【しまなみ海道のメインルート】サイクリング推奨ロードの最短ブルーライン

2025年10月12日

【タイトル】踏破!しまなみ海道今治→尾道メインルート

しまなみ海道サイクリングで最も通行が多い「メインルート」と呼ばれるルートを写真付きで詳しくご紹介します。四国、愛媛県のスタート地点、今治市のJR今治駅から70~80kmの距離でブルーラインと呼ばれる道しるべを辿ります。ゴールは本州の広島県、尾道市の尾道駅です。

こんにちは。しまなみ海道在住のサイクリスト・カワイと申します。しまなみ海道は初心者の方でも自分のレベルに合った情報をもとに準備すれば大丈夫!自転車でゆっくり旅する魅力をお伝えします。

読者の皆様のご支援をもとに取材・執筆やウェブサイトの維持管理をしています。記事がもしお役に立ちましたらサポートをお願いします。なお有償無償に関わらず、業者様からの掲載依頼はお断りしています。

しまなみ海道のルート

メインルートと外周ルート

しまなみ海道は愛媛県今治市~広島県尾道市を結ぶ高速道路「西瀬戸自動車道」の別名でもありますが、自転車や歩行者、125㏄以下の原付バイクは高速道路とは違うルートを通ります。来島海峡大橋などの橋には、高速道路横に自転車・歩行者専用道や原付バイク専用道が設置されていて、自転車でも島から島へと渡ることができます。これが、しまなみ海道がサイクリングの聖地として呼ばれる理由のひとつ。瀬戸大橋などの他の本州~四国ルートは自転車で通行できないので、島めぐりを自転車でできる特別感はしまなみ海道ならではの魅力と言えます。

【文字イラスト】しまなみ海道のメインルート:しまなみ海道のメインルートと外周ルート

大三島や生口島など、しまなみ海道の島々では一般道がサイクリングコースになっていて、「ブルーライン」という誘導線が道路に引かれています。

【イラスト】しまなみ海道のブルーライン:しまなみ海道のメインルートと外周ルート(ブルーラインが整備されているルート)
しまなみ海道のメインルートと外周ルート

しまなみ海道のサイクリング推奨コースには「メインルート」「外周ルート」などバリエーションがあり、サイクリストの好みや日程、体力などに応じて自分でルートを選ぶことができます。これが、上級者からレンタサイクルの初心者まで幅広い旅行者がサイクリングを楽しめる理由です。

ブルーライン

「ブルーライン」は、2010年頃からしまなみ海道で整備が始まった自転車走行の目印となる道しるべです。路面に青色のライン、目的地までの距離や方向を示すピクトが描かれています。

しまなみ海道のメインルート、外周コースはもちろん、愛媛県内に広がる「愛媛マルゴト自転車道」のサイクリングコースにも整備。最近は、愛媛県や広島県以外の場所でも、自転車活用の動きがあり、こうしたブルーラインを見かけることが多くなりました。

このページのトピック
  • しまなみ海道サイクリング推奨ルートの種類
  • 今治から尾道へのメインルート詳細
  • 島ごとの橋やメインルート道路の状況

今回、ご紹介するしまなみ海道の「メインルート」はいわゆる最短ルート。しまなみ海道を踏破するようなサイクリングで基本となるコースです。

このページでは、「メインルート」を写真付きで詳しくご紹介したいと思います!

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メインルート

しまなみ海道のブルーラインが最初に整備された「メインルート」は、愛媛県松山市から広島県尾道市を結ぶ国道317号線をベースに制定されています。

【イラスト】しまなみ海道のブルーライン:しまなみ海道サイクリングのメインルート
しまなみ海道サイクリングのメインルート(ブルーライン)

来島海峡大橋や多々羅大橋などの橋は、基本的には島と島の距離が最も近い場所を結ぶようにして設置されています。メインルートはそれらの橋と橋をより最短の国道や県道で結んだルートと言えます。一方で、しまなみ海道以前は船が主な移動手段だったため、比較的穏やかな湾や水道などに港が作られ、その周りに町が広がっていました。そのため、しまなみ海道のメインルートは必ずしもその島の町エリア(中心市街地)を通らないというルートになっています。「しまなみ海道は外周ルートが面白い」とよく言われるのには、こうした理由もあります。

メインルートのアップダウン

しまなみ海道サイクリングのメインルートの今治駅から向島の渡船乗り場までの高低差をグラフにするとこのような感じです。

【イラスト】しまなみ海道のブルーライン:今治駅から渡船乗り場までのアップダウン
しまなみ海道メインルートのアップダウン

どの橋でも50m近くの高さまで登り必要があり、大島などにはいくつかの峠もあります。標高100mを超えるような場所はないため、レンタサイクルを借りて初心者でも完走できる難易度ですが、思いのほかアップダウンが多いという印象かもしれません。

このメインルートを基本ルートとして、自分なりにアレンジを加えてみるのがおすすめです!

今治市内メインルート

しまなみ海道を踏破するような縦断サイクリングでは、尾道市と今治市のどちらをスタート地点にすることもできます。ブルーラインも双方向からのサイクリングに対応しているので大丈夫です。有名なガイドブック「しまなみ島走BOOK」などでも、今治スタートがおすすめという意見が多いようです。個人的にも、風向きなどを考えると愛媛県側の今治をスタート地点にすることをおすすめします。

レンタサイクルを借りる

今治市内をスタート地点にする場合、しまなみ海道の公共のレンタサイクルは「今治駅前サイクリングターミナル」もしくは「サンライズ糸山」で借りることができます。民間のレンタサイクルを使う場合は、今治駅に近い自転車ショップ「ジャイアントストア今治」もしくは「CYCLEFIX」などが利用できます。

【写真】しまなみ海道のメインルート:スタート地点・今治駅前サイクリングターミナル
スタート地点・今治駅前サイクリングターミナル

サンライズ糸山は、今治駅から約6kmほど離れている立地なので、多くの場合は、こちらの今治駅前サイクリングターミナルで自転車を借りることになると思います。今治駅前サイクリングターミナルでは、クロスバイクとシティサイクルのみを貸出ししているので、他の車種、例えばキッズバイクなどを借りたい場合は、サンライズ糸山で借りましょう。

レンタサイクルターミナル今治駅前サイクリングターミナルサンライズ糸山
住所今治市北宝来町2-773-8今治市砂場町2-8-1
営業時間8:00~20:00
(冬季は18時まで)
8:00~20:00
(冬季は18時まで)
レンタル車種クロスバイク・シティサイクル・電動アシスト自転車・Eバイククロスバイク・シティサイクル・電動アシスト自転車・Eバイク・タンデム自転車・子供用自転車など
アクセス今治駅前のすぐ前なので徒歩1分以内。ブルーラインもすぐ目の前からスタート。公共交通でのアクセスに少し難あり。路線バスは便数が少ないのでご注意。

※[冬期]12月~2月はいくつかのターミナルで営業時間が短くなります。

今治駅から来島海峡大橋へ

今治駅前サイクリングターミナルのすぐ横にあるローソン今治駅前店の目の前辺りから「尾道」方面へのブルーラインがスタートしています。ここから最初の橋、来島海峡大橋までは6kmほど市街地エリアを走行します。車道の路側帯が狭い場所もあるので、「自転車歩行者走行可」の歩道を道路交通法に従って走行することもできます。

【写真】しまなみ海道のメインルート:今治市街地エリアを6kmほど進む
今治市街地エリアを6kmほど進む

国道317号線との交差点を左方向に進みます。高速道路「西瀬戸自動車道」の今治インター~今治北インター間の高架をくぐるとすぐに「今治北インターチェンジ」がありますが、自転車はここに進入してはいけません。高部のY字交差点を右方向へ、ブルーラインに沿って、自転車歩行者専用道入口方面へと進みましょう。

【写真】しまなみ海道のメインルート:愛媛県道161号(糸山公園線)を登る
愛媛県道161号(糸山公園線)を登る

「ファミリーマート今治糸山店」を通り過ぎ「昭和シェル石油 糸山 SS」の交差点を過ぎると、来島海峡大橋への上り坂が始まります。この道は愛媛県道161号(糸山公園線)といって、糸山展望台やサンライズ糸山などがある糸山公園へのアクセス道路になっています。道路の右側には傾斜を緩やかにした自転車歩行者専用道があるので、坂道が厳しければそちらを通行するようにしましょう。

しまなみ海道のサイクリング拠点のひとつであるサンライズ糸山の交差点を越えて、ブルーラインの道路はぐるりとループ橋のように一周します。ちょうど一周したぐらいのところの右側に来島海峡大橋の自転車・歩行者専用道、原付バイク専用道の入り口があります。自転車の場合は、真っすぐ原付バイク道に入らないように注意して、左側の自転車走行レーンで、来島海峡大橋へと登ります。

来島海峡大橋

【イラスト】しまなみ海道のメインルート:来島海峡大橋

今治から大島を結ぶ4kmの橋、来島海峡大橋の上は、高速道路の両サイドに原付バイク専用道、自転車・歩行者専用道が設置されています。決して広いとは言えない道幅なので、しっかりと左側を一列で走行するようにしましょう。途中に小さな広場のようなスペースがあるので、自転車を停めて写真を撮るには、そうした場所がおすすめです。

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大島メインルート

原付バイク専用道との合流地点やブラインドのカーブに注意して、ゆっくりと坂道を降りていくと、しまなみ海道ひとつめの島である大島へと上陸です。現在は合併して今治市になっていますが以前は吉海町と宮窪町の2町がありました。

【写真】しまなみ海道のメインルート:愛媛県道49号線との合流ポイント
愛媛県道49号線との合流ポイント

サイクリングロードを下りきると、愛媛県道49号(一部国道317号線と重複)との合流地点に辿り着きます。しまなみ海道のメインルートは「←尾道方面」とある通り、左側へと進みます。この交差点を右側へ行くと、大島の外周ルートで「よしうみバラ公園」へと向かう海沿いのコースになっています。こちらも景観がよくて平坦なルートで、サイクリストに人気があります。

【写真】しまなみ海道のメインルート:道の駅から大島南インター方面への上り坂
道の駅から大島南インター方面への上り坂

メインルートは、来島海峡の急流観潮船も出ている道の駅「よしうみいきいき館」のある下田水(しただみ)港を横目に、こちらの上り坂へと向かっていきます。しまなみ海道のメインルートは次の「伯方・大島大橋」まで約12kmを、大島の中心部分を抜けるようにして北上して行きます。

【写真】しまなみ海道のメインルート:大島南インターチェンジ前を通過
大島南インターチェンジ前を通過

標高が約30mの下田水の峠を越えると、しまなみ海道の高速道路「大島南インターチェンジ」がありますが、例によって自転車は高速とは別ルートなので、こちらには入らずにブルーラインの指示に従って、真っすぐ進みましょう。

【写真】しまなみ海道のメインルート:八幡山を回り込むようにブルーラインを進む
八幡山を回り込むようにブルーラインを進む

有名な展望台がある亀老山への分岐である亀山交差点を過ぎ、大島を南北に縦断する国道317号線は、三角形の山、八幡山の目の前で左方向へぐっとカーブしていきます。昔は登山道があったそうですが、今は登る人もほとんどいないという山なんだそうです。山裾を回り込むように、大島の中心市街地、旧吉海町を抜けていきます。

【写真】しまなみ海道のメインルート:旧吉海町の市街地エリアを進むブルーライン
旧吉海町の市街地エリアを進むブルーライン

大島のメインルート沿いの旧吉海町市街地には「Aコープおおしま」「ライフショップおおしま店」などのスーパーマーケットの他、ファミリーマートやローソンなどのコンビニエンスストア、郵便局や銀行などもあります。現地調達する必要があるものなどは、このエリアで購入しておくのがいいですね。

宮窪峠

【写真】しまなみ海道のメインルート:メインルート最大の峠、宮窪峠の上り始め
メインルート最大の峠、宮窪峠の上り始め

市街地エリアを抜けると、いよいよしまなみ海道最大の難所ともいわれる「宮窪峠」への上り坂に突入します。宮窪峠は旧吉海町と旧宮窪町の境にある標高約70mほどの峠道で、部分的に勾配5%を超える区間もあり、1.3kmほどの登坂です。レンタサイクルを借りてのサイクリングであれば、無理せず自転車を押して歩いて登るのもいいと思います。序盤で体力は温存しておきましょう。

【写真】しまなみ海道のメインルート:宮窪峠のヒルトップにある休憩ポイント
宮窪峠のヒルトップにある休憩ポイント

高速道路の高架下が宮窪峠の頂上です。休憩用のベンチなども設置されていますので、日陰でひとやすみ。上り坂でだいぶ汗をかいたようであれば、しっかりと水分補給をしてくださいね。冬であれば、ここからの下りが寒いかもしれません。下りの前に上着を一枚羽織るといいですよ。

【写真】しまなみ海道のメインルート:大島北インターチェンジの前を通過
大島北インターチェンジの前を通過

宮窪峠の下り坂はスピードが出やすいのでご注意を。ほとんど下りきると、西瀬戸自動車道の「大島北インターチェンジ」の場所に出ます。こちらには入らず、自転車は直進です。後方から左折してくる自動車やオートバイに巻き込まれないように注意をしながら交差点を渡りましょう。

旧宮窪町

【写真】しまなみ海道のメインルート:宮窪漁港のT字交差点を左方向へ
宮窪漁港のT字交差点を左方向へ

宮窪峠を下りきって小さな丘を越えると宮窪漁港の交差点にでます。ここまでの区間には「みやくぼ しまのダイニング」や「石のカフェ」「雅」など数は多くないですが飲食店も点在しています。この宮窪漁港の交差点を右方向に行くと「村上海賊ミュージアム」がある宮窪町の漁港エリアや、友浦港へ行けます。しまなみ海道のメインルートはこの交差点を左折です。

【写真】しまなみ海道のメインルート:海沿いのブルーラインを進む大島の北側
海沿いのブルーラインを進む大島の北側

宮窪漁港から次の伯方大島大橋までの大島の北側エリアは、しまなみ海道サイクリングの大島のメインルートの中で一番景色の良い区間と言えると思います。海岸線に沿ったような平坦な道を気持ちよく走り抜けることができます。

【写真】しまなみ海道のメインルート:能島など村上海賊ゆかりの急潮流エリアを進む
能島など村上海賊ゆかりの急潮流エリアを進む

右側の海峡には、村上海賊のお城があった能島や、その背後に浮かぶ鵜島や伯方島が見えます。このあたりの海域は、しまなみ海道エリアでも屈指の急流スポットとして有名です。時間帯によっては、海の水がゴーゴーと音を立てながら流れている風景を眺めることができます。

大島から伯方島

大島大橋の下をくぐってすぐの入り口は原付バイク専用道なので、少し先に行ったこちらの登り口から橋へと登っていきます。来島海峡大橋の上りと比べると簡単に登れます。緩やかな傾斜で900mほど進むと、橋の上へと出ることができます。途中、原付バイク専用道との合流地点があるので、注意して進みましょう。

伯方・大島大橋

【イラスト】しまなみ海道のメインルート:伯方・大島大橋

大島からしまなみ海道の二つ目の島、伯方島へと渡す「伯方・大島大橋」は、このように原付バイクと自転車は同じレーンを走行するような設計になっています。長さはおよそ1.2km。右側は高速道路の本線です。この橋の途中からは見近島という無人島に降りることができます。ここが無料のキャンプ場になっていて、しまなみ海道の自転車キャンパーや原付キャンパーの聖地的な場所になっています。

伯方橋を渡り切ると、自転車・歩行者専用道は原付バイク専用道と分岐しますので、自転車のレーンへと直進しましょう。

【写真】しまなみ海道のメインルート:サイクリングロードの伯方島側の出口
サイクリングロードの伯方島側の出口

左側に大きく回り込むように自転車専用道を下りきると、この交差点に出ます。愛媛県道50号線(一部国道317号線と重複)との交差点です。左側は伯方島の外周ルートになっていて、船折瀬戸方面や伯方島の中心市街地である木浦へと向かいます。しまなみ海道のメインルートはここを右側方面へと進みます。メインルートは伯方島の中心市街地を通らないようなコースです。

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伯方島メインルート

伯方の塩で有名な伯方島。しまなみ海道で2つめの島で、現在は合併して愛媛県今治市になっていますが、以前は伯方町という一島一町でした。

【写真】しまなみ海道のメインルート:愛媛県道50号線のメインルート方面
愛媛県道50号線のメインルート方面

先ほどの交差点を右折すると、このような緩やかな下り坂で道の駅「伯方SCパーク」「伯方ビーチ」を横目に進んでいきます。しまなみ海道サイクリングロードのメインルートは、伯方島の島内ではたった3~4kmの道のりです。伯方島は大島と比べるとあっという間に、通り過ぎてしまう印象ですね。

【写真】しまなみ海道のメインルート:ブルーラインは伯方島インターチェンジの前を通過
ブルーラインは伯方島インターチェンジの前を通過

西瀬戸自動車道の「伯方島インターチェンジ」の交差点です。道の駅「伯方SCパーク」にはレンタサイクルターミナルがあるので、ここで自転車を返却して、伯方島ICすぐ横のバス停「伯方島BS」から高速バスや路線バスで移動することも可能です。ひとつめの途中リタイヤしやすいポイントですね。

伯方島から大三島

小さな丘を越えて、高速道路の高架下を過ぎてすぐのところにこのようなY字交差点があり、ここが大三島橋への自転車・歩行者専用道入口です。原付バイク専用道もこの同じ入口です。自動車も通れそうなくらいの道幅の道路を緩やかに登っていきます。大三島橋が架かっている場所が高さ30mほどなので、来島海峡大橋の半分ほどの高さです。

【イラスト】しまなみ海道のメインルート:大三島橋

展望がほとんど開けない鬱蒼としたジャングルといった雰囲気の道を登りきると、「大三島橋」の上に出ることができます。大三島橋も伯方・大島大橋と同じく自転車と原付バイクが同じレーンを走るような設計です。長さは0.4kmほど。大三島橋はしまなみ海道で最初にできた橋で、ここだけ唯一アーチ型の橋になっています。大三島橋の架かる海峡は「鼻栗瀬戸」と呼ばれ、こちらも急流の海峡として知られる歴史ある航路です。

【写真】しまなみ海道のメインルート:大三島橋から大三島へとサイクリングロードを下る
大三島橋から大三島へとサイクリングロードを下る

大三島橋を渡り切ると、ワインディングの下り坂で島へと降りていきます。大三島橋の全景を望めるフォトスポットもちょっとした休憩ポイントになっています。途中、カーブの先に原付バイク専用道との分岐があるので、間違えて入らないようにご注意を。

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大三島メインルート

しまなみ海道の3つめの島、大三島。神様の島として知られるパワースポットな島です。今治市に属する島で、しまなみ海道の島では最大、愛媛県の最北に位置する島となっています。以前は、大三島町と上浦町の2町に島内で分かれていました。

【写真】しまなみ海道のメインルート:サイクリングロードの大三島側の出口
サイクリングロードの大三島側の出口

大三島橋からサイクリングロードを下りきると、目の前に海が広がるT字路に合流します。目の前の陸地は、先ほどまでいた伯方島、展望台もある開山があるエリアの山々が見えています。この交差点ではブルーラインに沿って、左方向に進みましょう。

【写真】しまなみ海道のメインルート:ブルーラインは大三島の南東側を北上する
ブルーラインは大三島の南東側を北上する

しまなみ海道サイクリングロードのメインルートは、大三島の南東、上浦町エリアの海沿いを約4kmほど進むようなコースになっています。大三島の外周一周は50km近くにもなる大きな島なので、メインルートはほんの10分の1くらい。有名な大山祇神社のある大三島町宮浦地区は、島の反対側です。日程に余裕がある方など、この大三島ではメインルートを外れて三村峠などで島の反対まで足を伸ばす方が多いです。

大三島から生口島

大三島から次の生口島へと渡る多々羅大橋の自転車・歩行者専用道入口は、道の駅「多々羅しまなみ公園」の近くにあります。

【写真】しまなみ海道のメインルート:多々羅大橋へのサイクリングロード入口
多々羅大橋へのサイクリングロード入口

道の駅「多々羅しまなみ公園」はサイクリストの聖地碑などもあり、フォトスポット、休憩スポットとして多くのサイクリストが立寄ります。レンタサイクルターミナルやバス停「大三島BS」もあるので、ふたつめの途中リタイヤしやすいポイントとなります。ここまででしまなみ海道のおよそ半分の距離、約40㎞を来ました。

多々羅大橋への自転車の登り口があるのは、海側ではなく山側。道の駅からは押しボタン式の信号機を渡ってブルーラインに沿って進みましょう。このようにUターンするようにして多々羅岬の頂上に向かって緩やかに登っていきます。

多々羅大橋

【イラスト】しまなみ海道のメインルート:多々羅大橋

多々羅大橋の大三島側のしまなみ海道メインルートは原付バイク道と合流したり、分岐したりして、多々羅岬をぐるりと回り込むような形になっています。上り坂の途中には、少し分かりにくいですが多々羅展望台への入り口があり、割と簡単に絶景スポットへとアクセスすることができます。

多々羅大橋の上では、高速道路の本線を挟んで、右側に自転車・歩行者専用道、左側に原付バイク専用道が設置されています。来島海峡大橋のように原付バイクと違う橋上を1.5km通り抜けます。多々羅大橋のちょうど中央付近に愛媛県ー広島県の県境があり、境界線を示すペイントが写真スポットになっています。

【写真】しまなみ海道のメインルート:多々羅大橋から生口島へ降りるサイクリングロード
多々羅大橋から生口島へ降りるサイクリングロード

多々羅大橋を渡り切ると、レモン谷と呼ばれるレモン果樹園地帯をサイクリングロードで下っていきます。途中に原付バイク専用道との合流があるのでご注意を。多々羅大橋の全景を果樹越しに写真を撮れるポイントも点在しています。

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生口島メインルート

レモン谷で知られる生口島はレモン栽培とアートの島。国産レモンの屈指の名産地です。現在は広島県尾道市に合併していますが、以前は瀬戸田町と因島市(生口島の南東部は因島市でした)の2町に分かれていました。

【写真】しまなみ海道のメインルート:広島県道81号線とのT字交差点
広島県道81号線とのT字交差点

多々羅大橋からのサイクリングロードを下りきると、目の前に海が広がり、右側に駐車場と公衆トイレのある広場がある交差点にでます。広島県道81号線(一部国道317号線と重複)との交差点です。しまなみ海道サイクリングロードのメインルートは、ここを右折します。左折すると生口島の南側外周ルートです。しまなみ海道屈指の観光スポット瀬戸田へは右側のメインルートで行くことができます。

【写真】しまなみ海道のメインルート:メインルートのブルーラインは海沿いを進む
メインルートのブルーラインは海沿いを進む

サイクリングロードの出口から瀬戸田の中心市街地までの間の区間は、しまなみ海道屈指の好景観ロードです。穏やかな海を左手に眺めながら平坦な走りやすい道を進んでいきます。左手の海の奥には、広島県本土の陸地が見えます。忠海にある造船所、今治造船広島工場も見えますね。

【写真】しまなみ海道のメインルート:ヤシの木のような街路樹のあるエリア
ヤシの木のような街路樹のあるエリア

休憩ポイントにもなっている「瀬戸田サンセットビーチ」を越えると、自転車走行可の歩道が現れます。ヤシの木のような街路樹も南の島感、リゾート感があります。「島ごと美術館」のアート作品も沿線に点在しているので、探してみるのもいいですね。瀬戸田のしおまち商店街までの5kmは本当に気持ちがいいルートで、テレビ番組などのロケ地にもよく選ばれています。

瀬戸田

【写真】しまなみ海道のメインルート:メインルートは瀬戸田の市街地へと入っていく
メインルートは瀬戸田の市街地へと入っていく

徐々に瀬戸田の町の景色が見えてきます。黄色いアーチ橋は、生口島の横にある高根島という島へと渡る橋、高根大橋なので、しまなみ海道サイクリングのメインルートとは違う橋です。生口島と高根島の間には、瀬戸田水道という海峡があり、瀬戸田港の港もここにあります。瀬戸田港からは尾道港への旅客船も出ているので、しまなみ海道サイクリングの途中リタイヤのポイントにもすることができます。

【写真】しまなみ海道のメインルート:瀬戸田のメインルートに平行したしおまち商店街
瀬戸田のメインルートに平行したしおまち商店街

瀬戸田エリアのメインルートに平行するような形で、昔ながらの商店街「しおまち商店街」があります。最近は、オシャレなカフェや高級な宿泊施設などもできて、新旧入り混じったような雰囲気。しまなみ海道の島でも屈指の盛り上がりを見せています。「耕三寺」や「平山郁夫美術館」といった観光スポットもあり、飲食店も数多く点在しています。

【写真】しまなみ海道のメインルート:瀬戸田の市街地エリアを抜ける
瀬戸田の市街地エリアを抜ける

瀬戸田の観光エリアを抜けると、「フレスタ瀬戸田店」「Aコープせとだ」などのスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどがある市街地エリアを通ります。ここから次の橋、生口橋までの約7kmの区間も、基本的には海沿いで平坦な走りやすい感じです。

【写真】しまなみ海道のメインルート:有名なジェラート店・ドルチェの横も通っていく
有名なジェラート店・ドルチェの横も通っていく

有名なジェラートショップ「ドルチェ瀬戸田本店」などもこのメインルート沿いにあります。地元産の柑橘を使ったジェラートが大人気のサイクリング必訪スポットです。こうしたスポットで休憩もしつつ、生口島の北側のシーサイドを気持ちよくサイクリングしていきましょう。次第に、左手前方に次の因島が見えてきます。週末など休日はここから先のエリアは意外と交通量が多いことがあります。自動車や歩行者にも気を付けながら進みましょう。

【写真】しまなみ海道のメインルート:因島へと繋がる生口橋が見えてきた
因島へと繋がる生口橋が見えてきた

生口島の北側に来ると、しまなみ海道で5つめの橋、生口橋が見えてきます。多々羅大橋に似たような形の橋で、同じく斜張橋という種類の橋なんだそうです。生口島から因島へはフェリー(赤崎港~金山港)もありますが、ほとんどの旅行者は橋を渡っています。かなり疲労が溜まって坂道を登りたくない場合は、フェリーも選択肢になります。

生口島から因島

【写真】しまなみ海道のメインルート:生口橋へのサイクリングロード入口
生口橋へのサイクリングロード入口

生口橋への自転車・歩行者専用道の入り口は原付バイク専用道と共用で、生口橋の手前側にあります。「セブンイレブン 生口島北インター店」のすぐ横です。今治側から来ると、道路を渡らなくてはいけないので、自動車に気を付けて渡るようにしましょう。

【写真】しまなみ海道のメインルート:生口橋への上るサイクリングロード
生口橋への上るサイクリングロード

しまなみ海道の他の橋と同じく傾斜3パーセントくらいの緩やかな坂道のサイクリングロードを登っていきます。坂道の途中で原付バイク専用道が分かれていますのでご注意を。自転車歩行者道の入り口から生口橋の上までは1kmほどの道のりです。

生口橋

【イラスト】しまなみ海道のメインルート:生口橋

生口橋の架かっている生口島と因島の間の海峡は、ほんの500mほどの狭い水道です。生口橋は1991年に開通。その後、より難易度の高い斜張橋である多々羅大橋(大三島~生口島)を架ける際に、生口橋を作ったときの技術が大いに役に立ったそうです。橋の右手方面には、因島の土生の町並みやゆめしま海道の島々(岩城島や生名島)が見えます。

【写真】しまなみ海道のメインルート:生口橋から因島へと降りるサイクリングロード
生口橋から因島へと降りるサイクリングロード

生口橋を渡り切ると、サイクリングロードは約1.2kmほど、ぐるりと回り込みながら下っていきます。この区間は景色の良いポイントも点在していて、休憩所のようになっている小さな展望公園もあるので、そうした場所で停まって写真を撮るのもいいですね。生口橋の美しい風景を撮ることができます。ところどころ、急なブラインドカーブがあるので注意して下ってくださいね。

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因島メインルート

しまなみ海道の5つめの島、因島に上陸です。ポルノグラフィティの故郷しても知られる因島は、八朔や蚊取り線香のもとになる除虫菊なども有名です。現在は合併して広島県尾道市ですが、以前は因島市でした。

【写真】しまなみ海道のメインルート:サイクリングロードの出口にあるT字路
サイクリングロードの出口にあるT字路

サイクリングロードを下りきると、広島県道366号線(西浦三庄田熊線)とのT字に出ます。一部、国道317号線と重複しています。ここを左方向へ行くと、土生の町へ行くことができます。自転車神社として有名な「大山神社」ゆめしま海道や今治方面の船がある「土生港」へは左方面です。土生から先は水軍スカイラインといってアップダウンの多い外周ルートですが、土生の町までは平坦な3kmほどの道のりです。しまなみ海道のメインルートは右方向へと進みます。

【写真】しまなみ海道のメインルート:交通量の多い因島の市街地エリアを抜けていく
交通量の多い因島の市街地エリアを抜けていく

因島の市街地エリアです。コンビニエンスストアはこのあたりに点在しています。因島田熊町、因島中庄町、因島重井町と平坦ですが、交通量が意外と多く、部分的に路側帯がとても狭いエリアを通行します。自動車には充分に注意をして走行してくださいね。

【写真】しまなみ海道のメインルート:鬼岩の交差点がメインルートと外周ルートの分岐
鬼岩の交差点がメインルートと外周ルートの分岐

因島南インターチェンジに間違えて入らないように注意しつつ、市街地エリアを約2.3kmほど進むと、「鬼岩」といおう交差点に辿り着きます。しまなみ海道のメインルートは、ここを右折するような設定になっています。直進すると因島の北西側の外周ルートで、こちらも走りやすくておすすめです。外周ルートには「Hakkoパーク」などの人気の休憩スポットもあります。

【写真】しまなみ海道のメインルート:因島運動公園への坂道を登る
因島運動公園への坂道を登る

鬼岩の交差点を右折すると、「因島運動公園」に向けて緩やかな坂道が始まります。標高30mほどの小さな峠ですが、ここまでサイクリングしてきた疲労が蓄積している頃で、意外と苦しいかもしれません。無理せずにゆっくりと登っていきましょう。

【写真】しまなみ海道のメインルート:因島北インターの信号を左方向へメインルートは進む
因島北インターの信号を左方向へメインルートは進む

因島運動公園から坂道を下りきると、「因島北インター」のT字に出ます。ローソン因島重井店がある交差点で、広島県道367号(中庄重井線)に合流します。しまなみ海道のメインルートはここを左折します。右折すると「因島水軍城」や「本因坊秀策囲碁記念館」などがある方面へとアクセスすることができます。

【写真】しまなみ海道のメインルート:少し分かりにくいメインルートの分岐点
少し分かりにくいメインルートの分岐点

広島県道367号を750mほど進んだ地点で、しまなみ海道のメインルートは唐突に横断歩道を渡って右折するような設定になっています。この先、メインルートは尾道市道「I-7 山田鬼岩線」を辿り、「因島フラワーセンター」の前を通っています。曲がる場所が分からずに直進しても大丈夫です。その場合は外周ルートのある県道366号線にぶつかります。

【写真】しまなみ海道のメインルート:尾道市道 I-7 山田鬼岩線がメインルート
尾道市道 I-7 山田鬼岩線がメインルート

しまなみ海道のメインルートに珍しく、この区間は県道や国道ではない尾道市道(旧因島市道)の細い道を進んでいきます。生活感のある裏道といった風情の区間です。割と交通量が多く路肩も狭い部分がある県道366号線を迂回する、あるいは因島フラワーセンターの前を通ってほしいという理由があるのかもしれません。

【写真】しまなみ海道のメインルート:市道と県道の合流T字路は右方向へ
市道と県道の合流T字路は右方向へ

因島フラワーセンターを過ぎ、五百羅漢のある展望スポット「白滝山」への白滝山フラワーライン入口を横目に通過し、小さな丘のアップダウンを過ぎると、広島県道366号線と合流するT字に出ます。ここを左折すると元の鬼岩方面に戻ってしまいますので、ブルーラインの指示に従って、右折するようにしましょう。横断歩道を渡るので、特に左のブラインドカーブからの自動車にお気をつけて。

因島から向島

【写真】しまなみ海道のメインルート:因島大橋のサイクリングロード入口
因島大橋のサイクリングロード入口

T字の交差点から2km、しまなみビーチのある「因島アメニティ公園」を越えて坂道を登ると、次の因島大橋への自転車歩行者専用道入口へとたどり着きます。ここも生口島と同じく、原付バイクと共用の入り口になっています。比較的短い上り坂ですが、ブラインドのカーブが多く、原付バイクも頻繁に行き来しているので、気を付けて登っていきましょう。

【イラスト】しまなみ海道のメインルート:因島大橋

因島と次の向島を結ぶ因島大橋は、意外と古く1983年開通の吊り橋です。高速道路の下側に自転車・歩行者専用道がある特殊な構造をしています。サイクリングロードは原付バイクと完全に同じレーンを走行するような設計です。長さは約1.3km。布刈瀬戸という水道を渡る橋で、網越しに瀬戸内海の広い海や岩子島・向島の風景を眺めることができます。

【写真】しまなみ海道のメインルート:森の中を抜けていくようなサイクリングロード
森の中を抜けていくようなサイクリングロード

サイクリングロードは約1.4kmの緩やかな下り坂で、鬱蒼とした木々のトンネルといった雰囲気の道になっています。ブラインドのカーブに気を付けながらゆっくりと下りましょう。景色はあまり開けないですが、森の中を走っているような感覚で、特に夏場の暑い時期はちょうど日陰になるので下り坂がクールダウンになって良い感じです。

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向島メインルート

しまなみ海道の6つめの島、向島へ上陸です。こちらも現在は尾道市ですが、以前は向島町と向東町の2町からなっていた島です。

【写真】しまなみ海道のメインルート:立花海岸に出たT字路を右方向へ
立花海岸に出たT字路を右方向へ

サイクリングロードを下りきると、目の前は海!立花海岸という砂浜で、広島県道377号線(向島循環線)とT字路でぶつかります。しまなみ海道のメインルートはここを右折です。ブルーラインの指示に従って進みましょう。このT字を左へ行くと、向島の南側の海岸線を進む外周ルートを走行できます。ブルーラインはほとんど引かれていない外周ルートですが、景色もよくとても気持ちがいいコースです。

【写真】しまなみ海道のメインルート:立花海岸沿いにブルーラインは引かれている
立花海岸沿いにブルーラインは引かれている

左手に立花海岸、右手に「立花食堂」「Willows Nursery」といった飲食店が並びます。海の奥にはさっきまでいた因島の陸地が見えます。地元の親子連れやカップルなどがビーチでのんびりと過ごしている風景も美しく、別荘も点在して、瀬戸内海のリゾート感があるエリアです。交通量も多くなく、静かでとても過ごしやすい場所です。

【写真】しまなみ海道のメインルート:向島のメインルートは海沿いの気持ちがいいエリア
向島のメインルートは海沿いの気持ちがいいエリア

立花海岸から、しまなみ海道のメインルートはまさにラストスパートといった雰囲気で、約4.5kmの区間で海岸沿いの美しい景色を眺めながらサイクリングすることができます。このあたりまで来ると、ちょっと名残惜しい感じがしてくるかもしれませんね。

【写真】しまなみ海道のメインルート:向島大橋をくぐって御幸瀬戸沿いに進む
向島大橋をくぐって御幸瀬戸沿いに進む

向島のすぐよこにある島、岩子島へと渡りことができる赤い「向島大橋」なども印象的です。ブルーラインのメインルートは、この橋へは渡らず、下をくぐって直進。向島と岩子島の間の御幸瀬戸を進みます。この向島大橋を越えたあたりから、本州側の山々や尾道の市街地などが海越しに少しずつ見えてきます。

【写真】しまなみ海道のメインルート:最終盤の向島の市街地エリアは車に気を付けて
最終盤の向島の市街地エリアは車に気を付けて

90度に右折する交差点で、御幸瀬戸の海と分かれて、向島北側の市街地エリアへと入ってきます。ここから渡船乗り場までの約3kmの道のりは、信号も多く、交通量も増えてくるので、サイクリングの最終版ですが気を引き締めて。自動車や歩行者に気を付けながら、交通ルールをしっかりと守って走行しましょう。

【写真】しまなみ海道のメインルート:渡船乗り場への交差点を見落とさないように
渡船乗り場への交差点を見落とさないように

「尾道市民センターむかいしまココロ」のある交差点で、ブルーラインの指示に従ってメインルートは左折するようになっています。「尾道駅前行きフェリーのりば」の看板がある通り、ここを左折すれば渡船乗り場へと向かうことができます。

向島から尾道は渡船で

【写真】しまなみ海道のメインルート:尾道駅前行きの富浜渡船乗り場
尾道駅前行きの富浜渡船乗り場

案内に沿って海側に進むと、尾道中学校・高等学校、向島中学校の横を通って、細い水路の先に「尾道駅前渡船」の乗り場があります。

渡船尾道駅前渡船尾道渡船(兼吉の渡し)福本渡船
駅前~富浜土堂~兼吉土堂~小歌島
特徴今治側からメインルートを走ってくると、ブルーラインによって誘導されるのがこの渡船。NHK連続テレビ小説「てっぱん」のロケ地にもなった渡船。駅からは最も離れています。【ご注意】2025年3月末をもって福本渡船は廃止。

向島と尾道を結ぶ渡船には3つの航路があり、それぞれ時刻表もなく頻繁に行き来しています。尾道駅前や尾道港方面へ行く場合には、この富浜という場所にある渡船乗り場が便利です。3分ほどの船旅で、JR尾道駅前の広場に到着します。

尾道大橋は非推奨

【写真】しまなみ海道のメインルート:尾道大橋の自転車走行は非推奨
尾道大橋の自転車走行は非推奨

向島と尾道の間には「尾道大橋」という橋も架かっていますが、そちらは遠回りになるうえ、路肩や歩道がとても狭いため通行が推奨されていません。

尾道

【写真】しまなみ海道のメインルート:しまなみ海道のゴール地点のひとつ、尾道駅
しまなみ海道のゴール地点のひとつ、尾道駅

渡船で渡った先にあるJR尾道駅は、山陽本線の駅で、しまなみ海道の広島側の玄関口になっているので、ここがしまなみ海道サイクリングのゴールという方も多いと思います。自転車組立場なども整備されているので、自分の自転車を持参している方は、そこで輪行の準備をして列車で帰ることができます。

一方で、公共のレンタサイクルを借りている方は、尾道駅すぐそばの立地にある「尾道駅前レンタサイクルターミナル」で返却することができます。

【写真】しまなみ海道のメインルート:尾道駅前レンタサイクルターミナルで自転車返却
尾道駅前レンタサイクルターミナルで自転車返却

海沿いのデッキからもアクセスできますが、2階建ての立体駐車場の1階の一部がレンタサイクルターミナルになっています。尾道駅周辺の情報や尾道駅から尾道港レンタサイクルターミナルへの行き方はこちらのウェブページで紹介しています。

※2025年10月より尾道港レンタサイクルターミナルは尾道駅前ビル(旧尾道福屋)に移転。

コインシャワーもあります

【写真】しまなみ海道のメインルート:Onomichi U2の横にあるコインシャワー棟
Onomichi U2の横にあるコインシャワー棟

自転車を返却後は、複合商業施設「Onomichi U2」の横にあるコインシャワーでシャワーを浴びることもできます。レンタサイクルを返却したあとに、せっかくだから尾道観光をしたいという方も多いと思うので、こうした場所で汗を流して着替えることができるのはありがたいですね。尾道商店街や山手の古寺めぐりコース、開運の寺としても知られる千光寺や絶景の展望が楽しめる千光寺公園展望台PEAKなど、ロープウェイなども活用しながら観光をぜひ楽しんでいってください。

しまなみ海道サイクリングと尾道観光のセットは、定番の観光プランです!

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レンタサイクル

しまなみ海道のレンタサイクルは、借りやすさや返しやすさといった面で、公共のレンタサイクル(しまなみジャパンが運営)を利用することが一般的です。ちょっといい品質のロードバイクに乗ってみたいといった希望があれば、ジャイアントストアなどの民間のレンタサイクルを活用する方法もあります。民間のレンタサイクルの場合には、自転車の返却などに制限があったりするので、片道サイクリングを計画の場合には事前に要チェックです。しまなみ海道のレンタサイクルについてはこちらのウェブページで詳しくご紹介しています。

モデルコース

このウェブページでは、しまなみ海道のメインルートについて道路の情報をメインにご紹介しました。走り抜けるだけが目的であれば1日で踏破することもできなくはないですが、観光もしながら外周ルートも楽しみながらとなると2日以上かけるのがおすすめです。レンタサイクルが充実しているので、1日や半日の日程でしまなみ海道の一部をサイクリングするといったことも可能です。1日や2日のモデルコースはこちらのウェブページで詳しくご紹介していますので、サイクリング計画の参考になさってください。

しまなみ海道サイクリングには様々なバリエーションがあるんです!

しまなみ海道サイクリング情報

初心者の方への情報

しまなみ海道のレンタサイクル

しまなみ海道のレンタサイクルの借り方や返し方、片道サイクリングでの乗捨ての方法や借りることができる車種、料金や予約の詳細など、レンタサイクルサービスごとの特徴を比較して解説しています。一般的に利用が多い、公共のレンタサイクル以外にも民間のレンタサイクルも登場し、初心者の女性ひとり旅から上級者のロードバイク乗りまでレンタサイクルを借りてしまなみ海道サイクリングを楽しむことができます。

よくある事故の事例や注意点

クロスバイクやロードバイクで長距離サイクリングする初心者に向け、転倒や事故の注意点を解説。私の経験に基づき、転倒パターンや事故が起こりやすい場所を紹介。ヘルメットの着用や周囲への配慮が重要。安全で楽しいしまなみ海道旅行を楽しんで!

雨天予報のサイクリング準備

雨の日のサイクリングについて詳しく解説しています。しまなみ海道サイクリングを例に、注意点や装備、安全な方法を紹介。防水の衣服やバッグの準備、ショートカットの提案などもあります。雨の日の自転車旅行を楽しむためのヒントとして、具体的な事例や経験に基づいた情報を掲載。安全で快適なサイクリングを目指して、このウェブページを参考に準備をしてみてくださいね。


このページでは、しまなみ海道のサイクリングで基本のルートとなる「メインルート(ブルーライン)」を写真付きで詳しくご紹介しました。初心者から上級者まで幅広い方が自転車旅行を楽しめるしまなみ海道のサイクリング情報は以下のページにまとめておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

2025年10月12日サイクリングルート,モデルコース

Posted by KAWAI