【大三島の一周・外周コース】しまなみ海道屈指の絶景サイクリングルート

2025年11月9日

【タイトル】しまなみ海道屈指の絶景サイクリングルートである大三島外周コース

しまなみ海道サイクリングロードのうち、大三島の外周コースについてご案内してみます。大三島のメインルートは島の東側の7kmの道のりですが、大三島は一周すると約50kmもある大きな島で走りごたえがあります。外周コースは、しまなみ海道屈指の絶景サイクリングルートとしても知られています。

こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。

読者の皆様のご支援をもとに取材・執筆やウェブサイトの維持管理をしています。記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお有償無償に関わらず、業者様からの掲載依頼はお断りしています。

しまなみ海道の島巡り

選べるサイクリングコース

しまなみ海道は広島県尾道市と愛媛県今治市のいくつもの島々を渡り、本州と四国を横断する瀬戸内海のサイクリングルートです。島に架かるほとんどの橋は高速道路だけでなく自転車でも渡れるようになっています。レンタサイクルやブルーラインの道案内、サイクルオアシスなどの仕組みが充実し、世界中からの旅行者が自転車散策を楽しんでいる人気観光エリアです。

【写真】大三島の外周コース:しまなみ海道をゆったりサイクリングしよう
しまなみ海道をゆったりサイクリングしよう

尾道から今治までのしまなみ海道サイクリングの完走コースは最短でも70~80㎞程度の距離。レンタサイクルは途中でも借りたり返したりできるので、一部の島だけをサイクリングすることもできます。初心者の方で完走を目指すとなると、2日以上かけると観光やのんびりとした滞在も楽しめます。メインルートだけでなく、より景色のよいサブルートや町並み散策なども周る余裕ができると思います。

【イラスト】しまなみ海道のメインルートと外周コース
濃い青がメインルート、水色が主な外周コース

初心者から上級者まで幅広い層の旅行者がしまなみ海道を訪れています。この理由のひとつにサイクリングコースのバリエーションが豊かなことが挙げられます。それぞれの島にはメインルートのほかに外周コースと呼ばれるサブルートも設定されています。今回は、しまなみ海道の島でも特に人気が高い大三島の外周コースについて紹介していきます。

大三島の外周コースは中級者~上級者向けと言われることもあります。

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大三島のサイクリングコース

メインルートは7km

大三島のサイクリングメインルートは、大三島橋~多々羅大橋間を行く、島の東側の約7kmのフラットなコースが設定されています。橋と橋を最短で結ぶルートなので、しまなみ海道を1日で走破するような日程の方は、このコースを通っています。

【イラスト】大三島の外周コース:メインルートと外周コースのロケーション
大三島のメインルートと外周コース

大三島を代表する観光スポットである大山祇神社周辺エリアは、このメインルートからは島の反対側に位置しています。橋が架かる以前は、大山祇神社のある西側にメインの港があり、そこが島の玄関口となっていました。そのため、役所や中心市街地は大山祇神社周辺エリアにあります。メインルートだけを走行していると、島の裏側のみを通り抜ける感覚で、大三島の全体像が把握できません。

大三島は一周約50km

やはり、しまなみ海道サイクリングで大三島をじっくり楽しむなら、大山祇神社方面にアクセスしたり、外周コースへも足を延ばすのがいいですね。とは言っても、大三島はしまなみ海道の島のうち、最も大きな島なので、一周すると約50kmもの距離があります。島の反対側へ行ったり、外周コースに入ったりするには、それなりに時間と体力を消耗することになるので、計画的に行程を組む必要があると思います。

【写真】大三島の外周コース:メインルートと外周コースのブルーライン表示
メインルートと外周コースのブルーライン表示

また、特に大三島の南側外周コースをとると距離が延びるだけでなく、細かな峠道が連続し意外にアップダウンが多いです。コンビニや商店、自動販売機などの補給ポイントも極端に少ないエリアとなるため、中級者~上級者コースとして紹介されることも多いルートでもあります。

【写真】大三島の外周コース:時間はかかるが屈指の絶景ルート
時間はかかるが屈指の絶景ルート

しかしながら、大三島の外周コースはしまなみ海道屈指の絶景ルートであることも確かです。事前に距離や難易度を把握し、余裕を持った日程を組んだり、大三島だけに焦点を当てた旅の行程にしたりして、ぜひ大三島の外周コースもお楽しみください。

海の綺麗さや島ならではの景色を楽しめる屈指のサイクリングルートです。

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大三島の外周コース

日本では自転車は左側通行なので、島でのサイクリングでは基本的には時計回りに周ると海に近い側をサイクリング出来ます。今回は、大三島の外周コースを、大三島橋側から時計回りに大山祇神社や盛港を経由し、多々羅大橋までたくさんの写真で紹介していきたいと思います。

大三島の南側外周コース

【イラスト】大三島の外周コース:大三島の南側外周コースの説明
大三島の南側外周コースの説明

伯方島から大三島橋を渡って、メインルートは国道317号線を進みます。南側外周コースは分岐から宗方港方面をぐるりと回って大山祇神社まで行くと約22kmの道のりです。レンタサイクルでは1時間半~2時間半ほど走行時間がかかります。途中の野々江トンネルの手前を右折するとショートカット道に入ることもできます。

メインルートと外周コースの分岐点

【写真】大三島の外周コース:外周コース分岐点の案内標識
外周コース分岐点の案内標識

大三島橋を下ってきて、しばらく進むとこのような案内標識が出てきます。直進するとメインルートで多々羅大橋・生口島方面です。この「宗方港」「下坂」方面の県道51号線が南側外周コースです。

【写真】大三島の外周コース:メインルートと外周コースの分岐交差点
メインルートと外周コースの分岐交差点

案内標識のある分岐交差点はこのようになっています。ブルーラインの表示もここで「↑尾道」「←外周コース」と書かれていますが、大きな表示ではないので見逃さないようにご注意くださいね。外周コースにもブルーラインの道案内が引かれています。

瀬戸~野々江

【写真】大三島の外周コース:上浦町瀬戸の住宅地を抜ける
上浦町瀬戸の住宅地を抜ける

交差点を曲がってすぐは、上浦町瀬戸の住宅街をゆったりと登っていきます。高速道路の高架をくぐったあたりにピークがあって、そこから下り坂を進むと鼻栗瀬戸の海沿いに出ます。このあたりにもRainbow Gardenやピットイン、カエルベーカリーなどの店舗がいくつかあります。今は閉店してしまったオミシマコーヒー焙煎所もこのあたりにありました。

【写真】大三島の外周コース:小さなアップダウンが続く
小さなアップダウンが続く

住宅エリアを抜けるとまた、小さな上り坂があります。この大三島南側外周コースがなかなか走りごたえがあると言われる理由のひとつがこうした地図では分からないような小さなアップダウンの連続だったりします。

【写真】大三島の外周コース:開けた場所からは来島海峡大橋も
開けた場所からは来島海峡大橋も

小さな坂道を登りきると、目線が高くなり、少し開けたような場所からは遠くの島々まで見渡すことができます。しまなみ海道の大島や津島、来島海峡大橋も見えますね。

【写真】大三島の外周コース:美しい青の海が近い道路
美しい青の海が近い道路

しばらく、家々もないような山沿い、海沿いの道を進んでいくことになりますが、このあたりも海の透明度が高く、特に晴れた日は絶景です。この海の色が見られるのは、しまなみ海道でもこのあたりが一番かもと思っています。車通りもほとんどないので、サイクリングがとても快適です。

ショートカット道

【写真】大三島の外周コース:宮浦港というのが大山祇神社方面
宮浦港というのが大山祇神社方面

大三島町野々江の集落に入る直前のこの案内標識の交差点が、「ショートカット道」と外周コースの分岐です。ここまで走ってきて思ったよりも距離があったなと感じたら、ここで右折してショートカットすることができます。いずれにしても上り坂はあるので、時間があるのであれば景色の良い外周コースをそのまま進みましょう。

しまなみ海道で一番有名なガイドブック

【書影】しまなみ島走BOOK(宇都宮一成+シクロツーリズムしまなみ著)

しまなみ海道サイクリングで最も有名なガイドブックといえばこの『しまなみ島走BOOK』。何度も改訂版が出されていて、しまなみ海道を旅する多くの旅行者がプランニングの参考にしています。最新版をチェックしてぜひ事前にお取り寄せを!

野々江~宗方

【写真】大三島の外周コース:野々江集落目の前の海
野々江集落目の前の海

野々江集落の目の前の海もとても綺麗ですね。このあたりは平坦な道が続くので、自転車で快走できます。とても気持ちがいいですよ。ただし、この辺りにはコンビニエンスストアやスーパーマーケット、飲食店なども無いので、途中で補給をすることは難しいと思ってください。

【写真】大三島の外周コース:野々江トンネルを抜ける
野々江トンネルを抜ける

しまなみ海道のサイクリングコースでは非常に珍しいトンネル区間です。野々江トンネルは800mほどのトンネルで右側の歩道が若干広めです。とは言っても車通りがほとんどないので、車道の左側を進んだのでOKだと思います。

【写真】大三島の外周コース:BUBUKA前から最大の上り坂スタート
BUBUKA前から最大の上り坂スタート

野々江トンネルを抜けると、人気のカフェレストラン「BUBUKA」や絶景で有名な宿泊施設「海sora アネックス」があるエリアへと出ます。ここからがこのルート最大の上り坂区間へと入っていきます。ピークの標高は82m。来島海峡大橋の橋桁が65mほどなので、それよりも少し高いです。部分的に傾斜もなかなかあります。

【写真】大三島の外周コース:ポスターや絵はがきにもなるくねくね道
ポスターや絵はがきにもなるくねくね道

このルート最大の上り坂を上りきって下り坂に入ると、目の前に海へと続くくねくね道が現れます。しまなみ海道のポスターや絵はがきなどにも使われるしまなみ海道で有名な景色のひとつ。「ヒャッホー坂」と呼ばれることもあるそうです。ここまで来ると、島の最果てまで来た感じがします。

【写真】大三島の外周コース:宗方港と外周コースの分岐点
宗方港と外周コースの分岐点

学校跡を改装して宿泊施設にした「大三島 憩の家」やそこに併設された「今治市岩田健母と子のミュージアム」に立ち寄るのもいいですね。憩の家を過ぎると大三島町宗方の集落へと入っていきます。宗方には宗方港という港があり、今治港や大崎上島町、とびしま海道の岡村港へ旅客船やフェリーが出ています。

宗方~宮浦

【写真】大三島の外周コース:

宗方港は行き止まりなので、外周コースを大山祇神社方面に進む場合は分岐を右折。宮浦港方面へと進みます。ここから「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」「ところミュージアム」のある宗方~浦戸~口総の区間はアップダウンが続きますが、景色もなかなかいいですよ。

【写真】大三島の外周コース:別名ニワトリ島と呼ばれる福島
別名ニワトリ島と呼ばれる福島

伊東豊雄ミュージアムの先には、「福島」というニワトリの伝説が残る小さな島が浮かんでいます。百済から仁徳天皇への貢ぎ物だった金鶏がこの島へ逃げ込んで、村人が大金持ちになったというストーリーがあるそうで、福島の名前の由来にもなっています。奥の陸地部は大崎上島です。

【写真】大三島の外周コース:野々江の北側集落へと戻ってきた
野々江の北側集落へと戻ってきた

大三島町浦戸や口総の集落を抜けると大三島町野々江の北側集落へと戻ってきます。このあたりがショートカット道との再合流ポイントになっています。宗方方面をぐるりと周った場合と比べて、ショートカット道は10kmほど短い距離となります。

【写真】大三島の外周コース:

野々江から台(ウテナと読みます)までは海沿いの快走路を少し進んでから島の内側へと入っていきます。台には海水浴場があったり、島の水道供給の要となっている台ダムがあったりします。

【写真】大三島の外周コース:

海側から少し入るだけで、森の雰囲気にがらりと変わります。目の前にごつごつとした岩が印象的な山々がそびえて神々しい感じがしてきました。大山祇神社の裏山にあたる安神山です。人気のハイキングコースもありますが、修験道としてかなり危険な鎖場などもある山です。

【写真】大三島の外周コース:宮浦の外周コースと大山祇神社の分岐
宮浦の外周コースと大山祇神社の分岐

大三島の南側外周コースの終点は、大三島町宮浦のこちらの交差点です。ここから右折して500m先に大山祇神社があります。その先は三村峠を越えて大三島の東側に横切るようなルートになっています。大三島の北側外周コースへはここを左折して宮浦港方面へ進みます。

大山祇神社の参道にも、人気のお店が点在しているので楽しいですよ。

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大三島の北側外周コース

【イラスト】大三島の外周コース:大三島の北側外周コースの概要
大三島の北側外周コースの概要

大三島の北側外周コースは、大山祇神社前の宮浦分岐からぐるりと周って、多々羅大橋のふもとにある道の駅・多々羅しまなみ公園まで約15kmの道のりです。三村峠を通って大三島を横切る場合は約7kmの道のりなので、北側を回り込むと倍の距離となります。

宮浦~肥海

【写真】大三島の外周コース:宮浦本川を渡って島を北上
宮浦本川を渡って島を北上

大山祇神社から宮浦港方面に出て、宮浦本川の橋を渡って道なりに左折すると市街地エリアが突然と終わり、海沿いの快走路へと入っていきます。

【写真】大三島の外周コース:明日から大見へ海沿いを進む
明日から大見へ海沿いを進む

県道51号線、通称・大三島環状線に沿って大三島の北西部を北へと進んでいきます。明日(あけび)、大見という地名の小さな集落を結び、穏やかな海を横目に自転車を走らせます。西側に突き出た半島を縦に横切ると大三島少年自然の家があり、このあたりから肥海(ひみ)の集落へと入っていきます。

【写真】大三島の外周コース:自転車走行レーンがしっかり設置されている
自転車走行レーンがしっかり設置されている

宮浦エリアから肥海エリア方面にかけての県道51号線には、しまなみ海道開通当初に設定された今治市のサイクリングロードの名残りで、自転車走行レーンが設置されています。一段高くなっているような自転車レーンなので、景色もより良く見れていい感じです。車道のブルーラインを走行してもOKですが、こちらの自転車道も安心感があります。

【写真】大三島の外周コース:

肥海の集落に入るところで、道なりに左折します。ここからが上り坂の始まりです。大三島の北側外周コースで唯一の上り坂である「肥海峠」です。

肥海峠

【写真】大三島の外周コース:

肥海峠は、ピークが標高65m。下の交差点から峠のピークまでは車道を行くと1kmほどの道のりなので、斜度がそれなりにあってきついです。しかしながら、この峠には先ほどからの自転車走行レーンが続いていて、傾斜が少し緩やかになるように迂回をしながら登っていくことができます。

【写真】大三島の外周コース:肥海峠にはサイクリングロードがあります
肥海峠にはサイクリングロードがあります

登坂の力に自信がない方やゆっくりと登っていきたい方は、ぜひこちらのサイクリングロードの方を進むといいと思います。このサイクリングロードは肥海峠のピークあたりで本線に合流、北側にも続いています。ちょうど大三島の真北あたりがこのサイクリングロードの終点となっているようです。

肥海~盛

【写真】大三島の外周コース:訪れる観光客も多い大久野島
訪れる観光客も多い大久野島

肥海峠を下ると、ウサギの島して、あるいは戦時中の毒ガス研究所があった島としても有名な大久野島が見えてきます。外周コースを進んだ先の盛港からは、この大久野島へフェリーが出ていてアクセスすることもできます。

【写真】大三島の外周コース:車通りも皆無で走りやすい区間
車通りも皆無で走りやすい区間

肥海峠を越えた先は、盛方面、多々羅しまなみ公園までほぼほぼフラットで非常に走りやすい道になっています。この区間の走りやすさと景色の美しさも、しまなみ海道で屈指だと思います。

【写真】大三島の外周コース:爽快に海沿いを走れる絶景コース
爽快に海沿いを走れる絶景コース

大三島の北から東にかけては、おおむね海沿いを海岸線に沿って進むような道になっているので、常に海を感じながらの気持ちが良いサイクリングとなります。ところどころには白い砂浜が広がっていて、堤防に腰掛けて休憩するのにいいポイントが次々と現れます。ここまで来ると、本州、広島県の陸地や山々も見えてきます。

【写真】大三島の外周コース:大久野島や忠海へのフェリーが出ている
大久野島や忠海へのフェリーが出ている

途中には盛港があります。ここから広島県竹原市の忠海港へフェリーが発着しています。このフェリーがうさぎの島として有名な大久野島へと立寄ります。船の往復も考えるとそれなりに時間がかかりますが、サイクリングの途中で大久野島へ立ち寄る旅行者もいらっしゃいます。

【写真】大三島の外周コース:北側外周コースの快走路
北側外周コースの快走路

盛港を過ぎてからも、この北側外周コースはアップダウンがほぼ無い海岸線に沿った道が続きます。自家焙煎のコーヒーやスイーツが楽しめるカフェ「munimal cafe」もこのエリアにあります。2025年4月にオープンした海が見えるカフェで、サイクルオアシスにも登録されていてサイクリストにも人気です。

【写真】大三島の外周コース:多々羅大橋が見えてきました
多々羅大橋が見えてきました

大三島と生口島を結ぶ「多々羅大橋」が見えてきました。愛媛県と広島県の県境になっている橋で、美しい斜張橋として、しまなみ海道でも特に人気があります。

【写真】大三島の外周コース:大三島横断コースと外周コースの分岐交差点
大三島横断コースと外周コースの分岐交差点

海鮮のレストラン「くろしお」を越えたあたりで、この交差点に出ます。右側方面が大山祇神社から来る三村峠越えの大三島横断ルートです。右折すると、また大山祇神社のところに戻ってしまうので、ここは直進しましょう。サイクリングサポートもしている宿泊施設&カフェ「WAKKA」を越えて、道なりに進みます。

【写真】大三島の外周コース:多々羅大橋の近くまで来たら外周コースのゴール
多々羅大橋まで来たら外周コースのゴール

多々羅大橋のふもとには道の駅「多々羅しまなみ公園」があり、ここが外周コースとメインルートの再合流ポイントです。サイクリストの聖地碑もここにあります。レンタサイクルもこの多々羅しまなみ公園で返却することもできます。

南外周より北外周の方が難易度が低くてビギナーにもおすすめです。

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三村峠で大三島横断

メインルートや多々羅しまなみ公園から、大山祇神社や宮浦エリアへ最短で向かうルートは、標高76mの三村峠を越える大三島横断ルートです。

【写真】大三島の外周コース:三村峠を越えるサイクリングロード
三村峠を越えるサイクリングロード

この大三島横断ルートには、県道21号線の車道とは別にサイクリング用の道路「今治大三島自転車道線」が設置されています。これは先ほど大三島北側外周コースの盛まで断続的に続いています。こちらを通ったほうが傾斜が緩やかになるので、レンタサイクルの方はこちらのサイクリングルートを通ることをおすすめします。

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立寄りポイント

大山祇神社

【写真】大三島の外周コース:大山祇神社は必ず寄りたいスポット
大山祇神社は必ず寄りたいスポット

山積大神(アマテラスオオミカミの兄神)をまつる日本総鎮守「大山祇神社」。山と海の神様、戦いの神様として、源氏や平氏など歴代の武将たちからも尊崇されたそうです。そのため国宝の源義経の鎧「赤絲威鎧あかいとおどしよろい」や源頼朝の「紫綾威鎧むらさきあやおどしよろい」など、日本史に詳しくない私でも名前は知っている歴史上の人物たちの寄贈した武具や刀が奉納されていて、その数(国宝8点と重要文化財472点)も圧巻です。

観光・参拝大山祇神社
住所今治市大三島町宮浦3327
電話0897-82-0032
営業時間宝物館 8:30~16:30
入館料宝物館 大人 1000円
特徴国宝や重要文化財の数が凄い大山積大神をまつる総本山

大山祇神社参道

【写真】大三島の外周コース:大山祇神社参道には素敵なお店が点在
大山祇神社参道には素敵なお店が点在

大山祇神社から宮浦港方面にかけての神社参道には、いくつか素敵なお店が点在しています。「猪骨ラーメン」「Cafe Sando」といった飲食店のほか、「大三島みんなのワイナリー」「大三島ブリュワリー」「Pusai Coffee Roastery」もとても人気です。

ところミュージアム

【写真】大三島の外周コース:大三島の宗方周辺にはミュージアムが点在
大三島の宗方周辺にはミュージアムが点在

大三島の外周サイクリングコース、宗方周辺エリアには小さなミュージアムが点在しています。大三島憩の家には「今治市岩田健母と子のミュージアム」、小高い丘には「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」と「ところミュージアム」があります。このうち、ところミュージアムでは現代彫刻を展示しています。作品点数もそれほど多いわけではないですが、美しい風景と相まって素敵な空間になっています。

大三島のミュージアム特徴
ところミュージアム大三島  現代アートの世界的な作家の彫刻作品約30点を展示するコンテンポラリーアートミュージアムです。瀬戸内海の風景との調和も素敵です。
岩田健母と子のミュージアム 海辺の廃校の敷地にある彫刻家・岩田健さんの彫刻作品44点を展示する半屋外ミュージアム。千住真理子さん演奏の「時を告げる音楽」が1日に9回流れます。
伊東豊雄建築ミュージアム建築家・伊東豊雄さんの建築物「シルバーハット」と「スティールハット」の2棟の特徴的な建物と氏の業績や取組を紹介した展示があります。

このウェブページでは、しまなみ海道・大三島の外周コースのルートについて詳しくご紹介しました。私のこのウェブサイト「しまなみ自転車ツーリングTips」では主に、初心者でも楽しめるサイクリングの聖地、しまなみ海道の情報をまとめています。素敵なヘルメットを手に入れたら、ぜひしまなみ海道サイクリングにお越しください。素晴らしいサイクリングロードと瀬戸内海の風景が待っていますよ!

2025年11月9日サイクリングルート

Posted by KAWAI