【JR尾道駅】輪行に便利な自転車組立所やバスターミナルなどの施設
しまなみ海道サイクリングの拠点のひとつであるのが、広島県尾道市にあるJR山陽本線の尾道駅。しまなみ海道の本州側の入り口として、レンタサイクルターミナルや渡船乗り場も近い立地です。自転車を鉄道で運んでくる(輪行)方も多いため、自転車組立所などの特別なスペースも確保されています。駅前にはしまなみ海道方面へ行くバスのターミナルやバスの切符売り場もあります。
こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。
初心者ひとり旅でも安全・安心にサイクリングを楽しめるガイドブックを目指して作っているウェブサイトです。私の記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお、業者様からの掲載依頼はお断りしています。
JR尾道駅
しまなみ海道の本州側
日本を代表するサイクリングロードである「しまなみ海道」は、広島県尾道市から四国の愛媛県今治市を結ぶルートのこと。アクセスのしやすさからJR尾道駅を拠点にサイクリングを楽しむ方が多いです。自分の自転車を運んでくるような上級者から、レンタサイクルを借りて気軽に旅を楽しむ方まで幅広い自転車旅行者が訪れます。
- JR尾道駅のサイクリング・観光向け設備
- 尾道駅前のバスターミナルの詳細
- 尾道駅から近いレンタサイクルターミナル
広島県を代表する観光スポット
また、尾道は広島県や瀬戸内海を代表する観光スポットとしても知られています。江戸時代から北前船の寄港地となった歴史から商店街や山手の坂道エリアにはレトロな雰囲気の好景観スポットが点在。数多くの映画やドラマのロケ地にもなっており、最近は地域猫があちらこちらにいる猫の町としても知られています。尾道ラーメンなどのグルメも有名ですね。千光寺公園の展望台からの尾道水道の景色は他にはなかなかない尾道ならではの絶景だと思います。
尾道駅へのアクセス
このように山陽本線の「尾道駅」は、しまなみ海道サイクリングと尾道観光の拠点になっています。新幹線の停まる「新尾道駅」は尾道駅から4kmほど北に離れており、停車する新幹線も限定的なので、新幹線でのアクセスではよく「福山駅」での乗り換えが利用されます。各都市からの尾道駅への詳しいアクセス方法はこちらのウェブページにまとめています。
尾道駅はしまなみ海道サイクリングと尾道観光の拠点駅です
AD (Googleアドセンス広告)
尾道駅の自転車組立所
南口を出て左側へ
自分の自転車を鉄道で運んでくる(輪行する)方は、尾道駅に到着したら南口方面に出てください。尾道駅には北口と南口の2つの出入り口がありますが、北口は地元の方しか使わないようなちょっとマニアックな出入り口です。
南口は、尾道駅の正面玄関ともいえるような作りになっていて、みどりの窓口やセブンイレブン、お土産物店などもこちら側に集中しています。尾道水道やしまなみ海道がある側の出入り口です。
改札を出るとすぐ右側に緑色のコインロッカーがある待合所スペースがあります。自転車を組み立てるのに便利そうな壁もありませんし、ベンチを使うのも通行の邪魔になりそうです。南口を出て割とすぐのところに「自転車組立場」という専用のスペースが確保されていますので、このスペースで輪行の作業をするのではなく、そちらに移動するようにしましょう。
尾道駅の南口を出るとこのような景色が広がっています。正面に置いてある立て看板にも書いてある通り、「自転車組立場」は南口を出て左側方面に50mほど進んだ場所にあります。
尾道駅南口を、国道2号線に沿うように50mほど進んでください。黄色い点字ブロックが延びている方向に進みます。
尾道駅の自転車組立場はこのような屋根付きのシンプルながら必要十分なスペースが確保されています。コの字型になっているので壁も利用しやすいです。小さなネジなどを落としてしまいがちな排水口や穴などもないのも安心です。尾道駅がリニューアルされる以前は、南口を出て右側に自転車組立場があったので、久々に尾道駅に来たサイクリストはご注意を。場所が変わっています。
工具や空気入れ
工具や空気入れは、尾道駅の自転車組立所には備え付けてないようでした。輪行時に工具や空気入れが必要になってしまった場合は、近くの「サイクルオアシス」で借りることができます。尾道駅に近いサイクルオアシスは「尾道観光協会」「ローソン東御所店」「YAMANEKO MILL」です。また、空気入れは尾道駅1階にある観光案内所窓口で借りることができます。仏式と英式に対応した空気入れです。
また、自転車のパーツなどで忘れ物があり困った!という場合には、近くの自転車ショップへ行くしかないかな…と思います。尾道駅の近くでは、Onomichi U2という複合施設の中に「GIANTストア尾道」が入っていますし、尾道商店街には「レッドバイシクルズ尾道」という個人経営の自転車店があります。
しまなみ海道への自転車の輪行にはこの自転車組立場を利用しましょう!
AD (Googleアドセンス広告)
尾道駅バスターミナル
しまなみ海道・今治方面へ
尾道駅前のバスターミナルには、いくつもの乗り場があるので、初めてだとちょっと分かりにくいかもしれません。先ほどの「自転車組立場」のすぐ前には、しまなみ海道方面へと向かうバスの乗り場「尾道駅前バス停7番乗り場」があります。
しまなみ海道の因島や生口島方面へ尾道駅から路線バスでアクセスする場合には、このバス停から乗ることができます。尾道から生口島へは、このバスを利用する以外にも、尾道港~瀬戸田港の旅客船を利用する方法もあります。自分の自転車を持っている場合などは、路線バスが利用しにくいので、こうした船を活用するのがおすすめです。
また、愛媛県の今治駅方面へ向かう場合も、このバス停が利用できます。尾道駅から今治駅までバスで移動する場合は、因島大橋BSで乗り換えるのが一般的です。尾道駅前から因島大橋BSまでは因島土生港行きの路線バス「因島~尾道線」に乗ります。因島大橋BSから今治駅前までは、福山駅前から高速道路を通ってくる高速バス「しまなみライナー」に乗ります。
市町村の合併があり、因島も生口島も現在は尾道市なので、路線バスも割と多く通っています。1時間に1本くらいの間隔です。しまなみ海道の大三島や伯方島、大島など愛媛県側の島へバスで行く場合には、路線バスではなく高速バスを利用するのが一般的です。
市内の路線バス乗り場
しまなみ海道の島方面ではなく、尾道市街エリアでの路線バスは、駅前のロータリーのようになっているバスターミナルから乗ることができます。
尾道駅前バス停の1番乗り場~5番乗り場は、尾道市内の路線バスの乗り場です。尾道市内のほとんどのバス路線がこの尾道駅前を拠点にしているので、あらゆる方向に行くことができて便利です。尾道市内を横方向に移動するのに便利な東西本線、千光寺公園の観光にも便利な千光寺公園線などの路線バスにここから乗ることができます。千光寺山ロープウェイの山麓駅の最寄りバス停である「長江口バス停」へもここから路線バス「東行き」で5分ほどです。
また、尾道駅前バス停の6番乗り場は隣の市である福山方面のバス乗り場になっています。尾道駅前バス停の8番~10番は高速バスの乗り場や降り場になっています。詳しい乗り場や路線図は「おのみちバス」の公式ウェブサイトをご確認ください。
バスの乗車券売り場
尾道駅のバス乗車券売り場「尾道駅前バスセンター」は、JRのみどりの窓口とは全く違う場所にあります。みどりの窓口ではバス乗車券を購入することはできません。
回数券や、尾道駅~今治駅の因島大橋BS乗り換えチケットなどはこの切符売り場で購入することができます。千光寺山ロープウェイと路線バスの組み合わせチケットなどもここで購入できます。バスチケット売り場は尾道駅の南口を出て右側方面、「しまなみ交流館」という建物の1階の外側にあります。
バス切符売り場 | 尾道駅前バスセンター |
---|---|
住所 | 尾道市東御所町10−1−1 |
電話番号 | 0848-22-9159 |
営業時間 | 7:30~19:00 (土日祝は9:00~15:00) |
AD (Googleアドセンス広告)
リニューアルした尾道駅
駅構内のその他施設
続いて、尾道駅構内の施設をご紹介します。
南口の改札をでてすぐ右側のコインロッカーのある待合所に「観光案内所」があります。しまなみ海道や尾道観光の情報を提供いただけるほか、自転車用の空気入れの貸出などもここで行っています。パンフレットなどもとても充実しているので、ノープランの旅行の方などはここで情報をもらうといいですよ!
尾道駅の観光案内所の後ろ側には、2階への階段があり、2階のテナント施設や展望デッキなどへ行くことができます。
テナントがずいぶん様変わり
2019年の尾道駅リニューアルオープン時には、尾道駅構内には「おのまる商店」というカフェ、おにぎりスタンドを兼ねたお土産屋さんや「㎥ HOSTEL(エムスリー ホステル)」という宿泊施設、2階のレストランカフェ「喫茶レストランNEO」、屋外から入れる大衆食堂「食堂ミチ」、自転車店「ベターバイシクルズ」といったテナント店舗が入り、とても注目を浴びました。しかし、これらの店舗は2021年で全て撤退。一時的に空き店舗だらけになっていましたが、少しずつ新しいお店が入り始めています。
エムスリー ホステル跡地は「ホテルビーコンおのみち」というホテルが入り、喫茶レストランNEOは「カフェレストラン&バー舷 GEN」となっています。おのまる商店が入っていたエリアは、JR直営のお土産物店やオレンジジュースのスタンドバー「カンキツスタンド」になっています。
リニューアル当時食堂ミチだった場所は「尾道大衆食堂せと」になっています。
尾道駅周辺で尾道グルメの定番・尾道ラーメンを食べるなら、「尾道ラーメンたに」がおすすめです。本格的な尾道ラーメンを食べることができる老舗ラーメン店で、尾道駅のリニューアルに伴い、尾道駅西側にある尾道駅ビルの1階に移転しました。
AD (Googleアドセンス広告)
レンタサイクルやスタート地点
しまなみ海道の向島へ
自転車持参なら渡船乗り場へ
しまなみ海道へは、尾道駅前の渡船乗り場「向島行渡船乗り場」から向島へと渡ることができます。向島は、文字通りすぐ目の前にある向こう側の島で、尾道からだとしまなみ海道1つ目の島になります。しまなみ海道サイクリングの尾道側のスタート地点はこの渡船乗り場なんです。
しまなみ海道にかかるほとんどの橋には、自転車歩行者専用道が設置されているので、サイクリングで島巡りをすることができます。しかしながら、尾道~向島間だけは特殊です。尾道と向島には、尾道大橋という橋も架かっているのですが、こちらの橋はサイクリングロードが併設されておらず、歩道がとても狭く車道も狭いため、自転車の通行は推奨されていません。尾道~向島間に限り、渡船を使って渡るのが一般的です。
尾道港レンタサイクル
公共のレンタサイクルターミナル
しまなみ海道ではレンタサイクルもとても充実しています。公共のレンタサイクルは「しまなみジャパン」により運営されていて、島エリアや愛媛県今治市側でも返却ができる便利なシステムになっています。このほかにも「GIANTストア尾道」や「レッドバイシクルズ尾道」などの民間のレンタサイクルサービスもあります。
最も頻繁に使われるであろう公共のレンタサイクルのターミナルは、尾道駅ではなく尾道港にあります。尾道駅から尾道港レンタサイクルターミナルまでは400mほど離れています。尾道駅前港湾駐車場という公共の立体駐車場の一部の区画がレンタサイクルターミナルになっています。
尾道駅の展望デッキからでもレンタサイクルターミナルの受付場所は見えないです。初めてこの場所を訪れた方だと、スムーズにたどり着けない場合もあるかなと思いましたので、こちらのウェブページにてJR尾道駅から尾道港レンタサイクルターミナルへの行き方を写真や動画で詳しくご紹介しています。
おのみちコミュニティサイクル
尾道観光のためのシェアサイクル
しまなみジャパンによる公共レンタサイクルは、しまなみ海道サイクリングに特化したサービスのため、尾道市内を自転車で観光したいなぁという場合には、別のシェアサイクルサービス「おのみちコミュニティサイクル」も利用可能です。
尾道駅の南口を出て右側へ進んだ場所に、おのみちコミュニティサイクルのステーションがあります。無人でスマートフォンを使って簡単に借りることができる気軽なレンタサイクルで、電動アシスト付きであるのも、坂道が多い尾道の町の観光には大切です。
1時間250円というお手頃な価格で電動アシスト付き自転車を借りることができます。ここにしかステーションがないため、しまなみ海道サイクリングへの活用は難しいと思います。尾道市内の観光に特化したレンタサイクルサービスと言えます。
尾道駅周辺の観光情報
千光寺公園展望台PEAK
尾道は広島県を代表する観光地のひとつで、2022年には千光寺公園展望台「PEAK(ピーク)」がリニューアルオープン、尾道城跡地には千光寺公園視点台がオープンするなど今、大注目の観光スポットです。尾道水道の絶景が楽しめるPEAKへは徒歩や自動車でもアクセスできますが、山麓からはロープウェーが出ているので、これを利用するのが便利です。実際に千光寺公園展望台へ行ってきましたのでレポートしたいと思います。
尾道駅周辺でレンタサイクルを借りる方法
尾道でしまなみ海道サイクリングのためにレンタサイクルを借りる方法を紹介します。しまなみレンタサイクルは尾道港にあり、クロスバイクやシティサイクルなどを借りることができます。ジャイアントストア尾道やザレッドバイシクルズ尾道ではロードバイクのレンタルも可能。また、ローロサイクルワークス尾道や尾道ベースではミニベロを借りられます。ベターバイシクルズではおしゃれな街乗り自転車がレンタルできます。自分に合った自転車と料金の違いを確認して選びましょう。
尾道観光で絶対に訪れたい展望台
しまなみ海道サイクリングのスタート&ゴール地点になっている広島県の尾道市。尾道は広島県を代表する観光地のひとつで、駅からはレトロな商店街がのびていて、クルマはもちろん自転車でも中々入れないような山手の住宅密集エリアは散策コースになっています。山手に点在する古寺を巡りながら喫茶に寄ってみたり、野良猫を探してみたり。映画の町としても知られる尾道には、フォトジェニックなスポットに溢れた箱庭のような町です。
このページでは、しまなみ海道のサイクリングで本州側の拠点になる尾道駅について、自転車組立場やバスターミナルの情報を中心に詳しくご紹介しました。初心者から上級者まで幅広い方が自転車旅行を楽しめるしまなみ海道のサイクリング情報は以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。