【ママチャリはNG?】しまなみ海道でシティサイクルのレンタルをおすすめしない理由

シティサイクル(ママチャリ)を借りてしまなみ海道サイクリングへ行きたい!スポーツ自転車初心者の方でクロスバイクに乗るのは心配という方や、カゴ(バスケット)が付いている自転車で手荷物を運びたいという方など、ママチャリを借りようと考える方が多いそうです。個人的にしまなみ海道の長距離のサイクリングにはシティサイクルをおすすめしません。ママチャリを借りるべきではない場合とその理由、代替案を紹介しようと思います。

こんにちは。しまなみ海道在住のローカルポタリストのカワイユキと申します。自転車でゆっくり旅するスローサイクリングの魅力をお伝えできればと思います。しまなみ海道は自分のレベルに合った情報を集めて準備すれば初心者の方でも大丈夫!サイクリングの計画に、ぜひご活用ください。
【事業者様へ】本文中に掲載しているお店や商品のセレクトは、私の個人的な体験に基づくリコメンドです。有償・無償に関わらず事業者様からの掲載依頼は一切受付けておりませんのでご了承ください。
レンタサイクルでしまなみ海道へ
どんな自転車を借りればいい?
サイクリングの聖地として世界中から自転車旅行者が訪れる「瀬戸内しまなみ海道」。公共と民間含めてレンタサイクルサービスが日本でも屈指の充実度で、自分のロードバイクを持参してサイクリングをする上級者だけでなく、初めてスポーツ自転車に乗ったり、長距離のサイクリングに挑戦したりといった初心者の方もとても多いという特徴があります。

例えば、公共のレンタサイクル「しまなみレンタサイクル」ひとつとっても、クロスバイクやマウンテンバイク、シティサイクル(ママチャリ)や電動アシスト付き自転車、二人乗りタンデム自転車など様々なタイプの自転車を借りることができます。様々なサービスがあり、様々な車種もあるので、逆に「どの自転車を借りればいいのだろうか…」と迷ってしまうことも。

初心者の方だと「スポーツ自転車は乗ったことがないから心配」「カゴが付いているから便利」という理由で、普段から乗り慣れているまたは乗ったことがあるシティサイクル(ママチャリ)を選ぶことも多いそうです。実際、シティサイクルをレンタルしてサイクリングされている方の姿は、しまなみ海道ではとてもよく目にします。
長距離ならママチャリは…
苦行になっている方をよく目にします
しまなみ海道の今治から尾道までの全線をサイクリングするような長距離ライドを考えている初心者の方には、シティサイクル(ママチャリ)を借りることは個人的にはおすすめしないです。もちろんどんな車種の自転車を選ぶのも自由。「危険だから絶対ダメ」とは言いませんし、シティサイクルが好きなサイクリストのことも全く否定しません。むしろシティサイクル派のサイクリストには興味もあります。
ただ、多い荷物を背負いながら、なかなか前に進まないシティサイクルで、楽しいサイクリングというよりは苦行になっている方の姿をしまなみ海道ではよくお見かけします。過度な疲労はトラブルの元です。

走行距離が長く、アップダウンもそれなりにあるしまなみ海道サイクリングロード。変速ギアが充実して、快走できる自転車でないと楽しさよりも疲労の方が大きくなってしまうことも。亀老山展望公園などの有名な展望スポットに行きたいと考えている場合にも、上りこそ、自転車を押して歩いて登ればOKなのですが、シティサイクルでの下り坂はブレーキの品質の問題でとても怖いです。

また、シティサイクルは構造的にタイヤ(ホイール)が外しにくい構造になっています。スポーツ自転車は一般にクイックリリースなどの部品で、簡単に取り外しやすくなっていることが多いのですが…。そのため、シティサイクルのパンク修理には時間がかかったり、しまなみ海道のレスキュースポットではパッチを貼るくらいの方法しかなかったりします。

安全性の面でも、長距離のサイクリングや急坂エリアのサイクリングでは、スポーツ自転車を借りた方がいいです。必ずしもママチャリで踏破できないわけではありませんが、私的にはクロックスを履いてフルマラソンを走るようなイメージに近いです。
1時間~2時間くらいの気軽な短距離のライドであればシティサイクルを借りることは全く問題ありません。繁忙期でシティサイクルしか借りることができないというような場合を除いて、長距離のしまなみ海道サイクリングでは「クロスバイク」というスポーツ自転車を借りることをおすすめします。
- ギアが少ないので上り坂が大変
- 長い下り坂や急な下り坂でブレーキが不安
- パンクなどのトラブル対応しにくい
⇒できればクロスバイクやロードバイクを借りることをおすすめします。
ママチャリのようなカゴが欲しい
荷物の関係で「バスケットが付いているから」という理由で、しまなみ海道サイクリングのレンタサイクル自転車にシティサイクルを選ばれる方も多いそうです。確かに、しまなみ海道の公共のレンタサイクルで貸し出されているクロスバイクには、バスケットやキャリアーが付いていません。

どうしてもバスケットが欲しいという方は「フロントバッグ」を事前に用意してみるのはいかがでしょう。バンドでハンドルに固定できるタイプの自転車専用のバッグは、Amazonなどでもかなりの種類が出ています。中には防水のバッグもあるので、突然の雨で濡れては困るようなケータイやお財布なども入れておくと安心です。
レンタサイクルでおすすめの車種
おすすめはクロスバイク
しまなみ海道の今治~尾道間など長距離サイクリングでレンタサイクルを借りるのであれば、変速が多く坂道も走れるクロスバイクがおすすめです。競技用のロードバイクと比べても、タイヤが細すぎず、前傾姿勢すぎないので、初心者でも乗りやすいタイプのスポーツ自転車です。しまなみ海道のレンタサイクルでも最も一般的な車種で、台数も一番多いのがこのクロスバイクです。

初めてスポーツ自転車に乗るという方は、その快適さとスムーズに快走できることに驚くと思います。しまなみ海道でクロスバイクを借りてサイクリングしたことで、自転車にハマったという方も多いんです。ぜひ、思い切ってスポーツ自転車を借りてみて、颯爽と瀬戸内海の美しい景色の中を駆け抜けてみてください。
電動アシスト自転車には制限あり
公共のレンタサイクル「しまなみレンタサイクル」では、「サンライズ糸山」などの一部のレンタサイクルターミナルで電動アシスト付き自転車の貸出も行われています。初心者の方や体力に自信がない方などは、この電動アシスト付き自転車やEバイク(電動スポーツ自転車)も選択肢に入ってくるとは思います。

電動アシスト付き自転車で、今治~尾道間の片道サイクリングを考えている方は、電動アシスト付き自転車が配備されているターミナルを確認して借りるようにしましょう。サンライズ糸山・大三島・生口島2か所・尾道港の計5ヶ所です。以前は電動アシスト付き自転車は他のレンタサイクルターミナルで乗捨てができませんでしたが、2023年9月より全ターミナルで返却が可能になっています。
よりスポーティなEバイクは、サンライズ糸山・尾道港の2か所で借りることができ、サンライズ糸山・尾道港・今治駅前サイクリングターミナルの3か所で返却できるようになっています。

いずれの電動アシスト自転車も2日以上は借りられませのでご注意を。基本的には、電動アシスト自転車のレンタルは、半日~1日程度の周遊サイクリング向きと思った方がいいと思います。しまなみ海道の電動アシスト付き自転車のレンタサイクルについて詳しくはこちらのウェブページにまとめています。
ママチャリサイクリングのプラン
半日~1日のサイクリング
クロスバイクなどのスポーツ自転車に乗るのは、怖くて抵抗があるという場合には、そもそも「しまなみ海道走破サイクリング」のプランではなく半日~1日程度の気楽なサイクリングプランにしてみるのも一案です。プロフェッショナルなガイドのいるツアーに参加するという方法もありますね。

しまなみ海道を半日~1日程度でも楽しめる初心者向けのサイクリングプランは、こちらのウェブページで詳しくご紹介しています。ママチャリを借りて、ちょっとしまなみ海道サイクリング体験をしてみたいという方はぜひご参考になさってくださいね。
お尻の痛みを予防
クロスバイクを借りるときはお尻痛予防を

慣れないレンタサイクルで長距離を走るときの一番の悩みは、お尻が痛くなることです。どんなに対策をしても、痛くなる時は痛くなるのですが、少しでも軽減するようにできる対策をしたいところです。
サドルパットカバーを用意していこう
サドルに被せるタイプの「サドルパッドカバー」を事前に用意しておくといいと思います。100%痛みを軽減とまではいきませんが、あるとだいぶ違います。1000~2000円ほどなので準備しやすいかなと思いますし、普段のママチャリのサドルにも使えるタイプもあるので、しまなみ海道サイクリングの後でも無駄にならないかもしれません。
体力やレベル、サイクリングの楽しみ方などから適切なレンタサイクルの車種やサービスを選んで、快適で楽しいしまなみ海道自転車旅行を楽しんでいただければと思います。しっかり準備もして、安全で大きなトラブルのない旅をぜひお楽しみください。
レンタサイクルの情報まとめ
しまなみ海道のレンタサイクルは公共から民間のサービスまで、幅広いサービスが展開されていて、それぞれに特徴が違います。しまなみ海道サイクリングの旅程や体力、スポーツ自転車の経験値などによって、自分にぴったり合ったレンタサイクルサービスを見つけていただければ幸いです。当ウェブサイトでは、様々なトピックでしまなみ海道のレンタサイクルについてご紹介しています。
尾道駅周辺でレンタサイクルを借りる方法
しまなみレンタサイクルは尾道港にあり、クロスバイクやシティサイクルなどを借りることができます。ジャイアントストア尾道やザレッドバイシクルズ尾道ではロードバイクのレンタルも可能。また、ローロサイクルワークス尾道や尾道ベースではミニベロを借りられます。ベターバイシクルズではおしゃれな街乗り自転車がレンタルできます。
今治駅周辺でレンタサイクルを借りる方法
四国側、愛媛県今治市周辺のレンタサイクル情報です。しまなみレンタサイクルやジャイアントストア今治など、借りられる自転車や場所が異なります。クロスバイクやシティサイクル、ロードバイクなども選べます。料金やサービスも各社異なるので、自分に合ったレンタルサービスを見つけましょう。
電動アシスト自転車をレンタルする方法
意外とアップダウンと距離があるしまなみ海道では、最近、電動アシスト付き自転車の貸出サービスも続々と登場しています。サービスによって乗り捨てができなかったり、レンタル料金や借りられる自転車の品質がだいぶ違います。初めての方や体力に自信のない方にもおすすめです。
ママチャリをおすすめしない理由
それぞれの橋では数十メートルの高さまで自転車で登る必要があり、いくつかの島には標高数十メートルの峠があります。しまなみ海道の全線を踏破するようなサイクリングプランの場合は、ママチャリではなく、クロスバイクを借りることをおすすめします。
ロードバイクを借りる方法
サイクリングの中~上級者の方であれば、クロスバイクではなくロードバイクを借りたいという方もいらっしゃるかと思います。しまなみ海道のいくつかのショップではロードバイクのレンタルサービスを展開しています。また片道サイクリングの方法もこちらのウェブページで詳しくご紹介しています。
しまなみ海道のレンタサイクル総まとめ
しまなみ海道のレンタサイクルの借り方や返し方、片道サイクリングでの乗捨ての方法や借りることができる車種、料金や予約の詳細など、レンタサイクルサービスごとの特徴を比較して解説しています。一般的に利用が多い、公共のレンタサイクル以外にも民間のレンタサイクルも登場し、初心者の女性ひとり旅から上級者のロードバイク乗りまでレンタサイクルを借りてしまなみ海道サイクリングを楽しむことができます。
サイクリングマップ
↓画像をクリックすると「しまなみ海道のサイクリングマップ」ページを表示します。

このページでは、しまなみ海道をレンタサイクルを借りてサイクリングする際に、長距離のライドならシティサイクル(ママチャリ)を選ばない方がいい理由をご紹介しました。初心者から上級者まで幅広い方が自転車旅行を楽しめるしまなみ海道のサイクリング情報は以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。