本渡船は日曜日運休

周辺情報

千光寺公園PEAK

【写真】千光寺公園展望台PEAKのデザイン
千光寺公園展望台PEAKのデザイン

尾道は広島県を代表する観光地のひとつで、2022年には千光寺公園展望台「PEAK(ピーク)」がリニューアルオープン、尾道城跡地には千光寺公園視点台がオープンするなど今、大注目の観光スポットです。尾道水道の絶景が楽しめるPEAKへは徒歩や自動車でもアクセスできますが、山麓からはロープウェーが出ているので、これを利用するのが便利です。実際に千光寺公園展望台へ行ってきましたのでこちらのウェブページでレポートしたいと思います。

レンタサイクル

【写真】尾道駅近く尾道商店街内にあるレッドバイシクルズ
尾道駅近く尾道商店街内にあるレッドバイシクルズ

尾道でしまなみ海道サイクリングのためにレンタサイクルを借りる方法を紹介します。しまなみレンタサイクルは尾道港にあり、クロスバイクやシティサイクルなどを借りることができます。ジャイアントストア尾道やザレッドバイシクルズ尾道ではロードバイクのレンタルも可能。また、ローロサイクルワークス尾道や尾道ベースではミニベロを借りられます。ベターバイシクルズではおしゃれな街乗り自転車がレンタルできます。自分に合った自転車と料金の違いを確認して選びましょう。


このウェブページでは、しまなみ海道の尾道~向島間の福本渡船の航路について詳しくご紹介しました。私のこのウェブサイト「しまなみ自転車ツーリングTips」では主に、初心者でも楽しめるサイクリングの聖地、しまなみ海道の情報をまとめています。素敵なヘルメットを手に入れたら、ぜひしまなみ海道サイクリングにお越しください。素晴らしいサイクリングロードと瀬戸内海の風景が待っていますよ!

2024年11月16日船の航路

Posted by カワイユキ