【しまなみ海道ドライブ】自動車で楽しむ島めぐりの旅を徹底解説

2024年3月29日

しまなみドライブTips

【タイトル】車で島めぐり~しまなみ海道ドライブ徹底解説

しまなみ海道はサイクリングだけでなく、ドライブでの旅行にも人気のエリアです。高速道路の西瀬戸自動車道だけでなく、それぞれの島へはインターチェンジで降りることができます。瀬戸内海ならではの観光スポットやレストラン・カフェへ立寄ってみたり、好景観なロードや展望台を楽しんでみたりと、しまなみ海道のドライブもおすすめです。ドライブコースや事前に知っておくべき情報をまとめました。

アドバイザー・ライター
カワイユキ

こんにちは。しまなみ海道在住のローカルサイクリストのカワイユキと申します。このウェブサイトでは主にサイクリングの楽しみ方をお伝えしていますが、このページではマイカーやレンタカーでのドライブのコツをご紹介できればと思います。ぜひ、素敵なドライブ旅にしてくださいね!

しまなみ海道とは

瀬戸内海で島めぐり

今注目の瀬戸内海 穏やかな海に小さな島々が浮かぶ風景の中を旅するのは瀬戸内海ならではの魅力です。海外から日本を訪れる旅行者にも「Setouchi」は日本の旅行のゴールデンルートのひとつに数えられ、旅先としての人気や注目度が高くなっています。一言に瀬戸内海といってもそのエリアはとても広く、本州側・四国側ともにいくつもの県にそれぞれの観光スポットが点在しています。

【イラスト】しまなみ海道ドライブ&オートバイ:瀬戸内海周辺の高速道路と観光スポット
瀬戸内海周辺の主な高速道路といくつかの観光スポット

鉄道や路線バスでも旅ができますが、地方へ行けば行くほど便数の制限もかかってきてしまうので広いエリアを効率的に観光するにはやはりマイカーやレンタカーがあると便利です。近年は四国や山陰の高速道路も徐々に延伸が進んでいて、短期間のドライブ旅行でも広範囲に移動することができるようになってきています。

【写真】しまなみ海道ドライブ:しまなみ海道の橋のひとつ、来島海峡大橋
しまなみ海道の橋のひとつ、来島海峡大橋

そんな瀬戸内海の旅で「島めぐりドライブ」をするのに、最もおすすすめなのが「瀬戸内しまなみ海道」瀬戸内海の西側で広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶルートの名称です。

ドライブコースにも最適

しまなみはドライブも最高 しまなみ海道というと、最近は日本を代表するサイクリングロードとして世界的に注目されていることもあり、自転車旅行のスポットという印象があるかもしれません。しかしサイクリング以外の交通手段でも、もちろん自動車やオートバイでも島々を巡る旅をすることができます。時間や体力の制約で、自転車では訪れることが難しいエリアや山頂の展望台なども、エンジンがあれば効率的に周遊することができます。

【イラスト】しまなみ海道ドライブ&オートバイ:しまなみ海道と瀬戸大橋、明石海峡大橋の位置関係
本州と四国を結ぶ3つの橋のルート

本州と四国を結ぶルートはしまなみ海道の他に、岡山~香川間の「瀬戸大橋」もありますが、こちらは途中の与島にパーキングエリアがあるだけで他の島々へは降りることができません。神戸~徳島間の「明石海峡大橋」ルートも途中で降りることができるのは淡路島くらい。

【写真】しまなみ海道ドライブ:島めぐりを楽しめるのはしまなみ海道ならではの魅力
島めぐりを楽しめるのはしまなみ海道ならではの魅力

「島めぐりドライブ」という視点でみると、芸予諸島と呼ばれる向島・因島・生口島・大三島・伯方島・大島の6つの島にインターチェンジがあるしまなみ海道はドライブコースとしても最適なんです。

車旅の方も、ぜひしまなみ海道ドライブにいらしてくださいね!

ドライブマップ

ドライブ向きの地図 しまなみ海道のドライブでおすすめの好景観ルートや観光スポット、レストラン、カフェなどの情報をまとめたGoogleマイマップを作成してみました。ドライブに特化して自動車やオートバイで行く価値があるぞ、と思うところを厳選してみました。

これらのGoogleマイマップは、スマートフォンのGoogleマップアプリでお気に入り保存することで、アプリ上で表示することも可能です。しまなみ海道ドライブの地図としてぜひご活用ください。

西瀬戸自動車道

しまなみ海道の高速道路 しまなみ海道には他の本州四国ルートと同じく、高速道路(高速自動車国道)が通っています。しまなみ海道の高速道路の名称は「西瀬戸自動車道」で、国道317号の自動車専用道路の扱いです。

【イラスト】しまなみ海道ドライブ&オートバイ:西瀬戸自動車道のインターチェンジとパーキングエリア
西瀬戸自動車道のICとSA、PA

通常の高速道路と同じく、高速自動車国道法で定められている通り、ミニカーや総排気量125㏄以下のオートバイ、自転車・歩行者などは本線を通行できません。原付バイクなど125㏄以下のオートバイは高速道路に乗ることができないので、各橋に設置された「原付バイク専用道」と島内の一般道を通るようになっています。原付バイク道は自転車歩行者道と一部共有しています。

【イラスト】しまなみ海道ドライブ&オートバイ:来島海峡大橋と多々羅大橋、因島大橋
しまなみ海道では様々なタイプの橋を渡れる

今治インターチェンジから西瀬戸尾道インターチェンジの間で、来島海峡大橋や多々羅大橋、因島大橋などの橋を渡って7つの海峡を超えていくような全長59.4kmのルートになっています(サイクリングロードの距離は70~80kmほど)。いろいろなタイプの橋を渡ることができるのも、しまなみ海道ドライブの魅力のひとつです。

距離と所要時間

【写真】しまなみ海道ドライブ:高速道路・西瀬戸自動車道をドライブ
高速道路・西瀬戸自動車道をドライブ

1時間ほどで縦断 しまなみ海道の高速道路、西瀬戸自動車道を今治ICから西瀬戸尾道ICまで通行するときの所要時間は、約1時間です。風が強い日などはは、50km/hの速度制限がかかることがあります。島へ降りて観光もする場合には半日~1日程度の旅程を取るのがおすすめです。

西瀬戸自動車道距離所要時間
今治ICから西瀬戸尾道IC59km50分~1時間

島から島への距離と所要時間

区間の所要時間 しまなみ海道ドライブでの高速道路と主な一般道のおよその所要時間を地図イラストに落としてみました。

【イラスト】しまなみ海道ドライブ&オートバイ:しまなみ海道ドライブの区間の所要時間
しまなみ海道ドライブの区間の所要時間

単位は分です。赤色で高速道路、オレンジ色で一般道路のポイント~ポイント間の所要時間を示しています。走行するルートによって、数字を足していくことでおよその所要時間が分かります。

区間距離所要時間
今治ICから大島南IC12km10分
大島北ICから伯方島IC6km8分
伯方島ICから大三島IC8km9分
大三島ICから生口島南IC7km8分
生口島北ICから因島南IC3km4分
因島北ICから向島IC8km9分
向島ICから尾道駅前(尾道大橋経由)9km20分

向島と尾道市街の間には、高速道路の「新尾道大橋」の他に、「尾道大橋」という一般道の橋梁もかかっています。西瀬戸尾道ICではなく、向島ICで高速道路乗り降りして一般道で尾道市街とアクセスする方法もあります。また、向島と尾道市街の間を頻繁に行き来している渡船にも、自動車やオートバイを積載することができます。

ツーリングマップル

【書影】しまなみ海道サイクリングのガイドブック:昭文社ツーリングマップル中国四国2023

長距離ツーリングをする方にも超定番となっている昭文社「ツーリングマップル」のシリーズ。エリアごとの地図本は、毎年内容を更新して最新版が発売されています。専属のライダーさんが丁寧に取材し、ご当地のグルメや観光、おすすめルートの情報を厳選&満載。自転車旅行だけでなく、知らない地域へのドライブにも必ず持っていく愛用本です。

島のインターチェンジ

ややこしいICに注意 しまなみ海道の島巡りドライブや125ccを超えるオートバイでのツーリングで、最も注意しなくてはいけないのが「島のインターチェンジ」です。

島内の北と南にあるハーフIC

【イラスト】しまなみ海道ドライブ&オートバイ:北と南のハーフインターのしくみ
島の北と南にあるハーフインターのイメージ

カーナビやGoogleマップなどのナビゲーションを使ってのドライブなら問題ないかもしれませんが、いくつかの島には北と南の「ハーフインターチェンジ」が2か所ある仕組みになっていて間違いやすいです。行く方向や来る方向によってインターが異なるため、初めて訪れると紛らわしい!間違えて逆方向へ行ってしまうことになりかねません。

因島・生口島・大島のICは要注意

ハーフインターに注意 しまなみ海道の西瀬戸自動車道には、因島生口島大島の3つの島にこのハーフインターチェンジがあります。例えば因島北インター、因島南インターのように北と南に1ヶ所ずつのインターチェンジがあり、それぞれ一方向にしか進むことができません。高速道路から島へと降りる場合も本州側から来るのか四国側から来るのかによって、降りることができるインターチェンジが違います。言い換えると、それぞれの方向に降りる専用・乗る専用のインターチェンジがあります。

【写真】しまなみ海道ドライブ:生口島北ICから今治方面(四国方面)へは行けない
例えば、生口島北ICから今治方面(四国方面)へは行けない

高速道路を管理している本四高速、今治や尾道の観光協会などのウェブサイトなどでもこの仕組みについてイラスト付きで注意喚起がされていますが、1枚の地図にまとまっていると一目見て分かりにくいと感じましたので、それぞれの進む方向での出入り口としてイラストにしてみました。

【イラスト】しまなみ海道ドライブ&オートバイ:乗ることができるICと降りることができるIC

図の左側は、尾道側から四国方面へ進むときの高速道路へ乗ることができるICと降りることができるICを示しています。右側は逆に四国側から尾道方面へ進むときです。向島と大三島、伯方島の3島にはそれぞれ一カ所ずつしかICが無いので、高速道路から降りることも乗ることもできます。

生口島北ICから生口島南ICのように、ひとつの島内だけで高速道路に乗ることができないとも言えますね。

しまなみ海道のハーフインターチェンジについては、こちらのウェブページで詳しくご紹介しています。

島内の一般道路

高速から島へ降りよう それぞれの島にはぐるりと一周できるように、一般道路がありますので、高速道路から島へと降りたら島内のドライブを楽しむことができます。しまなみ海道の島の中で一番大きな島である「大三島」を一周したときの距離は約50kmほどです。大島の東側海岸沿いの外周コース、因島の東側海岸沿い外周コース(因島水軍スカイライン)には一部道が狭い区間があるので、細い道の走行が慣れていないドライバーの方はこうしたルートを避けるといいです。

向島~尾道間の移動方法

【写真】しまなみ海道ドライブ:向島~尾道間には無料の尾道大橋ルートも
向島~尾道間には無料の尾道大橋ルートも

尾道と向島の間は特殊 先述の向島~尾道間の一般道「尾道大橋」を通行する場合についてです。向島ICから尾道駅周辺へのアクセスが無料でできるので便利なのですが、通勤通学の時間帯は非常に混雑します。特に、向島側の尾道大橋周辺エリアで渋滞が発生しやすいです。時間帯によっては、向島ICで降りずに西瀬戸尾道ICで降りた方がいいことがあります。

向島の小歌島~尾道の土堂を結ぶ「福本渡船」や兼吉渡しと呼ばれる「尾道渡船」の2航路は、自動車の積載が可能です。頻繁に行き来していて2~3分ほどで対岸へと着きます。向島から鞆の浦方面(福山方面)へ行く場合は、向島の歌港~戸崎港のフェリーも使えます。どの航路も自動車の積載料金が安いのでおすすめです。

しまなみ海道の高速料金

しまなみ海道の通行料金 しまなみ海道の高速道路・西瀬戸自動車道が観光道路の側面があることに加えて、建設コストや維持コストの関係で、通行料金が高い高速道路としても知られています。1kmあたりに換算した高速道路料金が日本トップクラスに高いんだそうです。しまなみ海道ドライブでは、レンタカーならETC付きの車を借りて、ETCを活用するといいですね。

【イラスト】しまなみ海道ドライブ&オートバイ:高速料金の比較図

しまなみ海道のドライブでは高速道路を通過するだけでなく「島へと降りてみる」のが醍醐味。それぞれの島で高速道路から降りる場合には、その都度、区間の高速料金を支払う仕組みです。そこで気になるのが、①尾道~今治間を通過するだけ、と②それぞれの島で降りた場合、の2パターンでどのくらい高速道路料金が異なるのか、という点です。平日、普通車のETC料金で比べてみました

①尾道~今治ICまで通過する場合

普通車ETC(平日)西瀬戸自動車道
西瀬戸尾道IC~今治IC2950円
合計2950円

②全ての島で乗降りした場合

普通車ETC(平日)西瀬戸自動車道
西瀬戸尾道IC~向島IC310円
向島IC~因島北IC510円
因島南IC~生口島北IC290円
生口島南IC~大三島IC510円
大三島IC~伯方島IC400円
伯方島IC~大島北IC400円
大島南IC~今治IC1050円
合計3470円

どこの島にも降りずに西瀬戸自動車道ICから今治ICまでを通過する場合は、2950円。一方で全ての島で降りた時の合計は3470円。意外と開きがないように感じました。実際には全ての島で降りるのではなく、一部の島だけで降りるという方が多いでしょうから、料金の差はもう少し少なくなると思います。

高速道路とサイクリングロード

車種による道路の違い しまなみ海道の橋には、高速道路のほかに自転車歩行者専用道と原付バイク専用道(125㏄以下)が設置されています。

【イラスト】しまなみ海道ドライブ&オートバイ:通ることができる道路

交通手段によって通ることができる道路が異なります。電動アシスト付き自転車は自転車専用道、電動キックボードやフル電動自転車は原付バイク専用道を通行することが案内されています。また、サイクリングや原付バイクツーリングでの通行料金は、自動車の高速道路の通行料金体系とは全く異なります。125cc以下の3~4輪車(ミニカー)は高速道路を通れないため、行き来できない区間があります。

自転車や原付バイクの通行料金については、こちらのウェブページで詳しくご紹介しています。

せっかくしまなみ海道に来たら、ぜひ気になる島へ降りてみてくださいね。

ガソリンスタンド

島でも給油可能 しまなみ海道の6つの島は、どれも5000人~20000人ほどの人口があるので、どの島にもガソリンスタンドがあります。今治市街周辺と尾道市街周辺、島エリアのガソリンスタンドをGoogleマイマップに落としてみました。

ただし、個人経営のガソリンスタンドも多く、24時間営業のところはとても少ないです。定休日があるガソリンスタンドもあります。西瀬戸自動車道の高速道路に乗る前に、尾道市内や今治市内でガソリンを満タンにしておくことをおすすめします。

悪天候時の通行止め

台風では通行止めも しまなみ海道は、瀬戸大橋や明石海峡大橋のルートと比べると比較的に悪天候に強い設計になっていると言われています。そのため、台風などでも、しまなみ海道だけは通行可能という状況になることもあります。逆に言うと、しまなみ海道が通行止めになっている時には、本州と四国を行き来することはできない状況と言えると思います。

【写真】しまなみ海道ドライブ:悪天候時の来島海峡大橋の様子
悪天候時の来島海峡大橋の様子

天候による通行止めは、主に「風の強さ」によって決められています。西瀬戸自動車道の通行規制は、「2輪車通行止め」と「全車通行止め」の2段階定められていて、10分間の平均風速が15m/sを超える場合は、2輪車通行止めになります。10分間の平均風速が25m/sを超える強風が吹くことが予想される場合は、早めに全車通行止めにすることがあるそうです。西瀬戸自動車道を管理しているJB本四高速のウェブサイトで最新の規制情報を確認できます。

自転車歩行者専用道や原付バイク専用道の通行止めについての傾向は、こちらのウェブページにまとめました。

フェリー航路

自動車積載可の航路

フェリーは自動車OK しまなみ海道とその周辺エリアで、マイカーやレンタカーといった自動車やオートバイを積載して移動できる船(フェリー)の航路をピックアップして地図に落としてみました。

【イラスト】自動車やオートバイが積載可能なしまなみ海道のフェリー航路図
自動車やオートバイが積載可能なしまなみ海道のフェリー航路図

1999年のしまなみ海道開通以前は、船がこの地域の最も重要な移動手段でした。以前は、網の目のようにフェリー航路が張り巡らされていましたが、高速道路の開通とともに船から高速バスへの手段転換が起こりました。そのため、現在はかなりの航路が廃路となり、残っている航路であっても便数が限られているのが現状です。縮小傾向にもあります。

【写真】しまなみ海道ドライブ:フェリー活用でドライブコースにバリエーションを
フェリー活用でドライブコースにバリエーションを

とはいえ、せっかく瀬戸内海に来たら船に乗ってみるのもいいものです。ゆめしま海道へとアクセスする「洲江港~小漕港フェリー」「土生港~立石フェリー」などは離島のため便数が多めです。また「大三島の盛港~忠海フェリー」はウサギ島として有名な大久野島へのアクセスだけでなく、今治~竹原間のショートカットにも利用されています。「沢港~須波港フェリー」も今治~三原間のショートカットに便利です。

フェリー航路だけでなく、自動車は積載できない旅客船も含めた、しまなみ海道エリアの航路まとめはこちらのウェブページをご覧ください。

モデルコース3選

ドライブのモデルコース しまなみ海道のドライブやオートバイツーリングでおすすめのモデルコースを3つ作ってみました。半日~1日ほどの所要時間で楽しめるワンウェイ(往復でない)コースを作成してみました。立寄りスポットなどはシンプルにしているので、興味に応じて、追加していくといいと思います。

【写真】しまなみ海道ドライブモデルコース:来島海峡大橋を走る車と原付バイク
瀬戸内しまなみ海道を自動車やバイクで旅する

一つ目は、しまなみ海道の生口島と大三島、大島の3つの島へと降りてみるコース。二つ目は、大三島へと降りて一周してみるコース。三つ目は亀老山や開山、白滝山といった有名な展望台を巡るコースです。より詳しいモデルコースやバリエーションについてはこちらのウェブページでご紹介しています。

①3島めぐりドライブ

1日で、しまなみ海道の全ての島に高速道路から降りて観光もしながらドライブとなると、ハイペースで進まないと自動車やオートバイでも周りきるのは意外と大変です。島一周なども組み合わせて、ゆっくりと観光スポットも楽しむなら「3つほどの島を選ぶ」のがおすすめです。行ってみたい島、興味のある観光地などから、降りてみる島を絞り込んでみるのがいいと思います。時間が余れば、もう1つ、2つの島に降りてみることもできますね。

【イラスト】しまなみ海道ドライブモデルコース:①3島めぐりドライブ
モデルコース①3島めぐりドライブ

初めてしまなみ海道を訪れる方に、1日ドライブで立寄る島としては「生口島」「大三島」「大島」をおすすめします。しまなみ海道の島の中でも比較的大きな島なので、自動車やオートバイで走りごたえのある島だと思います。しまなみ海道を代表するような有名な観光スポットや展望台などもこれらの島々に多いです。

【写真】しまなみ海道ドライブモデルコース:生口島のワインディングコースをドライブ
生口島のワインディングコースをドライブ

特におすすめの観光エリアは、生口島なら「瀬戸田しおまち商店街」、大三島の「大山祇神社」周辺の宮浦エリア、大島の「亀老山展望台」。しおまち商店街周辺には耕三寺や向上寺といった観光スポットもあり、駐車場に車を停めて、食べ歩きや散策が楽しいエリアとなっています。大山祇神社周辺でランチをとるのもいいですね。亀老山展望台はしまなみ海道で一番有名な景勝地です。

ドライブコース3島めぐりドライブ
起終点今治北ICまたは西瀬戸尾道IC(向島ICも可)
降りる島大島、大三島、生口島
走行距離109km
所要時間3時間00分(走行時間のみ)
主な観光スポットしおまち商店街、大山祇神社、亀老山

②大三島一周ドライブ

しまなみ海道のドライブで、どれか一つの島を選んで一周してみるなら、どこがおすすめでしょう。というご質問には、私なら大三島と答えます。大三島はルートのちょうど真ん中あたりにある愛媛県今治市の島で、一周すると50km近くもあるしまなみ海道最大の島です。日本を代表する神社である大山祇神社があることで、神様の島としても知られます。

【イラスト】しまなみ海道ドライブモデルコース:②大三島一周ドライブ
モデルコース②大三島一周ドライブ

自動車やオートバイは左側通行なので、海側をドライブするなら時計回りがいいですね。大三島ICで西瀬戸自動車道を降りたら、南へ向かって海岸線を進みましょう。大三島の南側の海岸線には店舗などは少なく、コンビニなども皆無ですが、しまなみ海道の中でも屈指の好景観なルートになっています。サイクリングだと少し距離とアップダウンが多すぎて中~上級者向けなのですが、ドライブなら最高です。

【写真】しまなみ海道ドライブモデルコース:道の駅「多々羅しまなみ公園」からの多々羅大橋
道の駅「多々羅しまなみ公園」からの多々羅大橋

大山祇神社の周辺は大三島の中心市街地になっているので商店も多いです。海鮮丼などが食べられるランチスポットもこのエリアに集中しているので、ここでお昼にするといいですね。大三島ICまで島の中央を横断する道をショートカットすることもできますが、時間がある方は大三島の北側をぐるりと一周すると景色がよくておすすめ。また、盛港からはウサギの島・大久野島へ行けます。道の駅「多々羅しまなみ公園」も立ち寄りスポットとして人気です。

ドライブコース大三島一周ドライブ
起終点今治北ICまたは西瀬戸尾道IC(向島ICも可)
降りる島大三島
走行距離99km
所要時間2時間30分(走行時間のみ)
主な観光スポットミュージアム、大山祇神社、多々羅しまなみ公園

③絶景展望台めぐり

3つ目にご紹介するしまなみ海道ドライブコースは「絶景展望台」をテーマにして作ってみました。山頂の展望台から瀬戸内海の風景を眺めるというのは、自動車やオートバイでのしまなみ海道旅行ならではの楽しみ方だと思います。どの展望台も山頂までのヒルクライムロードの傾斜がかなり厳しいのでサイクリングだととても大変です。レンタサイクルだと行くのを諦めるという方も多いんです。

【イラスト】しまなみ海道ドライブモデルコース:③絶景展望台めぐり
モデルコース③絶景展望台めぐり

しまなみ海道の島々には、いくつもの展望スポットがありますが、中でも私が格別だと思う3ヶ所をピックアップしてみます。大島の亀老山展望公園、伯方島の開山展望公園、因島の白滝山です。亀老山はしまなみ海道を代表する絶景スポットで、来島海峡を標高300m近くの山頂から見下ろすことができます。開山は桜の名所で、白滝山は五百羅漢が有名な場所です。

【写真】しまなみ海道ドライブモデルコース:しまなみ海道には絶景の展望台がたくさん
しまなみ海道には絶景の展望台がたくさん

伯方島の塩ラーメンや因島のお好み焼きなど、降りた島ならではのグルメでランチにするのもいいですね。お弁当を展望台へと持って行って素晴らしい景色の中でピクニックランチにするのもおすすめです。特に開山は山頂付近が公園のようになっているのでピクニックしやすいと思います。桜の季節には出店もでて、地元の方々で賑わいます。

ドライブコース絶景展望台めぐり
起終点今治北ICまたは西瀬戸尾道IC(向島ICも可)
降りる島大島、伯方島、因島
走行距離98km
所要時間2時間45分(走行時間のみ)
主な観光スポット亀老山、開山、白滝山

来島海峡サービスエリア

島エリアでなく、今治市街地や尾道市街地の展望台もおすすめです。尾道では千光寺公園が有名で、リニューアルされた展望台PEAKからは尾道水道やしまなみ海道の島々の重なる風景が望めます。一方で今治側では、来島海峡SA(サービスエリア)が特に景色がよいと評判です。「しまなみピン」と呼ばれる平仮名の文字モニュメントもここにあります。レストランやお土産店も充実しているので、立寄りスポットとしても魅力的だと思います。

【写真】しまなみ海道ドライブモデルコース:来島海峡SAの展望レストラン
来島海峡SAの展望レストラン

注意しなくてはならないのは「今治北インターチェンジ」からは、この来島海峡SAには入れないということです。尾道からの高速道路本線からは問題なく入れます。今治からは、北インターではなく「今治インターチェンジ」から高速道路本線に乗った場合にはSAに入ることができます。また、一般道からもアクセス可能で、糸山公園近くからコミュニティゲートへと行く道と専用の駐車場があります。

展望・土産来島海峡サービスエリア
住所今治市大浜町3-9-68
電話0898-33-8633
営業時間8:00~21:00(土日は22時まで)
施設休憩スペース、土産物店、レストラン、展望デッキ

続いて、しまなみ海道ドライブでおすすめのランチスポットをご紹介します!

おすすめランチ3選

しまなみドライブのランチ しまなみ海道のドライブやツーリングでおすすめのレストランやお食事処を1エリアと2店舗を選んでみました。自動車は地元の方の主な移動手段になっているので、しまなみ海道の多くの飲食店には専用の駐車場があります。ない場合でも、周辺に公営の駐車場などがあるのでそうした場所も利用できます。

①しおまち商店街(生口島)

まずおすすめするのが、生口島の瀬戸田町にある「しおまち商店街」周辺エリアです。耕三寺や向上寺、平山郁夫美術館などがある観光エリアなので、地元の郷土料理などが楽しめる飲食店が集中しているエリアでもあります。生口島といえばレモン、その他にも穴子やタコ、イカなども有名です。「かねよし」「わか葉」「万作」「ちどり」といった昔ながらのお食事処のほか、「汐待亭」「食堂あおり」「しまなみロマン」といった比較的新しい店舗も。しまなみ海道の中でランチスポットの選択肢が最も多いエリアだと思います。

【写真】しまなみ海道ドライブ:しおまち商店街の瀬戸田港側の入口
しおまち商店街の瀬戸田港側の入口

しおまち商店が入口まで徒歩3分の場所に、市営の無料駐車場があるので、そこに自動車を駐車して周辺を散策してみるのがいいですよ。市営駐車場以外にも無料と有料含めていくつかのパーキングが利用可能です。商店街のあるエリアは道も狭く、建物も密集していますから、徒歩での散策が吉です。

②レストランよし川(大三島)

【写真】しまなみ海道ドライブ:大三島のレストランよし川のイカ丼
大三島のレストランよし川のイカ丼

大三島の大山祇神社のある大三島町宮浦エリアにも、飲食店が集まっています。中には有名店もあり、平日でも行列ができるようなお店もありますが、中でも個人的におすすめなのが宮浦港近くの「レストランよし川」です。定番の海鮮丼やイカ丼、ウニ丼などの海鮮系丼ものからフライ系の定食、カレーライスなど幅広いメニューがラインナップされています。専用の駐車場は店舗の横の敷地に10台ほど停めることができますが、道を挟んで目の前にある今治市大三島支所の駐車場が、一般観光用に解放されているので駐車場に困ることはまずないです。

海鮮ランチファミリーレストラン よし川
住所今治市大三島町宮浦5714-15
電話0897-82-0392
営業時間11:00~14:30
定休日不定休
およその食事代1000円~2000円
特徴大三島の宮浦港近くの大衆海鮮レストラン

③能島水軍(大島)

【写真】しまなみ海道ドライブ:大島の海鮮レストラン能島水軍
大島の海鮮レストラン能島水軍

続いて紹介するのは、大島の北側、宮窪町エリアにある海鮮レストラン「能島水軍」です。能島水軍という名前は、かつてこの辺りを支配していた村上海賊に由来していて、まさに「村上海賊ミュージアム」のすぐ目の前という立地になっています。沖に浮かぶ能島という島には海賊の城があったそうで、このレストランからクルージング船で観光することもできます。なんといっても、ここがおすすめな理由は鮮度とリーズナブルさです。というのも、この能島水軍は地元の宮窪漁協が直営。新鮮な地元の海の幸でランチならここが定番ですね。駐車場もあるので、ドライブでも立寄りやすいです。

海鮮丼・BBQ能島水軍
住所今治市宮窪町宮窪1293-2
電話0897-86-3323
営業時間9:00~15:00
定休日月曜日
およその食事代1000円~2000円
特徴漁協直営の海鮮丼がおいしい島の食堂

その他のランチスポット

このほかのランチスポットは、こちらのウェブページでまとめてご紹介しています。サイクリング向きの店舗を中心にまとめていますが、観光で訪れて満足度の高い店舗をピックアップしているので、しまなみ海道ドライブやオートバイツーリングの方にもおすすめできるランチスポットです。

続いて、しまなみ海道ドライブでおすすめの休憩・立寄りスポットをご紹介します!

休憩スポット3選

しまなみドライブの立寄りスポット しまなみ海道の高速道路本線には、生口島に「瀬戸田PA(パーキングエリア)」が、因島に「大浜PA」があり、それぞれ上り下り線ともに小さなハイウェイショップがあります。サービスエリアは先述の「来島海峡SA」のみ。やはり、島へと降りてみた方がしまなみ海道らしい休憩スポットの選択肢が広がります。

①HAKKOパーク(因島)

【写真】しまなみ海道ドライブ:因島のHAKKOパーク入口
因島のHAKKOパーク入口

因島を代表する企業のひとつである万田発酵株式会社の本社横に「HAKKOパーク」という入場無料のガーデンパークがあり、サイクリストや旅行者の休憩スポットとして人気になっています。万田発酵は健康食品や化粧品、肥料などを手掛けるメーカーで、パーク内には実際に酵素で育てた野菜や果物、植物が植えられています。ヤギや鯉、ワンちゃんなどの動物とも触れ合えますよ。特に海側にあるウッドデッキや足湯は、瀬戸内海らしい景色を楽しめるフォトジェニックな空間です。

休憩・観光万田発酵 HAKKOパーク
住所尾道市因島重井町5800-95
電話0120-85-1589
営業時間10:00~17:00
定休日水曜日
特徴フォトジェニックなウッドデッキのある万田発酵の庭園

②ドルチェ瀬戸田本店(生口島)

【写真】しまなみ海道ドライブ:生口島のドルチェ瀬戸田本店の入口
生口島のドルチェ瀬戸田本店の入口

しまなみ海道を代表するグルメのひとつが「ドルチェ」のジェラートです。しまなみ海道を観光で訪れる方が必ずと言っていいほど立寄るドルチェの本店は生口島の北側の瀬戸田町。海が見える環状道路沿いにあります。季節によって違う柑橘のフレーバーも楽しみのひとつですね。イートインスペースも充実していて、もちろんテイクアウトもできます。駐車場も広いので、しまなみ海道ドライブでも立寄りやすいお店です。同じ敷地内には、柑橘などのお土産を販売している「島の駅しまなみ1」、パスタやコーヒーが楽しめる喫茶店「リトルキッチン アルモ」もあります。

柑橘ジェラートドルチェ 瀬戸田本店
住所尾道市瀬戸田町林20-8
電話0845-26-4046
営業時間10:00~17:00
定休日年中無休(臨時休業有)
特徴柑橘ジェラートはしまなみサイクリストの定番

③Patisserie T’s Cafe 玉屋(伯方島)

【写真】しまなみ海道ドライブ:伯方島のPatisserie T’s Cafe 玉屋
伯方島のPatisserie T’s Cafe 玉屋

しまなみ海道で一番人気のケーキ屋さん「Patisserie T’s Cafe 玉屋」は、伯方島の南側の海岸沿いにあります。カフェスペースが充実していて、コーヒーや自家製ケーキはもちろん、ランチの提供もあってカレーやクロックムッシュが美味しいです。海側の大きなガラス窓からのオーシャンビューは感動的です。訪れる季節によって旬のフルーツを使ったケーキが変わっていくので、今日はどんなケーキがあるのかなぁとわくわくしながら訪れています。Patisserie T’s Cafe 玉屋の前には7台ほど停められる駐車場があります。

カフェ・ランチPatisserie T’s Cafe 玉屋
住所今治市伯方町有津甲2328
電話0897-72-0343
営業時間10:00~17:00
定休日日曜日
およその食事代1000円~2000円
特徴オーシャンビューを望むケーキ屋・カフェ

その他のおすすめカフェ

しまなみ海道ドライブでおすすめのカフェをGoogleマイマップに落としてみました。

瀬戸内海の島でゆったりとしたカフェで過ごすのは、素敵な時間になると思います。しまなみ海道の島々にも、新しいカフェが続々と登場していますので、個人的におすすめのお店を中心にこちらのウェブページでご紹介しています。

続いて、しまなみ海道ドライブでおすすめの観光スポットをご紹介します!

観光スポット3選

しまなみドライブの観光スポット しまなみ海道の島へと降りてドライブを楽しむときに、目的地にするといい観光スポットをいくつかご紹介しようと思います。この瀬戸内海エリアならではの体験ができる場所や、歴史に触れることができる場所を中心にピックアップしてみました。

①来島海峡急流観潮船(大島)

観光所要時間:1時間程度

【写真】しまなみ海道ドライブ・観光:来島海峡を船でクルージング体験
来島海峡を船でクルージング体験

しまなみ海道は1999年に全開通して、自動車でも簡単に本州と四国を行き来できるようになりましたが、それ以前はフェリーや旅館船が主な移動手段でした。開通後は高速バスが船の替わりとなったため、かなりの航路が廃止となっています。船を使う機会が以前と比べると減っているとはいえ、やはり瀬戸内海の風景に船は似合います。せっかく瀬戸内海に来たなら、船に乗ってみるのはいかがでしょう。大島の道の駅からは、来島海峡大橋の下をくぐりながら急流潮流を体験できる観光クルーズ船が出ています。

道の駅よしうみいきいき館
住所今治市吉海町名4520-2
電話0897-84-3710
営業時間9:00~17:00
定休日冬季は臨時休業あり
特徴海鮮BBQとクルージングが有名な大島の道の駅

②大山祇神社(大三島)

観光所要時間:1時間程度

【写真】しまなみ海道ドライブ・観光:大三島の大山祇神社に参拝
大三島の大山祇神社に参拝

大山積大神(アマテラスオオミカミの兄神)をまつる日本総鎮守「大山祇神社」。山と海の神様、戦いの神様として、源氏や平氏など歴代の武将たちからも尊崇されたそうです。そのため国宝の源義経や源頼朝の鎧など、歴史に詳しくない私でも名前は知っている歴史上の人物たちの寄贈した太刀や武具が奉納されていて、その数も圧巻(国宝が8点、国の重要文化財が682点も!)。境内には樹齢数千年といわれるクスノキもたくさん生えていて、とにかく荘厳な雰囲気がすごいです。

観光・参拝大山祇神社
住所今治市大三島町宮浦3327
電話0897-82-0032
営業時間宝物館 8:30~16:30
入館料宝物館 大人 1000円
特徴国宝や重要文化財の数が凄い大山積大神をまつる総本山

③村上海賊ミュージアム(大島)

観光所要時間:30分~1時間程度

【写真】しまなみ海道ドライブ・観光:大島の村上海賊ミュージアムの外観
大島の村上海賊ミュージアムの外観

歴史好きの方には、村上海賊をひとつの旅テーマにするのもいいかもしれません。因島村上氏、能島村上氏、来島村上氏の御三家のうち、能島村上氏の本拠地の城があった島、能島の近くに「村上海賊ミュージアム」があります。日本遺産にも登録された村上海賊の歴史を紹介する博物館で、能島の海を体感できたり能島村上家に伝わる貴重な品々を見れたりします。和田竜さんによる長編歴史小説『村上海賊の娘』の影響で訪れる人も増えているそうです。

観光村上海賊ミュージアム
住所今治市宮窪町宮窪1285
電話0897-74-1065
営業時間9:00~17:00
定休日月曜日
入館料大人 310円
特徴村上海賊の能島村上氏の歴史を学べるミュージアム

その他の観光スポット

しまなみ海道ドライブでおすすめの観光スポットをGoogleマイマップに落としてみました。

しまなみ海道の島々は、それぞれに特産品や歴史などの個性が強いのが面白いと思っています。すぐ横の島でも、実際に訪れてみると産業が違ったり、売られているものが違ったりするのも、見つけると楽しいです。島でおすすめの観光スポットはこちらのウェブページにまとめていますので、ご参考になさってください。

続いて、しまなみ海道ドライブでおすすめの絶景スポットをご紹介します!

絶景展望スポット3選

しまなみドライブの絶景スポット 先述のおすすめモデルコース3選の「③絶景展望台めぐり」でご紹介した3ヶ所の展望台を詳しくご紹介したいと思います。

【イラスト】しまなみ海道ドライブ:絶景スポット3選の位置

①白滝山(因島)

観光所要時間:30分程度

【写真】しまなみ海道ドライブ・観光:白滝山の展望と五百羅漢の石仏
白滝山の展望と五百羅漢の石仏

白滝山があるのは、尾道から2つ目の島である因島の北部です。標高277mの山頂には、五百羅漢の石仏が所せましと並んでいて独特の風景。展望台からは360度のパノラマビューを眺めることができ、本州の広島県三原市方面や、因島大橋、しまなみ海道の大小の島々の風景を楽しめます。ドライブの場合、白滝フラワーラインという道路で八合目駐車場(無料)まで行くことができ、そこから遊歩道を徒歩5分ほどです。

②開山展望公園(伯方島)

観光所要時間:30分程度

【写真】しまなみ海道ドライブ&オートバイ:伯方島の開山にある木造展望台
伯方島の開山にある木造展望台

大三島と伯方島の間の海は、鼻栗瀬戸といいますが、この伯方島側の丘の上にあるのが開山公園です。ひらきやまと読みます。標高は149mと他の展望台よりも低いところにあるのですが、3階建ての木造の展望台からは意外にも遠くまで見渡すことができて、穴場的なパノラマビュースポットになっています。伯方大島大橋、大三島橋、多々羅大橋などのしまなみ海道の島々も一気に見渡せます。

③亀老山展望公園(大島)

観光所要時間:30分程度

【写真】しまなみ海道ドライブ・観光:隈研吾設計の亀老山展望台
隈研吾設計の亀老山展望台

言わずと知れた、しまなみ海道で一番有名な展望スポットです。標高307mの山頂の駐車場まではワインディングの舗装路を登っていきます。ブラインドのカーブも多く、サイクリストや大型バスなども行き来しているので運転にはご注意を。駐車場から歩いてすぐのところに建築家・隈研吾さんが手がけた展望台があります。しまなみ海道最長の橋、来島海峡大橋を眼下に、これぞ瀬戸内海といった風景は感動的です。夕陽の時間帯も、言葉にできないくらいの美しさが広がります。

おすすめのガイドブック

【表紙】しまなみ海道ドライブのガイドブック:しまなみ島走MAPの書影
【表紙】しまなみ海道ドライブのガイドブック:しまなみ島走BOOKの書影

しまなみ海道サイクリングの定番ガイドブックといえば、シクロツーリズムしまなみ「島走シリーズ」です。詳しい島ごとの地図は「しまなみ島走MAP」、ガイドブックは黄色い「しまなみ島走BOOK」。それぞれ自転車旅行に特化しているマップや本ですが、もちろんドライブやツーリングにも問題なく活用できます。「るるぶ」や「まっぷる」などの定番ガイドブックも含め、こちらのウェブページでご紹介しています。

続いて、しまなみ海道の島で宿泊するのにおすすめの宿をご紹介します!

宿泊施設3選

せっかくのしまなみ海道ドライブだったら、島へと泊まってみるのも瀬戸内海の旅ならではの滞在体験になると思います。しまなみ海道周辺の宿泊施設は、個人経営であったり、小さな規模で経営されている宿がほとんどで、楽天トラベルやじゃらん、Yahoo!トラベル、Booking.comなどの予約サイトには出ていないところも多いです。

人気だけれども小さな宿などは、あえてそうした予約サイトには載せていないこともあるそう。予約を取る際には、直接電話で予約をしたり、公式ウェブサイトから予約するのもおすすめです。

①WAKKA(大三島)

【写真】しまなみ海道ドライブ・宿泊:大三島の宿泊施設WAKKAの外観
大三島の宿泊施設WAKKAの外観

しまなみ海道の島々にはリーズナブルな価格帯で泊まれるゲストハウスやホステルも続々とオープンしています。その中で「WAKKA」は大三島の井口港近く、多々羅大橋を望む海沿いの広い敷地に2020年にオープンしたサイクリング複合施設です。お洒落な和室と洋室を備えたコテージに宿泊できるほか、グランピングができるドームテントや、気軽に泊まれるドミトリーなど、宿泊タイプも旅のスタイルに合わせていろいろと選べます。宿泊でない方も利用できるカフェも併設していますが、宿泊だとプライベートなデッキで海を眺めながら地元食材のバーベキューが楽しめます。

コテージ・グランピングWAKKA
住所今治市上浦町井口6691-1
電話0897-72-8705
チェックイン15:00~
チェックアウト~10:00
およその価格帯ドミトリー1名朝食付 6500円~
特徴サイクリングを総合的にサポート

②旅館さわき(大三島)

【写真】しまなみ海道ドライブ・宿泊:大山祇神社近くの旅館さわき
大山祇神社近くの旅館さわき

昔ながらの瀬戸内海の雰囲気を味わうなら老舗旅館がおすすめです。大三島にある「旅館さわき」は、大山祇神社近くの宮浦エリアで人気の老舗旅館で、瀬戸内海ならではの新鮮な海の幸を使った料理が旅行者やサイクリストにも評判になっています。大山祇神社の参道も近く、クラフトビールの「大三島ブリュワリー」やワイン造りをしている「みんなのワイナリー」海水温浴の楽しめる「マレーグラッシア大三島」も徒歩圏内。

旅館旅館さわき
住所今治市大三島町宮浦5460
電話0897-82-0153
チェックイン15:00~
チェックアウト~10:00
およその価格帯個室1名2食付き 15400円~
特徴サイクリスト向け設備も完備した老舗旅館

③グランドーム瀬戸内しまなみ

【写真】しまなみ海道ドライブ・宿泊:生口島のグランピング施設、グランドーム
生口島のグランピング施設、グランドーム

しまなみ海道の自然を味わうならキャンプもありですね。最近はグランピング施設もいくつかオープンしています。その中で「グランドーム瀬戸内しまなみ」は、生口島の外周コースに2021年にオープンしいたグランピング施設です。目の前がすぐに海という絶景ロケーションで、解放感のあるかなりお洒落なドームテントに泊まる宿泊体験はまさに非日常。周辺に飲食店やスーパーマーケットなどがないので、サイクリングだと買い出しなどが大変ですが自動車があれば問題ありませんね。

グランピンググランドーム瀬戸内しまなみ
住所尾道市瀬戸田町宮原1491-5
電話メールでの問い合わせのみ
チェックイン15:00~18:00
チェックアウト~10:00
およその価格帯ドームテント1名素泊り 21360円~
特徴海の見える絶景ロケーションでグランピング

その他の宿泊施設

サイクリングに特化した宿泊施設が中心ですが、私の個人的におすすめの宿泊施設をこちらのウェブページにまとめています。

続いて、しまなみ海道のサイクリング体験の情報です。プチ自転車旅行も可能です!

サイクリング体験

しまなみサイクリング体験 せっかく、しまなみ海道へお越しになったのなら、自転車をレンタルしてサイクリングを体験してみるのはいかがでしょう。もちろん、今治から尾道までの全てをサイクリングしようとすると70~80㎞もの道のりなので、1日~2日の所要時間がかかります。実は、しまなみ海道のレンタサイクルは沿線に10か所のターミナルがあるので、途中の島でも自転車を借りることができるようになっています。

レンタサイクル

【イラスト】しまなみ海道ドライブ:しまなみレンタサイクルのレンタルターミナル

しまなみ海道のレンタサイクルには、公共のサービスのほかに自転車屋さんなどの民間のサービスもあります。最も一般的なのは公共の「しまなみレンタサイクル」で、先述の10ヶ所のターミナルがあるのもこのサービスです。

ターミナル 施設名規模営業時間住所電話番号交通アクセス
尾道港レンタサイクルターミナル駅前港湾駐車場 7:00~19:00
[冬期] 8:00~18:00
尾道市東御所町地先0848-22-5332尾道駅前バス停、尾道駅、尾道港
市民センターむかいしま8:30~19:00
[冬期]~18:00
尾道市向島町5531-10848-44-0125
土生港市営中央駐車場8:30~19:00
[冬期] ~18:00
尾道市因島土生町1899-310845-22-3362土生港バス停、土生港
瀬戸田サンセットビーチ9:00~17:00尾道市瀬戸田町垂水1506-150845-27-1100
瀬戸田町観光案内所9:00~17:00尾道市瀬戸田町沢200-50845-27-0051瀬戸田港
上浦レンタサイクルターミナル道の駅「多々羅しまなみ公園」9:00~17:00今治市上浦町井口9180-20897-87-3855大三島BSバス停
伯方レンタサイクルターミナル道の駅 「伯方S・Cパーク」9:00~17:00今治市伯方町叶浦甲1668-10897-72-0018伯方島BSバス停
吉海レンタサイクルターミナル道の駅「よしうみいきいき館」9:00~17:00今治市吉海町名4520-20897-84-3233
中央レンタサイクルターミナルサンライズ糸山8:00~20:00
[冬期] ~18:00
今治市砂場町2-8-10898-41-3196展望台入口バス停
今治駅前サイクリングターミナル今治駅8:00~20:00
[冬期] ~18:00
今治市北宝来町2-773-80898-34-3190今治駅前バス停、今治駅

例えば、大島や伯方島、大三島の道の駅にはそれぞれレンタサイクルターミナルが併設されているので、自動車を道の駅に駐車しておいて、1時間~2時間程度のサイクリングを楽しむなんてことも可能です。貸出の自転車台数や車種も多い今治市の中央レンタサイクルターミナル「サンライズ糸山」には無料の駐車場もあり、ドライブとサイクリングを組み合わせた旅行によく利用されています。

車載サイクリング

しまなみ海道をドライブで訪れる方の中には、自分の自転車を車に積んでくるという方もいらっしゃいます。車載サイクリングと呼ばれる方法で、現地まで来たら自動車は駐車場においておき、そこを起終点にサイクリングを楽しむというスタイルです。ロードバイクなどのスポーツタイプの自転車や折りたたみ自転車などは比較的、自動車に積載しやすいです。専用の固定具で屋根に自転車を固定して持参してくる方もいらっしゃいます。

徒歩で橋を渡ってみる

【写真】しまなみ海道ドライブ:しまなみ海道の橋は徒歩でも渡ることができる
しまなみ海道の橋は徒歩でも渡ることができる

しまなみ海道ウォーキング体験 サイクリングの聖地として有名なしまなみ海道には、歩行者道も整備されているので、ウォーキングやランニングでも渡ることができるルートになっています。特にしまなみ海道の代名詞ともなっている愛媛県今治市にある全長4kmの吊り橋「来島海峡大橋」は、気軽に瀬戸内海の空中ウォーキングを楽しめるスポットとして、多くの旅行者が徒歩でも行き来しています。近くの駐車場に車を停めて、橋だけ歩いてみるのもしまなみ海道ならではの体験になると思います。

しまなみ海道の駐車場

しまなみ海道のパーキング しまなみ海道の今治駅周辺、尾道駅周辺、島エリアでの主な駐車場をGoogleマイマップに落としてみました。

しまなみ海道の島々には、有料や無料を含めて、駐車場の選択肢が意外と多くあります。生口島や因島には市営の駐車場がありますし、大島や伯方島、大三島には道の駅もあります。平坦な場所が少ない尾道市街地には広い駐車場が少なくて料金も高めなのですが、今治市街地には駐車場が多く、料金も比較的低めです。例えば中央サイクリングターミナル「サンライズ糸山」の駐車場は、サイクリング目的であれば無料で駐車できます。今治駅前の駅東第1駐車場や今治港の今治港第1駐車場今治港第2駐車場は、24時間留め置いても1台500円と低価格です。

レンタカー

しまなみ海道のレンタカー しまなみ海道周辺の店舗型レンタカーをピックアップしてGoogleマイマップに落としてみました。

尾道周辺でレンタカー

尾道駅前周辺エリアは、やはり広い平坦な土地が少ないこともあり、レンタカー業者は意外と多くありません。尾道駅から4㎞ほど離れた新幹線の駅である「新尾道駅」の前には、タイムズカー、トヨタレンタカー、ニッポンレンタカーの営業所があり、便利です。隣の市にはなりますが、広島県福山市の福山駅周辺、三原市の三原駅周辺にもレンタカー業者の営業所が多いので、旅程によってはそうした場所で借りるのも一手です。広島空港にもニッポンレンタカーがあります。

今治周辺でレンタカー

しまなみ海道の愛媛県側では「今治駅」周辺にニッポンレンタカー、オリックスレンタカー、トヨタレンタリースなどがあり、自動車を借りることができます。もちろん、県庁所在地である松山市の方がレンタカーの選択肢は圧倒的に多いです。旅程によっては松山市でレンタカーを借りるのも一手です。松山空港には、トヨタレンタカー、ニッポンレンタカー、オリックスレンタカーがあります。

安全運転で、しまなみ海道のドライブをお楽しみください!


このウェブページでは、しまなみ海道でマイカーやレンタカーでドライブするコツについて詳しくご紹介しました。私のこのウェブサイト「しまなみ自転車ツーリングTips」では主に、初心者でも楽しめるサイクリングの聖地、しまなみ海道の情報をまとめています。素敵なヘルメットを手に入れたら、ぜひしまなみ海道サイクリングにお越しください。素晴らしいサイクリングロードと瀬戸内海の風景が待っていますよ!

2024年3月29日ドライブ・バイク,特集・徹底解説

Posted by カワイユキ