
しまなみ海道サイクリングロードのうち、大島の西側外周コースについてご案内します。大島のメインルートは来島海峡大橋から伯方・大島大橋までの約12kmですが、西側外周コースは少し距離が延びて約16km。峠はひとつだけですが、海沿いをのんびり走れる気持ちのよい絶景ルートです。

こんにちは、カワイユキと申します。しまなみ海道在住でこれまで300回以上は走ってきましたが、そのたびに新しい発見があります。初めての方の不安を少しでも減らすヒントになれば嬉しいです。
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しまなみ海道の大島について
しまなみ海道で自転車が通る6つの主な島のうち、大島は最も四国に近い島です。今治市側からスタートすると最初に渡る島、逆に尾道市側からだと最後に渡る島にあたります。今治市の四国本土とは来島海峡大橋で、伯方島とは伯方・大島大橋で繋がっています。

今治市に合併する以前は、大島の北側が宮窪町、南側が吉海町というふたつの町でした。島内の住所には、その宮窪町と吉海町という呼称が残っていて、住所に「大島」という文字は入っていない点には注意が必要です。現在の大島の人口はおよそ5000人ほどです。

観光スポットとしては、来島海峡の急流を体感できるクルージングや、村上水軍の歴史を紹介する「村上海賊ミュージアム」、しまなみ海道を代表する眺望が楽しめる「亀老山展望台」などがあります。季節になるとバラが咲き誇る「よしうみバラ公園」も人気です。
また、大島は「大島石」と呼ばれる花崗閃緑岩の産地としても知られています。サイクリング中には石材屋さんや採石場を見かけることも多く、こうした風景も大島ならではだなと感じます。
- しまなみ海道・大島のルートの選択肢
- 大島の西側の外周コースの概要と詳細
- 各サイクリングプランへの組み込み方

この記事では、そんな大島のサイクリングコースについてご紹介しようと思います。
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しまなみ海道のルートについて
しまなみ海道のサイクリング推奨ルートには、今治~尾道間を最短距離で結ぶ「メインルート」と、各島に設定された「外周コース」があります。外周コースは少し遠回りになりますが、その分、海沿いの景色を楽しめる区間が多いのが特徴です。

大島にも、メインルートのほかに東側・西側というふたつの外周コースが設定されています。同じ大島でも、通るルートによって景色や難易度がかなり変わってくるので、旅のスタイルに合わせて選んでみてくださいね。メインルートと外周コースの違いについては、こちらのページで詳しく紹介しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
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大島のサイクリングコース
大島のメインルートは、来島海峡大橋から伯方・大島大橋までの区間で、国道317号線をベースに島の中央を南北に貫くように設定されています。距離は約12kmで、レンタサイクルでは1時間~1時間半ほどが目安です。

島の中心部を通るルートなので、コンビニやスーパー、銀行なども沿道にあり、補給の面では安心です。ただし、峠をふたつ(宮窪峠と、南側の標高42mの峠)越える必要があり、海はあまり見えません。
| 大島 | メインルート | 西側(西岸)外周コース | 東側(東岸)外周コース |
|---|---|---|---|
| 距離 | 約12km | 約16km | 約19km |
| 主な峠 | 宮窪峠 | 田浦峠 | 名駒峠など |
| 主な峠の数 | 2つ | 1つ | 5つ |
| 特徴 | 島の中央を南北に縦断 | 海沿いの快走ルート | アップダウンの激しい上級者ルート |
サイクリング推奨コースを示す道しるべ「ブルーライン」は、メインルートにも外周コースにも引かれていますので、初めてでも迷いにくくなっています。外周コースには「外周コース Island explore」と文字情報も書かれています。分岐点には看板や地図も設置されています。
西側外周コースは海沿いの絶景
西側(西岸)外周コースは約16km、峠はひとつ。ほとんど海沿いを走るコースで、農村や漁村の風景、造船所の風景が続きます。沿道には近年、新しいカフェもぽつぽつとできてきていて、少しずつ立ち寄りスポットも増えている印象です。

峠の名前は「田浦峠」といい、標高はメインルートの宮窪峠とほぼ同じ80mほどです。ただし田浦峠は急坂の区間が長く、自転車で登る場合はメインルートの宮窪峠よりも大変に感じるかもしれません。電動アシスト付き自転車であれば、それほど気にする必要はないと思います。

特に、来島海峡大橋からよしうみバラ公園までの区間はほとんど平坦で、個人的にはかなりおすすめの区間です。初めてしまなみ海道を訪れる方やレンタサイクルで走る予定の方の、ルート選択肢のひとつになると思います。私の別の記事「しまなみ海道で景色が良い道6選」でもこの区間を選出しています。
東側外周コースは上級者向け
一方、東側(東岸)外周コースは上級者コースです。約19kmの道のりで、大小のアップダウンが連続します。走行時間もメインルートの2倍以上かかることが多く、体力的にもかなりタフなので、初めての方にはあまりおすすめしていません。

なお、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの補給ポイントがあるのはメインルートだけです。西側・東側どちらの外周コースにもコンビニエンスストアはないので、水分やおやつは事前に用意しておくと安心だと思います。
大島はどのルートを通っても、少なくともひとつは峠を越えることになります。これは大島ならではの特徴かもしれません。

大島は他の島に比べると、坂道があるという印象を持たれやすい島だと思います。
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大島の西側外周コース
実際に大島の西側外周コースを取材してきました。島の南側から北側に向かって、つまり来島海峡大橋から伯方・大島大橋へ北上する方向に走行し、たくさんの写真を撮影してきました。
来島海峡大橋~よしうみバラ公園

愛媛県側の今治市をスタートして、最初の橋、来島海峡大橋を渡り切ると大島へと降り立ちます。来島海峡大橋を降りきった自転車道の出口はこのような丁字路になっています。左へ進むとメインルート、右へ進むと西側の外周コースです。今回は外周コースへ向かうのでここを右折します。

外周コースに入ってすぐのところには、砂浜が広がっていて、晴れている日は本当に美しい青色です。自転車を停めて、砂浜へと降りて写真を撮っている旅行者の姿をよく見かけます。

吉海町椋名の集落を通り抜けていきます。海側にある広場「椋名みなと公園」には公衆トイレがあります。

椋名の集落を越えると、西側外周コースは海沿いの快走路へと入っていきます。海側には津島や大突間島、大三島が見えます。後ろを振り返ると、来島海峡大橋も見える好景観区間になっています。

海沿いのセクションが終わると、造船所のエリアへと入っていきます。瀬戸内海の島々では、造船所がある風景をよく見かけます。大島にも島の西側エリアに造船所が広がっています。大きな船を今まさに作っている様子はなかなか迫力があります。

外周コースのブルーラインを辿っていくと、大島のちょうど真ん中あたりにある「よしうみバラ公園」へと到着します。自動販売機や売店、公衆トイレもあり、休憩にちょうどいいスポットです。ここで、そのまま外周コースを田浦峠方面へ進むか、メインルートへ戻って宮窪峠を登るか選択できます。
田浦峠

よしうみバラ公園前の交差点が、大島の外周コースとメインルートへのアクセス道との分かれ道になっています。直進すると島の中央方面へ向かい、メインルートへ復帰することができます。外周コースはブルーラインに沿って左折することになります。村上海賊ミュージアム方面へ行きたいなら、メインルートに戻るのがおすすめです。

道路が何度か曲がるので、自分が進んでいる方向が分からなくなってしまうかもしれません。初めてだと分かりにくい交差点にはこのように地図看板が設置されているので、これで進むべき方向を確認しましょう。

バラ公園を過ぎてもすぐに田浦峠が現れるわけではなく、しばらく海沿いの平坦な道が続きます。交通量も少なく、とてもサイクリングしやすい道です。吉海町泊の集落を抜けると、いよいよ西側外周コース最大の難所である「田浦峠」です。

田浦峠は登り口から頂上まで、約1kmの道のりです。標高約80mのトップまで急な坂道を登っていきます。途中には「急勾配」の標識も出てきます。電動アシスト付き自転車であれば、モードを「強」にして、アシストをフルパワーで活用しましょう。

急勾配の峠ではありますが、標高がとても高い峠ではないので、自転車を降りて歩いて登ったとしても10~15分程度で登りきることができます。こうした峠道では無理をせず、歩いて登るのもいいと思います。

田浦峠の頂上に到着しました。頂上からの眺望はなく、切り通しのようになっています。周囲に木々が茂っているので、日陰になっていることが多いです。宮窪峠のようにベンチがあるわけではないですが、息を整えてから坂道を下る準備をしましょう。
田浦~早川~伯方・大島大橋

田浦峠は北側も急傾斜の坂道になっています。スピードが出やすいので、ブレーキをしっかりと使いながら、ゆっくりと下っていきましょう。目の前には海も見えてきて、テンションがあがります。

吉海町田浦から宮窪町早川までの区間には、小さなアップダウンがありますが、大島でも屈指の好景観。特に晴れた日は、大三島や伯方島との間の海がきらきらと煌めいて本当に美しいです。

宮窪町早川から宮窪町余所国のエリアには、大島の名産である大島石の加工所や石材置き場が集まっています。道のすぐそばに大量の大島石が積み上げられている様子は圧巻です。

これは他のしまなみ海道の島ではほとんど見ない、大島らしい景色だと思います。大島の北側には「カレイ山」という山があり、現在はそこの山頂付近が主な採石場となっています。採石場はしまなみアートキャニオンと呼ばれ、見学ツアーなども開催されています。

大島の北側をぐるりと回り込む形でサイクリングコースを進み、「伯方・大島大橋」が見えてきました。橋を渡らずにそのまま進むと宮窪町宮窪エリアへと道は続いています。メインルートを北上してくると、この橋に反対側から到着することになります。

右側に伯方・大島大橋への自転車歩行者道入口があります。ここから橋を渡って伯方島へと向かいましょう。原付バイクの登り口は、ここから100mほど東側にあります。しまなみ海道のそれぞれの橋の自転車道入口は別の記事で詳しくご紹介しています。
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大島サイクリングのプランニング
今治~尾道完走サイクリングで
しまなみ海道を今治~尾道間で縦断する予定の方には、大島ではメインルートではなく今回ご紹介した西側外周コースを選ぶのもいいと思っています。ルートを選ぶ時に景色の良さを重視する方には特におすすめのサイクリングコースで、なぜこちらがメインルートになっていないのだろうと不思議に思うくらいです。

穏やかな海や沖に浮かぶ小さな島々、漁村や造船所といったより瀬戸内海らしい景色を楽しめます。西側外周コースを選ぶもうひとつのメリットとして、来島海峡大橋からよしうみバラ公園までの区間では、メインルート南側にある標高42mの上り坂を回避することもできます。
田浦峠の上り坂が不安な方はメインルートで宮窪峠を越える方がいいかもしれません。よしうみバラ公園周辺で西側外周コースとメインルートを行き来できる道がいくつかあります。大島の北側だけメインルートの宮窪峠を通り、南側は西側外周コースの海沿い区間を走る、という組み合わせ方もできますよ。
来島海峡大橋+大島でショートサイクリング

今治糸山レンタサイクルターミナルを起点にした、数時間程度のショートサイクリングもおすすめです。来島海峡大橋と大島のコースを組み合わせて、また同じ場所に戻ってくるルートです。ターミナルには駐車場もあるので、車で来られる方にも便利だと思います。

大島は南北どちらへ抜けるにしても、必ずどこかで峠を越える必要がある島です。特に尾道側からサイクリングをしてきた方にとっては、最後にこの峠と来島海峡大橋への上りが待っているので、疲れを感じやすいポイントかもしれません。不安な方は、電動アシスト付き自転車を選ぶのもひとつの方法だと思います。

電動アシスト付き自転車を使えば、大島の坂道もそれほど心配いらないと思いますよ。
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大島の観光地やグルメスポット
この記事では、大島のルート情報に焦点を当ててまとめましたが、大島にはぜひ立ち寄りたい観光スポットやグルメスポットがたくさんあります。「亀老山展望台」や「カレイ山展望台」などの展望台は山の上にあるので、自転車で登るのはなかなか大変です。

サイクリングの日程にもよりますが、時間に余裕があれば観光クルージングを楽しんでみるのもいいですし、景色の良いカフェでのんびりと過ごしてみるのもいいですね。
サイクリングマップ
私のおすすめサイクリングルートや景観ポイント、飲食店などをGoogleマイマップに落とし、「しまなみ海道サイクリングマップ」として無料で公開しています。

スマホやタブレットのGoogleマップアプリでも表示できますので、しまなみ海道の現地でもぜひご活用ください。
このページでは、しまなみ海道・大島の西側外周コースについてご紹介しました。私のウェブサイト「しまなみ自転車ツーリングTips」では、初心者の方でも安心して楽しめるしまなみ海道サイクリングの情報をまとめています。ぜひ大島の海沿いの絶景ルートも旅程に取り入れてみてくださいね。







