【安芸灘】とびしま海道サイクリングやモデルコースを徹底解説

2025年5月6日

【タイトル】安芸灘とびしま海道サイクリングを徹底解説

とびしま海道は安芸灘に連なる島々を巡るサイクリングやドライブで人気のコースです。しまなみ海道のすぐ西側に浮かぶ、岡村島・大崎下島・豊島・上蒲刈島・下蒲刈島といった島々に橋が架かっていて、本州側は広島県呉市と繋がっています。サイクリングコースの長さやアップダウンといった特徴やアクセスの方法、レンタサイクルなどの情報をまとめました。

ライター:カワイユキ

こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道だけじゃない、とびしま海道を今回は特集します!

読者の皆様のご支援をもとに取材・執筆やウェブサイトの維持管理をしています。記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお有償無償に関わらず、業者様からの掲載依頼はお断りしています。

とびしま海道とは?

しまなみ海道の西の島々

しまなみ海道周辺の地図を見ていると、この辺りの瀬戸内海には多くの島々が密集していることに気づきます。こうした島々に橋を架けようという試みは、しまなみ海道だけでなくその周辺の島々でも進められてきました。今回、このウェブページでご紹介する「とびしま海道」もそのひとつ。正式名称を「安芸灘諸島連絡架橋」という7つの橋からなるルートです。

【イラスト】とびしま海道サイクリング:しまなみ海道ととびしま海道の位置関係
しまなみ海道ととびしま海道の位置関係

とびしま海道は、しまなみ海道のすぐ西側に浮かぶ愛媛県今治市の岡村島と広島県呉市の大崎下島・豊島・下蒲刈島・上蒲刈島といった島々を巡ります。主にはこの5つの島を通るルートなのですが、岡村島と大崎下島の間には中ノ島と平羅島という2つの小さな無人島を経由するので「7つの島巡り」と言われることがあります。

愛媛県側は未開通

【写真】とびしま海道サイクリング:大崎上島~大崎下島のフェリーと中の瀬戸大橋
大崎上島~大崎下島のフェリーと中の瀬戸大橋

とびしま海道がしまなみ海道と違う大きな特徴のひとつが、岡村島以東の大三島までの区間に橋が架かっていないということです。本州側は下蒲刈島が広島県呉市と繋がっていますが、橋を渡っていけるのは岡村島までです。岡村島~今治港の区間はフェリーや旅客船が往来しているので、船で渡ることはできます。また、大崎上島~大崎下島にも船のルートがあります。

7つの橋を渡る

【写真】とびしま海道サイクリング:上蒲刈島と下蒲刈島を結ぶ蒲刈大橋
上蒲刈島と下蒲刈島を結ぶ蒲刈大橋

とびしま海道では7つの橋を渡ります。本州側から1号橋~7号橋とナンバリングがされています。この中で最も古い橋は、下蒲刈島と上蒲刈島の間に架かる「蒲刈大橋」で1979年の開通。上蒲刈島~豊島の間にかかる「豊島大橋」が2008年に開通して、本州~岡村島を行き来できるようになりました。サイクリングで最難所となるのもこの豊島大橋で、高さは50mくらい。どの橋もしまなみ海道と比べると小さ目な橋ですが、意外と登りごたえがあります。

とびしま海道特徴
安芸灘大橋本州と下蒲刈島を結ぶ1kmほどの橋。40mくらいの高さまで登ります。自転車の通行料金は無料。
蒲刈大橋蒲刈の島と島を結ぶ美しいトラス橋。とびしま海道で最も古い大橋。20mくらいの高さ。
豊島大橋とびしま海道サイクリングの最高標高ポイント。50mくらいまで登ります。坂道が長い!
豊浜大橋豊島と大崎下島を結ぶトラス橋。少しアーチのようになっているシルエットが美しい。
平羅橋通ったことを気づかないほどの小さな橋。大崎下島~平羅島を結んでいる。
中の瀬戸大橋小さな2つの無人島を結ぶ小さなアーチ橋。小長港からのフェリーが下を通ることも。
岡村大橋愛媛県と広島県の県境となっているアーチ橋。国内唯一の県境を跨ぐ農道橋として橋マニアに有名。

サイクリング環境は発展途上

とびしま海道の安芸灘大橋を含むすべての橋は自転車で無料で通行ができるので、サイクリングコースとしても知られています。しまなみ海道のようにどこでも貸出返却ができるような有人のレンタサイクルターミナルなどが整備されているわけではないのと、ブルーラインの道しるべや休憩ポイントなどの整備もまだまだ発展途上です。コンビニエンスストアや自転車店はなく、飲食店も非常に少ない区間でもあり、とびしま海道サイクリングが中級者~向けと言われる理由となっています。

サイクリング初心者の方は下調べと準備をしっかりすることが大切です!

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サイクリングモデルコース

とびしま海道のサイクリングコースは、自動車専用道路が整備されているわけではないので、車や歩行者と同じく一般道を通行することになります。しまなみ海道の比べると極端に交通量が少なく、海が近いシンプルな道路を通行することになるため、リピーターのサイクリストたちのなかには、「しまなみ海道よりとびしま海道が好き」という方もいらっしゃるほどです。

すべての島を一周できる

【写真】とびしま海道サイクリング:山が迫る海沿いの道を快走できるのが魅力
山が迫る海沿いの道を快走できるのが魅力

とびしま海道の主な道路は島を一周するように通っているので、横断するサイクリングでは島の北側を通るか南側を通るかの2択といったとてもシンプルなものです。島内にはミカン畑用の農道などもありますが、こうした農道は急勾配であったり、非常に狭かったりしてサイクリング向きではないところが多いです。初心者の方の自転車旅行であれば、海沿いの主要道を中心にサイクリングすることをおすすめします。安芸灘大橋~岡村港の最短ルートの距離は約30kmです。

①とびしま海道最短ルート

【イラスト】とびしま海道サイクリング:サイクリング推奨コース(最短コース)
サイクリング推奨コース(最短ルート)

先述の通り、安芸灘大橋~岡村港の間のとびしま海道最短サイクリングルートは約30㎞の道のりです。上蒲刈島は島の南側の大浦トンネルを含む広島県道287号線を通ります。橋への登り口などの道路の構造上、感覚的に道なりに進むとこの通りに進めるかと思います。つまり、道を間違えやすいポイントが少ないサイクリングモデルルートと言えると思います。

とびしま海道モデルコースブルーライン(最短)コース
起終点呉市川尻町~岡村港
距離約30km
所要時間3時間程度(走行のみ)
特徴大崎下島は北側を、上蒲刈島は南側を通る

道しるべのブルーラインも整備

【写真】とびしま海道サイクリング:とびしまにもブルーラインの道しるべ
とびしまにもブルーラインの道しるべ

とびしま海道にもしまなみ海道と同じように、サイクリング推奨コースであることを示す路面標示「ブルーライン」が2013年に整備されました。この道しるべも基本的にはこの最短ルートの道路にペイントされていて、「川尻」「岡村」までの距離も表示。オフィシャルなサイクリング推奨コース*となっています。

*とびしま海道サイクリングロード整備検討調整会議で推奨コースに設定

②とびしま海道おすすめルート

【イラスト】とびしま海道サイクリング:おすすめサイクリングモデルコース
おすすめのサイクリングモデルコース

最短ルートであるサイクリング推奨コースはブルーラインもあり、橋への登り口なども初めての方にも分かりやすくなっています。一方で、とびしま海道をもっとディープに楽しみたいという方には、少しもったいないルートでもあります。そこで、個人的にとびしま海道を横断する際のおすすめコースを引いてみました。距離は約45㎞です。

とびしま海道モデルコースおすすめ横断サイクリングコース
起終点呉市川尻町~岡村港
距離約45km
所要時間5時間程度(走行のみ)
特徴大崎下島は南側を、上蒲刈島は北側を通る

御手洗町並み保存地区を散策

【写真】とびしま海道サイクリング:江戸時代の風情を残す御手洗エリア
江戸時代の風情を残す御手洗エリア

大崎下島は島の南側を回り込むように進むのがおすすめです。瀬戸内海と四国方面の風景が美しいのはもちろん、江戸時代の建築物が多数保存されている「御手洗町並み保存地区」に立ち寄ることができるからです。このとびしま海道一番の観光スポットはサイクリング推奨コースから少し離れた場所にあります。ぜひ自転車から降りて、散策を楽しんでみてください。

【写真】とびしま海道サイクリング:TVCMや映画のロケーションにもなる景色
TVCMや映画のロケーションにもなる景色

また、この大崎下島の南回りコースには、日本初の海の駅「ゆたか海の駅とびしま館」が小長(おちょう)港にあり、レストランや物産などもあるサイクリングの休憩ポイントになっています。明治時代からこのあたりのミカン栽培の聖地となっている大長(おおちょう)の町もこちらのルート沿いにあります。名産の大長みかんをぜひ味わってみてください。

【写真】とびしま海道サイクリング:島の風情ある集落を散策するのも楽しい
島の風情ある集落を散策するのも楽しい

同じような理由で、上蒲刈島は北側を回ると、風情あるいくつかの集落を抜けることができておすすめです。お食事処や温浴施設、宿泊施設もある「県民の浜」や、江戸時代に朝鮮通信使が立ち寄った「三之瀬」エリアなど、とびしま海道ならではの観光ができるスポットも経由することができます。

とびしま海道のサイクリングマップ

【スキャン画像】とびしま島走マップの書影

しまなみ海道サイクリングの定番マップ「しまなみ島走」のシリーズには、とびしま海道のサイクリングマップもあります。地元でサイクルツーリズム振興を展開しているNPO法人が作成しているもので、Amazonでも購入することができます。紙の大きな地図が手元にあると計画をする際にイメージしやすくていいですね。ぜひ事前に入手してみることをおすすめします。

奥深い、とびしま海道サイクリングの世界をご堪能あれ!

Googleマイマップ

とびしま海道のサイクリングルートの情報やおすすめの飲食店、景色の良いスポットなどをGoogleマイマップに落としてみました。こちらのGoogleマイマップは、お手持ちのスマートフォンのGoogleマップアプリで表示することもできます。とびしま海道サイクリングの旅にぜひご活用ください。

スタート地点と行程

広島県呉市スタート

JR呉駅のある呉市中心市街地から、とびしま海道の入口までは約14kmほど離れた立地です。

【写真】とびしま海道サイクリング:安芸灘大橋は24時間通行ができます
安芸灘大橋は24時間通行ができます

この14kmは意外と交通量も多いため、思いの外時間がかかるかもしれません。とびしま海道の最寄り駅はJR呉線の仁方駅あるいは安芸川尻駅。自分の自転車を輪行してくるサイクリストは、こうした駅をスタートにするのがおすすめです。

【イラスト】とびしま海道サイクリング:呉駅前スタートのモデルコース

呉市から下蒲刈島へ渡るとびしま海道最初の橋「安芸灘大橋」は24時間通行ができるので、本州側をスタートして往復サイクリングを計画している場合は、帰りの時間を気にするあまり必要がありません。一方で、岡村島でゴール後に大三島や今治港へ船で向かうことを考えている場合には、船の最終時刻を確認し、それまでに岡村港に到着する必要があります。

愛媛県今治市スタート

愛媛県今治市をスタートし、とびしま海道を目指すサイクリストは意外と多いです。

【写真】とびしま海道サイクリング:今治港からフェリーに乗り込むサイクリスト
今治港からフェリーに乗り込むサイクリスト

1日目は尾道から今治までしまなみ海道をサイクリングした後、今治市街地で一泊。翌日はとびしま海道をサイクリングするといった組み合わせがメジャーです。この場合、今治から岡村島へは橋が架かっていないので、フェリーや旅客船で岡村港まで移動することになります。

【イラスト】とびしま海道サイクリング:しまなみ海道ととびしま海道組み合わせ

片道で呉市方面に抜けていく場合、サイクリング行程のボトルネックとなるのは今治港~岡村港の船の時刻だけなので、朝の出航時刻を確認しておくだけでOKです。一方で、とびしま海道を往復して今治へとまた戻ってくる行程の場合には、岡村港発の最終時刻を確認し、それまでに必ず戻ってくる必要があります。

とびしまと他の海道の組み合わせ

【イラスト】とびしま海道サイクリング:瀬戸内海のサイクリングルート組み合わせ
瀬戸内海の様々なサイクリングルート組み合わせ

より長期間、瀬戸内海のしまなみ海道・とびしま海道周辺エリアをサイクリングする方もいらっしゃいます。広島県側の呉市~尾道市の区間は「さざなみ海道」と呼ばれ、こちらもブルーラインが整備されています。また、呉市街の呉港からは広島港や愛媛県の松山港へ船が出ています。松山市から今治市の海沿いは「はまかぜ海道」と呼ばれる海沿いの国道196号ルートです。

とびしま海道サイクリングでは船の時刻がタイムリミットになる場合が多いです。

岡村港~今治港の航路

大三島・宗方港と今治港

【写真】とびしま海道サイクリング:せきぜん渡船のフェリーでとびしま海道へ
せきぜん渡船のフェリーでとびしま海道へ

現在、岡村島の岡村港からは、主に大三島の「宗方港」と今治市街地の「今治港」の2つの港に渡ることができます。大三島はしまなみ海道のちょうど真ん中にあたる島なので、しまなみ海道と組み合わせたサイクリングの行程によっては便利かもしれません。岡村港~今治港の方が便数が多く、とびしま海道を訪れるサイクリストの定番航路となっています。

せきぜん渡船と大三島ブルーライン

岡村島~大三島~今治エリアの船は、「せきぜん渡船(市営渡船)」「大三島ブルーライン」という2社で運航されています。そのため、ウェブサイトでも航路や時刻表などがそれぞれ別で表示されていることがあり、初めて訪れる方には少し分かりにくいかもしれません。

【イラスト】とびしま海道サイクリング:今治港~岡村港の2社によるフェリー航路
今治港~岡村港の2社によるフェリー航路

「せきぜん渡船」は今治市営で、岡村港~今治港をフェリーと旅客船で結んでいます。一方で「大三島ブルーライン」は、大崎上島の木江港~大三島~今治港を結ぶフェリーと岡村港~大三島・宗方港を結ぶフェリーを運航しています。

【イラスト】とびしま海道サイクリング:今治港~岡村港の2社によるフェリー寄港地と所要時間

岡村港~今治港を移動することを考えるなら、基本的に「せきぜん渡船」の時刻表をチェックしておけばOKです。大三島ブルーラインで岡村港~今治港を移動する場合は、大三島の宗方港で船を乗り換える必要があるためです。ただし、岡村港から今治方面へ向かう最終便はこの大三島ブルーラインの乗換え便なので、せきぜん渡船の最終今治港行きに乗り遅れた場合などに使えます。

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ランチスポットのリスト

先述のとおり、とびしま海道はしまなみ海道と比べて飲食店の数がとても少ないという印象です。とびしま海道のサイクリングではランチスポットを事前にある程度の目星をつけておくことをおすすめします。また臨時休業などがあるとお昼ご飯を食べ損ねてしまうことにもなりかねませんので、定休日のチェックはもちろん、前日などに電話で営業を確認しておくといいと思います。

【写真】とびしま海道サイクリング:とびしま海道にはランチスポットが少ない
とびしま海道にはランチスポットが少ない

とびしま海道サイクリングで立寄りやすい個人的におすすめの飲食店をリストアップしてみました。とびしま海道のランチスポット選びの参考になさってください。

飲食店住所
上蒲刈島お食事処あび呉市蒲刈町大浦7674
上蒲刈島恵みの丘レストラン呉市蒲刈町大浦沖浦7302
上蒲刈島であい食堂呉市蒲刈町向985-1
豊島マリちゃん呉市豊浜町大字豊島3597-1
豊島しまcafeきたたに呉市豊浜町大字豊島3554-4
大崎下島まめな食堂呉市豊町久比2312
大崎下島ゆたか海の駅とびしま館呉市豊町大長5992-86
大崎下島とびしま食堂呉市豊町大長4797-3
岡村島関前食堂今治市関前岡村甲852-4

ぜひ、とびしま海道ならではのローカルなお店でお昼を楽しんでください。

宿泊施設のリスト

【写真】とびしま海道サイクリング:御手洗エリアにあるゲストハウスくすし
御手洗エリアにあるゲストハウスくすし

とびしま海道の島々には、意外と民宿やゲストハウスなどの宿泊施設が充実しています。日程に余裕がある方は、島の宿泊施設に滞在してみると、より安芸灘とびしま海道をディープに楽しむことができると思います。サイクリングの旅行でも宿泊しやすい宿を中心にリストアップしてみました。

宿泊施設住所
下蒲刈島キャンプ&コテージ梶ヶ浜呉市下蒲刈町下島839-16
上蒲刈島島宿あこう呉市蒲刈町向3251-14
上蒲刈島民宿かまがり呉市蒲刈町田戸765-13
豊島あびの宿呉市豊浜町大字豊島3414-8
大崎下島オレンジハウス呉市豊町大長5982-1
大崎下島GUESTHOUSE醫呉市豊町御手洗255-2

今治の市街地を拠点に

とびしま海道のサイクリングの場合は、今治市街地を拠点にする方も多いです。しまなみ海道やはまかぜ海道などのサイクリングと組み合わせる場合など、やはり島に宿泊するよりも市街地に宿泊した方が何かと便利ではあります。今治駅周辺にあるサイクリング向きのおすすめ宿泊施設はこちらのウェブページにまとめましたので、ぜひ参考になさってください。

レンタサイクル

コテージ梶ヶ浜

【画像】とびしま海道のレンタサイクルの貸出返却場所のマップ
とびしま海道のレンタサイクルの貸出返却可能場所

とびしま海道では、下蒲刈島にある「コテージ梶ヶ浜」で予約制のレンタサイクルサービスを展開しています。台数はしまなみ海道のレンタサイクルよりも少ないですが、クロスバイクをはじめ、小径車や小径の電動アシスト自転車などを借りることができます。こちらのレンタサイクルサービスは、しまなみ海道の公共レンタサイクルとは連動していません

【スクリーンショット】とびしま海道のレンタサイクルを運営しているコテージ梶ヶ浜のウェブサイト
コテージ梶ヶ浜のウェブサイトより引用
URL:https://kajigahama.jp/rentcycle/
予約・申し込み先下蒲刈島コテージ梶ヶ浜
住所呉市下蒲刈町下島839-16
電話番号080-2927-2504 (8:30~17:00)

この「とびしま海道レンタサイクル」の特徴は、自転車配送と乗捨てのシステムがあること。事前予約で、岡村島の岡村港、上蒲刈島の県民の浜、大崎下島の大長港・小長港、本州側呉市のJR仁方駅の5か所に、1台1000円の追加料金で自転車を配送してくれます。これらの5か所では1台1000円の乗捨て料金で、乗捨てもできます。

とびしま海道レンタサイクル 貸出料金 3時間貸出料金 8時間配車料金乗捨て料金
電動アシスト自転車1500300010001000
大人用クロスバイク等1000200010001000
子供用自転車500100010001000

このとびしま海道レンタサイクルが2017年に始まる前は、とびしま海道にはレンタサイクルサービスは無く、基本的には自分の自転車で走ることしかできなかったこともあり、上級者向けのルートとされていました。ルート上に自転車屋さんはもちろん、コンビニや商店もほぼ皆無なエリアなので、しまなみ海道のようなサイクリングサポートはないのですが、このレンタサイクルが始まったことで、初心者でもとびしま海道の走破サイクリングに挑戦できる環境が整いつつあります

Hello Cycling

全国的にシェアサイクルを展開している「Hello Cycling」の貸し自転車も、とびしま海道サイクリングに活用できるかもしれません。しまなみ海道のいくつかの場所に、無人の自転車ステーションが設置されていて、Hello Cyclingのアプリで予約・貸出・返却ができます。

【写真】とびしま海道サイクリング:御手洗にあるシェアサイクルステーション
御手洗にあるシェアサイクルステーション

このHello Cyclingのステーションが、とびしま海道エリアでは大崎下島の御手洗エリアにあります。しまなみ海道のステーションで借りた場合でもここで返却もできます。長距離のサイクリング行程には向かないかもしれませんが、旅行のスタイルやプランニングによってはこうしたシェアサイクルが便利な場合もあると思います。


このページでは、とびしま海道のサイクリングについてご紹介しました。初心者から上級者まで幅広い方が自転車旅行を楽しめるしまなみ海道のサイクリング情報は以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

2025年5月6日その他の海道,特集・徹底解説

Posted by カワイユキ