【大阪から日帰りプラン】しまなみ海道完走サイクリングの1日モデルコース

2024年10月7日

【タイトル】1日満喫!大阪から日帰りしまなみ海道完走モデルコース

しまなみ海道サイクリングは、お休みの日程に余裕がない方でも楽しむことができます。今回は、大阪などの関西圏から日帰りでしまなみ海道完走サイクリングを楽しむモデルコースをご紹介しようと思います。人によっては仕事終わりで、すぐに移動を開始して、翌日の夜に帰ってくる、そんなプランを考えてみました。関西圏にお住まいの方はぜひご参考になさってください。

ライター:カワイユキ

こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。

初心者ひとり旅でも安全・安心にサイクリングを楽しめるガイドブックを目指して作っているウェブサイトです。私の記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお、業者様からの掲載依頼はお断りしています。

しまなみ海道日帰り

2日間プランが一般的

【イラスト】大阪関西から日帰りプラン:しまなみ海道のサイクリングモデルコース例

完走を目指そうとすると愛媛県今治市から広島県尾道市まで70km~80kmほどの距離があるしまなみ海道。スポーツ自転車や長距離のサイクリングが初心者という方で、レンタサイクルを借りて観光も楽しみながら完走を目指すなら、途中の島で一泊して2日間ほどかけて走り切るのが推奨されています。私のウェブサイトでも、初心者の方には2日間がおすすめと書かせていただいています。

2日間で完走するしまなみ海道定番モデルコース

この2日間プランには「完走を目指すなら」という前置きがあります。やはり、しまなみ海道は本州と四国の間の海峡を自転車で渡れるというのが魅力のひとつなので、多くの方が「せっかくならしまなみ海道を完走したい」と今治~尾道間を渡るようなプランニングで旅をされています。一方で「完走を目指さない」なら、初心者の方でもより多様なモデルコースで自転車旅行を楽しむことができます。

1日でも楽しめるしまなみ海道サイクリング

しまなみ海道ではレンタサイクルがとても充実しているので、今治駅や尾道港はもちろん、途中の島でも、自転車を借りたり返したりできるため、「しまなみ海道を部分的に楽しむ」といった自由なプランニングができるようになっています。しまなみ海道で2日間も日程を取れないという方でも、1日で充分に楽しむことができるんです。

関西圏なら日帰りも可能

愛媛県や広島県に住んでいる方であれば、日帰りでしまなみ海道サイクリングを楽しむプランも充分に可能です。そのバリエーションも豊富で、1日でしまなみ海道を完走して帰りは公共交通を使うプランや、途中の島まで船で移動して好きな島だけをサイクリングするプランなどもあります。一方で、東京などの関東圏からだと日帰りプランは往復に飛行機を使ったとしてもかなりハードで、あまり現実的ではない気がします。

【写真】大阪関西から日帰りプラン:大阪から日帰りでもしまなみ海道サイクリングへ
大阪から日帰りでもしまなみ海道サイクリングへ

大阪や兵庫など関西圏までであれば、日帰りでのしまなみ海道サイクリングも充分に可能です。なかなか長期間の休暇を取ることが難しいという方もいらっしゃると思います。普通の週末でも、レンタサイクルやルートなどの必要な情報を手に入れて、しっかりと計画を立てておけば、とりあえず体験的なしまなみ海道サイクリングを楽しむことができます。

このページのトピック
  • 関西方面からのアクセスは?
  • 尾道を起終点にした日帰りプラン
  • 今治を起点にした日帰り縦断プラン

関西圏からは意外としまなみ海道へのアクセスが簡単です!

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スタート・ゴール地点

尾道にするか今治にするか

しまなみ海道は広島県と愛媛県の島々を結んで、縦断するようなルートになっています。そのため、本州側は広島県尾道市のJR尾道駅周辺、四国側は愛媛県今治市のJR今治駅周辺がサイクリング旅行者の玄関口となることが多いです。尾道駅すぐ近くの尾道港にも、今治駅前にも公共のレンタサイクルターミナルがあるので、そこで自転車を借りることもできます。

【イラスト】大阪や関西圏からの瀬戸内しまなみ海道へのアクセスと所要時間まとめ

新大阪駅を起点にして、しまなみ海道の玄関となるJR尾道駅やJR今治駅への公共交通アクセスの方法とおよその所要時間をまとめてみるとこのような感じになります。公共交通の場合、新幹線などのJRを使う方法が最も一般的かと思います。やはり四国の今治駅よりも尾道駅の方が所要時間が短く、乗り換えがうまくいけば2時間弱で新大阪駅から尾道駅へ行くことができます。

南港からのフェリーが便利

最もシンプルな日帰りプランは、JR尾道駅をスタート地点とゴール地点にするモデルコースです。尾道港でレンタサイクルを借りてしまなみ海道を途中までサイクリングして、また尾道港に戻ってきて自転車を返却してJR尾道駅から帰ることができます。一方で、しまなみ海道の完走を目指したり、ワンウェイ(片道)のサイクリングを楽しみたい場合には、大阪南港から東予港へのフェリーを活用すると便利で楽しいです。

【写真】大阪関西から日帰りプラン:オレンジフェリーは全個室でとても快適
オレンジフェリーは全個室でとても快適

片道にフェリーを使うことで、夜の間に愛媛県まで移動することができ、早朝に現地に到着できるので時間を効率よく使うことができます。ご自宅からの大阪南港へのアクセスや、当日のお仕事の終了時刻などによっては、金曜日の夜の間に大阪から愛媛に移動して、土曜日中に帰宅するということも可能になります。

それでは、①行き帰りの移動時間を最大限節約できるプランと②しまなみ海道完走プランの2つをご紹介します!

①移動時間節約プラン

尾道を起終点にする

【写真】大阪関西から日帰りプラン:尾道駅を起終点にすると最も効率的
尾道駅を起終点にすると最も効率的

「完走を目指さなくていい」場合の、大阪発日帰りのしまなみ海道サイクリングの最もシンプルなモデルコースをご紹介したいと思います。新大阪駅からJR尾道駅へは、新幹線を活用すれば2時間ほどで移動できます。これが大阪・関西圏からしまなみ海道への最も速くアクセスできる方法です。JR尾道駅をスタート地点及びゴール地点に設定することで、行き帰りの公共交通での移動時間を最も短くすることができ、効率的ですね。

3つのモデルコース

しまなみ海道サイクリングで尾道をスタート地点とゴール地点にするモデルコースを3つご紹介します。レンタサイクルを借りるのは尾道港レンタサイクルターミナルを想定しています。

【イラスト】大阪関西から日帰りプラン:尾道スタートゴールの3つのモデルコース比較

尾道から往復する場合、行けるところまでいってみるのがおすすめです。行きのルートと帰りのルートを変えてみると、往復を両方とも楽しむことができると思います。体力に自信がある方であれば、こうした往復プランを取ることができます。一方で、体力に自信があまりないという方であれば、片道を船やバスを活用する方法もおすすめです。

モデルコース①尾道から往復②片道は船活用③片道はバス活用
借りるターミナル尾道港尾道港尾道港
返却ターミナル尾道港瀬戸田観光案内所土生港
帰りの移動手段瀬戸田尾道航路土生尾道路線バス
およその距離30~60km40km30km

瀬戸田港からの船を活用

【写真】大阪関西から日帰りプラン:瀬戸田港からは尾道へ旅客船で移動できる
瀬戸田港からは尾道へ旅客船で移動できる

尾道から3つ目の島である生口島まで行ければ、瀬戸田観光案内所で自転車を返却して、瀬戸田港から尾道港まで旅客船で帰ることができます。尾道駅前から瀬戸田港まではおよそ40km程度の道のりです。初心者の方でも4~5時間の道のりです。往復ではなく、片道のサイクリングとなるため、寄り道にも余裕ができると思いますし、瀬戸田周辺の観光も楽しむことができます。

土生港前からのバスを活用

【写真】大阪関西から日帰りプラン:土生港でレンタサイクルを返して路線バスで移動
土生港でレンタサイクルを返して路線バスで移動

尾道から2つ目の島である因島からも、バスを使えば簡単に尾道駅前まで戻ることができます。尾道港で借りたレンタサイクルは、因島の土生港レンタサイクルターミナルで返却することができます。土生港の前のバス停からは尾道駅前行きの路線バスが出ています。これが尾道出発で、距離的にももっとも初心者向けのモデルコースだと思います。

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②しまなみ海道完走プラン

今治スタート尾道ゴール

「できれば、しまなみ海道の完走を目指したい」という方で、大阪・関西方面から日帰りサイクリングをするためのプランを考えてみました。しまなみ海道の完走を目指す場合は、今治をスタートにした方が、アップダウンや風向きの関係でおすすめです。

【イラスト】大阪関西から日帰りプラン:今治へのアクセスと帰りのアクセス
今治へのアクセスと帰りのアクセス

大阪方面から今治への公共交通アクセスとしては、大阪南港から東予港へのオレンジフェリーを使うと、前日の夜から朝にかけて効率的に移動することができます。自分の自転車を持参する方であれば、フェリーは輪行(自転車を分解して専用の袋に入れて運ぶこと)する必要がないのもメリットです。レンタサイクルを借りる予定であれば、東予港から今治駅前まで、東予港到着後に無料のシャトルバスがあるので楽に移動することができます。

大阪から今治時刻
大阪南港(オレンジフェリー)前日夜 22:00
東予港 着6:00
東予港バス停(連絡バス)6:20
今治駅前バス停7:03

途中でサイクリングをやめる

今治駅前でレンタサイクルを借りたあと、しまなみ海道の完走を目指す場合は、尾道までの70~80kmをサイクリングして、尾道港レンタサイクルターミナルで自転車を返却するプランとなります。

【イラスト】大阪関西から日帰りプラン:今治から尾道まで完走を目指すモデルコース

初心者の方で、今治から尾道まで完走できるか不安という方もいらっしゃると思います。そうした場合には、途中でサイクリングをやめて尾道方面へ船やバスで移動できるポイントを知っておくといいと思います。今治から40kmほどでちょうど真ん中あたりとなる生口島の瀬戸田港からは尾道港へ船で移動することができます。今治から5つ目の因島から尾道へは、路線バスが便利です。

モデルコース①今治から尾道②瀬戸田から船③土生からバス
借りるターミナル今治駅前今治駅前今治駅前
返却ターミナル尾道港瀬戸田観光案内所土生港
返却後の移動手段瀬戸田尾道航路土生尾道路線バス
およその距離70~80km40km50km

しまなみ海道のメインルート

しまなみ海道サイクリングのメインルートは、いわゆる最短を結ぶルートになっていて、この他にもそれぞれの島には外周ルートも設定されています。しまなみ海道の基本のサイクリングルートというイメージですね。

楽しみが何倍にも増える定番ガイドブック♪

【書影】しまなみ島走BOOKシリーズ(宇都宮一成+シクロツーリズムしまなみ著)

ガイドブック島走BOOKシリーズ 超定番ですがやはり「しまなみ島走BOOK」シリーズを事前に入手しておくことを絶対におすすめします。自転車で世界一周した地元のガイド・宇都宮一成さんという方が書かれている初心者から上級者まで自転車旅行者目線の本格的なガイドブックや地図で、たびたび改訂版も出ています。書店にはなかなか出回っていないのですが、Amazon.co.jpで出版元から購入できます。 しまなみ海道サイクリングに興味を持ったら、とりあえず買っておきましょう♪

レンタサイクルを借りる

今治駅周辺でレンタサイクルを借りる方法

【写真】大阪関西から日帰りプラン:今治駅前サイクリングターミナルでレンタサイクルを借りよう
今治駅前サイクリングターミナルでレンタサイクルを借りよう

乗捨ての便利さを考えると、このプランの場合は民間のレンタサイクルよりも、公共のレンタサイクルを利用したほうがいいかなと思います。旧今治市内では、今治駅前サイクリングターミナルとサンライズ糸山の2か所で自転車をレンタルすることができ、これらの自転車は途中の島や尾道のレンタサイクルターミナルでも返却することができます。ジャイアントストア今治でロードバイクなどを借りる場合には、ワンウェイプランを申し込んでジャイアントストア尾道で返却できるようにすべきです。

レンタサイクルターミナル今治駅前サイクリングターミナルサンライズ糸山
住所今治市北宝来町2-773-8今治市砂場町2-8-1
営業時間8:00~20:00
(冬季は18時まで)
8:00~20:00
(冬季は18時まで)
レンタル車種クロスバイク・シティサイクルのみクロスバイク・シティサイクル・電動アシスト自転車・タンデム自転車・子供用自転車など
アクセス今治駅前のすぐ前なので徒歩1分以内。ブルーラインもすぐ目の前からスタート。公共交通でのアクセスに少し難あり。路線バスは便数が少ないのでご注意。

※[冬期]12月~2月はいくつかのターミナルで営業時間が短くなります。


このページでは大阪・関西方面からしまなみ海道サイクリングを日帰りで楽しむ方法をご紹介しました。初心者でも安心してサイクリングを楽しめるのがしまなみ海道最大の特徴です。しまなみ海道サイクリングの詳しい情報は、以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

2024年10月7日モデルコース

Posted by カワイユキ