【見近島キャンプ場】自転車徒歩原付バイクオンリーで無料のしまなみキャンプ聖地
自転車か原付バイク、徒歩でしか行けないしまなみ海道の穴場キャンプ場。見近島キャンプ場(見近島自然公園)は、しまなみ海道の大島と伯方島(愛媛県今治市)の間の宮窪瀬戸に浮かぶ小さな無人島、見近島にあります。伯方・大島大橋の自転車歩行者専用道からしか行けないため、自動車や大型バイクでは入ることができず、自転車キャンプや原付キャンプの聖地として、知る人ぞ知るキャンプ場になっています。目の前には美しい砂浜のビュー、しかも利用料金は無料とあってオンシーズンには多くのキャンパーが訪れます。そんな見近島キャンプ場を詳しくご紹介します。
こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。
初心者ひとり旅でも安全・安心にサイクリングを楽しめるガイドブックを目指して作っているウェブサイトです。私の記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお、業者様からの掲載依頼はお断りしています。
見近島キャンプ場とは
伯方大島大橋の橋脚部にある見近島は、かつては能島村上海賊の駐屯地となった無人島。現在はキャンプができる公園になっており、自転車・バイク・徒歩でしか渡ることができない穴場的スポットです。海岸広場からは、瀬戸内の美しい島々と橋の造形美が堪能できます。
今治市ホームページ
- しまなみ海道で有名なキャンプ場
- 見近島キャンプ場の特徴や周辺情報
- 見近島キャンプ場の設備やアクセス
自転車キャンプの聖地
自転車&原付キャンプの聖地として、しまなみ海道で最も有名なキャンプ場と言っても過言ではない「見近島キャンプ場」。大島と伯方島を結ぶ伯方・大島大橋の自転車歩行者道からでしか、見近島に降りることはできません。
小さな無人島がキャンプ場になっている感じで、目の前には海も広がりロケーションも抜群。4月ごろには藤棚に花が咲いて、とても気持ちがいいキャンプサイトです。管理人も常駐しておらず、無料のキャンプ場となっているため、利用者がそれぞれに適度に気を使いながら、マナーを守って利用をしています(ここ大事)。
市営キャンプ場 | 見近島キャンプ場(見近島自然公園) |
---|---|
住所 | 今治市宮窪町宮窪7689 |
電話番号 | 0897-86-2500(今治市役所 宮窪支所) |
料金 | 無料(予約不要) |
設備 | 水洗トイレ、炊事棟、管理棟 |
伯方島といえば、伯方の塩!
お土産やお取り寄せにおすすめ
塩のお土産のおすすめコレ!伯方の塩で有名な「伯方塩業」が瀬戸内海の海水100%で、昔ながらの方法(流下式枝条架用塩田)で作った藻塩です。Amazonでもお取り寄せ可能!
外国から輸入した天日塩を全く使っていない伯方の塩の商品ですので、一度試してみてはいかがでしょう。伯方の塩を作っている様子は大三島にある工場で見学することができます。
見近島キャンプ場の場所
アクセス
見近島のキャンプ場がある見近島自然公園には前述のとおり、自動車や大型バイク(125㏄以上)ではたどり着くことができません。
見近島は伯方・大島大橋が橋脚を下ろしている無人島なのですが、島へと降りるアプローチスロープは自転車歩行者専用道(ここは原付専用道も併用している区間)からのみ。高速道路以外にも島へとアクセスする一般道もないため、このアプローチスロープを降りる以外のアクセス方法がないんです(海からボートやカヤックなら来れるかも?)。
大島のカレイ山展望公園から、見近島はよく見ることができます。写真の橋の向こう側の陸地が伯方島です。手前の伯方・大島大橋が橋脚を下ろしている島が、まさに見近島です。こちら側から見ると、ほとんど平坦な部分や砂浜は無いようにみえますが、反対側にはビーチが広がっているエリアがあり、そこがキャンプ場になっています。
伯方大島大橋の自転車専用道から降りる
伯方・大島大橋の自転車歩行者道は、原付バイク専用道(125㏄以下)と併用する形で、高速道路と分離するような構造になっています。橋の上を快走していると、見近島への降り口を見落としてしまうことがあるので、アクセス時にはご注意を。
自転車歩行者専用道の外側(大島から来ると左側)に、このような小さな看板が立っています。ここが見近島への唯一のアプローチスロープ道路の目印です。
看板のあるこの道を道なりに下っていけば、見近島キャンプ場に辿り着くことができます。このアクセスの不便さのため、家族連れなどのグループキャンパーの姿をこのキャンプ場で見ることはほとんどありません。ほとんどが原付か自転車のソロキャンパーです。
事前の買い出しがおすすめ
伯方・大島大橋の桁下高が約30メートルなので、標高で言うと30メートルほど下ります。伯方島のスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアなどに買い出しに行くたびに、この見近島の30メートル+伯方島への30メートルを昇り降りしなくてはいけません。
基本的には管理人不在のキャンプ場の為、売店などももちろんありません。自転車キャンプの場合は特に事前に買い出しがおすすめです。
業態 | 店名 | 住所 | 見近島からの距離 |
---|---|---|---|
ドラッグストア・スーパー | ザグザグ 伯方店 | 今治市伯方町叶浦甲1666-1 | 2.2km |
コンビニエンスストア | ローソン 伯方島インター店 | 今治市伯方町叶浦1361-1 | 1.7km |
道の駅 | 伯方S・Cパーク | 今治市伯方町叶浦1668-1 | 1.7km |
スーパーマーケット | 伯方ショッピングセンター | 今治市伯方町有津甲71 | 4.3km |
現在、大島や伯方島には、日帰り利用ができるような銭湯や温泉、温浴施設がありません。見近島キャンプ場から最も近いのは大三島の「多々羅しまなみドーム」で、約11.1km離れています。
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キャンプ場の設備
フリーテントサイト
橋からのアプローチスロープを下りきると、このような「野営場」の木の標識があるので、分かりやすいですね!段差などもないので、自転車でも原付バイクでも問題なく進入することができます。
見近島キャンプ場のキャンプサイトは、特に区画がされているわけではなく、完全にフリー。芝生の広場が広がっています。ここの広場にテントを建てるのが見近島キャンプではメジャーだと思います。実は、小さなトンネルの向こう側に、もうひとつの広場がありそちらでもキャンプができるのですが、海のビューが望めないことと、長期滞在らしき方がいらっしゃったこともあり、こちらの広場だけを紹介しようと思います。
この芝生サイトの目の前は、このように海が広がっています。キャンパーのほとんどが、この海の方向にテントの入り口を向けて設営しています。朝起きたら、目の前が海!っていうのも最高のロケーションですね。この藤棚は、4月ごろに綺麗な藤の花を咲かせます。
他の多くのしまなみ海道のキャンプ場同様に、直火はできませんが、焚火台があれば問題ないとのことでした。周囲は森に囲まれているので、落ちている小枝を拾うことは難しくありません。今は、折り畳み式の軽い焚火台もあるので、自転車キャンプでも焚火を楽しみやすくなっていますね。
自転車キャンプの焚き火台
自転車キャンプだと積載できる荷物の量にかぎりがあるので、折りたたみが出来て、軽くて、小さく収納できる焚き火台が自転車キャンプにはぴったりですね!ピコグリル(写真左)は私の愛用品。低価格帯の焚き火台も気軽でいいかもしれませんね。
一応、管理棟があります。常駐している方はいませんが、地元の方々を中心に芝生や環境の維持管理をされています。無料で使わせていただいているのは本当にありがたいです。ルールやマナーをしっかりと守ることがキャンパーには求められます。ゴミ箱もないので、ゴミも全て自身で持ち帰るようにしましょう。積載に限りがある自転車キャンプだとゴミを持ち続けるのが難しい面もありますが、ルールですのでしっかりと守りましょう。
炊事場・水道
見近島キャンプ場の炊事場です。水道の蛇口も多数ついており、利用者の心がけもあって綺麗に維持管理されています。瀬戸内海の島で水道の水が自由に使えるのは、本当にありがたいことです。大きな河川もない島では、飲み水の確保が難しかったと聞きます。このあたりの水道も、大三島の台ダムからわざわざ水道管を引いてきているそうです。節水にご協力を。
水洗式公衆トイレ
見近島キャンプ場の芝生広場の一番奥には、このような建物があり、男女別の水洗トイレになっています。電灯は外れているので、夜間は真っ暗になります。ヘッドライトや懐中電灯が必須です。もちろん、ウォシュレットやウォーマーなどはないシンプルなトイレで虫もいます。
自転車キャンプに興味があれば
自転車ツーリングの専門誌の編集長をされている田村浩さんの『自転車キャンプ大全 ~自転車×キャンプは最高に楽しい!』は、これから自転車キャンプを始めたいという人、自転車キャンプをもっと楽しみたいという人にオススメの一冊です。
著者の田村浩さんは「シクロツーリスト」という雑誌の編集長を長年されている自転車旅のプロ。自転車キャンプツーリングの楽しみ方や実践的で具体的なノウハウが、一通りぎっしりと詰まっています。この1冊を読み込んで、ぜひしまなみ海道自転車キャンプツーリングにいらしてください♪
マナーあるご利用を
自転車か原付バイク、徒歩でしか行けないしまなみ海道の無料キャンプ場。興味が湧いてきましたか?しまなみ海道で自転車キャンプや原付キャンプを楽しむソロキャンパーの間で「しまなみ海道ベストキャンプ場」との呼び声も高いキャンプ場の様子がうまく伝わりましたでしょうか。
常駐の管理人のいない素敵な無料キャンプ場がこのように維持されているのは、地元の方々のボランタリーなご協力とキャンパーのマナーに支えられています。旅の恥はかき捨てでないご利用を重ねてお願いします。
しまなみ海道のキャンプ場
サウンド波間田キャンプ場(生名島)
サウンド波間田キャンプ場は、愛媛県越智郡上島町に位置する公共のキャンプ場です(ゆめしま倶楽部が管理)。このキャンプ場はゆめしま海道の生名島の北側にあり、美しい海水浴ビーチが目の前に広がる景勝地に位置しています。ここではゆめしま海道の離島の雰囲気とアウトドアの楽しみを同時に味わうことができ、その魅力から人気が急上昇しています。岩城橋の開通により、ゆめしま海道全線が完成し、しまなみ海道に次ぐサイクリングロードとして注目を浴びています。
多々羅キャンプ場(大三島)
多々羅キャンプ場は、愛媛県今治市に位置するしまなみ海道の大三島上浦町井口地区にある公共のキャンプ場です。このキャンプ場は、大三島と生口島をつなぐ斜張橋、多々羅大橋の大三島側の麓に広がる広々としたキャンプサイトを提供しています。近くにはコンビニエンスストアや温泉、道の駅などがあり、しまなみ海道の主要ルートからも近い理想的な立地となっています。そのため、自転車キャンプからオートキャンプ、ファミリーキャンプまで幅広い層に人気で、オンシーズンには常に賑わっています。予約方法を含むフリーテントサイトの様子や施設について、詳しくご紹介します。
キャンプ場の情報まとめ
しまなみ海道で海を望む美しいロケーションでアウトドアを心ゆくまで楽しむことができるキャンプ場に関する情報を集めました。近年、しまなみ海道では自転車キャンプツーリングのスタイルが広がり、自転車にテントや寝袋などのキャンプ道具を積んで自由気ままな旅を楽しむ方々が増えています。しまなみ海道とその周辺エリアには無料で利用できるキャンプサイトも充実しており、大自然に囲まれながら、より深くしまなみ海道を満喫することができます。自然との一体感を感じながら楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
しまなみ海道の自転車キャンプ・原付バイクキャンプの聖地として有名な見近島のキャンプ場について詳しくご紹介しました。ここ以外にも、しまなみ海道にはソロキャンプしやすい静かなキャンプ場や絶景を楽しめるキャンプ場など、素敵なキャンプサイトがたくさんあります。しまなみ海道でぜひアウトドアも大満喫してみてくださいね。