【瀬戸田港~尾道港】瀬戸内クルージングの生口島航路をしまなみ海道サイクリングに活用
生口島の瀬戸田港と尾道港を結ぶ高速船です。途中、因島の重井港や佐木島の須ノ上港に寄港します。旅客船なので自動車やオートバイの積載はできませんが、自転車はそのまま載せることができます。1日8便程度運航しています。この瀬戸内クルージングの生口島~尾道航路では、曜日限定でサイクルシップ「ラズリ」という自転車積載に特化した船が運航しています。
こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイユキと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。
初心者ひとり旅でも安全・安心にサイクリングを楽しめるガイドブックを目指して作っているウェブサイトです。私の記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお、業者様からの掲載依頼はお断りしています。
瀬戸内クルージング
瀬戸田港~尾道港
生口島の瀬戸田港と尾道港を結ぶ旅客船です。途中、生口島のもう一つの港、沢港や、因島の重井港や佐木島の須ノ上港、尾道新浜港に寄港します。1日8便程度運航しています。
尾道を結ぶアクセスルートとして、しまなみ海道サイクリングでとてもよく利用される航路です。サイクリングのショートカットや生口島観光の玄関として瀬戸田港はとても便利ですね。
自転車の積載について
この航路を基本的に運航している「シトラス」は旅客船なのでトラックや自動車、オートバイや原付バイクの積載はできませんが、自転車はそのまま載せることができます。また、この瀬戸内クルージングの生口島~尾道航路では、曜日限定でサイクルシップ「ラズリ」という自転車積載に特化した船が運航しています。サイクルシップ「ラズリ」には、船の2階の屋外デッキスペースに、緩衝材付きのサイクルラックが常設。2階への階段には、自転車用のスロープが設置されているので、スムーズに積載することができます。せっかくだったら、このラズリに乗ってみたいですね。
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瀬戸田港に近いレンタサイクル
生口島の瀬戸田エリアは、しおまち商店街や耕三寺、平山郁夫美術館などこのあたりの観光の中心地的な場所になっています。昭和の時代に耕三寺がブームとなった時もこの瀬戸田港が観光の玄関口となって町が栄えました。国産レモンの一大産地としても知られます。
そんな瀬戸田エリアには、「瀬戸田町観光案内所」という施設があり、そこが公共のレンタサイクルのターミナルになっています。瀬戸田港からも徒歩圏内といった立地で、今治駅前や尾道港で借りた自転車をここで返却することができます。そのため、瀬戸田港はしまなみ海道サイクリングのショートカット航路としても広く利用されています。
サイクリングでの活用方法
今治~生口島ハーフサイクリング
四国から本州へ抜ける旅程で、今治駅前を出発して尾道を目指すサイクリングプランで、瀬戸田港はショートカットルートに活用できます。今治駅前サイクリングターミナルで借りた公共のレンタサイクルは、瀬戸田観光案内所で返却することができます。ここまででしまなみ海道サイクリングロードの半分より少し長いくらいの距離になります。1日しか旅程に余裕がない初心者の方にもおすすめのモデルコースです。
瀬戸田港からの船の時間まで、耕三寺や平山郁夫美術館などの観光を楽しんだのち、瀬戸内クルージングの瀬戸田港~尾道港の航路で尾道へと移動することができます。
レンタサイクルを船に積載して尾道港で返却しても、このプランの場合、乗捨て料金は返金されないため、尾道で自転車に乗る予定がないなら瀬戸田町観光案内所で返却するのがいいでしょう(公共のレンタサイクルは借りた場所と同じターミナルに返却すると保証料金が返金されるシステムです)。船への自転車積載料金を支払わずに済みます。
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尾道観光で自転車は要る?
尾道の定番観光スポットである古寺散策コースは、細い路地の坂道だったり、千光寺公園展望台は山の上にあったりするので、尾道の観光には自転車がない方がいいかもしれません。身軽に尾道に一泊するのもいいと思います。日程に余裕があれば、翌日に尾道港から瀬戸田港へと戻って、残りのしまなみ海道北半分をサイクリングする方法もありますね。
尾道~生口島ハーフサイクリング
一方、尾道を出発して尾道に戻るサイクリングでも、片道を船にすることで、初心者でもトライしやすいプランとなります。尾道港でレンタサイクルを借りたら渡船で向島へ。向島から因島、生口島と渡って瀬戸田がゴールです。
しまなみ海道の北側のおよそ半分をサイクリングすることができます。ルートにもよりますが、30~40kmほど。スポーツ自転車が初めての方でも1日で充分に走り切れる距離になっていると思います。レンタサイクルは瀬戸田町観光案内所で返却してもOKですし、旅客船に積載して、尾道港で返却することも可能です。
自動車やオートバイの積載
フェリーであれば、自動車やオートバイ、原付バイクの積載が可能ですが、この瀬戸田~尾道の航路を含む旅客船の航路では、積載ができません。生口島から尾道方面への船に自動車やオートバイを積載して移動したい場合は、瀬戸田港とは違う場所にある生口島の沢港から、三原市の須波港へのフェリーが利用できます。因島重井から三原港のフェリーは2021年に廃止されていて利用できません。
現在、しまなみ海道では高速道路があることもあり、フェリーの航路はかなり減っています。しまなみ海道の主な航路と車両の積載可否は、以下のようになっています。
航路 | 自転車の積載 | 自動車・バイクの積載 | 原付バイクの積載 |
---|---|---|---|
今治~大島・伯方島・上島町~因島 | 〇(不可便あり) | × | × |
今治~大三島(旅客船) | 〇(10台まで) | × | × |
今治~大三島(フェリー) | 〇 | 〇 | 〇 |
生口島~尾道 | 〇 | × | × |
三原~因島 | 〇 | × | × |
大三島~大久野島~忠海 | 〇 | 〇 | 〇 |
瀬戸田港~尾道港の時刻表や運賃
瀬戸内クルージングが運航する瀬戸田港~尾道港の旅客船の時刻表は、割と頻繁に改定されます。利用を検討している場合、最新の時刻表や運賃を瀬戸内クルージングの公式ウェブサイトで確認するようにしましょう。
るるぶ・せとうち島旅編
観光ガイドブックの定番「るるぶ」から「せとうち島旅編」が出版されています。しまなみ海道だけでなく、瀬戸内国際芸術祭で人気の直島や小豆島など、瀬戸内海の島をテーマにまとめられています。
取材に基づいた信頼できる出版社の情報を写真付きで見ることができるので、旅の計画のワクワク感をより感じられるはずです。ぜひ事前に取り寄せて、旅の準備をしちゃいましょう。
しまなみ海道の航路まとめ
瀬戸田港
しまなみ海道の生口島にある瀬戸田港についてご紹介します。生口島はしまなみ海道のちょうど真ん中あたり、現在は合併により広島県尾道市に属する島です。瀬戸田はその中心市街地で、レトロなしおまち商店街という商店街や耕三寺、平山郁夫美術館などがあるため、しまなみ海道有数の観光スポットになっています。瀬戸田港からは三原や尾道といった本州を結ぶ旅客船航路があるため、しまなみ海道を半分だけサイクリングするようなモデルコースや、気軽に途中リタイヤできるスポットとしても利用されている港です。
この他の船の航路
今治~尾道の移動は?自転車は載せられる?しまなみ海道サイクリングに便利なフェリーや旅客船、高速船の航路を紹介しています。しまなみ海道を半分だけサイクリングするハーフライドやゆめしま海道サイクリング、今治や尾道から途中の島々へ船で移動する方法など、事前に知っておくと役に立つかもしれません。東京や大阪などの都市から、しまなみ海道の玄関口である尾道や今治へとアクセスするフェリー航路も紹介します。