【しまなみ海道へのアクセス】主要都市から今治や尾道へ公共交通で行く方法

2024年2月26日

東京からしまなみ海道へのアクセス

東京からJR今治駅へ

東京周辺の関東エリアから、しまなみ海道の四国・愛媛県今治市側のスタート地点、JR今治駅までの公共交通でのアクセス方法をイラストにまとめてみました。白黒ストライプ線は鉄道(JR)で、新幹線や特急を利用した最短時間を示しています。実線はバス、点線は飛行機です。待ち時間などは含んでいません。

【イラスト】しまなみ海道へのアクセス:東京からしまなみ海道・今治駅へのアクセス
東京からしまなみ海道・今治駅へのアクセス

最速のアクセス:東京から今治

乗り換え時間や待ち時間などを考慮しなければ、飛行機で「羽田空港から松山空港」へ飛んでから路線バス「松山空港リムジンバス」とJR予讃線特急「しおかぜ号・いしづち号」で今治駅に向かうのが最速です。また、松山空港から今治駅へは完全予約制のバス「いずみ観光空港リムジン」も利用できます。

陸路のアクセス:東京から今治

陸路でのアクセスでは、岡山駅で新幹線からJR予讃線特急「しおかぜ号」に乗り換えるルートが最速となります。本州から四国へ鉄道で渡るルートは「瀬戸大橋」のみなので、岡山で乗り換えることになります。東京駅から今治駅の営業キロは900kmほどなので、JR乗車券の有効期間は片道で6日、往復で12日。今治駅をサイクリングの起終点にする場合には、往復乗車券を購入すると往復割引の適用を受けられます。

乗り換えなしで直接今治にくる方法は、高速夜間バス「パイレーツ号」。夜間の移動となるため、移動時間を有効活用できる方法でもあります。今治駅到着もちょうど今治駅前サイクリングターミナルが営業開始する時刻に近いです。

旅情があるアクセス方法:サンライズ瀬戸

【イラスト】しまなみ海道へのアクセス:寝台特急サンライズ出雲で東京から四国へ
寝台特急サンライズ出雲で東京から四国へ

この他に鉄道でのアクセスで旅情があるのは、寝台特急「サンライズ瀬戸」で東京駅~坂出駅を移動し、JR予讃線特急に乗り換える方法でしょうか。残り少なくなってしまった寝台列車で四国を訪れることができます。

自転車を持参する場合:東京から今治

JRの新幹線と予讃線は問題なく輪行をすることができます。松山空港へ飛行機輪行した場合、松山駅への松山空港リムジンバスに自転車を積載することが他の人の荷物の多さによって厳しい場合が考えられます。いずみ観光の今治駅直通のリムジンバスの場合は、予約の際に自転車積載ができるか問い合わせてみるといいと思います。

松山空港で自転車を組み立てて、はまかぜ海道(松山から今治への海沿いルート)としまなみ海道を走るのもいいでしょう。土日祝日など日によっては松山駅~今治駅間でサイクルトレイン(えひめ・しまなみリンリントレイン)を利用できることもあります。自転車を分解することなく列車に自転車を載せることができて便利です。

今治駅前のサイクリングターミナルには、自転車組立スペースが確保されているので、輪行した自転車を組むときに利用してくださいね。

東京からJR尾道駅へ

東京周辺の関東エリアから、しまなみ海道の本州・広島県尾道市側のスタート地点、JR尾道駅までの公共交通でのアクセス方法をイラストにまとめてみました。白黒ストライプ線は鉄道(JR)で、新幹線や特急を利用した最短時間を示しています。実線はバス、点線は飛行機です。待ち時間などは含んでいません。

【イラスト】しまなみ海道へのアクセス:東京からしまなみ海道・尾道駅へのアクセス
東京からしまなみ海道・尾道駅へのアクセス

最速のアクセス:東京から尾道

乗り換え時間や待ち時間などを考慮しなければ、飛行機で「羽田空港から広島空港」へ飛んでから、「JR三原駅にて路線バスから山陽本線に乗り換え」て尾道駅に向かうのが最速です。ただし、広島空港はややアクセスしにくい立地です。広島空港から尾道駅の区間は、時間によってはJR白市駅経由、高坂バスストップ経由などいくつかのパターンがあります。

陸路のアクセス:東京から尾道

陸路でのアクセスでは、JR福山駅で新幹線から山陽本線に乗り換える方法が最速となります。東京駅から尾道駅の営業キロは800kmを超えるので、JR乗車券の有効期間は片道で6日、往復で12日。尾道駅をサイクリングの起終点にする場合には、往復乗車券を購入すると往復割引の適用を受けられます。JR新尾道駅は尾道港のレンタサイクルターミナルから離れた立地であることと、「こだま」しか停まらないことから、福山駅乗り換えが一般的と言えそうです。広島空港がやや不便な立地なので、新幹線と在来線を使う方法がシンプルでおすすめです。

乗り換えなしで直接尾道にくる方法は、高速夜間バス「エトワールセト号」。夜間の移動となるため、移動時間を有効活用できる方法でもあります。尾道駅到着もちょうど尾道港レンタサイクルターミナルが営業開始する時刻に近いです。

自転車を持参する場合:東京から尾道

自転車を持参する場合、JRは輪行すれば問題ないですが、広島空港から尾道駅までのバスは自転車の積載が難しいと思われます。広島空港から尾道駅までは距離にして約31kmほど。往路であれば、下り基調なので、広島空港で自転車を組み立てて自走で尾道駅に向かうことも考えられると思います。広島空港や尾道駅には自転車組立スペースが確保されています。

大阪からしまなみ海道へのアクセス

大阪からJR今治駅へ

大阪周辺の関西エリアから、しまなみ海道の四国・愛媛県今治市側のスタート地点、JR今治駅までの公共交通でのアクセス方法をイラストにまとめてみました。白黒ストライプ線は鉄道(JR)で、新幹線や特急を利用した最短時間を示しています。実線はバス、点線は飛行機、波線はフェリーです。待ち時間などは含んでいません。

【イラスト】しまなみ海道へのアクセス:大阪からしまなみ海道・今治駅へのアクセス
大阪からしまなみ海道・今治駅へのアクセス

最速のアクセス:大阪から今治

伊丹空港の立地や乗り換え時間を考慮すると、実質的には、新幹線で岡山駅まで移動し、JR予讃線特急「しおかぜ号」で今治駅を目指す方法が最速だと思われます。岡山駅にはこだま~のぞみまでの全ての新幹線が停車するのでとても便利です。しまなみ海道や淡路島のルートには鉄道がないため、岡山県から香川県へ瀬戸大橋で渡るこの方法が、鉄道で四国へ来る唯一の方法となります。

最安のアクセス:大阪から今治

大阪からしまなみ海道の今治へ、最も安い運賃で移動する方法はやはり高速バスです。大阪梅田(ハービス大阪)からは今治行きの高速バス「いしづちライナー」の夜行・昼行の両方の便が出ています。意外と便数もあるので、今治に住んでいる方が関西方面へ行くときにもよく利用されています。今治駅に少し早すぎる時間に着いてしまうことを除けば、夜行の高速バスは、前日の夜から効率よく移動できるメリットがありますね。

旅情があるアクセス方法:オレンジフェリー

【写真】しまなみ海道へのアクセス:大阪南港から東予港へオレンジフェリーで
大阪南港から東予港へオレンジフェリーで

個人的に旅情があっていいなぁと思うアクセス方法は「フェリー」です。今治から25kmほどの場所にある東予港という港に、大阪南港との間で毎晩「オレンジフェリー」が行き来しています。2018年から新しい船で運行されていて、全席個室となっているので快適です。自転車も分解せず簡単に載せることができるので、関西方面からしまなみ海道サイクリングに訪れるサイクリストに人気の航路になっています。高速夜行バスと同じく、夜の間に移動できるので効率もいいですね。東予港からは今治駅に無料の連絡バスも出ているので、とても便利です。

自転車を持参する場合:大阪から今治

自分の自転車をしまなみ海道へ持参する場合、輪行をしなくてよいフェリーは魅力的です。ただし、大阪南港から東予港へのオレンジフェリーを利用する場合は、東予港から今治駅までの約25kmの道のりを走行するか、輪行する必要があります。東予港のJR最寄り駅は壬生川駅で、約5kmほど離れています。東予港から壬生川駅への無料オレンジフェリーバスは輪行可能です。

大阪からJR尾道駅へ

大阪周辺の関西エリアから、しまなみ海道の本州・広島県側のスタート地点、JR尾道駅までの公共交通でのアクセス方法をイラストにまとめてみました。白黒ストライプ線は鉄道(JR)で、新幹線や特急を利用した最短時間を示しています。実線はバス路線を示しています。待ち時間などは含んでいません。

【イラスト】しまなみ海道へのアクセス:大阪からしまなみ海道・尾道駅へのアクセス
大阪からしまなみ海道・尾道駅へのアクセス

大阪方面から尾道駅へのアクセスはとてもシンプルです。新大阪駅から新幹線に乗り、福山駅で山陽本線の在来線に乗り換える方法が最も一般的で早いアクセス方法だと思います。福山駅~尾道駅間の山陽本線は本数も多く20分ほどで結んでいるのでとても便利です。

高速バスの場合には、大阪から尾道を結ぶ「びんごライナー」が利用できます。びんごライナーは夜行便ではないので、夜行バスのように効率よく移動することはできませんが、運賃が新幹線より安く、乗り換えなしでしまなみ海道へ移動ができるというメリットがありますね。

その他のエリアからしまなみ海道へ

しまなみ海道への空路アクセス

【イラスト】しまなみ海道へのアクセス:しまなみ海道への飛行機でのアクセス
しまなみ海道への飛行機でのアクセス

松山空港

関東・関西方面以外のエリアからも、松山空港に国内線の飛行機があります。新千歳空港、仙台空港、中部国際空港、福岡空港、鹿児島空港、那覇空港から松山空港へ空路でアクセスすることができます(一部運休あり)。松山空港から今治駅への移動は、先述の通り、①松山駅にて松山空港リムジンバスからJR予讃線特急に乗り換え、②松山空港~今治駅のいずみ観光空港リムジンを予約して利用、の2つのパターンが一般的です。

なお、福岡からは高速夜行バス「道後エクスプレスふくおか号」を利用するというアクセス方法もあります。

広島空港

関東・関西方面以外のエリアから広島空港への国内線の飛行機は、新千歳空港、仙台空港、那覇空港から。先述の通り、広島空港は少し不便な立地にあるため、バスや鉄道を使って尾道へ移動することになります。

しまなみ海道への海路アクセス

【イラスト】しまなみ海道へのアクセス:しまなみ海道へのフェリーでのアクセス
しまなみ海道へのフェリーでのアクセス

松山港

九州・福岡県の小倉港と松山観光港を結ぶフェリー「松山・小倉フェリー」が毎日夜間に運行しています。7時間ほどで四国と九州を結び、早朝の到着となるので時間を有効に活用することができます。フェリーなので、自転車やオートバイ、自動車の積載もできてとても便利です。

山口県の柳井港からも、松山港(三津浜港)を2時間半ほどで結ぶ「防予フェリー」が運行しています。他のフェリー航路と比べても本数が多いため、山口県方面と愛媛県を結ぶ重要な航路としてとても重宝されています。また、広島港からは呉港経由で松山観光へ瀬戸内海汽船のフェリー「クルーズフェリー」と高速艇「スーパージェット」が結んでいます。

松山観光港や三津浜港からは、伊予鉄道の高浜線で大手町駅(JR松山駅の最寄り駅)へ移動できます。松山駅からはJR予讃線特急で今治駅へ向かうことができます。

八幡浜港・三崎港

愛媛県の松山より更に南の方にある、八幡浜港や三崎港は、四国と九州を結ぶメインの航路となっています。しまなみ海道からは100km以上離れているため、このアクセス方法を利用される方は限定的だとは思いますが・・・。九州の大分県、別府港や臼杵港からは八幡浜行きのフェリーが、佐賀関港からは三崎港行きのフェリーが発着しています。

自転車での旅行とフェリーは相性がいいですね!

アクセスまとめ

愛媛県:今治駅へ

アクセス四国・愛媛県側 今治駅へ
JR岡山駅にて新幹線から「特急しおかぜ」松山行きに乗換えて2時間ほど。
バス東京や大阪、神戸、広島、福岡などから高速バスが出ています。
飛行機羽田空港や関西空港、セントレアなどから松山空港へ。JR松山駅へバスで移動してJRに乗換えて特急で40分ほど。松山空港からは今治行きの予約制リムジンバスもあります。
オレンジフェリーで大阪南港から一晩かけて東予港へ。東予港からは今治行きの連絡バスがあります。
しまなみ海道・今治へのアクセス

広島県・尾道駅へ

アクセス本州・広島県側 尾道駅
JR福山駅で新幹線からJR山陽本線「尾道・三原方面」に乗換えて20分ほど。
バス東京や大阪、神戸、広島などから高速バスが出ています。
飛行機羽田空港や新千歳、仙台、那覇などから広島空港へ。連絡バスで三原駅へ向かい、JR山陽本線「福山方面」に乗換えて15~20分ほど。
尾道港に発着の長距離フェリーはありません。
しまなみ海道・尾道へのアクセス

しまなみ海道エリア内の交通

しまなみ海道の今治~尾道間を移動したり、途中の島へ今治や尾道から移動したり、しまなみ海道エリア内の公共交通の移動は、バスか船になります。バスの詳しい情報はこちらのウェブページに、船の詳しい情報はこちらのウェブページにまとめてあります。


このページでは、しまなみ海道の四国側の玄関・愛媛県今治市の今治駅、本州側の玄関・広島県尾道市の尾道駅への東京や大阪などの都市部からのアクセスを中心に詳しくご紹介しました。初心者から上級者まで幅広い方が自転車旅行を楽しめるしまなみ海道のサイクリング情報は以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

2024年2月26日しまなみ海道基本情報,交通・アクセス,特集・徹底解説

Posted by カワイユキ