【1泊2日】しまなみ海道サイクリング定番モデルコース

2日間でしまなみ海道をサイクリングする今治出発のスタンダードな定番モデルコースです。せっかくなら今治から尾道までしまなみ海道の全線を走りぬいてみたい!とはいっても、自転車で長距離を走るのは初めてで走り切れるか不安。そんな初心者の女性ひとりでもレンタサイクルを借りて全線を楽しく2日間で走る抜くベストなプランをご紹介しています。

こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。
読者の皆様のご支援をもとに取材・執筆やウェブサイトの維持管理をしています。記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお有償無償に関わらず、業者様からの掲載依頼はお断りしています。
瀬戸内海を縦断する

四国・愛媛県の今治市から本州・広島県の尾道市まで6つの大きな島を巡りながら瀬戸内海を縦断する「瀬戸内しまなみ海道」。小さな島々がたくさん浮かぶ穏やかな海を眺めながら自転車で走るこのルートは、世界的にも有名な日本屈指のサイクリングロードとして整備が進んでいます。
完走が目標なら2日間がおすすめ
しまなみ海道の完走、瀬戸内海の縦断にこだわらなければ、半日~1日程度でしまなみ海道の一部をサイクリングされる方も大勢いらっしゃいます。とはいえ、せっかくしまなみ海道へ行くんだったら「今治から尾道まで走り抜きたい」という方も多いはず。登山でせっかくなら山頂まで登りたいというのと似ていますね。

今治駅から尾道駅までの最短ルートは70~80kmほど。朝から夕方まで走り続ければ、初めてでも1日で走り切れない距離ではないですが、1日だけだとただ走るだけの旅になりがちです。スポーツ自転車が初めて、長距離のサイクリングが初めてという方で、レンタサイクルを借りてしまなみ海道を完走することを目指すなら、大三島や生口島あたり宿泊するなどして2日以上かけるのがベスト!
- 初心者しまなみ海道完走の定番コース
- 1泊2日サイクリングのルートや観光スポット
- レンタサイクルや手荷物の配送サービス
2日間かけることのメリット

2日以上かければ、途中の食事やカフェでの休憩を満喫したり、絶景のビーチを目指して寄り道をしてみたり―――島の至る所を余裕を持って楽しむことができます。しまなみ海道にはとても素敵なスポットが目白押しなので、急ぎ足で駆け抜けてしまうのはもったいないです。
2日完走の方のクチコミ小学生の娘と80㎞のサイクリング頑張りました。2日にして正解!
大三島で一泊。瀬戸内海の島での滞在も非日常の体験でした。
事前にチェックしていたお店をコンプリート。カフェめぐりも満喫しました。
計画が不安な方にはこのガイドブック
しまなみ島走PLAN サイクリングや自転車旅行の初心者には、しまなみ海道サイクリングプランのガイドブック『しまなみ島走PLAN』がおすすめです。自転車で世界一周した地元のサイクリングガイド・宇都宮さんという方が書かれている自転車旅行者目線の本格的なガイドブックや地図で、たびたび改訂版も出ています。書店にはなかなか出回っていないのですが、Amazon.co.jpで出版元から購入できます。

初めての自転車旅で、どのくらい走れるのか、どこまで行けるのか、不安があるならば、『しまなみ島走PLAN』を入手して、熟読しておくと安心です♪
2日完走の定番モデルコース
私なりに初めてのしまなみ海道サイクリングならこれがベスト!というしまなみ海道2日完走のモデルコースを描いてみました。ベースは1泊2日。行程によっては前泊や後泊もあるかな、とイメージしてみました。

レンタサイクルは乗捨てが便利な公共のレンタサイクルを使います。大三島や生口島あたりがしまなみ海道のちょうど中間地点となるので、そのあたりで一泊するのがちょうどいいと思います。1時間に10㎞くらい進むのんびりペースの旅で、サイクリング初心者の女性一人旅をイメージしています。

このプランの立寄りスポットや走行ルートは、特に以下のポイントを押さえながら選んでいきました。
- スポーツ自転車や長距離ライドは初めて
- しまなみ海道を楽しみながら完走したい
- 定番スポットは外さず失敗のない旅に
実はこのサイクリングプラン、高校時代からのお友達がしまなみ海道のサイクリングに挑戦するときに即席で作ったものもとにを、ブラッシュアップしてみたものです。私は仕事の都合で一緒に走れなかったのですが、友人はそのプランで無事に尾道までたどり着き、「思っていたのの数倍楽しかった」との感想をもらいました。


それでは、しまなみ海道2日完走のサイクリングプランを詳しく紹介していきますね!
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0日目
スタート地点の今治へ

どちらをスタートにするか 本州側の尾道スタートと四国側の今治スタートのどちらにするか問題がまずありますね。レンタサイクルで初めてしまなみ海道を走るとき、個人的には今治スタートをおすすめしています。アップダウンが多いエリアを体力があるうちにクリアできるのと、追い風になる日が多いからです。ということで今回ご紹介するモデルコースでは今治スタートになっています。
愛媛県今治市へのアクセスは、新幹線+特急でJR今治駅を目指す方法と、飛行機で松山空港まで飛んでからバスや鉄道で今治駅まで行く方法がよく利用されます。

上の図には、関東・東京方面からしまなみ海道の愛媛県側の玄関口JR今治駅までの公共交通でのアクセスをまとめてみました。実線はバス、点線は飛行機のルートです。しまなみ海道には鉄道がないので、岡山駅で新幹線から松山行きの特急列車に乗り換えます。続いては、関西・大阪方面から今治へのアクセスです。

同じく、実線はバス、点線は飛行機、波線は船のルートを示しています。関西方面からは大阪南港~東予港のオレンジフェリーを使う方法もあり、早朝に今治に到着できます。この他にも広島、福岡などからは今治への高速バスもあります。松山・高知方面からでも高松・徳島方面からでも目指すはJR予讃線の今治駅。全ての特急しおかぜ号がこの今治駅に停車します。

今治駅前にはレンタサイクルターミナルもあり、ここから自転車を借りてしまなみ海道サイクリングへと出発できます。厳密にはしまなみ海道の最寄り駅は「波止浜駅」なのですが、波止浜駅は無人駅で特急が停車しません。波止浜駅からレンタサイクルターミナルのサンライズ糸山までは約2km、徒歩で30分ほどかかります。
今治に前泊する
有名な自転車旅ゲストハウス「シクロの家」

今治に宿泊 0日目は移動日という方は、しまなみ海道サイクリングに出発する前に今治周辺に一泊。今治駅や港の周辺にはビジネスホテルを中心に宿泊施設がたくさんあります。その中で私の1stチョイスはゲストハウス「シクロの家」です。ツアーガイドやガイドブック出版などもしている、しまなみ海道サイクリングのプロフェッショナルなスタッフさんたちが運営している自転車コンセプトのゲストハウスで、女性専用ドミトリーがあるのも決め手です。
シクロの家のクチコミ思っていたよりもこじんまり。とにかくしまなみ海道サイクリングの情報量がすごい。
おすすめされた焼き鳥屋や銭湯もいい雰囲気で、今治に滞在することにしてよかったです。
消灯時間などがキッチリ厳しめ。同室の人はみな朝早くから出発していった。
ゲストハウス | しまなみゲストハウス シクロの家 |
---|---|
住所 | 今治市北宝来町1-1-12 |
電話 | 0898-35-4496 |
チェックイン | 16:00~21:00(門限23時) |
チェックアウト | ~10:00 |
およその価格帯 | ドミトリー1名素泊り 3200円~ |
特徴 | しまなみ海道に詳しいスタッフがいる駅前ゲストハウス |
その他の宿泊施設は?
サイクリングの情報発信も積極的にされているゲストハウスで、サイクルオアシスやしまなみ自転車旅の宿にも登録されているので、走ってきたばかりのサイクリストやスタッフさんからフレッシュなサイクリング情報が手に入るはずです。初めての自転車旅行で何かと不安という方におすすめです。ゲストハウスではなく、ホテルや旅館がいいという方におすすめな宿泊施設もピックアップしてみました。
今治の町も観光してみよう
早めの時間に今治に到着したら、今治城や鈍川温泉に行ってみたり、街中を散策してみたりするのもおすすめですよ。松山の道後温泉のように観光地ではありませんが、今治はここにしかないものが沢山ある町です。

夕飯はご当地グルメ 今治は愛媛県の中でも独特な文化と港町の雰囲気のある町なので、意外と面白いと思います。夜は今治名物の「今治鉄板焼き鳥」を食べてみて下さい。造船の町らしく鉄板で押して焼くタイプの焼き鳥で、街にはこの鉄板焼き鳥の居酒屋さんが点在しています。
鉄板焼き鳥 | 佐松 | 山鳥 | 五味鳥 |
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住所 | 今治市北日吉町3-6-53 | 今治市末広町1-4-7 | 今治市南大門町1-1-13 |
電話番号 | 0898-32-6388 | 0898-22-7188 | 0898-32-3753 |
特徴 | ローカル感が濃い焼鳥呑み屋 | ニンニク強めのせんざんき | 鉄板焼き鳥の元祖のお店 |
せっかく今治に来たなら、私の大好きな今治の町も思いっきり楽しんでいってほしいです。翌日からガッツリ自転車旅なので飲みすぎには注意ですよ♪

いよいよスタート当日!レンタサイクルを借りてしまなみ海道サイクリングへ。
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1日目
しまなみ海道を1泊2日で完走するモデルコースの、まずは1日目を紹介していきます。旅程に余裕がある方、体力に自信がある方は、この1泊2日のモデルコースをベースにして、オプション的に寄り道する場所などを追加してみてください。
有名な観光地を訪れるのが目的であれば、移動手段は必ずしも自転車である必要はありません。五感全てを使ってその場所の空気感や暮らしそのものを感じられる旅が自転車旅の醍醐味です。つまり道、移動そのものがメインディッシュです。「自転車旅」をしましょう。
今治駅前でレンタサイクル
まずは自転車を借りよう しまなみ海道には公共のレンタサイクルの他に、民間のレンタサイクルもいくつもあります。尾道での乗捨てや途中リタイヤのしやすさを考えると、ビギナーの方で完走を目指すなら公共のレンタサイクルが第1候補になると思います。今回のモデルコースは公共のレンタサイクルを借りることを想定しています。
今治駅前サイクリングターミナルでレンタサイクル

JR今治駅には公共レンタサイクルのターミナルのひとつ「今治駅前サイクリングターミナル」があり、尾道でも返却可能な自転車を借りることができます。このターミナルは朝8時から空いているので、8時に貸出し手続きをすれば8時半か9時頃までには出発できると思います。2日間、レンタサイクルを借りる手続きを済ませましょう。
レンタサイクル | 今治駅前サイクリングターミナル |
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住所 | 愛媛県今治市北宝来町2丁目甲77-8 |
電話番号 | 0898-34-3190 |
予約受付先 | 0848-22-3911 (しまなみジャパン) |
営業時間 | 8:00~20:00 12~2月は18時まで |
定休日 | 年中無休 |
今治ターミナルのクチコミ駅前にオシャレで綺麗なサイクリング施設ができてます。
連休中、尾道のレンタサイクルターミナルよりすいていて、当日予約にはいい。
借りる方の状況を見て、丁寧に説明したり、スピーディーに説明したり機転が利いていた。
もう一か所のサンライズ糸山でもOK

中央サイクリングターミナル | サンライズ糸山 |
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住所 | 今治市砂場町2-8-1 |
レンタサイクル用電話番号 | 0848-22-3911(しまなみジャパン) |
電話番号 | 0898-41-3196 |
営業時間 | 7:00~21:00 |
レンタサイクル営業 | 8:00~20:00 (12~2月は18時まで) |
駐車場 | 85台 臨時駐車場有 |
施設 | 宿泊・レンタサイクル・レストラン・売店・ラウンジ等 |
中央レンタサイクルターミナルの「サンライズ糸山」でも借りることができますが、バスなどの公共交通の便があまりよくないです。しまなみレンタサイクルは「しまなみジャパン」が予約の窓口です。
予約窓口 | しまなみジャパン |
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住所 | 今治市別宮町1-4-1 今治市民会館3F |
電話番号 | 0848-22-3911 |
ウェブサイト | 公式ウェブページ(外部リンク) |
ゴールデンウィークなどの繁忙期は予約数を制限しているようで、そういう日は基本的に当日の先着順になるということです。ゴールデンウィークなどは朝早くから並んでいる方をお見掛けします。
尾道港でレンタサイクルを返却する予定

今治スタートでしまなみ海道を完走を目指すときに、自転車を返却するターミナルは尾道港が一般的です。しまなみ海道の公共レンタサイクルには途中の島も含めて計10カ所のターミナルが設置されていて、どこでも借りたり返したりすることができます。2日間完走するプランを立てたけれども、体力や天気などによって途中の島でサイクリングをやめたいときなどに、バスや船の公共交通で移動することもできるのがありがたいですね。
初めてならクロスバイクをレンタルしよう

レンタルする車種 2日間のしまなみ海道サイクリングの相棒になる自転車選び。スポーツ自転車に乗るのは初めてという方には「クロスバイク」という自転車がおすすめです。ハンドルがフラットなので、シティサイクルに似た姿勢で乗ることができます。シティサイクルよりも速く走れて、変速ギアも多いので坂道も登れます。
しまなみレンタサイクルの料金は
貸出料金は2日で6000円 レンタサイクルを借りるとき、受付には2日間利用して尾道港で返却する予定という旨を伝えます。今治で1台のクロスバイクを2日間借りて尾道で返却する場合、合計の料金は6000円となります。2023年9月に料金改定があり、貸出料金3000円×2日の合計6000円です。詳しくはこちらをご確認ください。
要らない手荷物を尾道へ送る
手荷物を送る レンタサイクルを借りたら、背中に背負うリュックサックは1泊分の荷物だけにして、それ以外の不要な手荷物は尾道へと送ってしまいましょう。尾道に宿泊する予定の方はその宿泊施設宛てに、ゴール後に尾道に宿泊しない方は、尾道のヤマト運輸営業所「ヤマト運輸 尾道商店街センター」留めで送るのがいいと思います。

ヤマト運輸に問い合わせたところ、今治のヤマト運輸営業所に1日目の朝に手荷物を持ち込めば、通常は翌日の午前中には尾道に届くそうです。今治で泊まっていた宿泊施設やコンビニからでも宅配便で送ることができるかもしれませんが、翌日までにちゃんと届くように、自分で営業所に持ち込んだほうがより確実ですね。
手荷物配送 | ヤマト運輸 今治中央センター | ヤマト運輸 尾道商店街センター |
---|---|---|
住所 | 今治市常盤町4-8-5 | 尾道市土堂1-4-21 |
電話番号 | 0570-20-0000 | 0570-20-0000 |
営業時間 | 8:00~20:00 | 9:00~18:00 |
立地 | 今治駅から徒歩圏内 | 尾道駅から徒歩圏内 |
佐川急便には、当日手荷物配送サービス「しまなみ手ぶらサイクリング」がありますが、2日完走の旅で尾道へ送るならこちらを利用する必要はないように思います。当日中に大三島の宿泊施設へと手荷物を送ることもできますが、また翌日に大三島から尾道に送ることになり、料金も2回分になるので、私なら通常の配送サービスで尾道へ送ります。
荷物についてのクチコミ自転車にカゴがないので、リュックを背負った。なかなか重くてストレスになった。
着替え以外の荷物はほとんど尾道へ送りました。意外と現地調達もできました。
手ぶらサイクリングを利用して正解。荷物が多いと大変。

レンタサイクルを借りて手荷物を送ったら、いよいよしまなみ海道サイクリングのスタート!
サイクリングスタート

ガイドライン、ブルーラインを辿って
今治駅をスタート 2日間にわたるしまなみ海道サイクリングのスタート。今治駅のすぐ目の前から、しまなみ海道のメインルートの誘導線「ブルーライン」が始まっているので、この線に沿って1つ目の橋「来島海峡大橋」へと進みます。今治駅から来島海峡大橋までは6kmほどなので自転車で30~40分程度の道のりです。

しまなみ海道最大の橋、来島海峡大橋を渡って大島へ
ひとつ目の橋を渡ろう 来島海峡大橋はかなり巨大な橋なので、橋の上まで長い坂道があります。傾斜は緩やかなので無理せずゆっくりと登っていきましょう。来島海峡大橋の入り口では、自転車歩行者道と原付バイク道に分かれているので、間違えて原付バイク道に入らないようにだけ注意してくださいね。

橋の写真を撮ろう 来島海峡大橋に登っている途中や橋上からも橋の写真は撮れますが、展望台からの風景を撮るなら「サンライズ糸山」か「来島海峡展望館」がおすすめです。サンライズ糸山の横には写真映えする「SHIMANAMI」の文字オブジェも設置されていて人気のフォトスポットになっていますよ。来島海峡展望館や糸山展望台もアクセスしやすい絶景の展望台です。

来島海峡大橋の展望 | サンライズ糸山 | 来島海峡展望館 | 糸山展望台 |
---|---|---|---|
住所 | 今治市砂場町2-8-1 | 今治市小浦町2-5-2 | 今治市小浦町2-5-2 |
電話番号 | 0898-41-3196 | 0898-41-5002 | – |
標高 | 31m | 61m | 92m |
特徴 | SHIMANAMIの文字モニュメントあり | 売店で柑橘ドリンクやお土産を販売 | 階段を登った上にある絶景展望台 |


しまなみ海道のハイライトともいえる来島海峡大橋の空中散歩を楽しんだら、ひとつめの島、大島へと降りていきます。
大島をサイクリング

ひとつ目の島へと上陸 村上海賊と大島石が有名な島・大島を縦断していきます。来島海峡大橋を渡り切って少し疲れてしまったら、道の駅「よしうみいきいき館」で休憩できます。道の駅からも来島海峡大橋はよく見えるのでフォトスポットにもなっています。今治駅からここまでで1時間半くらいであれば良い感じのペースです。
来島海峡大橋~バラ公園は外周ルートがおすすめ
ここから先のメインルートは島の中央を南北に貫いていますが、峠が2つもあり、海もあまり見えません。なので道の駅「よしうみいきいき館」から「よしうみバラ公園」までの区間は、西側の海沿いルートを走ったほうがいいです。こちらにもブルーラインは引いてあるので、迷わずに「よしうみバラ公園」まで進むことができます。「よしうみバラ公園」から先は、中央のメインルートに戻りましょう。

休憩ポイント | 道の駅「よしうみいきいき館」 | よしうみバラ公園 |
---|---|---|
住所 | 今治市吉海町名4520-2 | 今治市吉海町福田1290 |
電話 | 0897-84-3710 | 0897-84-2111 |
特徴 | 売店やレストラン、海鮮バーベキューあり | シーズンにはたくさんのバラが咲く無料公園 |
しまなみメインルート最大の峠、宮窪峠を越える

最初の難関を頑張ろう 標高70mほどの宮窪峠という峠を登って、大島の北側の宮窪地区へと向かいます。この峠は今回のルートで最も高い峠のひとつでダラダラと長いですが、自転車で登るのが厳しいようなら自転車から降りて歩いてもOK。自転車と歩きでは違った筋肉を使うので、疲れ方が少し違うかなと思います。

宮窪地区に出ると、伯方・大島大橋に向かって海沿いを走ります。この大島と伯方島の間の宮窪瀬戸は、このあたりでも屈指の激流として知られていて、時間帯によってはゴーゴーと音を立てて海の水が流れている様子が、なかなか迫力があるんです。写真だとなかなか伝わらないのですが、思っているよりも速くて驚くはずです。
伯方島で1日目のランチ
伯方島を一周してみよう 伯方・大島大橋を渡ったら2つ目の島、伯方島。全国的に知られる塩、伯方の塩の名産地ですね。メインルートは道の駅「伯方SCパーク」を通り、3kmほどの短い道のりで、伯方島の中心地・木浦は通らずに抜けています。

ここはせっかくなので、道の駅「伯方SCパーク」で休憩してから、伯方島を一周してみましょう。伯方SCパークの目の前は海水浴場になっていて夏季は地元の方々が海水浴を楽しみに訪れる場所です。伯方の塩ソフトクリームなどを売っている売店もあるので、ここでひとやすみするのもいいですよ。人の形をしたサイクルスタンドもフォトスポットになっています。

道の駅 | 伯方SCパーク |
---|---|
住所 | 今治市伯方町叶浦1668-1 |
電話 | 0897-72-3300 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
特徴 | 伯方の塩ソフトクリームが人気の道の駅 |
しまなみ海道にコンビニはある?
しまなみ海道のメインの島には、コンビニエンスストアが一軒以上あります。伯方島も道の駅近くの伯方インターチェンジのところに、ローソン伯方島インター店があります。島のコンビニは数が多くないので、事前に場所をチェックしておくと安心ですね。メインルート沿いのコンビニ情報はこちらのウェブページにまとめました。
伯方島のランチスポット
ちょうどこの辺でお昼ごはん 伯方島の木浦には、伯方の塩を使った「伯方の塩ラーメン」が食べられる食堂「さんわ」があり、サイクリストに人気のご当地グルメのひとつになっています。1日目はちょうどこのあたりでランチタイムになっている頃と思います。伯方島の外周ルートで、他のランチスポットとしては、ケーキカフェ「Patisserie T’s Cafe 玉屋」のランチや、「魚常梅が花」や「みなとや」で海鮮ランチもいいですね。

伯方島でランチ | 住所 | 電話番号 |
---|---|---|
さんわ 伯方島本店 | 今治市伯方町木浦甲1650-1 | 0897-72-1211 |
Patisserie T’s Cafe 玉屋 | 今治市伯方町有津甲2328 | 0897-72-0343 |
魚常梅が花 | 今治市伯方町木浦乙791-6 | 0897-74-0150 |
みなとや | 今治市伯方町木浦甲1551 | 0897-72-0005 |
伯方島の北側には、北浦浜、瀬戸浜、古江浜という3つの入浜式塩田がありました。現在は伯方島と大三島の2つの工場で最新設備で塩を作っており、これらの塩田跡地は主に車エビの養殖地になっています。塩田だった頃の名残を探しながらサイクリングしてみてください。
伯方島といえば、伯方の塩!

お土産やお取り寄せにおすすめ
塩のお土産のおすすめコレ!伯方の塩で有名な「伯方塩業」が瀬戸内海の海水100%で、昔ながらの方法(流下式枝条架用塩田)で作った藻塩です。Amazonでもお取り寄せ可能!
外国から輸入した天日塩を全く使っていない伯方の塩の商品ですので、一度試してみてはいかがでしょう。伯方の塩を作っている様子は大三島にある工場で見学することができます。
伯方島から「大三島橋」を渡ると本日最後の島・大三島へと降り立ちます。大三島橋はしまなみ海道の橋の中でも、一番最初にできた橋で、アーチ型の可愛い形をしています。
大三島で本日のお宿へ
大三島に着いたから宿までもうすぐ!と思いきや。大三島はしまなみ海道の島の中でも一番大きな島なので、午後もたっぷりとサイクリングを楽しみながら本日の宿へと向かいましょう♪大三島の中心地は何といっても有名な神社、大山祇神社がある宮浦という地区です。

サイクリストの聖地碑 大三島橋を降りてメインルートに沿って島を北上して行くと、三角形にワイヤーが張られた特徴的な橋「多々羅大橋」が見えてきます。この橋のたもとにある道の駅「多々羅しまなみ公園」で一休み。敷地内には「サイクリストの聖地碑」があり、多々羅大橋を撮影するポイントになっています。
休憩ポイント | 道の駅「多々羅しまなみ公園」 |
---|---|
住所 | 今治市上浦町井口9180-2 |
電話 | 0897-87-3866 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
特徴 | サイクリストの聖地碑や売店、レストラン併設 |
三村峠を越えて宮浦へ 宮浦地区はしまなみ海道のメインルートとは反対側にあるので、島の真ん中で東から西へと横切ってしまいましょう。生口島へと向かう「多々羅大橋」に登らず、そのまま道なりに大山祇神社方面へと向かいます。宮浦地区へは三村峠という峠を越えますが、この峠には自転車専用道が付いているので、そっちを通った方がクルマの道より傾斜が緩やかで登りやすいです。
サイクリストにも優しい旅館「さわき」

本日のお宿 大三島・宮浦地区の宿泊施設で、私の1stチョイスは「旅館さわき」です。旅館さわきは、自転車のメンテナンススペースや屋内保管場所なども完備したサイクリストフレンドリーな老舗旅館で、夕飯の海の幸も美味しいと評判です。大三島の観光情報なも積極的に発信されているお宿です。大山祇神社の近くにある旅館なので、神社へのお参りや参道散策もできますね。
旅館さわきのクチコミ夕食も朝食もとにかく海の幸が新鮮さを感じられ、美味しかったです。
オーナーさんの人柄と料理の素晴らしさに大満足でした。
旅館の建物は古いですが、清潔でとても心地良かった。
旅館 | 旅館さわき |
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住所 | 今治市大三島町宮浦5460 |
電話 | 0897-82-0153 |
チェックイン | 15:00~ |
チェックアウト | ~10:00 |
およその価格帯 | 個室1名2食付き 15400円~ |
特徴 | サイクリスト向け設備も完備した老舗旅館 |
大三島または生口島で一泊
生口島で一泊のパターンも 大三島宮浦地区には、他にもゲストハウスや旅館など宿泊施設が充実しています。2日目に早めの時間帯に尾道に着きたい方などは、大山祇神社方面へは行かずに次の島の生口島へと渡って瀬戸田地区で宿泊するというプランも考えられます。生口島に宿泊する場合は2日目の距離が短くなる分、より余裕がある日程になると思います。2日目の距離が短くなる分、より余裕がある日程になると思います。大三島と生口島のその他の宿泊施設をピックアップしてみました。

エリア | 宿泊施設 | 特徴 | 予約サイト |
---|---|---|---|
大三島 | トマリギ | アットホームな雰囲気で居心地が良いゲストハウスです。広めのカプセルドミトリーや和室の個室があります。大三島観光にも便利な立地です。 | – |
大三島 | OHANA | 大山祇神社近に近くにあるオーガニックな素材にこだわるエコなゲストハウス。カフェやショップも併設、Eバイクレンタルサービスも展開。 | Booking.com |
生口島 | 島宿NEST | 瀬戸田港近くの古い旅館を改装したゲストハウス。ホームページなどで生口島の観光情報も積極的に発信されています。瀬戸田観光にも良い立地です。 | Booking.com |
生口島 | Soil Setoda Living | 生口島のしおまち商店街の入り口にある蔵を改装した食堂やカフェを併設した複合施設。海が目の前で景色もよく、瀬戸田の観光拠点にもなります。 | Booking.com |
生口島 | 住之江旅館 | 瀬戸田港すぐそばに建つ100年以上の歴史がある伝統的な建築と美しい庭園がある老舗旅館。生口島ならではのタコ料理が美味しいと評判です。 | – |
オプション的なサイクリングプラン
大三島に早く着いたら もし大三島に思いの外、早い時間に着いたのなら、宮浦周辺を観光してみるのもいいかもしれません。大山祇神社の宝物館には、すごい数の国宝・重要文化財の武具や甲冑が展示されています。温浴施設「マーレグラッシア大三島」で夕陽が沈み瀬戸内海を眺めながら塩風呂に入って1日目の疲れを癒すのも良し。「マーレグラッシア大三島」のすぐ横には「伯方の塩の大三島工場」もあり、工場見学ができます。大山祇神社参道には、クラフトビールの醸造所「大三島ブリュワリー」もあるので、もう今日は自転車で走らないと決めて、テイクアウト&散歩なども最高です。
立寄りスポット | 特徴 | 住所 | 電話番号 |
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大山祇神社宝物館 | 日本有数の国宝武具の収蔵数を誇る | 今治市大三島町宮浦3327 | 0897-82-0032 |
伯方塩業 大三島工場 | 伯方の塩を作っている工場を見学 | 今治市大三島町台32 | 0897-82-0660 |
マーレ・グラッシア大三島 | 露天もある海水温浴で疲れを癒す | 今治市大三島町宮浦5902 | 0897-82-0100 |
大三島ブリュワリー | 島のクラフトビールで1日目を〆る | 今治市大三島町宮浦5589 | 0897-72-9248 |
台海水浴場 | 夏は泳げる大三島の有名ビーチ | 今治市大三島町台 | – |
大三島の入浴施設
大三島には日帰り入浴できる施設が2つあります。大三島町宮浦エリアの「マーレ・グラッシア大三島」と上浦町井口エリアの「しまなみドーム」です。上浦町のもうひとつの温泉「多々羅温泉」は西日本豪雨災害で被災後に閉鎖されています。
1日目を終えて 1日目を終えてみて、思っていたよりも走れる!あるいは思っていたよりも大変!など、印象がだいぶ違うと思います。翌日は尾道までの後半を走るサイクリングプランですが、ここまででもう十分という方は、大三島のレンタサイクルターミナルで自転車を返却してからバスで尾道方面へ向かったり、生口島の瀬戸田で自転車を返却して船で尾道へと向かうこともできます。その日の体調などに合わせて柔軟にプラン変更できるのもしまなみ海道サイクリングのいいところです。

しまなみ海道2日目へ!サイクリングは後半の広島県エリアに突入。
しまなみ海道で一番有名なガイドブック
しまなみ海道サイクリングで最も有名なガイドブックといえばこの『しまなみ島走BOOK』。何度も改訂版が出されていて、しまなみ海道を旅する多くの旅行者がプランニングの参考にしています。最新版をチェックしてぜひ事前にお取り寄せを!
2日目
続いてしまなみ海道を1泊2日で完走するモデルコースの2日目を紹介していきます。
大三島から2日目をスタート

2日間でしまなみ海道を完走するレンタサイクル旅、その2日目は大三島からスタートです。レンタサイクルは前日に引き続き借りっぱなしなので大三島で再度手続きをする必要はありません。昨晩の宿泊先「旅館さわき」を遅くとも9時には出発したいところ。モデルコースは広島県の島々をメインに自転車の旅は後半に入ります。
大三島・宮浦から生口島へ向かうルート

大三島から生口島を目指す 宮浦から次の島、生口島へ向かうのに最短のルートは、昨日来た三村峠を戻って多々羅大橋へと向かう方法です。同じ道を通るのは面白くないという方は、少し遠回りにはなりますが、景色の良い大三島の北側外周ルートを回って、多々羅大橋を目指す方法もあります。

大三島の北側外周ルートには肥海に峠が一つありますが、自転車専用道が付いているので傾斜を緩やかに登っていくことができます。この峠の先は、多々羅大橋まで全くアップダウンのない海沿いの平坦な快走路が続き、走っていてとても気持ちが良いルートです。体力に余裕があるようであれば、ぜひこちらのルートを走ってみて下さい。
2日目のメインは生口島
国産レモン栽培発祥の島
多々羅大橋とレモン谷 大三島から多々羅大橋を渡ると、そこからが広島県。国産レモン栽培の発祥の地としても知られる生口島へと降り立ちます。多々羅大橋から降りる坂道は、レモン谷と呼ばれ、レモンを中心としたさまざまな柑橘の木が山一面に植わっていて、季節になると一斉に黄色く染まります。坂道を下りきってから生口島はとにかく平坦で、1日目とは打って変わってとても走りやすい道が続きます。

瀬戸田サンセットビーチで休憩
多々羅大橋から生口島の中心地・瀬戸田の町までの途中には、「瀬戸田サンセットビーチ」というこのあたりで有名な海水浴場があり、特に夏場は賑わっています。ビーチにはアート作品などもあり、休憩にもちょうどいい施設だと思います。

「瀬戸田サンセットビーチ」から瀬戸田までは、どこか南国ムードの道が続いて地中海らしさが感じられます。
休憩ポイント | 瀬戸田サンセットビーチ |
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住所 | 尾道市瀬戸田町垂水1506-15 |
電話 | 0845-27-1100 |
特徴 | シーカヤックやサップもできる広めの海水浴場 |
瀬戸田しおまち商店街周辺を観光しよう

瀬戸田をちょっと観光 瀬戸田の町には「耕三寺」や「平山郁夫美術館」、「向上寺」いった観光地のほか、「しおまち商店街」というちょっとレトロな商店街が散策スポットになっています。全て回るのは時間的に厳しいので、興味のあるところを1カ所選んで観光するのがいいと思います。メインルートから一本入って、しおまち商店街を通り抜けるだけでも楽しいかもしれません。
しまなみサイクリングで欠かせない柑橘ジェラート
ドルチェでジェラート 瀬戸田の町から先も、次の橋・生口橋までアップダウンのない平坦な道が続きます。その途中にあるのが、サイクリストに大人気のジェラートショップ「ドルチェ 瀬戸田本店」で、ここに立ち寄らずに進んでしまうのは正直もったいないです。

地元の柑橘を使ったジェラートは種類も豊富で、どれにしようか迷います。目の前も海のロケーションなのでもう最高です。
柑橘ジェラート | ドルチェ 瀬戸田本店 |
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住所 | 尾道市瀬戸田町林20-8 |
電話 | 0845-26-4046 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 年中無休(臨時休業有) |
特徴 | 柑橘ジェラートはしまなみサイクリストの定番 |
瀬戸田の町の観光に興味が出てきて、時間をかけてどっぷりと楽しんでみたい気分になったら、瀬戸田でお昼ごはんも食べてのんびり過ごしてみるのもありだと思います。瀬戸田港からは尾道へ船が出ているのでショートカットすることもできますしね。
因島で2日目のランチ
因島名物のお好み焼きでお昼にしましょう
いんおこでランチ 多々羅大橋と似た形の生口橋を渡ったら5つ目の島、因島です。昨日まで焼き鳥、塩ラーメン、海鮮ときたので、2日目のお昼ご飯は広島らしくお好み焼きを設定してみました。因島の土生という地区には因島のお好み焼き、通称「いんおこ」のお店が20軒以上もあると言われています。

いんおこ | 越智お好み焼店 | 上田お好み焼 | みかんの花 | T&K |
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住所 | 今治市宮窪町宮窪1293-2 | 尾道市因島土生町1899-178 | 尾道市因島土生町宇和部区1460-2 | 尾道市因島中庄町2509-7 |
電話 | 0845-22-0932 | 0845-22-4407 | 0845-22-9211 | 0845-24-0389 |
営業時間 定休 | 11:00~17:00 | 10:30~14:00 17:00~20:00 | 11:30~14:00 17:00~21:00 | 11:00~14:00 17:00~19:00 (夜は火水のみ) |
定休日 | 木曜日 | 火曜日 | 火曜日 | 木曜日~土曜日 |
因島のサイクリングルート
因島は西側外周を 因島の土生から先、因島の東側外周ルートは通称「水軍スカイライン」と呼ばれるアップダウンが激しいルートなので、こちらではなく生口橋まで戻って西側の外周ルートを進みましょう。因島の西側は比較的平坦な場所が多く、このあたりから少しずつ交通量が増えてきます。本州に近づいているのを実感してくると思います。
万田発酵の庭園が休憩ポイントにちょうどいい!
HAKKOパークで小休憩 因島を代表する企業「万田発酵」本社工場の横にある広報施設「HAKKOパーク」は、サイクリングの立寄りも想定した作りになっていて休憩に最適です。万田発酵のPR施設のため入園も無料。カフェやショップも併設されていて、特に庭園の先にある海の見えるテラスの雰囲気が抜群にいいので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。

休憩・観光 | 万田発酵 HAKKOパーク |
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住所 | 尾道市因島重井町5800-95 |
電話 | 0120-85-1589 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 水曜日 |
特徴 | フォトジェニックなウッドデッキのある万田発酵の庭園 |
しまなみ海道を代表する銘菓「はっさく大福」
はっさく屋ではっさく大福 因島の西側を快走して、最後の橋、因島大橋に登るのですが、その前にちょっと寄りたいのが、はっさく大福でサイクリストにも話題の「はっさく屋」です。はっさく大福は10~8月頃(在庫が無くなるまで)のシーズン限定の販売で、日によっては売切れになってしまうことも。シーズン外には、ミカン大福やぶどう甘夏大福などの代替名物もあって美味しいです。2日目はスイーツが多めのプランになってしまいました。

ショップ・休憩 | はっさく屋 |
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住所 | 尾道市因島大浜町246-1 |
電話 | 0845-24-0715 |
営業時間 | 8:30~17:00 |
定休日 | 月曜日、火曜日 |
特徴 | 名物のはっさく大福!休憩スペースあり |
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最後の島は向島
因島大橋を渡って向島へ上陸

因島から向島へは因島大橋を渡ります。高速道路と自転車道が2重構造のようなつくりになっています。2日間のしまなみ海道サイクリングもゴールまであと少し。最後の島、向島も素敵な立寄りスポットがたくさんありますので、お見逃しなく。
向島のおすすめサイクリングルートは
向島は外周ルートが美しい 上に高速道路が走る二重構造になっている因島大橋を渡ると、いよいよ2日間しまなみ海道サイクリングの最後の島、向島です。尾道までの道のりが分かりやすいのは、西側海岸を抜けるメインルートですが、住宅街エリアに入ってくると交通量が多く、信号も多いのが難点。向島の南側、立花地区や干汐地区を抜ける海沿いのルートは交通量も少なく、潮風に包まれる爽快路でこちらがおすすめ。
立寄りたくなるスポットが続々誕生
立花海岸 因島大橋を渡りきるとすぐ目の前に現れる美しい海岸。地元の方がよく家族連れで海水浴やバーベキューを楽しんでおり「こんなきれいな所に別荘でも建てれたらどんなに素敵だろう」と思わずにはいられない場所です。近くにはオシャレな食堂「立花食堂」やパンケーキのお店「Willows Nursery」、テイクアウトのカフェ「70 cafe(ななまるカフェ)」もオープンしています。

立花海岸のお店 | 住所 | 電話番号 |
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立花食堂 | 尾道市向島町立花287-1 | 0848-36-5662 |
Willows Nursery | 尾道市向島町立花250-4 | 0848-51-7773 |
70 cafe | 尾道市向島町立花197-1 | – |
向島の南側は、ひたすら海が綺麗なシーサイドロードが続き、これぞ瀬戸内海の島という風景を楽しみながらのラストライドとなります。「マリンユースセンター」を過ぎて小さな峠を越えた後、「干汐海水浴場」のT字路を左へと曲がります。島のちょうど中央を南北に縦断する道には入ります。
渡船で向島から尾道へ渡ろう

渡船で尾道へ そのまま道なりに向島の町を通り抜けていくと「兼吉渡し」という渡し船の乗り場へとたどり着きます。向島から尾道へは路肩が狭く自転車走行が推奨されていない「尾道大橋」を通らず、渡し船で渡るのが一般的です。時刻表もなく数分の船旅。朝から晩まで向島と尾道を頻繁に行き来しているので気楽に乗ることができます。

この短い船旅が2日間しまなみ海道サイクリングのフィナーレです。
尾道でゴール
尾道港で自転車を返却
2日間のしまなみ海道サイクリングもいよいよ終わり。夕暮れ時のオレンジ色に染まった尾道港。2日間の旅のハイライトが蘇ってくるでしょうか。

レンタサイクルを返却 渡し船で尾道へと渡ったら、レンタサイクルターミナルへと向かいましょう。兼吉の渡し船の降り場は、レンタサイクルターミナルからは1kmほど離れた場所にあるので、少しだけ尾道の町中を走ります。尾道港レンタサイクルターミナルで、自転車とヘルメット、チェーンキーとタグ、書類を返却したら2日間のサイクリングの旅はゴール!
尾道港レンタサイクルターミナル

尾道港のレンタサイクルは、JR尾道駅の南西側。「Onomichi U2」というサイクリング複合施設の手前にある立体駐車場の1階部分にあります。公共のレンタサイクルの保証料金のシステムから、今回は借りた場所と違う島のターミナルでの返却となるので、保証料金=乗捨て料金となり、返金はありません(2023年9月に保証料金の仕組みは廃止)。
自転車返却場所 | 尾道港レンタサイクルターミナル |
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住所 | 尾道市東御所町地先 |
施設 | 駅前港湾駐車場 |
電話番号 | 0848-22-5332 |
営業時間 | 7:00~19:00 12〜2月は8:00~18:00 |
交通 | 尾道駅前バス停、尾道駅、尾道港 |
送っておいた手荷物をピックアップに行こう
手荷物を受け取りに行く 大きな手荷物を「ヤマト運輸 尾道商店街センター」留めで送っていた方は、営業時間に間に合うように受取りに行きましょう。尾道に宿泊する方は、宿泊施設に手荷物を送っているので、そのままホテルにチェックインすればOKですね。

ヤマト運輸 | ヤマト運輸 尾道商店街センター |
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住所 | 尾道市土堂1-4-21 |
電話番号 | 0570-20-0000 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
このまま帰路につく方は、JR尾道駅から福山駅へ移動してそこから新幹線に乗ることができます。新尾道駅や三原駅からも新幹線に乗ることができますが、これらの駅には「ひかり」の一部と「こだま」しか停まらないので、「のぞみ」も停まる福山駅が関東方面などへ長距離移動する方には便利ですね。
シャワーで汗を流したい

帰る前にシャワーを浴びたい 電車に乗る前にシャワーを浴びたいという方は、尾道港レンタサイクルターミナルのすぐ近くにあるサイクリング複合施設「Onomichi U2」にコインシャワーがあるので、立地的にもここで汗を流すのがいいと思います。「Onomichi U2」には宿泊施設のほか、雑貨屋さんやパン屋さん、レストラン、自転車店などが入っています。
コインシャワー | Onomichi U2 |
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住所 | 尾道市西御所町5-11 |
電話番号 | 0848-21-0550 |
シャワー利用可能時間 | 7:00~21:30 |
シャワー利用料金 | 5分 100円 |
尾道で宿泊

猫と映画の町・尾道 広島県を代表する観光地のひとつ、尾道。レンタサイクルを尾道港で返した後でも歩いて行ける範囲で尾道の観光ができます。駅からはレトロな商店街がのびていて、クルマも入れないような山手の住宅密集エリアは散策コースになっています。山手に点在する古寺を巡りながら喫茶に寄ってみたり、野良猫と戯れてみたり。映画の町としても知られる尾道には、絵になる風景がそこら中にある箱庭のような町です。
有名なゲストハウス「あなごのねどこ」

尾道で宿泊するなら 日程に余裕がある方は、尾道に一泊して翌日は尾道の観光にじっくりと時間を使ってみるのもいいですね。尾道にも素敵なゲストハウスやホテルなど宿泊施設も多彩なので、宿選びも楽しいと思いますね。ちなみに私の1stチョイスは、ゲストハウス「あなごのねどこ」。レトロ可愛いセンスが溢れる古民家チックなゲストハウスで、名前の通り奥になが~い造りをしています。カフェや古本屋さんも併設していて路地裏探訪気分を味わえます。
あなごのねどこのクチコミレトロな建物とユーモアのあるデザインが面白かったです。
商店街の中にあるので、尾道を探索する際にはとてもいい場所。
おいている漫画も読みたくなるものが多かった。
ゲストハウス | あなごのねどこ |
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住所 | 尾道市土堂2-4-9 |
電話 | 0848-38-1005 |
チェックイン | 16:00~22:00 |
チェックアウト | ~11:00 |
およその価格帯 | ドミトリー1名素泊り 3000円~ |
特徴 | 尾道商店街にあるレトロオシャレなゲストハウス |
尾道のおすすめ宿泊施設
しまなみ海道のサイクリング旅行で拠点となることが多い、広島県尾道市の尾道駅周辺にあるホテルやゲストハウスといった宿泊施設の情報をまとめてみました。観光地でもある尾道には、老舗旅館からホステルまでさまざまなタイプの宿があります。
雨が降るかもしれない予報の時は
2日間の長時間の自転車旅行となると雨の少ない瀬戸内海であっても、2日間ともずっと晴れるのはかなりラッキーかもしれません。2日間のうち少しでも雨の降る可能性があるなら、快適で安全なサイクリングのためには「事前の準備」がとても重要です。事前に用意するものと現地調達できるものを分けて考えて準備。安全な走行のための情報収集も大切ですね。
途中リタイヤしやすいポイント
予定を変更したい時 2日間のしまなみ海道完走サイクリングプランで実際に1日目を走ってみて、「翌日も同じくらい走るのは難しそうだなぁ」あるいは「もう十分にサイクリングを満喫したから後はのんびり観光しようかなぁ」と気分が変わったら、予定を変更して途中でサイクリングをやめることもできます。

公共のレンタサイクルを途中の島で返却して尾道方面へはバスや船で移動するという場合に、今回のプランで都合がよいレンタサイクルターミナルは、大三島「道の駅 多々羅しまなみ公園」と生口島「瀬戸田観光案内所」、因島「土生港」の3カ所です。

途中リタイヤポイント | 尾道方面への移動手段 |
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道の駅「多々羅しまなみ公園」 | バス停「大三島BS」から福山行きの高速バス・しまなみライナーに乗り「因島大橋BS」で尾道行きの路線バスに乗り換えて尾道駅前へ。 |
瀬戸田観光案内所 | 瀬戸田港から尾道行きの旅客船に乗って尾道港へ。 |
土生港 | バス停「土生港前」から尾道行きの路線バスに乗って尾道駅前へ。 |
しまなみ海道エリアの詳しいバス路線はこちらのページに、船の航路はこちらのページにまとめていますので、参考にしてください。
るるぶ・せとうち島旅編
観光ガイドブックの定番「るるぶ」から「せとうち島旅編」が出版されています。しまなみ海道だけでなく、瀬戸内国際芸術祭で人気の直島や小豆島など、瀬戸内海の島をテーマにまとめられています。
取材に基づいた信頼できる出版社の情報を写真付きで見ることができるので、旅の計画のワクワク感をより感じられるはずです。ぜひ事前に取り寄せて、旅の準備をしちゃいましょう。
チェックポイントの通過時間
この2日間のモデルコースで、チェックポイントをいくつか設けて、大雑把な通過時間の目安を作成してみました。もちろん個々人の体力やコンディション、天候、自転車の種類、サイクリングルートなどによっても違ってきますが、およその目安として考えていただければ幸いです。

きっちりとタイムスケジュールを組むのもいいですが、こうしたおよそのチェックポイントのアバウトな通過時間だけを押さえておくことで、時間をあまり気にしすぎることなく穏やかに自転車旅行ができるのでいいですよ。
1日目 ざっくりチェックポイント | およその通過時間 |
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今治駅前サイクリングターミナル | 8:30 |
来島海峡大橋の中央 | 10:00 |
よしうみバラ公園 | 11:00 |
道の駅・伯方SCパーク | 12:30 |
伯方島でランチタイム | 1時間 |
大三島橋の中央 | 15:00 |
道の駅・多々羅しまなみ公園 | 16:00 |
大山祇神社 | 17:30 |
2日目 ざっくりチェックポイント | およその通過時間 |
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大山祇神社 | 8:30 |
多々羅大橋の中央 | 10:00 |
生口橋の中央 | 12:30 |
因島でランチ | 1時間 |
因島大橋の中央 | 15:30 |
渡船 | 16:30 |
尾道港レンタサイクルターミナル | 17:00 |
2日間でしまなみ海道を踏破するモデルコースのおよその通過時間として参考になさってくださいね。
しまなみ海道サイクリングマップ
しまなみ海道サイクリングで立寄るのにおすすめのレストランやカフェ、観光スポット、景色のよい場所などをこちらのGoogleマイマップにまとめましたので、ぜひ行ってみたいスポットを探してみて下さい。

夏場の日が長い季節であればもっと余裕ができると思いますし、早朝の出発にすればかなり寄り道する余裕ができますね。
その他のモデルコース
1日~半日サイクリングモデルコース5選
「しまなみ海道」は初心者でも楽しめるサイクリングの名所です。日帰りや半日で気軽に楽しむモデルコースや観光プランをご紹介しています。今治から尾道までの全行程は約70~80㎞もあり、自転車をあまり乗らない方でも途中の島で一泊することでゆっくり楽しむこともできます。しかし、1日だけで気軽にサイクリングを楽しみたい方も多いでしょう。「そんなに休みが取れない」という方でも大丈夫です。1日で充分に楽しむことができる魅力的なコースをまとめました。
来島海峡大橋サイクリング
「しまなみ海道サイクリング」は、初心者の女性ひとり旅にもぴったり。気軽ながら本格的なしまなみ海道の風景を楽しめる「来島海峡大橋サイクリング」モデルコースをご紹介します。しまなみ海道の全線を踏破するなら2日間かけて今治から尾道まで走ることがおすすめ。もしその時間が取れないなら、今治から来島海峡大橋を渡り大島へ向かう「来島海峡大橋サイクリング」が最適です。1時間~1日の日程でも楽しめる、気軽なサイクリングモデルコースです。
しまなみ海道の橋を徒歩やランで渡る
しまなみ海道はサイクリングの名所として知られ、歩行者道も整備されており、ウォーキングやランニングでも楽しめます。本州から四国へのルートは瀬戸大橋や明石海峡大橋などの3つのルートがありますが、その中でもしまなみ海道だけが歩いて渡ることができます。特に愛媛県今治市にある全長4kmの吊り橋「来島海峡大橋」は、瀬戸内海の景色を楽しみながら歩行することができるスポットとして人気です。しまなみ海道が徒歩でも楽しめるという情報は少ないため、こちらでまとめてみました。
このページでは、2日間でしまなみ海道をレンタサイクルで完走するモデルコース・サイクリングプランをご紹介しました。スポーツ自転車が初めてという方、自転車で長距離は初めてという方でも無理なく楽しめるモデルコースを作ったつもりです。ぜひ計画のベースとして参考にしてください。詳しいサイクリングの情報はこちらのウェブページにまとめておりますので、こちらもぜひ参考にしていただければと思います。