【生口島一周】レモンの島をぐるり!しまなみ海道サイクリング3時間コース

2025年4月15日

【タイトル】初心者向け!しまなみ海道の生口島一周サイクリング

しまなみ海道で特に人気が高い広島県尾道市の生口島を一周するサイクリングコースをご紹介します。生口島の一周の距離はおよそ25km。アップダウンも多くないため、初心者の方やファミリーでの数時間程度のレジャーサイクリングに最適なコースです。観光スポットや見どころなどもご紹介します。

ライター:カワイユキ

こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。

読者の皆様のご支援をもとに取材・執筆やウェブサイトの維持管理をしています。記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお有償無償に関わらず、業者様からの掲載依頼はお断りしています。

しまなみ海道・生口島

風光明媚なレモンの島

短い滞在時間でも島のサイクリングを楽しみたい!初心者だけど、どこかの島を一周してみたい!しまなみ海道の景色が最高な島でいいとこどりの旅をしたい!そんな方には、生口島一周サイクリングがおすすめです。生口島はしまなみ海道のちょうど真ん中あたりにある尾道市街地から3つ目の島。瀬戸内ならでは風光明媚で穏やかな海の景色、レモンやたこ、あなごなどの島グルメも旅行者に人気です。

【写真】生口島一周サイクリング:南国的な雰囲気もある瀬戸田メインルート
南国的な雰囲気もある瀬戸田メインルート

生口島一周サイクリングが、初心者の方やファミリー・カップルでのレジャーにおすすめの理由は、他の島に比べてアップダウンが少ないこと、1周すると約25kmほどでちょうど走りごたえもあることなどが挙げられます。自転車で一周走るだけであれば2時間半~3時間程度という所要時間です。

【写真】生口島一周サイクリング:生口島は国産レモン栽培発祥の地
生口島は国産レモン栽培発祥の地

観光のポイントも充実しています。島の中心地である瀬戸田エリアには、「しおまち商店街」「耕三寺」「向上寺」「平山郁夫美術館」などの観光スポットが集まっています。また、アートの島として島の各所に「島ごと美術館」の野外アート作品が設置されています。国産レモン栽培発祥の地として知られる生口島で、レモンケーキやレモネード、レモンアイスなどでのサイクリング補給も楽しいですね。

生口島一周サイクリングのコースや見どころをご紹介していきます!

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スタートとゴール地点

レンタサイクルを借りる場所

生口島でレンタサイクルを借りる場合には、民間や公共のレンタサイクルなどいくつかの選択肢があります。民間のレンタサイクルでは、「瀬戸内案内舎たびたす」「しまなみレモンバイク」、シェアサイクル「Hello Cycling」などがあり、公共のレンタサイクルはしまなみジャパンが運営する「しまなみレンタサイクル」が利用できます。

【写真】生口島一周サイクリング:SHIMANMI LEMON BIKEの自転車
SHIMANMI LEMON BIKEの自転車

生口島を一周するサイクリングでは、元の場所に戻ってきて自転車を返却することになるので、乗捨ての可否を考慮する必要がありません。自転車のデザインで選んでもよし、料金設定で選んでもよし、予約のしやすさで選んでもよし、好きなレンタサイクルサービスをチョイスしてみてください。

公共のターミナルは2か所

台数も多く、旅行者に最も一般的なレンタルサービスである公共の「しまなみレンタサイクル」の貸出返却ターミナルは、生口島内に2か所あります。

【イラスト】生口島一周サイクリング:レンタサイクルを借りる場所2か所
レンタサイクルを借りる場所2か所

1つは「瀬戸田町観光案内所」、もう一つは「瀬戸田サンセットビーチ」です。これらの2か所は約4km離れた立地。生口島までの交通手段によって最適なターミナルが変わってきます。

瀬戸田町観光案内所

【写真】生口島一周サイクリング:瀬戸田町観光案内所のレンタサイクルターミナル
瀬戸田町観光案内所のレンタサイクルターミナル

公共交通で生口島へアクセスする場合、尾道港から出ている旅客船で生口島の瀬戸田港を目指すことが一般的です。この瀬戸田港から最寄りのレンタサイクルターミナルが「瀬戸田町観光案内所」となります。瀬戸田港からしおまち商店街を抜けて650mほどの距離。平山郁夫美術館から道を挟んで向かい、瀬戸田市民会館のすぐ横です。

瀬戸田サンセットビーチ

【写真】生口島一周サイクリング:瀬戸田サンセットビーチのレンタサイクルターミナル
瀬戸田サンセットビーチのレンタサイクルターミナル

一方で、マイカーやレンタカーで生口島へ来る場合、駐車場が広い「瀬戸田サンセットビーチ」でレンタサイクルを借りるのがおすすめです。瀬戸田町観光案内所のレンタサイクルターミナルに比べて、自転車の台数や種類も多く、電動アシスト付き自転車やタンデム自転車といった特殊な自転車も借りることができます。「瀬戸田サンセットビーチ」は、海水浴場やキャンプ場、サップやシーカヤックなどのマリンスポーツも楽しめる観光ビーチとなっています。

生口島へ船で来るなら観光案内所、車ならサンセットビーチでレンタサイクル!

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一周の距離とアップダウン

距離は約25km

生口島を一周は約25kmの道のりなので、初心者のサイクリングでも難易度は高くありません。しまなみ海道の今治~尾道間を縦断する時の最短ルートであるメインルートは生口島の北側外周を通っており、南側は外周コースと呼ばれています。島を横切るようなコースをとったり、山側のルートをとったりしなければ、海沿いのルートはおおむねアップダウンが少なく、瀬戸内海や造船所などの景色を眺めながらサイクリングができます。

一周するなら時計回り

せっかくの島サイクリングなら、海の近くを爽快に走りたいものですね。日本は左側通行なので、島を一周する場合は時計回りにサイクリングをしましょう。より海の近くを走行することができて、とても気持ちがいいです。風が吹いている時なども、縦断サイクリングではなく一周サイクリングなので、追い風も向かい風もあり、時計回り・反時計回りはあまり関係ありません。

自転車で旅に出たくなる本

【書影】行かずに死ねるか(石田ゆうすけ著)
【書影】洗面器でヤギごはん(石田ゆうすけ著)

世界を自転車で旅した旅行記は、数は多くありませんが幾つかの本が出ています。中でも個人的におすすめなのが「石田ゆうすけ」さんという旅人の本です。「行かずに死ねるか!」は7年半かけて世界を自転車で旅した記録を基にしたノンフィクションエッセイです。きっと自転車で旅してみたくなりますよ!

石田さんの本を読むと、きっと自転車でお出かけがしたくなりますよ!

観光スポット

生口島一周サイクリングで、ぜひ立ち寄っていただきたい個人的なおすすめ観光スポットをピックアップしてみました。

【イラスト】生口島一周サイクリング:おすすめの観光スポット

高根島と近い場所にある「瀬戸田エリア」に観光スポットが集まっています。生口島の北側の方が人口が多いイメージで、南側(外周コース)の方が素朴な瀬戸内海らしいのんびりとした風景を楽しめます。

瀬戸田エリア

しおまち商店街

【写真】生口島一周サイクリング:しおまち商店街の入口のゲート
しおまち商店街の入口のゲート

瀬戸田港から耕三寺にかけて延びる「しおまち商店街」。昭和の雰囲気を残すレトロな商店が並び、おみやげ物を買ったり、昔ながらのコロッケやローストチキンなどの食べ歩きグルメを満喫できたりします。江戸時代の建物を活用したカフェ「汐待亭」やアナゴ料理を食べられる食事処なども充実。最近は「Yubune」や「soil setoda」といった宿泊施設や銭湯も誕生するなど、観光地化も進んでいます。

耕三寺

【写真】生口島一周サイクリング:不思議な魅力がある耕三寺
不思議な魅力がある耕三寺

日本各地の有名建築物を模した建物がや大理石の庭園「未来心の丘」がある「耕三寺」は、生口島の瀬戸田を代表する観光地です。大正時代の生口島出身の実業家が個人で建てたお寺なんだそう。昭和の瀬戸内観光全盛期には不思議スポットとして注目され「西の日光」とも呼ばれるなど観光客が大勢訪れ、商店街が発展するきっかけともなったお寺です。

観光耕三寺
住所尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2
電話0845-27-0800
営業時間9:00~17:00
入館料大人 1400円
特徴大正時代の実業家が建てた不思議なお寺観光スポット

向上寺

【写真】生口島一周サイクリング:瀬戸田の絶景、向上寺三重塔
瀬戸田の絶景、向上寺三重塔

一般の観光客が訪れることが少ない場所ですが、私の生口島で一番のお気に入りスポット「向上寺の三重塔」をご紹介します。瀬戸田の小高い丘の上にある小さなお寺で、室町時代に建立された三重塔はなんと国宝!石段を登った先にある美しい三重塔は後ろ側に回り込むことができて、塔と瀬戸内海の風景は一見の価値があります。観光地化されすぎていない古刹といった雰囲気がとてもいいですね。

観光向上寺・三重塔
住所尾道市瀬戸田町瀬戸田57
電話0845-27-3377
料金三重塔 100円
特徴国宝の三重塔と瀬戸内海の絶景

平山郁夫美術館

【写真】生口島一周サイクリング:生口島出身の日本画家・平山郁夫氏の美術館
生口島出身の日本画家・平山郁夫氏の美術館

生口島の瀬戸田出身の有名人といえば平山郁夫さん。シルクロードや仏教をテーマにした絵画が有名な日本画家で、日本美術院理事長や東京芸大学長なども務めた人物。瀬戸田観光の中心地にそのミュージアム「平山郁夫美術館」があります。この美術館では「しまなみ海道五十三次」などの絵画作品はもちろん、平山さんが瀬戸田で過ごした子ども時代にもフォーカスした展示も見ごたえがあります。

観光平山郁夫美術館
住所尾道市瀬戸田町沢200-2
電話0845-27-3800
営業時間9:00~17:00
入館料大人 920円
特徴生口島出身の日本画家・平山郁夫の美術館

レモンケーキ島ごころ

【写真】生口島一周サイクリング:生口島名物のレモンケーキを島ごころで
生口島名物のレモンケーキを島ごころで

生口島にはレモンケーキを作っているお菓子屋さんが何軒もありますが、その中で最もサイクリストに人気なのが「島ごころ」です。しおまち商店街からは少しだけ離れた立地です。レモンケーキの他、れもん饅頭やレモンジャムもお土産に人気で、サイクリストには休憩もできるイートインスペースがあり、無料のコーヒーとレモン水まで。レモンケーキなどのお土産は、ここから自宅などに配送もできるので、お土産を買っても身軽にサイクリングができますよ。

レモンケーキ島ごころ SETODA本店
住所尾道市瀬戸田町沢209-32
電話0845-27-0353
営業時間10:00~18:00
定休日年中無休(臨時休業有)
特徴瀬戸田名物のレモンケーキ・休憩スペースあり

その他エリア

ドルチェ瀬戸田本店

【写真】生口島一周サイクリング:ドルチェ 瀬戸田本店で定番ジェラート
ドルチェ 瀬戸田本店で定番ジェラート

しまなみ海道サイクリングの休憩スポットとして一番有名といっても過言ではないジェラートショップ「ドルチェ」。休日ともなると駐車場まで行列ができるほど。海を眺めながらほおばる島の柑橘ジェラートは、サイクリングの休憩にぴったりです。ドルチェのショップは耕三寺の近くにも直営の分店があり、テイクアウトして食べ歩きなどもおすすめです。おみやげ用のジェラートのセットなどを冷蔵で自宅などに配送もできるので、自宅でも瀬戸内海のこの味を楽しんで旅の余韻に浸れます。

ジェラートドルチェ 耕三寺前店ドルチェ 瀬戸田本店
住所尾道市瀬戸田町瀬戸田546尾道市瀬戸田町林20-8
電話0845-26-40360845-26-4046
営業時間 定休10:00~16:30 不定休(夏場無休)10:00~17:00
特徴耕三寺前のドルチェ穴場店舗海が見えるロケーションで絶品ジェラート

ベルベデールせとだ

【写真】生口島一周サイクリング:人気のフォトスポット、ベルベデールせとだ
人気のフォトスポット、ベルベデールせとだ

アートの島、生口島で特に人気な作品なのに、結構分かりにくい場所にあるのが「ベルベデールせとだ」です。砂浜からそれほど遠くない海の上に、黄色い2重の輪っかが特徴的な構造物が浮かんでいます。この作品には階段も付いていて、干潮の時にはそこまで歩いて行って、作品の上に登ることができます。もしかしたら海に浮かんでる時でも泳いでいく人もいるかも?

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生口島へのアクセス

尾道港~瀬戸田港

生口島の瀬戸田港と尾道港を結ぶ旅客船が本州側からのアプローチとして最も便利だと思います。途中、生口島のもう一つの港、沢港や、因島の重井港や佐木島の須ノ上港、尾道新浜港に寄港します。1日8便程度運航しています。

【イラスト】生口島一周サイクリング:生口島の瀬戸田港から尾道港
生口島の瀬戸田港~尾道港の航路図

この航路を基本的に運航している「シトラス」は旅客船なのでトラックや自動車、オートバイや原付バイクの積載はできませんが、自転車はそのまま載せることができます。また、この瀬戸内クルージングの生口島~尾道航路では、曜日限定でサイクルシップ「ラズリ」という自転車積載に特化した船が運航しています。

車でのアクセス

【写真】生口島一周サイクリング:生口島北インターチェンジ
生口島北インターチェンジ

生口島へは、高速道路「西瀬戸自動車道」でアクセスすることができます。初めてしまなみ海道を車で訪れた時に分かりづらいのが、島のハーフインターチェンジのしくみです。島によっては2か所にインターチェンジがあり、本州方面か四国方面か、行きたい方向によって乗り降りするインターが違うことがあります。生口島もこのハーフインターチェンジになっていて、本州方面からだと生口島北ICで降り、四国方面からだと生口島南ICで降ります。逆に本州方面に行くには生口島北IC、四国方面に行くには生口島南ICから乗ります。


このページでは、しまなみ海道の生口島一周サイクリングコースについてご紹介しました。初心者から上級者まで幅広い方が自転車旅行を楽しめるしまなみ海道のサイクリング情報は以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

2025年4月15日モデルコース

Posted by カワイユキ