【市営渡船と大三島ブルーライン】今治港~大三島宗方港を結ぶ航路とサイクリング活用法
しまなみ海道の今治港から大三島の宗方港、あるいは宗方港に寄港しとびしま海道へ行く旅客船やフェリーは、市営の渡船と民間のフェリー・大三島ブルーラインがあるため、時刻表などもそれぞれ別に表示されているなど、初めてだと全体を把握しにくい航路でもあります。しまなみ海道サイクリングにも活用できる今治~大三島の航路について詳しくご紹介します。
こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。
初心者ひとり旅でも安全・安心にサイクリングを楽しめるガイドブックを目指して作っているウェブサイトです。私の記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお、業者様からの掲載依頼はお断りしています。
市営渡船と大三島ブルーライン
今治港~大三島・宗方港~とびしま海道
今治港からとびしま海道のスタート地点である岡村島や大崎上島に向かう高速船やフェリーが、大三島の宗方港に寄港します。この航路は大三島ブルーラインと市営渡船の2社で運航されています。それぞれに寄港地が異なったり、フェリーか旅客船の違いであったりするのと、時刻表が別々なので、初めて利用される方には少し分かりにくい航路と言えるかもしれません。今治港から宗方港へは1日6便程度です。
船への自転車の積載について
大三島ブルーラインのフェリー「みしま」にはクルマや自転車の積載OK。市営渡船はフェリー「第2せきぜん」と旅客船「とびしま」の2種類があり、旅客船「とびしま」は船の後方に専用のスペースがあり、自転車10台まで積載スペースにそのまま載せることができます。フェリー「第2せきぜん」はとびしま海道サイクリングによく活用される船で、こちらは宗方港へは寄港しません。
また、自転車を積載する場合は、乗船券の他に、自転車積載の切符が必要です。切符売り場で乗船券と一緒に購入するようにしましょう。市営渡船の旅客船「とびしま」と大三島ブルーラインのフェリー「みしま」の一部の便では宗方港でそれぞれ連絡しており、乗り継ぎができるようになっていて、今治港~木江港を移動する際に活用できます。
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この他のしまなみ海道の航路
この他のしまなみ海道のフェリーや旅客船の航路は、こちらのウェブページにまとめました。しまなみ海道サイクリングのショートカットや船旅にぜひご参考になさってください。
今治港の切符売り場・乗船桟橋
今治港には、黒色の船の形を模した「みなと交流センター(はーばりー)」という目立つ建物があります。この建物の北側、海に向かって左側に船の待合所があり、ここに自動券売機と有人の窓口があります。今治港から様々な港への乗船券を購入できるので、行き先などお間違えのないよう。購入前に窓口で聞いてみるのがいいですね。
今治港には船をつけることができる3つの桟橋、第1桟橋、第2桟橋、第3桟橋の他に小型フェリー乗り場があります。大三島ブルーラインのフェリー「みしま」や市営渡船のフェリー「第2せきぜん」の乗車口は、便によるのですが小型フェリー乗り場もしくは第3桟橋です。市営渡船の旅客船「とびしま」は通常、第1桟橋から乗り込みます。乗船券を購入する際に、スタッフさんがどこの桟橋に行けばいいのか教えてくれますので、指示に従って桟橋で待機するようにしましょう。
宗方港の切符売り場・乗船桟橋
大三島の宗方港の桟橋はひとつしかなく、待合所も一つしかないのでとてもこじんまりとして分かりやすいと思います。小さな港のため、スタッフさんが不在の時間も多いです。船が来る時間が近づくとスタッフさんが来るような仕組みです。自動券売機でもチケットを購入することができますし、スタッフさんが来てから友人の窓口で購入することもできます。
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サイクリングでの活用方法
大三島~今治サイクリング
大三島の宗方港に寄港する大三島ブルーラインのフェリー「みしま」や市営渡船の旅客船「とびしま」を使うことで、しまなみ海道の愛媛県側の大三島・伯方島・大島をサイクリングして今治へ戻ってくるようなサイクリングプランなどが楽しめます。
大三島の宗方港は、大三島のメインルートとは反対側にあるので、しまなみ海道のメインルートを走り抜けるようなサイクリングプランでは立寄りにくい場所にあります。船を使うことで、この大三島の反対側の海が美しいエリアをサイクリング出来ます。大三島のミュージアム巡りや大山祇神社参拝なども、この船を活用することで旅程に取り込みやすくなるかもしれません。
とびしま海道サイクリング
しまなみ海道の西側エリアに広がる、岡村島=広島県呉市までの島々を巡るサイクリングルート「とびしま海道」に、この航路は頻繁に利用されます。例えば、今治港を拠点に、行きと帰りに市営渡船のフェリー「第2せきぜん」や旅客船「とびしま」を使って、とびしま海道を往復サイクリング。
とびしま海道は最短で片道30km程度なので、往復するとかなり走りごたえのあるルートになると思います。しまなみ海道サイクリングと組み合わせて、さらに広域の自転車旅行など、プランを考えているだけでワクワクしますね。
自転車や車両の積載まとめ
先述のとおり、大三島ブルーラインのフェリーには、自転車はもちろん、自動車やオートバイ、原付バイクの積載が可能です。一方で市営渡船の旅客船には自動車などは積載できません。自転車も先着順で10台までしか積載できないので注意が必要です。しまなみ海道の主な航路の車両積載の可否は以下のとおりです。
航路 | 自転車の積載 | 自動車・バイクの積載 | 原付バイクの積載 |
---|---|---|---|
今治~大島・伯方島・上島町~因島 | 〇(不可便あり) | × | × |
今治~大三島(旅客船) | 〇(10台まで) | × | × |
今治~大三島(フェリー) | 〇 | 〇 | 〇 |
生口島~尾道 | 〇 | × | × |
三原~因島 | 〇 | × | × |
大三島~大久野島~忠海 | 〇 | 〇 | 〇 |
今治港~宗方港の時刻表
大三島ブルーラインが運航するフェリーや市営渡船のフェリー・旅客船の時刻表は、他の航路と比べると改定が多くはない印象です。とは言っても、念のため、公式ウェブページで最新の時刻表を確認しましょう。風が強い日などは割と運休になりがちなので、最新の運行状況も要チェックです。
しまなみ海道で一番有名なガイドブック
しまなみ海道サイクリングで最も有名なガイドブックといえばこの『しまなみ島走BOOK』。何度も改訂版が出されていて、しまなみ海道を旅する多くの旅行者がプランニングの参考にしています。最新版をチェックしてぜひ事前にお取り寄せを!
しまなみ海道の航路まとめ
今治~尾道の移動は?自転車は載せられる?しまなみ海道サイクリングに便利なフェリーや旅客船、高速船の航路を紹介しています。しまなみ海道を半分だけサイクリングするハーフライドやゆめしま海道サイクリング、今治や尾道から途中の島々へ船で移動する方法など、事前に知っておくと役に立つかもしれません。東京や大阪などの都市から、しまなみ海道の玄関口である尾道や今治へとアクセスするフェリー航路も紹介します。