【所要時間】しまなみ海道で1時間に進める距離は?初心者向けタイムスケジュールの目安
しまなみ海道サイクリングの所要時間は?プランニングによって、走行距離もかなり違うのが、しまなみ海道の特徴のひとつでもあります。そんなしまなみ海道で初めて自転車旅行に挑戦する方に、所要時間の目安をご紹介します。
こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。
初心者ひとり旅でも安全・安心にサイクリングを楽しめるガイドブックを目指して作っているウェブサイトです。私の記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお、業者様からの掲載依頼はお断りしています。
しまなみ海道の所要時間は?
まず結論から
しまなみ海道をサイクリングするときに「どれくらいの時間がかかりますか」というのはよくある質問のひとつです。しかしながら、この質問に「○○時間」と明確に回答するのは実は簡単ではありません。というのも、しまなみ海道を完走すると距離が意外とあるので、体力差や楽しみ方の違いなどによって所要時間の幅がかなりあるんです。
普段からサイクリングを楽しんでいる方でも、走るのが目的なのか、観光もしながらなのかによっても所要時間は変わります。最短ルートでいくのか外周コースへも行くのかによって、70kmから200km以上の距離のコースをとることもでき、ルートによる距離やアップダウンの多さの違いも大きいです。そのため、ひとりひとりの旅行者のスタイルや行程によって、およその所要時間を出すには計算をする必要があります。
1時間に進める距離から計算
しまなみ海道でレンタサイクルを借りて長距離をサイクリングする初心者の方の場合、1時間に進める距離は次のように計算するのがいいと思います。
タイプ | 1時間に進める距離 |
---|---|
ゆっくりのんびり派 | 10 km |
体力に自信がある方 | 15 km |
ロードバイクで快走 | 20 km |
1時間に進める距離が分かれば、しまなみ海道サイクリング旅行で取れる日程(半日なのか1日なのか2日なのかなど)や興味のある島などから、およそのプランニングができると思います。逆に走ってみたいルートがある場合には、どれくらいの時間を取れば余裕をもってサイクリングができるかも分かってきますね。
- しまなみ海道サイクリングの所要時間
- 初心者向けの走行ペースの確認方法
- チェックポイントの通過時間
距離はどれくらいある?
しまなみ海道を愛媛県今治市から広島県尾道市まで全てを走りきろうとすると、その距離は70~80kmほどあります。これは、いわゆるメインルートと呼ばれるコースを走った時の最短距離で、どこをスタート地点にするか、どのコースを走るかなどによって少しずつ異なります。
しまなみ海道をレンタサイクルで走り抜く場合には、2日間ほどかけて観光もしながら旅行するのを私のウェブサイトでもおすすめしています。しかしながら、乗捨てが便利なレンタサイクルを活用することで様々なプランニングで旅をすることができます。完走目的だけでない様々な楽しみ方ができるのもしまなみ海道サイクリングの魅力の一つだと思います。
例えば、最も簡単でサイクリング体験をできるのが、来島海峡大橋サイクリング。これ以外にも、大三島だけをサイクリングであったり、しまなみ海道の半分だけをサイクリングであったり、日程や体力、興味などに合わせて様々なパターンで楽しむことができます。
1日~半日のしまなみ海道サイクリングモデルコース
1日や半日といった短めの日程でしまなみ海道でのサイクリングを楽しみたいという方向けに、いくつかのモデルコースを組んでみました。興味によってしまなみ海道の良い所取りをするようなイメージです。こうしたモデルコースをもとに、自分なりのプランにアレンジしてみるのがおすすめです。
1時間に進める距離
先述の通り、しまなみ海道のサイクリングの場合、様々なルートのパターンがあるのと、その人の体力や楽しみ方によってだいぶ移動速度が違うので、所要時間は○○時間!とはっきりと言いにくいのが実際です。とはいっても、参考の数値は欲しいもの。自転車って1時間でどれくらいの距離を進めるのだろう?私も初めての自転車旅行の時には、距離感覚がめちゃくちゃで全く予定通りに進めなかった思い出があります。
これは平坦なルートなのか、山がちなルートなのか、向かい風かどうか、などにもよるのですが…。しまなみ海道のサイクリングの一般的なルート上には、信号機が少なく、標高100メートルを超えるような峠道はほぼないので、私は次のような簡単な計算でおおよその所要時間をイメージしています。
レンタサイクルでクロスバイクを借りてしまなみ海道を走ることを考えるなら、体力に自信がある人は1時間に15㎞、のんびり走りたい人で1時間に10㎞進むと計算するのがいいのかなと思ってます。一般的な頻度で写真を撮る、水を飲んだりする休憩も含めてそんな感じです。ランチタイムや観光・立寄り、カフェ休憩などの時間はプラスすれば、だいたいの所要時間の目安になります。
自分の計画したルートの区間ごとの距離を合計してみて、例えば50㎞であれば、だいたい5時間くらいあれば走りきれるかなといったイメージです。もちろん個人差やその日のコンディションなどにもかなり影響されるのですが、目安として、参考にしていただけたらと思います。
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自分のペースを確認する方法
区間タイムを計ってみよう
しまなみ海道サイクリングを実際に走り始めると、レンタルした自転車で自分がどれくらいのペースで進むことができるのかを大まかに確認することができます。しまなみ海道サイクリングのスタート地点は、愛媛県側なら今治駅前、広島県側なら尾道港になるかたが多いと思います。最初のチェックポイントまでかかった時間を見ておくことで、大体の自分のペースを知ることができます。
しまなみ海道なら島でも乗捨てができるので、旅の途中でサイクリング行程を変えることができます!
尾道出発
尾道港でレンタサイクルを借りた場合、向島へは「駅前渡船」というフェリーに乗ることが多いと思います。尾道駅前に乗り場があるこのフェリー航路が、立地的にこの航路がもっとも近くて分かりやすいからです。向島へ渡ると富浜という港に着きます。
この向島の富浜港からメインルートを通って向島大橋という赤い橋までの区間がちょうど「4km」。この4kmの区間をどれくらいの時間かかったかでおよそのペースを知ることができます。この区間は信号機が多い区間であるので、少しかかる時間を遅めに設定していかに参考値をまとめてみました。
この区間にかかった時間 | 1時間に進める距離(ペース) |
---|---|
25分程度 | 10 km |
18分程度 | 15 km |
12分程度 | 20 km |
※尾道~向島間は、尾道大橋を通らずに渡船を使うことが推奨されています。尾道大橋にサイクリングロードがなく、車道や歩道もとても狭いためです。
今治出発
今治駅前でレンタサイクルを借りた場合、メインルートを通って来島海峡大橋すぐ近くの「ファミリーマート今治糸山店」までがちょうど5kmの道のりです。今治出発の場合、この区間をどれくらいの時間で進むことができたかによって、自分のおおよそのペースを確認することができます。
この区間にかかった時間 | 1時間に進める距離(ペース) |
---|---|
30分程度 | 10 km |
20分程度 | 15 km |
15分程度 | 20 km |
しまなみ海道サイクリングの所要時間・ペースのおよその目安にしてみてくださいね!
計画が不安な方にはこのガイドブック
しまなみ島走PLAN サイクリングや自転車旅行の初心者には、しまなみ海道サイクリングプランのガイドブック『しまなみ島走PLAN』がおすすめです。自転車で世界一周した地元のサイクリングガイド・宇都宮さんという方が書かれている自転車旅行者目線の本格的なガイドブックや地図で、たびたび改訂版も出ています。書店にはなかなか出回っていないのですが、Amazon.co.jpで出版元から購入できます。
初めての自転車旅で、どのくらい走れるのか、どこまで行けるのか、不安があるならば、『しまなみ島走PLAN』を入手して、熟読しておくと安心です♪
当日の風向きをチェック
風向きは所要時間に影響
言うまでもなく、サイクリングは屋外スポーツなので天候の影響をとても受けます。特に風は自転車の走行に大きく影響することが知られています。プロのサイクルロードレースでも風向きがレース展開に大きく影響することもあります。自転車にとって向かい風は、ずっと坂道を登っているのと同じくらい辛いもの。
一般に、尾道を出発するよりも「今治を出発した方が追い風の恩恵をうけやすい」と言われます。しまなみ海道サイクリングでは、天気予報に加えて、風向き予報もチェックすることをおすすめします。
最近は気象予測モデルを複数用いて、スーパーコンピューターなどで予測した精度の高い風向き予報などもウェブサイトで確認することができます。ちなみに、私は風向き予報に「Windy」というウェブサイトをよく活用しています。ECMWFとGFSという気象予測モデルを用いて風を予測しているウェブサイトです。しまなみ海道周辺の風向きも分かりやすいビジュアルで確認することができますよ。
チェックポイントの通過時間
長距離サイクリングが初めての方でスタンダードな2日間のモデルコースを作りました。レンタサイクルを借りて観光もしながら旅をする初心者の女性をイメージしてプランニングしています。モデルコースの詳細はこちらのウェブページでご紹介しています。
この2日間のモデルコースで、チェックポイントをいくつか設けて、1時間10㎞ペースでの大雑把な通過時間の目安を作成してみました。現地でのタイムスケジュールの目安になると思います。もちろん個々人の体力やコンディション、自転車の種類、サイクリングルートなどによっても違ってきますが、およその目安として考えていただければ幸いです。
夏場の日が長い季節であればもっと余裕ができると思いますし、早朝の出発にすればかなり寄り道する余裕ができますね。
1日目 今治→大三島 | およその通過時間 |
---|---|
今治駅前サイクリングターミナル | 8:30 |
来島海峡大橋の中央 | 10:00 |
よしうみバラ公園 | 11:00 |
道の駅・伯方SCパーク | 12:30 |
伯方島でランチタイム | 1時間 |
大三島橋の中央 | 15:00 |
道の駅・多々羅しまなみ公園 | 16:00 |
大山祇神社 | 17:30 |
2日目 大三島→尾道 | およその通過時間 |
---|---|
大山祇神社 | 8:30 |
多々羅大橋の中央 | 10:00 |
生口橋の中央 | 12:30 |
因島でランチ | 1時間 |
因島大橋の中央 | 15:30 |
渡船 | 16:30 |
尾道港レンタサイクルターミナル | 17:00 |
2日間でしまなみ海道を踏破するモデルコースのおよその通過時間として参考になさってください。実際にサイクリングをしてみて、予想よりも余裕があれば、追加で寄り道をしてみたり、休憩時間をしっかりめにとったりすることもできると思います。
所要時間は緩めのプランニングを立てておくと、旅の余裕が出ておすすめです!
このページでは、しまなみ海道サイクリングの所要時間について詳しく紹介しました。しまなみ海道サイクリングの詳しい情報は、以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしてください。