サイクリング地域観光情報の英語ウェブページ作成

2025年8月12日

【タイトル】インバウンド向けサイクリング地域観光情報を発信する英語ウェブページの作成

しまなみ海道にも海外からの旅行者が急激に増えています。しまなみ海道サイクリングに関するインバウンド向けの情報発信の必要性を感じることが多くなったため、ウェブサイト「しまなみ自転車ツーリングTips」の英語ウェブページの作成・多言語化にチャレンジしてみました。

こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。

読者の皆様のご支援をもとに取材・執筆やウェブサイトの維持管理をしています。記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお有償無償に関わらず、業者様からの掲載依頼はお断りしています。

英語ページの作成

6月に書いた柳井~松山のフェリー、7月に書いた今治駅前パーキングの情報など、私のウェブサイトの日本語記事の更新が6月以降ゆっくりペースになっていましたが、この2か月間ほどで、英語ページの作成にチャレンジしていました。なんとか……しまなみ海道サイクリングの基本情報の部分は英語化できました。

しまなみ海道サイクリング解説

2日間で縦断するプラン

パンク修理やトラブル対応

レンタサイクル解説

  └ 途中リタイヤしやすい地点

ランチ向きの飲食店

手荷物を配送する方法

しまなみ海道へのアクセス

サイクリングに最適な季節

おすすめの宿泊施設

フェリーと旅客船の航路

  └ 尾道大橋が推奨されない理由

路線バスと高速バスの路線

しまなみ海道サイクリングに興味がありそうな方で、英語の情報を必要とされている方がもしいらっしゃいましたら、ぜひこのウェブページたちをご紹介いただけると嬉しいです。

せっかく、遠くからしまなみ海道にお越しなら、素敵な思い出を持ち帰っていただきたいですね♪

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海外からの旅行者

欧米からしまなみ海道へ

「訪日外国人観光客数が過去最高を更新」というニュースを目にします。しまなみ海道でも海外からの旅行者の姿が急激に増えているのを感じます。実際にしまなみ海道をサイクリングしていると、アジアからの方々というよりも欧米からの方々が多い印象。特に平日は日本人旅行客が少ないこともあって、より「海外の方、多いなぁ~」と感じます。

【写真】サイクリング地域観光情報の英語ウェブページ作成:しまなみ海道でもインバウンド旅行者の姿が
しまなみ海道でもインバウンド旅行者の姿が

海外からの旅行者の姿を観察していると、自分の自転車を持参して来ているような”本格的”なサイクリストや、サイドバックをつけたツーリング仕様の自転車で”日本縦断”などのロングツーリストの姿も見かけます。しかし、多くの場合、レンタサイクルを借りて気軽なレジャーサイクリング。日本の旅行でこのエリアでは自転車を借りてツーリングを楽しもうという一般旅行者がほとんどです。

実際に海外からしまなみ海道を訪れている旅行者に話を聞いてみると、「都市部や有名な観光地は人が多すぎるから、静かな場所で過ごしたいです」「より自然を体感できるから自転車での旅を選びました」「日本を代表するサイクリングコースと知って、自転車旅してみたいと思いました」という声があり、自然やローカルを体感できることが自然派やアウトドア派の旅行者に人気のようです。

英語情報のニーズと現状

日本人との休暇の取り方の違いもあり、3日間~1週間と長い時間をかけてエリアをじっくりとサイクリングする方も。私のウェブサイトの問合せフォームからも英語圏の方々からレンタサイクルやガイドツアーに関するお問い合わせが複数あるなど、英語情報のニーズが高まっています(これまで日本語でしか発信してこなかったのに、私のウェブサイトをよく見つけていただけたと驚きではあります)。

レンタサイクルのウェブページが英語対応するなど、しまなみ海道全体として英語対応が進んでいる状況ですが、公式・非公式の情報媒体含めて、まだまだ海外旅行者への”かゆい所に手が届く”情報発信が不足していると感じていました。AIによる回答も、ローカルな情報にはまだまだ弱い部分があり、誤った情報がまだまだ多いです。

荷物を現地へ配送するサービスがあることを知らず、大きなバックパックを背負ったまま、大変な思いをして自転車を漕いでいるかたの姿も見かけます。わざわざ遠くから訪れる地に「しまなみ海道」を選んでくださったインバウンドの方々に、適切で必要な情報、知っていると便利な地域情報を届けたいと、まずはしまなみ海道サイクリングの基本的な情報から英語化を進めることにしました。

今回は、多言語化のうち英語ページのみを作成することにしました。

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ただ翻訳するのではなく

Google Chromeなどのウェブブラウザには自動翻訳の機能が付いているので、これまで問い合わせをくださった海外の方などはそうした方法から私のウェブページを見つけてくれたのだと思います。日本語のウェブページを”およその意味が伝わる程度”にそのまま英語に翻訳することは、翻訳ソフトやAIを使えば簡単にできます。

しかし、対象とする読み手が変われば文の書き方が変わります。これは日本人~英語圏の人だけでなく、初心者~上級者といったどういった方々をターゲットにするかによっても変わります。今回の多言語化、日本語ページを英語ページ化するにあたり、まずは英語圏向けに日本語原稿を書き直す作業から始めました。

  • 地理的な基礎知識などインバウンドには必要な説明を追加
  • 地名などの表記を現地の看板などでよくあるスペルに合わせる
  • 海外からの視点での文章にリライト(例:「日本を代表するサイクリングコースで…」など)
  • 日本語では省略してしまう主語などをはっきりとさせる文章にリライト
  • 前提とする旅行動線の想定(例:マイカーでの移動を想定しないなど)
  • インバウンドニーズに対応するサービスを追記(例:大きなスーツケースなど)
  • インバウンドに不要、または紹介しづらい情報の削除(例:日本人向けのサービスなど)
  • 紹介する店舗がインバウンド旅行者ウェルカムな店舗かを確認
  • 店舗などの電話番号情報の削除
  • ウェブサイト内のリンクを英語ページへ置き換えまたは削除
  • 国内向けアフィリエイト広告の置き換えや削除

海外からの人には必要がある説明部分を付け加える作業、逆に海外の人には必要ない言い回しや情報の部分をカットする作業、主語をはっきりとさせるリライトなどを行いました。

イラストの英語化

地図画像などはAdobe Illustratorで日本語を英語に書き直す作業を行いました。これが意外と大変で、日本語なら3文字で表記できることが英語だと10文字必要といったように、文字列の長さが日本語と英語で違うことでデザインに影響します。デザインをなるべく崩さずに英語化するのには少しずつ工夫が必要です。

英語ページの準備と設定

私のウェブサイトはWardPressを使っているので、多言語機能を追加する「Polylang」というプラグインを活用して英語ページを作成できる状態にしました。細かい設定などはPolylangの使い方に従いました。これにより、既存の日本語ページに対応した英語ページを編集・公開できるようになり、言語スイッチャーも表示可能に。ディスクリプションなどの内部的な部分も英語対応完了です。Polylangには自動翻訳の機能は付いていないので、英文は自分で作る必要があります。

Chat GPTによる翻訳作業

具体的な翻訳作業ではChat GPTを駆使して、英語翻訳とHTMLの書き出し作業を進めました。Google翻訳と違って、Chat GPTでは事前に固有名詞を覚えさせることができることや、ターゲットに合わせた言い回しなどの配慮も指示可能であることから、AIに作業をお願いすることにしました。HTMLでそのままアウトプットしてもらうこともできます。

表記ブレを少なくするために、地名や店名、サービス名などの固有名詞の表記をChat GPTに覚えさせたうえで、

私の個人的なおすすめ情報を掲載した、しまなみ海道サイクリングについてのウェブサイト(https://touring-shimanami.com/)の記事を作成しています。現在、日本語のウェブページを英語のウェブページに翻訳する作業を進めています。今回は「●●」についてのウェブページを英文への翻訳する作業をお願いします。

【指示】
・初めてしまなみ海道を訪れる海外からの旅行者に分かりやすい文章にしてください。
・人称が必要な文章はweではなくIで。
・固有名詞は太字にしてください。
・HTMLの構造は保持してください。
・HTMLで出力してください。
・これらの指示は今回の全ての翻訳作業が終了するまで維持してください。作業終了は終了時に伝えます。

それでは続いて、翻訳を依頼するHTMLをお送りします。

と指示して、日本語原稿のHTMLを送りました。固有名詞を太字指示にしたのは、翻訳語に手作業で表記ブレが表記まちがいがないかチェックするときに見やすくするためです。地域を指定し、おおまかな固有名詞は覚えさせているものの、やはりローカルすぎる地名などは表記ミスが多発します。手作業での修正は必須でした。

【スクリーンショット】サイクリング地域観光情報の英語ウェブページ作成:Chat Gptで翻訳作業をしている様子

完成した英文の原稿は、今度は逆に日本語に翻訳をかけていきます。英文を日本語に再翻訳する事によって、間違って翻訳している部分を発見することができます。最終的には、自分の乏しい英語能力を使って英文を読解して間違いを探していきます。Chat GPTによる翻訳作業自体は一瞬で終わるのですが、自力でのチェックに時間がかかりました。

英語ページを作成してみて

これまで、ほぼ100%日本のみからのアクセスだった私のウェブサイトに、アメリカやフランス、ドイツ、オーストラリアを中心にアクセスが増え始めています。英語圏の方々へ発信できるSNSなどを私自身が持っていないので、急激に拡散することは難しいですが、有用な記事を書いていれば自ずと訪れてくれる方々が増えると信じています。

頑張って英語ページ作ってみたので、海外からの旅行者に届くといいですが…


このページではしまなみ海道サイクリングの英語ページについて紹介させていただきました。しまなみ海道サイクリングの詳しい情報は、以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

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Posted by KAWAI