【しまなみ海道の通行料金】自転車や歩行者、原付バイクはいくら?
しまなみ海道の自転車歩行者・原付バイク道は高速道路の通行料金とは別の体系になっていて、それぞれの橋で料金箱へ小銭で支払う方式です。現在、自転車・歩行者の通行料金無料化キャンペーン「しまなみサイクリングフリー」が継続中のため、自転車や歩行者は基本的に無料でしまなみ海道の橋を通行することができます。
こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。
初心者ひとり旅でも安全・安心にサイクリングを楽しめるガイドブックを目指して作っているウェブサイトです。私の記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお、業者様からの掲載依頼はお断りしています。
自転車・歩行者の通行料金
愛媛県今治市と広島県尾道市を結んで瀬戸内海を縦断、本州と四国の架け橋となっている「しまなみ海道」には、高速道路とは別にサイクリングロードが整備されています。6つの島を6つの橋と渡船で渡るしまなみ海道のサイクリングコースは、来島海峡大橋をはじめとした巨大な橋に併設された自転車・歩行者専用レーンを走行することができます。
しまなみ海道の高速道路は、通行料金が日本屈指に高い区間のひとつと言われていますが、自転車・歩行者、原付バイクの通行料金はこれとは全く別の料金体系となっています。基本的には、それぞれの橋の料金所(といっても賽銭箱のような料金箱に小銭を入れる方式)で50円~200円程度の通行料金を支払います。PayPayなどの電子マネー決済やクレジットカード決済には対応していない無人のシステムです。
事前に小銭を用意しなくてはならない面倒をなくすため、しまなみ海道の高速道路料金所や尾道駅観光案内所、サンライズ糸山などのサイクリングターミナルで綴りチケットの販売もあります(無料期間中は自転車用のチケット販売休止)。
- しまなみ海道の自転車通行料金
- しまなみサイクリングフリーのキャンペーン
- 原付バイクの通行料金と支払システム
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原付バイクや自転車は、しまなみ海道の島々で生活する方の大切な移動手段にもなっています。
しまなみサイクルフリー
現在、「しまなみサイクリングフリー」というキャンペーンとして、自転車・歩行者の橋通行料金は無料となっています。地元企業などがスポンサーにつくことで、2014年から年次更新されているキャンペーンです。なお、向島~尾道の渡船はこのキャンペーンに含まれず、有料(100円程度)です。125㏄以下の原付バイクが原付バイク専用道を走る場合にも、このキャンペーンの適応とはならず、以前と同じ料金を料金箱に支払いながら進む方式です。
「しまなみサイクリングフリー」キャンペーンの適用には、特別な手続きは不要です。それぞれの料金箱にフタなどがされていて、自転車・歩行者の方は無料と表示がされています。しまなみ海道サイクリングでは通行料金を気にせずに、自由に橋を行き来することができます。その分ぜひ、島で買い物をしたり、食事をしたりして、しまなみ海道の島を応援していただけると嬉しいです。
キャンペーンの更新
毎年のように、3月が近づくと「しまなみ海道の自転車通行料金の無料化が終了」との噂がネット上などにも流れます。これは「しまなみサイクリングフリー」の看板や公式発表に、「○年○月○日まで無料」という文字が大々的に出ているためと思われます。
実際に、年間でしまなみ海道を訪れるサイクリング旅行者は2019年の発表で約33万人。30万人のおよそ半分の15万人が全ての橋を渡って500円支払ったと仮定すると、年間で7500万円となります。JB本四高速は民間企業ですから、この金額をどう捻出して無料化を継続していくのかというのは、各自治体と地元スポンサー企業と協議や協力が必要です。
しまなみ海道のスポンサー企業は広島県や愛媛県のウェブサイトで定期的に募集があり、サイクリングロードの各所に企業ロゴや広告が掲示されています。10年以上にわたり無料化キャンペーンの継続にご尽力されている方々に改めて感謝申し上げます。2014年のキャンペーン開始からこれまでの履歴はこちらのウェブページにまとめてみました。
毎年3月31日に無料化が終了してしまうから駆け込みでしまなみ海道へという方もいらっしゃるようです。
以前の通行料金
無料化される前のしまなみ海道の自転車・歩行者の通行料金は、来島海峡大橋200円、伯方・大島大橋50円、大三島橋50円、多々羅大橋100円、生口橋50円、因島大橋50円で合計500円で、小銭やチケットを料金箱に入れるシステムでした。125㏄以下の原付バイクの通行料金はこの料金が設定されています。
しまなみ海道の橋 | 自転車・歩行者通行料金 | キャンペーン期間中 |
---|---|---|
尾道大橋 | 無料 | 無料 |
因島大橋 | 50円 | 無料 |
生口橋 | 50円 | 無料 |
多々羅大橋 | 100円 | 無料 |
大三島橋 | 50円 | 無料 |
伯方・大島大橋 | 50円 | 無料 |
来島海峡大橋 | 200円(馬島までは100円) | 無料 |
尾道大橋は無料で通行することができますが、歩道も車道も狭く通行が危険なため、渡船の利用が推奨されています。安全のためにも自転車での通行は避け、向島~尾道間の渡船を活用するようにしましょう。
しまなみ海道で一番有名なガイドブック
しまなみ海道サイクリングで最も有名なガイドブックといえばこの『しまなみ島走BOOK』。何度も改訂版が出されていて、しまなみ海道を旅する多くの旅行者がプランニングの参考にしています。最新版をチェックしてぜひ事前にお取り寄せを!
原付バイクの通行料金
原付バイク用チケット
しまなみ海道を原付バイクで縦断する場合、今治~尾道間では上記の合計500円の通行料金を支払います。橋を渡る度に各橋の料金箱に支払うため、事前に50円玉や100円玉の小銭を用意する必要があります。
しまなみ海道の橋 | 125㏄以下原付バイク通行料金 |
---|---|
尾道大橋 | 無料(新尾道大橋は走行不可) |
因島大橋 | 50円 |
生口橋 | 50円 |
多々羅大橋 | 100円 |
大三島橋 | 50円 |
伯方・大島大橋 | 50円 |
来島海峡大橋 | 200円(馬島までは100円) |
この煩わしさをなくすため、50円券10枚つづりの「原付チケット」がJB本四高速より販売されています。500円分の券を500円で販売しているので特に割引になるわけではないですが、事前にこれを購入しておくことでスムーズにしまなみ海道を移動することができます。
- しまなみ海道の各料金所
- 尾道駅観光案内所
- 千光寺公園ロープウェイ乗り場(尾道)
- 瀬戸田観光案内所(生口島)
- 多々羅しまなみ公園(大三島)
- サンライズ糸山(今治)
通行料金箱の位置
しまなみ海道の自転車・歩行者・原付バイクの通行料金支払い用の料金箱は、それぞれの橋によって設置されている場所が違います。どちらかの入り口などに設置されている場合があるので、橋を渡る方向によって、渡る前に支払いだったり、渡った後に支払いだったりします。詳しい、料金箱の位置などはこちらのウェブページで、それぞれの橋ごとのGoogleマイマップをご確認いただければと思います。
原付バイクはやはり事前にチケットを買っておくのが便利です!
自動車の高速道路料金
以上のように、自転車や原付バイクはそれぞれの橋の上に設置された料金箱に小銭やチケットで支払う方式ですが、自動車や125㏄以上のオートバイの場合は高速道路を通行することになります。しまなみ海道の高速道路は「西瀬戸自動車道」という名称で、今治と尾道はもちろん、それぞれの島々にインターチェンジが設置されています。
西瀬戸自動車道のそれぞれの区間でETC車両料金と現金料金(非ECT車両)が設定されています。車両の区分は通常の高速道路と同じく、軽自動車等・普通車・中型車・大型車・特大車に分けられていて休日割引料金もそれぞれに設定されています。
例として、平日の普通車ETC車両の通行料金表をJB本四高速のウェブサイトより引用して作成してみました。取材時の料金で単位は円です。空欄になっている所は、ハーフインターのしくみ上、進む方向によって乗ることができないインターや降りることができないインターがあるためです。このハーフインターのしくみは初めてだとややこしいので、こちらのウェブページで詳しくご紹介しています。
しまなみ海道のドライブ情報
しまなみ海道はサイクリングだけでなくドライブでの旅行にも人気のエリアです。高速道路の西瀬戸自動車道だけでなく、それぞれの島へはインターチェンジで降りることができます。瀬戸内海ならではの観光スポットやレストラン・カフェへ立寄ってみたり、好景観なロードや展望台を楽しんでみたりと、しまなみ海道のドライブもおすすめです。ドライブコースや事前に知っておくべき情報をまとめました。
しまなみ海道サイクリング情報
初心者の方への情報
しまなみ海道のレンタサイクル
しまなみ海道のレンタサイクルの借り方や返し方、片道サイクリングでの乗捨ての方法や借りることができる車種、料金や予約の詳細など、レンタサイクルサービスごとの特徴を比較して解説しています。一般的に利用が多い、公共のレンタサイクル以外にも民間のレンタサイクルも登場し、初心者の女性ひとり旅から上級者のロードバイク乗りまでレンタサイクルを借りてしまなみ海道サイクリングを楽しむことができます。
よくある事故の事例や注意点
クロスバイクやロードバイクで長距離サイクリングする初心者に向け、転倒や事故の注意点を解説。私の経験に基づき、転倒パターンや事故が起こりやすい場所を紹介。ヘルメットの着用や周囲への配慮が重要。安全で楽しいしまなみ海道旅行を楽しんで!
雨天予報のサイクリング準備
雨の日のサイクリングについて詳しく解説しています。しまなみ海道サイクリングを例に、注意点や装備、安全な方法を紹介。防水の衣服やバッグの準備、ショートカットの提案などもあります。雨の日の自転車旅行を楽しむためのヒントとして、具体的な事例や経験に基づいた情報を掲載。安全で快適なサイクリングを目指して、このウェブページを参考に準備をしてみてくださいね。
立寄りスポット
必訪のお店や絶景スポット
しまなみ海道サイクリングやドライブ、ツーリングでぜひ寄っていただきたい春夏秋冬楽しめる観光スポットや絶景スポット、カフェや雑貨屋さんなどのお店などの立寄りスポット情報や口コミ・評判を島ごとにまとめてみました。レンタサイクルを借りてしまなみ海道を旅する初心者の方でも立ち寄りやすいスポットを中心に、特にしまなみ海道や瀬戸内海ならではの体験を楽しめる場所を
おすすめのレストランや地元食堂
しまなみ海道サイクリングで海鮮やB級ご当地グルメ、カフェご飯も満喫!しまなみ海道サイクリングで立ち寄りたいおすすめランチスポットを自転車旅行者の目線でご紹介しています。サイクリングでの一番の楽しみといっても過言ではない「食事」。自分の力でペダルを回して、遠くまで走った後の美味しいご飯は、いつもの何倍も美味しく感じる気がします。
美味しいコーヒーやスイーツ
しまなみ海道で自転車旅行者ひとりでも入りやすいおすすめカフェ・喫茶店・コーヒーショップをサイクリング旅初心者の目線でご紹介したいと思います。サイクリングの途中の休憩に、頑張って走った自分へのご褒美に、しまなみ海道ならではのカフェや喫茶店でコーヒー&スイーツブレイクを。ちょっと遠回りしてでも立ち寄りたい素敵なお店を中心にリストアップしました。
このページではしまなみ海道の自転車・歩行者・原付バイクの通行料金とそのシステム、無料化キャンペーンについて詳しく紹介されて頂きました。初心者でも安心してサイクリングを楽しめるのがしまなみ海道最大の特徴です。しまなみ海道サイクリングの詳しい情報は、以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしてみてください。